去年、真夏のことでした。
Cafe Gallery 3で「日常、あたりまえのこと」をテーマにした澤田万里子さんの個展に、非日常的な旅で手に入れた中国茶を淹れてみました。
今更ですが、直前の告知にもかかわらず、沢山のご来場、ありがとうございました!
うちで中国茶の気分でしたが、そのお茶で初夏に中国大陸へ渡った何かを語れればというのが、私の中のモチーフでした。
2日間にかけた8回の中に、天候によって淹れ方を変えることは、お客さんの香川うどん打ちの心得と共感できたのは、今でも鮮明に覚えている話しです。
杭州の思い出が詰まった西湖龍井茶。
私の中では旅先で出会ったお茶でしたが、日常的な感覚でそれを表現してみたかったです。
旅で聞いた、「10年も世間の出世コースから外れて、自分のやりたい研究に向き合える気性は素晴らしい!」という、ある中国研究者の世界的なニュースがあったらしいです。偶々、澤田さんの工芸にも、お茶にも、通じた話でした。
旅で聞いた、「10年も世間の出世コースから外れて、自分のやりたい研究に向き合える気性は素晴らしい!」という、ある中国研究者の世界的なニュースがあったらしいです。偶々、澤田さんの工芸にも、お茶にも、通じた話でした。
思い返せば、この博士一年目は不安定な要素で自分に余裕を与えることすら忘れていました。
真夏にそのような自分から抜け出したこの思い出は、大切にすべきと、今になってしみじみと感じています。