2005年春、悪性脳腫瘍が判明した母。
(後にグレード3→グレード4の膠芽腫へ転化）
余命3年以内と言われながらも、18年間戦った母の、奇跡の記録です。2023年他界。
◇経緯に関する主な記事へのリンク◇
抗がん剤治療で入院した時の事で、
追記したい事があります。
主治医のN先生に、
とあるクリニックで行われている、
「第4のがん治療法」
というものについてです。
具体的な名前は伏せますが、
癌ワクチンによる、
体に優しい治療法、
というものです。
金額は、フルで受けたら、
国産の高級車位の値段でした。
（2012年当時なので、
10年以上前の事ですが）
とはいえ、価格帯は様々で、
母でも何とか受けられるものが
気になっていて。
ホームページを印刷して、
相談したのですが。
先生の答えは、
【お勧めできない】
との事でした。
お気持ちは分かりますが、
過去に私の患者さんで、
こういう治療法を受けた方は、
残念ながら効果がありませんでした。
また、かえって体調が悪くなり、
入院加療が必要な状態に
なった方もいらっしゃいます。
言葉は悪いですが、
お金儲けのクリニックが
とても増えてきているんです。
標準治療とは、
最善の治療なのです。
放射線治療や抗がん剤と併用可、
となっていますが、効果が出たのは、
免疫療法によるものではなく、
標準治療による成果の可能性が
大きいと、私は思いますよ。
併用したら、分かりませんよね。
と仰っていました。
実は、その某クリニックに
電話で問い合わせをしていました。
主治医N先生に相談した後、
某クリニックの院長から電話があり、
かなり勧誘されました。
びっくりしたのは、
家族や私の兄弟の職業を聞かれた事。
要は、お金を払えるか、
知りたかったんだと思います。
（今思えば）
そのへんで、あれ？
止めた方がいいかも。
と思いました。
＊注：中には、誠実に研究し、
治療されている病院も
あるかと思いますし、
一昔前の情報です。
免疫系の治療法を
否定するつもりは、全く無い事を
書き添えたいと思います。
月日が流れ、
私の肺がんが判明した2016年に
抗癌漢方の先生の所に
行った話は以前書きましたが、
母の脳腫瘍についても
受診してみたいと思い、
主治医に相談しました。
それに対しては、
「漢方薬は体質改善に、
昔から使われてきたものなので、
服用は特に問題無いですよ。
今飲んでいるお薬と、
念のため1時間程服用時間を
ずらして頂ければ良いです。」
との事で、
全く反対されませんでした！
抗癌漢方薬が、脳腫瘍に対して
どう影響があったのかは、
追い追い記事にしたいと思います
