『それでも町は廻っている 4巻』の感想 | まんが栄養素

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【マンガ感想】

 

『それでも町は廻っている 4巻 (石黒正数)』

 

478592926X それでも町は廻っている 4 (4) (ヤングキングコミックス)
石黒 正数
少年画報社 2008-03-19

by G-Tools

 

過去記事はこちら → 1巻  2巻  3巻

 

 

【あらすじ】

めいど! 下町、丸子商店街のフツーの喫茶店シーサイドは、何故かメイド喫茶。女子高生探偵に憧れる嵐山歩鳥、萌えの精神を理解するメガネ娘タッツン、店主のババア(毒蝮流に言えば)で営業中。商店街や学校の難事件を解決!するわけでもない歩鳥の日常。今回の第4巻は、夏真っ盛りの大冒険「嵐山財宝調査隊」を完全収録! それだからこそ、町は最高に輝いている!!

 

 

女子高生探偵に憧れる嵐山歩鳥の平和な日常を描くコメディマンガです。

1巻では、その歩鳥の行動が空回りして、いまいち作品としての面白さが微妙だったのですが、

2巻・3巻と続いていくと、歩鳥だけでなく周りのキャラクターの魅力がアップし一気に面白くなりました。

 

そして、4巻です。

1巻・2巻・3巻と、『喫茶店シーサイド』という喫茶店が舞台となる話が多かったのですが、

4巻では、その『喫茶店シーサイド』での話が減り、歩鳥+愉快な仲間達との話が多くなりました。

そのおかげで、丸子商店街を飛び出したり、弟・タケルが主役の話があったりと、

話のバリエーションが一気に広がり、さらに魅力が増したと思います。
 

その4巻の中でも、やはり『嵐山財宝調査隊』は素晴らしかったです(^^ゞ。

3話分ほどのページ数で描かれた長編マンガでして、タイトル通り鬼保根村まで宝探しに行く話です。

メンバー構成も特殊でして、『歩鳥』、『弟・タケル』、『紺先輩』、『辰野』そして『針原さん』の5人でして、

長編マンガであるのに男主人公・『真田』が参加しておりません。

 

最初こそ、このメンバー構成で本当に面白い話になるのか一瞬心配しましたが、

ストーリー的な面白さに加えて、キャラクター同士のやり取りの面白さは一級品。

『歩鳥』・『紺先輩』・『辰野』とのやり取りは相変わらず面白いですし、

今までただの脇役だった『針原さん』も、『タケル』という名パートナーを得て、

生き生きとした姿が描かれましたし、その後の『第32話』の活躍にも繫がったと思います。

 

最後のオチも綺麗に決まり、キャラクター全員の魅力をアップさせた素晴らしい話だったと思います。

 

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【総評】

右肩上がりの出来。

ギャグのセンスなど好みが分かれる作品かもしれませんが、

ストーリーが面白く、キャラクター描写も丁寧で、非常に私好みな作品です(^^ゞ。

 

点数的には

94点

です。
 

 

では、ここまで。

 

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