古事記特別御神印帳が埋まった。

 

この御朱印帳は普通のとは別で、古事記のストーリーにゆかりのある神社に限って、なるべくストーリーの順番通りに御朱印をいただいていくという壮大な計画。

妥協なく、急いで埋めることはしない。

 

46社。

埋まってしまった。

まさかこんな日がこんなに早く来るとは思わなかった。

4年と3か月。

令和元年の年末、淡路島の伊弉諾神宮からスタート。

 

ここで御朱印帳を買ってスタートすることを決めていたので、他の神社に先に参拝しても御朱印をいただけない。

まずはスタートすることが念願だった。

 

念願の伊弉諾神宮の境内に入った時、

 

これはライフワークだ。

残りの人生をかけてゆっくりやろう。

 

そう思った。

 

令和元年12月19日

その日は、1.伊弉諾神宮から2・3.おのころ島神社、そして岩楠神社を参拝した。

岩楠神社はイザナギ・イザナミの最初の子であるヒルコが祀られている。

古事記ではヒルコは手も足もなく、失敗作として海に流されてしまう。

ストーリー上、ヒルコと第二子のアワシマは省かれることも多いが、ヒルコはのちの蛭子(えびす)様という説もあり、自分的にはぜひ参拝して御朱印をいただきたい神社だった。

 

しかし参拝したのち、御朱印をいただけるはずの石屋神社の社務所にいくと人がおらず、しばらく待っても気配もなかったため、泣く泣く帰ったのが悔やまれる。

 

古事記を巡る壮大な旅のスタート

 

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しばらく時間が経ち、翌年2月14日。

4.多賀大社に参拝するチャンスを得た。

 

この時はブログ記事にはしていないようだ。

大概は書いてると思ったけど・・。

岡崎で仕事だったが、前日に足を伸ばして滋賀の多賀大社を参拝した。

米原で新幹線を降り、そこからローカル線を乗り継いで多賀へ。

 

「お伊勢参らばお多賀へ参れ、お伊勢お多賀の子でござる」

 

伊勢神宮の前に多賀大社を参拝しておきたかった。

辺鄙なところにあるけど、かなり荘厳な雰囲気の神社だった。

 

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続いて、いよいよの熊野・伊勢に。

令和2年3月20,21日。

ちなみにこの時は新型コロナが瞬く間に世界中に広がっていくさなか。

5から10まではこのシリーズ。

 

火の神カグツチを生むと同時に母イザナミは、やけどで死んでしまう。

怒ったイザナギは生まれたばかりのカグツチを斬ってしまう。

 

その舞台が熊野・花の巌神社と産田神社。

娘はこの花の巌神社がこれまでのフェイバリットだという。

たしかに大きな岩が御神体でそびえたつあの雰囲気は独特。

 

そして翌日伊勢参りへ。

 

熊野・伊勢旅行記

 

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さて、次は。

これは我ながらファインプレー。

11.宗像大社

 

伊勢のアマテラスオオミカミに参拝したあとなら、まず次に考えるのはあまのいわとの場面。

しかしその前に古事記ではひとつイベントがある。

 

それが「誓約(うけい)」の場面

海を治める役割もせずに、母さんに会いたいと懇願するスサノオ。

父のイザナギはあきれて勝手にしろと。

スサノオ : 黄泉の国に行く前に姉ちゃんに挨拶しておくかと。

アマテラス : え。スサノオが来る?何しに?

 

こんな流れで対面したスサノオとアマテラス。

 

スサノオ : 純粋に母さんに会いにいくだけだよ。

アマテラス : ホントにそれだけ?なんか変なこと企んでない?

 

スサノオの剣とアマテラスの勾玉を交換し、そこから神を生む。

この「交換」が頭をごっちゃにさせるが、この時産まれたのが女神三柱。

宗像三神となる。

 

その宗像三神が祀られているのが、

 

宗像大社へ

 

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続きましてー

島根・出雲シリーズ。

12,13は黄泉の国から逃げ帰ってきてイザナギが岩をふさぐ場面。

 

黄泉の国への入り口

 

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14~17スサノオを中心としたシリーズ。

18はまた随分後の話になるが、天孫降臨の前にアマテラスの命令で次男のアメノホヒが降臨した場所。

 

スサノオを追いかけて

 

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順番的にはヤマタノオロチより先に天の岩戸に行っておきたかった。

が、さすがにそんなにうまくいかない。

天の岩戸と言えば本場は高千穂であるが、同じくらいの格として長野の戸隠がある。

先のストーリーに進む前に戸隠は参拝しておきたい。19,20。

 

戸隠神社へ

 

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その次は京都。

京都は古事記では直接の舞台ではなさそうだが、祀る神様をみると深い関連はある。

21~23。

 

京都満喫②

 

これで御朱印帳の前半が終了。

ここまで約2年。

それぞれの土地を考えるともっとかかるかと思ったけど、意外と早く進んでいる。

 

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後半。

まずは熱田神宮。

ストーリーで考えればヤマトタケル、ヤマトヒメの時代だから相当後のことなんだけど、草薙剣が祀られていると考えればヤマタノオロチ時代ともとれる。

 

24.熱田神宮

 

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続いて今度は再びの島根。

今回はスサノオ・クシナダヒメ時代ではなくオオクニヌシ時代を辿る。

ここは大変だったなぁ。

これまで行った辺鄙な場所の神社の中でも指折りの行くのが難しい神社。

 

25.美保神社

 

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台風の直後、斐伊川の氾濫後すぐというのは何か縁があるのかもしれない。

なんといっても斐伊川の氾濫はヤマタノオロチそのものであるから。

 

26.日御碕神社 27.出雲大社 28.万九千社

 

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そしてついに。2021年12月。

念願の、高千穂にいくチャンスを得た。

というか得たわけではなく、半ば作った形になるのかな。

 

29~32 高千穂シリーズ

 

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次の白兎神社は、古事記のストーリーではオオクニヌシの場面。

いなばの白うさぎの、気多(けた)の岬は外せない。

だけども、ここはホントについでではいけない。

鳥取県に直接仕事でいく用事はほぼないが、偶然みささ温泉にいく用事ができた。

 

33.白兎神社

 

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続いては鹿島神宮。

タケミカヅチは国譲りの場面で高天原から降臨する。

アウェイ水戸戦にひっかけて。

 

34.鹿島神宮

 

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秋葉神社は、火の神ヒノカグツチを祀る。

順番的には序盤に行きたい所だったが、浜松に用事はそれまでなく。

念願の参拝。

おお、このときブログ書いてないんだ・・。たしかに忙しかったもんなこの前後。

 

35.36 秋葉神社下宮・本宮

 

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次は、これもまた場所的に難易度の高い大山祇神社

なんといっても瀬戸内海の島、大三島にある神社。

大山祇命は古事記ではなにげに重要な位置づけで、ヤマタノオロチ退治の場面のクシナダヒメの両親、テナfヅチ、アシナヅチの父神であり、天孫降臨ニニギの妃になるコノハナサクヤヒメの父神でもある。

 

37.大山祇神社 (しまなみ海道)

 

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次は国譲りの場面でタケミカヅチに完敗し、諏訪に逃げるタケミナカタを祀る諏訪大社。

本当は兄のコトシロヌシを祀る美保神社かタケミカヅチの鹿島神宮と前後して参拝したかったが・・。

 

諏訪大社はブログ書いてないか。

たしかに近いしそんなに苦労していく感じでもなかったしな。

 

ちなみに諏訪大社は前宮、本宮、春宮、秋宮と4社あって、すべて参拝するとガマ口をもらえた。通常の御朱印帳(出雲大社)が終わるので、ここならと思い黒くてかっこいい諏訪大社の御朱印帳を購入。

特別御朱印帳には本宮のだけ御朱印をいただいた。38。

 

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最後に39~46は念願の宮崎シリーズ。

宮崎は神話との関連が深い土地で、本当に念願だった。

 

古事記の序盤、イザナギのみそぎの場面(宮崎市内)

天の岩戸(高千穂)

天孫降臨の地(高千穂・霧島)

海幸彦・山幸彦の場面(青島)

ウガヤフキアエズ誕生(日南)

神武天皇(カムヤマトイワレビコ)(宮崎市内)

 

スサノオ・オオクニヌシの出雲以外は、ほぼ全編にわたって宮崎が舞台となるといっても過言ではない。

 

宮崎へ①

宮崎へ②

 

特別御朱印帳の最後を飾った青島神社であるが、実は参拝順からすると最後ではない。

青島神社の御朱印が見開きしかなかったため収まりを考慮して最後になったためで、本当の最後は鵜戸神宮だった。

 

まぁ本当にストーリー順にこだわるなら最後は宮崎神宮(神武天皇)で飾るべきだっただろうけれども。行程的にそうはいかず。

 

それもあって、次の御朱印帳は宮崎神宮にした。

ここから神武東征、そしてヤマトタケル編に続くにふさわしい御朱印帳だと思う。

 

まだでも霧島方面にも行きたいし、延岡方面にも参拝したい神社はある。

こりゃホント、ライフワークだな。

 

古事記を巡る旅は続く。

あせらずゆっくりいきましょう。