1人の力では限られていますが、3人揃えば無限大であることは、8月に終えた2つのイベントで実感しています。
Gallery Cafe 3の澤田万里子展で三者三様のコラボレーション茶会を主催したのは、ありがたく、今年で3回目となりました。
8月月初の華涵翠茶会も3人による企画でしたが、3人とも台湾茶・中国茶の茶芸師を志しているから、その意味ではGallery Cafe 3で開催するギャラリーお菓子担当・作家・茶芸師という組み合わせと違いました。
ギャラリー側お菓子担当のo3njiさん・作家の澤田万里子さんと茶芸師の私ルハンのチームは、今回、単純にギャラリーでの台湾茶会ではなく、茶会をしながらトークセッションも行いました。
茶席の舞台裏でした。
澤田万里子さんは今回、レリーフを中心に鋳金の作品を作りました。その素敵な作品に囲まれながら、茶席に臨むことができたのを、いつもありがたく感じています。
高円寺のGallery Cafe 3はこじんまりした空間ですが、素敵な店主ご夫婦のお人柄で、たくさんのファンがついています。
2017年以来の澤田万里子個展中の台湾茶会にお出しする茶菓子はGallery Cafe 3のお菓子担当o3nji(おさんじ)さんに依頼して用意していただいたものです。
今回の大ヒットは手作りのバジル味のパンナコッタとローズ味の琥珀糖です。ほかに、マンゴスチンやマンゴのドライフルーツ、ナッツ類も用意していただきました。それに澤田さんの点てた抹茶に合わせる山の日にちなんだ富士山の羊羹もありました。
この数年間の交際で、o3njiさんもだいぶ台湾茶に馴染んできたと思います。用意していただいたお菓子一つ一つに、o3njiさんの茶好きとして職人として込められた思いも感じています。
イベントのために、澤田さんは当日にご自宅のお庭で朝採りの緑を飾ってくれました。これを見て、私にとってまたしてもコラボレーションの相乗効果を感じました。
このゆりも澤田さんの可憐な雰囲気を思わせました。
トークセッションの話題は、澤田万里子展の「かさなる風景」というテーマを軸に考えていました。o3njiさんに進行役をしていただきながら、澤田さんと思い存分話していたと感じました。
Homeを模索する旅は東京の暮らしで展開していますが、確かに万里子さんのおっしゃる通り、数箇所を行き来しながら、それが混乱と感じた時期もなくはありませんでした。
今は教養を培っていくことで、自分の居場所を見つけたと思いますが、また立場が変わって、心の故郷と言えるものが分解して、再び構築する日が来るかもしれません。
大学院から出て、もし台湾に帰ることになったら、アイデンティティはどうなるでしょう。
しかし、経験がかさなる先に、自分のアイデンティティも少しずつ確立していくような気がします。今回のアウトプットを通して得られた財産に感謝しています。
少人数限定で細々にやっていますが、段々手応えがわかるようになった気がします。来年から、学業の進捗が許す限り、このようなスタイルのお茶会を増やす予定です。よろしくお願いいたします(^-^)
Gallery Cafe 3ご夫婦、澤田万里子さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!かけがえのない時間をいただけたことに深く感謝しています。
2017 《旅する茶会》御礼→☆
2018 山ノ色茶会 御礼→☆