【マンガ感想】
『それでも町は廻っている 6巻 (石黒正数)』
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それでも町は廻っている 6 (ヤングキングコミックス)
少年画報社 2009-10-30 by G-Tools |
【あらすじ】
まさに、天真爛漫! 女子高生にして名探偵に憧れる嵐山歩鳥は、地元丸子商店街のアイドル(?)兼お騒がせ娘。自らも突如存在する夜はスナックへと変貌をとげるメイド喫茶「シーサイド」のメイドさんだけに、商店街も学校も、お母の実家だっていつも賑わってます。正統派メイドのタッツン、歩鳥の弟タケルの気になるエビちゃんなど、萌え要素もあるから、メイド好きも楽しめるコメディー、第6巻!
女子高生探偵に憧れる嵐山歩鳥の平和な日常を描くコメディマンガです。
1巻では、その歩鳥の行動が空回りして、いまいち作品としての面白さが微妙だったのですが、
2巻~5巻と続いていくと、歩鳥だけでなく周りのキャラクターの魅力がアップし一気に面白くなりました。
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ここからは、6巻の感想。
6巻では、メイド喫茶・『シーサイド』がフリーマーケットに営業に行く話から、
『歩鳥』が散髪に失敗し同窓会に行く話、『タケル』が風邪を引き『伊勢崎さん』が見舞いに来る話、
『歩鳥』達が『シーサイド』の住居部分を冬支度をしていたところ“思い出の占い機”を見つけてしまった話、
『ユキコ』がデパートの屋上で行われるTV番組のショーに行く話、『タッツン』と『歩鳥』の出会いを描く話、
『紺先輩』と『歩鳥』の日常の話、『歩鳥』の母親の実家で夏休みを過ごす話まで多くの話が描かれました。
そんな6巻で一番気に入ったのが、『タケル』が風邪を引き『伊勢崎さん』が見舞いに来る話ですね。
『タケル』とは、主人公・『歩鳥』の弟で、『歩鳥』とは違い機転の利く冷静な性格の男の子でして、
その性格ゆえに、『歩鳥』に変わり主人公を務める事も多々あるというキャラクターです。
『伊勢崎さん』とは、その『タケル』の同級生で、男子生徒と対立するようなキツイ性格の女の子でして、
やや強引なところがあるものの、『タケル』に惚れている点や容姿端麗である点やツンデレである点など
この作品に登場するメインキャラクターに負けないくらいの魅力的なキャラクターです。
(この2人は、『4巻のデート話』や『5巻の学級新聞』を通して徐々に仲が良くなっています)
この話は、『タケル』が風邪を引いてしまい学校を休んでいたところ、
『伊勢崎さん』が学校で配られた書類等を持ってお見舞いに来てくれたところからは始まります。
学校では他の生徒がいるためか『タケル』に対してあまり親しげに話しかける事が『伊勢崎さん』ですが、
このシーンでは『タケル』と『伊勢崎さん』の2人なので、恋人(?)のように話しかける『伊勢崎さん』が
印象的でして、恐らくこの『伊勢崎さん』の仕草に「おお!」と思った読者が多いのではないでしょうか(笑)。
で、そんな2人の会話シーンで一番気に入ったのが下記の画像のシーンでして、
このやり取りを見て、何故、『伊勢崎さん』が『タケル』に惚れているのかが判ったような気がします。
このシーンを見て、『Tシャツ+パンツ』で休日を過ごす姉(歩鳥)を持っているのに、
こういう何気ない気配りができる『タケル』は凄いな~、と心の底から思いました(笑)。
(まあ、姉と同級生では、同じ女性でも全く違うのでしょうけど・・・)
恐らく、この2人のイベントは、この作品が続く限り描かれ続けると思うので、
あまり進展させず、これからも描いていって欲しいものです(^^ゞ。
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【総評】
面白いです(^^ゞ。
前巻と同様に面白い内容の作品ばかりで、5巻までを面白く感じた方ならばハズレは無いと思います。
日常系ののんびりとした作品が好きな方にお薦めしたい作品の一つですね。
点数的には
94点
です。
では、ここまで。