飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中 -9ページ目

飲水思縁〜台湾華語・台湾茶人文教室準備中

飲水思源とは中国語の四字熟語で、
水を飲んで、その源に感謝の気持ちを抱くということです。

お世話になっている日本で、
生まれ育った台湾の良さを伝えていくことをライフワークにしています。

1人の力では限られていますが、3人揃えば無限大であることは、8月に終えた2つのイベントで実感しています。
 
Gallery Cafe 3の澤田万里子展で三者三様のコラボレーション茶会を主催したのは、ありがたく、今年で3回目となりました。
 
8月月初の華涵翠茶会も3人による企画でしたが、3人とも台湾茶・中国茶の茶芸師を志しているから、その意味ではGallery Cafe 3で開催するギャラリーお菓子担当・作家・茶芸師という組み合わせと違いました。
 
ギャラリー側お菓子担当のo3njiさん・作家の澤田万里子さんと茶芸師の私ルハンのチームは、今回、単純にギャラリーでの台湾茶会ではなく、茶会をしながらトークセッションも行いました。
 

 

茶席の舞台裏でした。

 

澤田万里子さんは今回、レリーフを中心に鋳金の作品を作りました。その素敵な作品に囲まれながら、茶席に臨むことができたのを、いつもありがたく感じています。

 

 

高円寺のGallery Cafe 3はこじんまりした空間ですが、素敵な店主ご夫婦のお人柄で、たくさんのファンがついています。

 

2017年以来の澤田万里子個展中の台湾茶会にお出しする茶菓子はGallery Cafe 3のお菓子担当o3nji(おさんじ)さんに依頼して用意していただいたものです。

 

 

今回の大ヒットは手作りのバジル味のパンナコッタとローズ味の琥珀糖です。ほかに、マンゴスチンやマンゴのドライフルーツ、ナッツ類も用意していただきました。それに澤田さんの点てた抹茶に合わせる山の日にちなんだ富士山の羊羹もありました。
 
この数年間の交際で、o3njiさんもだいぶ台湾茶に馴染んできたと思います。用意していただいたお菓子一つ一つに、o3njiさんの茶好きとして職人として込められた思いも感じています。
 

 

イベントのために、澤田さんは当日にご自宅のお庭で朝採りの緑を飾ってくれました。これを見て、私にとってまたしてもコラボレーションの相乗効果を感じました。

 

このゆりも澤田さんの可憐な雰囲気を思わせました。

 
 
トークセッションの話題は、澤田万里子展の「かさなる風景」というテーマを軸に考えていました。o3njiさんに進行役をしていただきながら、澤田さんと思い存分話していたと感じました。
 
Homeを模索する旅は東京の暮らしで展開していますが、確かに万里子さんのおっしゃる通り、数箇所を行き来しながら、それが混乱と感じた時期もなくはありませんでした。
 
今は教養を培っていくことで、自分の居場所を見つけたと思いますが、また立場が変わって、心の故郷と言えるものが分解して、再び構築する日が来るかもしれません。
 
大学院から出て、もし台湾に帰ることになったら、アイデンティティはどうなるでしょう。
 
しかし、経験がかさなる先に、自分のアイデンティティも少しずつ確立していくような気がします。今回のアウトプットを通して得られた財産に感謝しています。
 
少人数限定で細々にやっていますが、段々手応えがわかるようになった気がします。来年から、学業の進捗が許す限り、このようなスタイルのお茶会を増やす予定です。よろしくお願いいたします(^-^)
 
Gallery Cafe 3ご夫婦、澤田万里子さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!かけがえのない時間をいただけたことに深く感謝しています。

 

【メモリーズ】Gallery Cafe 3で澤田万里子さんとコラボ
2016 日常茶事feat.旅のエピソード御礼→
2017 《旅する茶会》御礼→
2018 山ノ色茶会 御礼→
 

 

※(9.12に追記)チラシのお申込電話番号が間違っているため、お手数ですが、本文で改めてご確認ください!※

 

皆さま、暑い日々をいかがお過ごしでしょうか?残暑お見舞いになりますが、無事暑さに乗り越えられますよう、心がけましょう。

 

大学院で担当する行事のお知らせです。

 

ここ数ヶ月の間に、この講座を準備してきました。色々勉強になっています。準備期間に先生、先輩と公民館の方から貴重なアドバイスをたくさんいただけて、プレッシャーを感じながら嬉しく思っています!

 

 

今までの活動では文案や茶淹れしながらのトーク内容はほぼ自力で考えてきたから、プロフェッショナルのみなさまから貴重なアドバイスは色々思わせてくれました。感謝しています。

 

以下は本講座の概要です。この数年間の研究を凝縮する4時間の内容になると思います。是非ふるってお申し込みください!

 

 

***

 

「中国・明代の喫茶文化

~水と文人の隠逸思想~」

 

 

おいしいお茶を淹れようとしたらみなさんは何に気をつ かうでしょう。茶葉?器?それとも気のおけない友人? 16世紀の中国では、ポイントは「水」でした。

 

当代随一の 文人・文徴明と仲間たちは、名高い湧水「恵山泉」をはる ばる訪れ、その探訪の感慨を詩文や絵画に残しました。  

 

一杯の茶のために名水を求めるのは、当時一流の「教養」 の形も体現するものでした。

 

講座前編では、水と茶に傾倒 しながら深い教養を示した文徴明の詩画と、その隠逸の思想についてお話しします。後編は文人の隠逸思想を込めた水の論述をひもときながら、実際に台湾茶芸も披露します。

 

 

講師 張茹涵(ちょう・じょかん/飲水思縁ルハン)

日時 9月28日、10月12日(全2回)     

    ともに土曜日、14時~16時

場所 公民館3階集会室

 

申込 9月12日(木) 朝9時~

    国立市公民館 042-572-5141(チラシの4151が間違いです!)

定員 25名(申込先着順)

主催 国立市公民館

    一橋大学大学院言語社会研究科

 

 

これまでの院生講座は↓

http://gensha.hit-u.ac.jp/activities/kominkan.html

 

 

「華涵翠(はな みどりをふくむ)」茶会のレポートは一段落したと思ったとたん、茶会当日に新たに知り合ったLさんから、素敵な画像をいただきました。

Lさんと、Lさんのことを繋いでくださったKさん、そして、スタッフの智翠さんと一華さん、場所貸しの閒茶さん、ご参加いただいたみなさまや、気にかけてくださったみなさまへの恩返しとして、この記事を書くことにしました。

詳細なレポートは先日の記事(1→2→、3→)をご覧いただければ嬉しいです。ここは、画像のデビューをメインに、当日の雰囲気をつかんでいただければ幸いです。



    ▲一華席。



    ▲智翠席。



     ▲私ルハン・茹涵席。
       本記事全ての画像を提供していただいたLさん、ありがとう!

縁の先には、素敵な出会いが待っていると信じていますが、努力しながら自然体を保つことも大切です。

ご縁に感謝しています。