【マンガ感想】
『それでも町は廻っている 7巻 (石黒正数)』
それでも町は廻っている 7 (ヤングキングコミックス)
少年画報社 2010-04-30 by G-Tools |
【あらすじ】
丸子商店街に賑々しく存在するメイド喫茶「シーサイド」を舞台に繰り広げられるドタバタ劇。今巻もお騒がせメイド嵐山歩鳥が調理実習、秋祭り、スキー一泊旅行と大活躍!しかも、「歩鳥に何故、ホレた真田くん」の謎も解けるのです。我が町、それ町、そうれ、それそれ、お祭りだァ~~!!
女子高生探偵に憧れる『嵐山歩鳥』の平和な日常を描くコメディマンガです。
1巻では、その歩鳥の行動が空回りして、いまいち作品としての面白さが微妙だったのですが、
2巻以降、歩鳥だけでなく周りのキャラクターの魅力がアップしたため、一気に面白くなりました。
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ここからは、7巻の感想。
7巻では、6巻までと同様に主人公・『嵐山歩鳥』を中心としたドタバタコメディが描かれつつも、
秋祭りの様子が描かれたり、UFO事件が起こったり、『嵐山歩鳥』の弟・『タケル』や妹・『ユキコ』に
関係するイベントが描かれたり、町内会のメンバーでスキーに行ったりと多くのイベントが描かれました。
そんな7巻で一番面白かったイベントは、やはり秋祭りですね。
このイベントは、主人公・『嵐山歩鳥』が先輩である『紺双葉』を町内の秋祭りに誘ったことから
始まったイベントでして、町内の男性陣に混じって相撲を取ったり、お互いに浴衣を着てお店を回ったり、
『嵐山歩鳥』が小学校の友人に偶然出会ったり、盆踊りを一緒に踊ったりなどを描いているイベントです。
このイベントの面白いところは、無表情のためかあまり楽しんでいるような感じがしない『紺双葉』を、
何とか楽しませようと一生懸命に頑張っている『嵐山歩鳥』の奮闘振りでして、このイベントを通して、
今までの『紺双葉』の違った一面が垣間見れたのも面白かったです。 特に、『嵐山歩鳥』が盆踊りに
誘ったときに嫌がりながらも参加したシーンは、個人的に「おおっ!」と思ったシーンでして、
『紺双葉』も『嵐山歩鳥』のおかげで徐々に丸くなってきているのだな~、と感じました。
(↑『嵐山歩鳥』が『紺双葉』を盆踊りに誘ったシーン)
また、第55話で描かれた『嵐山歩鳥』と『紺双葉』とのイベントも面白かったです。
このイベントは、『紺双葉』が『嵐山歩鳥』に対して進路相談をしたことから始まったイベントでして、
この話を通して、『紺双葉』の進路の悩みと、『嵐山歩鳥』の希望(誰一人欠けずに、時が過ぎること)が
描かれております。 そのため、このイベントは、『紺双葉』が高校卒業と共にこの町を離れることへの
伏線話であることは間違いなく、いずれ起こるであろう大きな変化を予告する話となっております。
個人的に、そのときに『嵐山歩鳥』にどのような変化が起こるのかが非常に気になりますし、
『紺双葉』がどのような進路を選択するのかも気になるところです(両親のいるイギリスへ行くと予想)。
まあ、まだまだ先の話になりそうですけどね。
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【総評】
面白いです(^^ゞ。
噂によれば、この作品もアニメ化になるそうですね。
面白い作品なのでぜひとも見てみたいのですが、どうせウチの地元ではやらないのだろうな~。
点数的には
94点
です。
では、ここまで。