1994.11.3 皆既日食 砂漠の夜空編 | スチャラカでスーダラな日々

スチャラカでスーダラな日々

故・植木等氏の御冥福に因んでkeiのスーダラな日々を紹介します。故人の映画のようにスイスイと軽妙な人生を送りたいものです☆彡

1994.11.3 南米皆既帯地図
1994.11.3 南米皆既帯地図

1994.11.3 皆既日食ツアー【砂漠の夜空編】

アタカマ砂漠アタカマ砂漠と地上絵アタカマ砂漠に佇むヒト観測地の日没チリ北部の町アリカからプトレ村に到着。南天星野観測希望なので、観測地のバスで車中泊。プトレ村はアタカマ砂漠にあります。標高が4037.0mもあるので夜は4℃まで下がり、寒くて眠れなかったです。

寒くなるとトイレが近くなるのは人間の生理現象で仕方がないのですが、夜が明ける頃までにはバスのトイレも詰まってしまったので青空トイレで仕方がなく用を足しました。

砂漠なので大気の透明度が良く、見た事もない綺麗な夜空が広がっていました。まだ南十字星は見えないので体を震わせながら強引にバスの車内で一眠りしますzzz

朝4時頃に目が覚めたら既にεカリーナ星雲と共に南十字星も昇ってきました。薄雲が切れるのを待って、愛機のMINOLTAα-8700iとISO1600フィルムで30秒で撮影しました。帰国後出来上がった写真を見ると明るい星だけが輝いていました。天の南極に近いので固定撮影でも、あまりブレずに済みました。

南十字星は1等星が2個、2等星と3等星が各1個で構成されています。名前からくる憧れもあってか、北半球では人気のある星座です。実際はオリオン座より遥かに小型です。天の南極は、北極星の様に目印になる星がないので南十字星を使って捜します。

十字架の縦の部分を南側に5倍伸ばすと天の南極に当たります。南半球でも北天の星座も見られますが天の南極が基準になるのでオリオン座も逆さに見えます。日本では沖縄or小笠原諸島の父島まで行けば綺麗な十字架が見られます。

アケルナルの巨光
アケルナルの巨光

シリウス(上)とカノープス(下)
シリウス(上)とカノープス(下)

南半球の夜空と南十字星
南半球の夜空と南十字星

1994.11.3 チリ皆既帯地図
1994.11.3 チリ皆既帯地図

1994.11.3 プトレ村 皆既帯地図
プトレ村 観測地のGPS 18°11'28.24" S   69°31'7.70" W 標高 4037.0m