【マンガ感想】
『弱虫ペダル 9巻 (渡辺航)』
弱虫ペダル 9 (少年チャンピオン・コミックス)
秋田書店 2009-12-08 by G-Tools |
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【あらすじ】
全国の強豪が集うインターハイ! そこで金城は福富と、今泉は御堂筋と、そして坂道は山岳と、それぞれのライバルと再会を果たす!! ぶつかり合う闘争心、ついにインターハイの幕が上がる!!
自転車ロードレースがテーマの作品です。
主人公・小野田坂道は内気な性格で、体育会系な雰囲気が大嫌いなオタク少年。
そんな彼の唯一の楽しみが、片道45キロ以上ある秋葉原までママチャリで通うこと。
高校生になった彼は、早速アニメ研究部に入るべく気合いを入れていたところ、
そのアニメ研究部は部員が定数を下回ってしまったために、廃部していた。
しょうがなく、自らアニメ研究部を立ち上げるために行動を起こした彼であったが、
何故か、自転車ロードレースに命を燃やす『今泉俊輔』や、ヒロイン役の『寒咲幹』が
彼の非凡な自転車乗りとしての才能に惹かれて彼の周りに集まってくる・・・。
というストーリー展開の作品でして、オタクで秋葉原大好きな主人公が、
自転車ロードレースに関わっている人々に巻き込まれていくという感じの話です。
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ここからは、9巻の感想。
9巻では、ついに神奈川県で行われるインターハイが開催され、早速、平坦区間での
各チームのスプリンター達による激しいバトルが開始されました。
そんな9巻の注目点は、やはり『御堂筋翔』の新登場と、インターハイの開始でしょう。
まず、『御堂筋翔』について。
『御堂筋翔』とは、京都伏見高校に所属する選手でして、1年生にしてその京都伏見高校のエースを
獲得している実力者です。 主人公の一角・『今泉俊輔』と中学時代に“とある大会”で対決しており、
『今泉俊輔』にトラウマを植えつけるまでの圧勝したこともあり、名前だけは以前より出ていまして、
9巻目にしてやっと初登場となりました。
で、
その『御堂筋翔』ですが、恐らく多くの読者の期待を裏切るキャラクターであったと思います(笑)。
主人公の一角である『今泉俊輔』に対して、たった一試合でトラウマを植えつけたくらいなので、
性格などが超最悪な悪役として登場してくるのだろうとは思っていましたが、まさか、性格だけではなく
容姿まで悪役で登場するとは思っておらず、初登場シーンはびっくりしました(笑)。
(まあ、主人公・『小野田坂道』のライバルになるであろう『真波山岳』が“さわやか良い人キャラ”なので)
(その対照的な敵役としては良い意味で存在感を感じさせてくれるキャラクターであると思います)
そんな『御堂筋翔』ですが、早速、王者・『箱根学園』に対して宣戦布告をしました。
王者・『箱根学園』自体、王者であるがゆえに、そういう挑発的な行為に慣れているのか、
反応は非常に薄く無視な状態でありましたが、その行為は他校に対してインパクトを与える事となり、
『京都伏見高校』と『御堂筋翔』の名前が一気に全国区になっていくような描写が描かれました。
次巻以降、彼が、王者・『箱根学園』に対してどのようなプレッシャーを与えていくのかが
恐らくメインとなるのは間違いなく、物語がどのように展開していくのか、非常に楽しみです。
次に、インターハイの開始について。
前巻まで描かれ続けた『合宿』の結果により、『総北高校』のレギュラーメンバーが決定しまして、
9巻では、ついにそのインターハイが開始されました。 主人公・『小野田坂道』はそのインターハイという
舞台独特の雰囲気に圧倒され、案の定、ガチガチになってしまう描写が描かれてしまいましたが、
『巻島さん』の的確なフォローや、マネージャー・『寒咲幹』のエールにより冷静さを取り戻し、
一気に名門・『総北高校』のレギュラーメンバーに相応しい表情になりました(^^ゞ。
個人的にこのシーンで特に気に入ったのが、マネージャー・『寒咲幹』のエールでして、
「頑張って!」ではなく「楽しんできて!」という言葉だったのが印象的でした。
ヒロインとして影の薄い彼女でありましたが、ここにきて一気にその存在感が増してきたのが良いですね。
この試合の他の場面でも、『小野田坂道』を勇気付けるようなエールの描写をぜひとも見てみたいです。
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【総評】
о(ж>▽<)y ☆ 面白いです。
遂にインターハイも始まり、ますます盛り上がっています。
様々なライバル対決の伏線が張られているので、それらがどのように描かれていくのか、
非常に楽しみです。 次巻の発売日が待ち遠しいです。
点数的には
100点
です。
では、ここまで。