こころばかりのパルナス展 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

こころばかりのパルナス展
こころばかりのパルナス展

パルナス スイートポテト 「パルナス パルナス モスクワの味」。関西育ちの40代以上なら誰もが口ずさめると言っても過言ではない洋菓子メーカー「パルナス製菓」のCMソング。メーカー自体は20年近く前に営業を終了したが、哀調を帯びた歌声に影絵やモノクロの赤ちゃんの映像が強烈な印象を残し、今もファンが絶えない。創業者の出身地・兵庫県加西市ではファンが「パルナス展」まで企画し、その摩訶不思議な魅力を伝え続けている。

「当時は冷戦時代。モスクワとかロシア(当時のソ連)になじみがなかった。歌詞にあるように、ソ連が『おとぎの国』だと思い込んでいた」。加西市の会社員、藤中健二さん(56)はそう振り返る。

パルナスのCMは昭和40年代から日曜朝のテレビアニメの時間帯に流れた。ロシア民謡調の歌をBGMに、赤ちゃんの顔のアップから始まる1分間の映像。「ジャングル大帝」「リボンの騎士」「ムーミン」といった人気アニメの合間に十数年にわたって放映され、多くの子供たちの脳裏に刻まれた。

そんな子供の1人だった藤中さんが、パルナスの展示会を始めたのは昨年1月。創業者の故古角(こかど)松夫氏の出身地だった縁で加西市に寄贈されたキャラクター人形やCMレコードなどの資料を借り、地元ローカル線・北条鉄道の長(おさ)駅で、「こころばかりのパルナス展」を開いた。

わずか1日の開催ながら無人駅に約800人が訪れた。藤中さんはパルナスの持つ吸引力の大きさに改めて驚いた。

こころばかりのパルナス展示
こころばかりのパルナス展示