この本は何で知ったのだったか・・

しばらく前に買っておいて、いつか読もうと寝かせていた。

 

2020年 双葉社

 

なぜ早く読まなかったのだろうと。

自分の部屋の本棚の1冊にこんな世界が広がっていたとは。

青春小説というジャンルはこれまでほとんど触れてこなかったけど、まさかこんな気持ちにさせられるとは思わなかった。

 

第一話 めぐる潮の音 昭和63年度卒業生

 

塩見優花

早瀬光司郎

犬のコーシロー

 

第二話 セナと走った日 平成3年度卒業生

 

堀田五月(サッチャン)

相羽隆文(タカヤン)

 

第三話 明日の行方 平成6年度卒業生

 

上田奈津子

おばあちゃん

 

第四話 スカーレットの夏 平成9年度卒業生

 

鷲尾政志

青山詩乃

 

第五話 永遠にする方法 平成11年度卒業生

 

中原大輔 おじいちゃん

塩見優花 お母さん

 

最終話 犬がいた季節 令和元年夏

 

歴代オールキャスト

 

****

 

偶然にも自分、昭和63年度卒業の優花と光司郎と同級生なんですわ・・

ここに出てくるヒット曲、F1、時代時代の流行り全部わかる。

 

ああ・・

書きたいことは山ほどあるのに、どれから書いていいかわからない。

最後の大団円は見事だった。

マダム・シノは笑った。

 

巻末のカバーのところに、

<読み終えた方に>

本のカバーを外すと素敵なプレゼントがあります。とある。

外してみると、

 

おお・・

これは作中ままの・・

たしかにこれは読んでからでないと意味を持たない。

読了直後に見るとそりゃあグッとくる。

 

 

あとね、

白い犬、ウチにもいたんですよ・・

幼いころにウチにきて、16年生きたラッキーという犬が。

 

 

やばかった。

刺さりまくった。

 

しばらく本読むのやめようと思うくらい。

余韻がすごい。これを消したくない。

 

作者の伊吹友喜さん

失礼ながら途中まで男性だと思って読んでいた。

途中でこれ、もしかして女性か?と調べたらそうだった。

F1を題材にする「セナと走った日」なんて、男子高校生として過ごした感覚がないと書けないと思うんだけどなぁ(笑)

 

不思議なことに優花、光司郎の学年ではなく、ご本人は2コ上のはず。

プロフィールを見ると1991年に就職している。

これはなぜだろう。

 

そしてなんと。

母校が一緒(笑)

 

おおお?

じゃあ大学ですれ違ってた可能性もあるのか!?

ヒルトップで昼を食べ、あの図書館に行ってたのか?

 

やばいくらいの親近感。

他の本も探してみようと思う。

 

すごかった。

577ページの大作。

 

2025年 早川書房

 

1つの本にしなくてもよかったんじゃないかというくらい、多岐にわたった物語というかノウハウというかが詰め込んである。

それぞれが深みのある内容で、良く知ってるなぁこの作者というのを読みながら考えていた。

 

 

新車製造の期間工

アフリカの民族紛争

投資ファンド

サッカー界

不動産投資

特殊詐欺

LGBTQ

暴力団と右翼団体

ネットリテラシー

 

2025年の世相がこれでもかと各所で表されていて、100年経ったときにその世代が読むと今の時代の空気感が手に取るようにわかるだろうなと。

 

全然違う話に、別の章の登場人物が急に現れる。

後藤晴斗が100万のスーツを着て、200万の時計をしてセミナー講師として現れたときはバグった。

 

え?え?晴斗っていくつだったっけ?

どうしてそんなもの着れるの?お父さんは?修悟への仕送りは?

 

それが後になって、どうしてそうなったかが明らかになる。

これは読むのをやめられない。

 

そしてその全然違う話の中を「ブレイクショット」が繋ぐ。

ブレイクショットは車種名であるが、ビリヤードのブレイクショットと意味を被らせている。

 

しかし・・

アフリカの「ホワイトハウス」って意味がわからないなと思ってたら・・

アフリカの紛争で使われているブレイクショットに「まつしろ不動産」と印字されていたとは・・

 

松代不動産 → まっしろ不動産 →ホワイトハウス

 

これはやられた(笑)

 

あと、序章でブレイクショットにボルトを1つ落としたそれが、後になって発見されてることになってるけど、実はこれはその局面を終わらせるために誰かがラジエータの所に挟まってたと別なボルトを出したのではないか。

 

じゃないと首都高周回ドライブでのあの事故の説明がつかない。

後藤友彦の運命を変えるあの弾丸が。

 

鈴木世玲奈→門崎亜子

これはちょっとズルいよ(笑)

名前をウソつかれちゃうとそれはトリックでもなんでもない。

 

まぁしかし充実した時間だった。

分厚い本だけど、先が少なくなっていくのが惜しかった。

 

しかしこの作者・・

作家にならなくてもどの世界でも生きていけるのではないか?

それくらいの知識と見識を感じる。

ヘッジファンドでも、特殊詐欺でも一流になるんじゃないかと(笑)

 

逢坂冬馬の名を一躍有名にした「同志少女よ、敵を撃て」も読んでみたい。

だけど、しばらく間をおいてからでいいかな。

芥川賞受賞作。

少し前に買った時、やけに薄い本だなと。

 

2016年 文藝春秋

 

普通ってなんだろう。

常識ってなんだろう。

 

古倉恵子というコンビニ人間。

子供のころから人と思考回路が違い、普通の人が欲する欲というものや、気にするべき人間関係、問題の解決方法などがズレている。

 

たしかに日常で、近くにこういう人がいたら戸惑うとは思う。

そりゃあケンカを止めるときにスコップで殴打したらビックリするよ。

彼女から「欲」というものを感じない。

人からの言葉にもあまり動じない。

 

コンビニ業務に関してだけは意欲も問題解決策も並外れている。

キャンペーンのポップ、陳列、お客様対応、発注など、完璧にこなす。

何が違うんでしょう。

慣れれば、なんでもそうなるのかもしれない。

 

 

ただ・・

正直あまり感情移入できなかった。

早く終わらないかなと思いながら約2時間、読んでいた。

 

だってさ、

別によくね?そういう人いても。

好きでやってんだからさ。そんなに迷惑じゃないでしょ。

本人悪気ないじゃん。

 

がずっと頭の中にあったから。

 

芥川賞ってどういう基準なんだろ。

この本がそんなすごい賞を取ったことが興味深い。

 

こないだ読んだ「成瀬は天下をとりにいく」も角度は違えど、普通じゃない異質のものということでは似てると言える。

 

それくらい、普通とか常識とか多様性みたいなことのテーマがハマる世の中ってことなのかな。

大作だった・・

上下巻1100Pを超えるロングな小説。

まるで壮大なRPGのようなストーリー展開。

 

 

 

 

2014年 角川書店

 

どこの国の、どの時代の物語かなどは一切ない。

動物や自然、感染症などのイメージからアフリカを想像させるが、気温は低いらしく常に雪が降っているので違うっぽいし、地名の語感からするとカザフスタンあたりのイメージでよいのだろうか。

 

*****

 

民族同士の抗争の末、敗れて奴隷となった主人公・ヴァン。

アカファ岩塩鉱の地下に繋がれ、地獄のような労働の毎日を送っていた。

ある夜、その岩塩鉱の中に狼とも犬とも思える獣が20匹ほど侵入し、奴隷たちを次々に噛んでいく。

 

噛まれた奴隷たちは全員発熱した後、発疹が出て、数日後に死亡した。

しかしヴァンはなぜか生き残った。

火事場のバカ力で鎖を引きちぎり脱出。

外に出るも、生き残っていたのは幼い娘(ユナ)ひとりのみ。

 

その娘を連れて、逃亡する。

でもどこに?

 

途中で足を怪我して動けなくなっていた若者・トマと出会い、その故郷であるオキへと向かう―――

 

もうひとつの物語

 

ホッサル(26歳)

古オタワル王国の始祖の血を引く「聖なる人々」のひとり。

医学で多くの人々を救い、さらなる研究を続けている。

 

アカファ岩塩鉱で起きた事件で、奴隷が噛まれた後の症状から危険な病であることを確信。解明に奔走することになる。

 

黒狼熱(ミツツアル)

以前にもこの病で集落が滅亡したことがある恐ろしい病。

今後さらに病を広げないためにも、噛まれて生き残ったヴァンを探したい。

薬を開発するためにも、ヴァンを見つけて血栓を作りたい。

 

後追いに選ばれたのは、サエ(32歳)。一度嫁ぐも出戻った女性。

達人だったマルジの娘で、現在はマルジを凌ぐ能力を持つ。

 

ホッサルの助手、マコウカンと共にヴァンを追う旅に出る。

しかし、道中の崖で山犬の群れに襲われ、足を踏みはずし転落してしまう―――

 

*****

 

この2つの物語が最初につながるのが上巻第五章441ページ。

 

渡り鳥に導かれ、ヴァンはユナを連れ、谺主(こだまぬし)スオッルのいるヨミダの森に旅立つ。そこは火山の洞窟で人々が療養に訪れ、滞在する場所。

ここの湯場に入っていた女性が、なんと後追いのサエだった。

 

ここで声が出た(笑) ついにここで2つの物語がつながるのか!

ここは忘れちゃいけないと、付箋を貼った。

 

以降、ここは!という場面には付箋を貼ることになる。

下巻ではこんな感じ。

 

 

① ホッサル、助手のミラル、マコウカンが沼地の民の郷でユナに出会う場面

② 元火馬の民の総長、犬の王、ケノイの死

③ 沼地の民ナッカの従妹が岩塩鉱の奴隷監督に孕まされた、その子がユナだった。

④ ヴァンが森の中でナッカを見つけ、ユナはどこだと問い詰める場面

⑤ いよいよヴァンとホッサルが対面する場面

⑥ ヴァンの今は亡き妻と息子の名前が「アリィサ、モシル」と初出

 

唸った。

登場人物の多さとその関係性、地理的環境、部族の名前など、あまりに覚えるべきことが多くて、少し間をあけると忘れてしまう。

 

 

この地図は、映画版のHPから拝借したもの。

本を読んでいる時、これをずっと欲していた。

これを巻頭につけておいてくれれば相当理解もイメージもできたと思う。

方角や距離感が全然わからないので、相当困った。

 

文章の中でかなりの頻度で出てくる、カッコで閉じられた箇所。

それは回想シーンであったりセリフの一部であったりする。

この作者の特徴なのだろうか、他ではあまり見られない手法だった。

 

たくさんのキャラクターの中で、自分はサエが一押しだった。

後追いとしての技術、洞察力、弓の技、植物や天候に対しての知識、またそれらすべてを駆使しての状況判断。彼女がいなければヴァンはここまで生き延びていない。

そして最後も・・

 

アニメーションの映画版もあるらしい。

YouTubeで予告編を見たけれども、しばらくはいいかな・・・。

本で読んだ頭の中のイメージを壊したくないので。

 

 

 

あと、やっぱり甲府サポとしては、ヴァンといわれるとどうしても・・・

 

出できちゃうのよ、この犬がw

 

あの・・イメージが全然違うんで、出てこないでもらっていいですかね。

「米子空港強風のため、羽田空港か伊丹空港に着陸する可能性があります」

 

このアナウンス自体はわりとよくある。

釧路に飛ぶ時などは特に。

だけど実際にそうなることはない。

 

米子空港上空。

 

尋常じゃない揺れで、これは無理かもと悟った。

実際にそうなってしまった。

 

「着陸規定の風速を上回るため、この飛行機は伊丹空港に向かいます」

 

機内からは、声ひとつ上がらなかった。

日本人は素直でまじめだと再認識。

 

伊丹空港に向かう途中、きれいに虹がかかっていた。

不思議なことに飛行機はかなりの速度で進んでいるのに、虹はまったく動かない。

この原理はなんでだろうと思いながらも調べる手段もなく。

 

大阪の街を上空から。

なんだろう、こういっちゃなんだけど・・墓地みたい。

 

伊丹空港着陸

14:00過ぎ。

 

さて・・

 

まずは仕事的に穴をあけてしまうため、先方に連絡を入れる。

ハラ減った。なんでもいいから食いたいと、チャーハン餃子を食らう。

お詫びの2000円分の電子マネーがあったので、それで。

 

松江までどうやって行こうか。

普通に考えれば新大阪まで出て、新幹線で岡山、そっから特急やくものコース。

だけど情報によると特急やくもが天候不良で運休の可能性があるという。

 

ヤバいじゃん。

 

他に手段はないものか。

と調べていると、米子行きの長距離バスがあることを発見。

15:40発と、土日に限り17:40発がある。

 

長距離バス乗り場は0番線といって、JALのターミナルの先一番奥にあるという。

そこまでゴロゴロ引いて歩いて行くも、どこにも券売機らしきものもカウンターもない。

 

乗り場の案内では、電話で予約してくれと。

いまどきそんなのあるのか?

 

電話すると、もうすでに15:40のは満席だという。

まぁそりゃそうか。みんな考えることだよな。

 

土曜日だったことが幸いし17:40に空席があった。

相当待つことになるがしょうがない。これを予約。

 

2時間どうして過ごそうか。

運よく空港のフリーWifiがあった。

ので、夜見ようと思っていたアウェイ磐田戦をまるまる観戦。

 

いまだ90分での勝ちがない磐田。

アウェイで一度も磐田に勝ったことのない甲府。

 

勝てなかった・・。0-1敗戦。

なんでこう、アウェイ磐田というのは鬼門なのか。

 

それでちょうど時間がつぶれてバスの時間に。

こっから約3時間半バスに揺られ・・

 

21:00米子着

もう夜なんですけど。

 

 

山陰本線21:20発で松江まで30分。

なんだろこのもの悲しい雰囲気。

 

ただ、途中通った揖屋あたりで、黄泉比良坂のジムを発見したりそれはそれで個人的に感慨深かった。

 

松江着21:52

ホテルにチェックイン。

さすがに疲れたし、体も気持ち悪かったけど・・

 

こっからなんと飲みに出るw

松江の夜には必ずお邪魔するミュージックバー・バースディ。

知り合いのマスター(昼間の仕事でかなり昔からの縁)の店。

 

ここで日付が変わるまで、ビール2杯。

バタンキュー。

 

翌日は予定通り仕事。

会場に10:00頃来てくれと。

タクシーに乗るのも微妙な距離だったので、得意のレンタサイクルでw

 

 

宍道湖を望み、

30年前に松江を担当していた頃に連れてきてもらった珈琲館を見て、

 

 

白潟天満宮に参拝。

 

 

 

この後、どっぷり仕事。

この講演でもハプニングが発生。

映像を流すとリモート配信の関係もあって音がハウってしまい使えず。

前日リハができなかったことで、こういうアクシデントもあり。

話でつなぐしかなく、こういう時に鍛えられるw

 

だけど講演そのものはわりとうまくいった。

聴衆のみなさんのレベルが高かったのもあって。

 

こちらの社長は、30年前に担当していた方。

その時の思い出話などでも結構花が咲いたし。

 

その中で、せっかくこの時期に松江に来たんだから、城の桜を見てってくださいと。

残念だったのは自分が「ばけばけ」を観ていなかったこと。

松江城は完全にその聖地巡礼の観光客でたくさんの人だった。

 

 

 

堀川遊覧からの松江城。

天守閣のある数少ないお城。

来年は改修工事に入るという事なので、この景色も今じゃないと見れない。

しかも桜の時期。これはいい記念になりました。

 

18:30のバスに乗り、20:05の米子空港発の飛行機で帰路に。

羽田空港から後輩の車で家に着いたのが0:30頃。

 

いんやー大変な松江シリーズでした。

もうちょっと余裕のあるスケジュールでまた松江にはいきたいな・・。

 

 

土曜日のホーム大宮戦を現地観戦し、それから出張。

これは2週間前に同じようなスケジュールがあって、その時は新宿から大宮に行く電車が激込みだった。

 

ので、今回は東京回りにした。

少し高いが、ゴロゴロをもって満員電車を考えるとこっちのが数倍楽。

 

22:30に郡山に到着。

郡山の繁華街はちょっと治安が悪い感じがするも、そんなことは言ってられない。

そこを通り、ホテルに。

昔から変わんないなぁこの街は。

 

ホテルの部屋が狭いw

あんまりよく調べずに取ったのでやむなし。

 

だけどここに歩いてくる道中、昔よく泊まってたホテルへの導線に近いなぁと。

これはもしかして・・

 

 ←他HPより拝借

1993年、東北担当の営業だったころに定宿にしていたホテル・プリシード。

2013年にひっそりとその幕を閉じていた。

 

このホテル、よく泊まったんだよなぁ

あのドーハの悲劇もここの部屋で一人で観たっけ・・

 

チェックアウトしてみて、振り返ってみると、

これ、その跡地なのでは?と。

だとしたら感慨深い。

※後で調べてみたらこの並びに同じ系列のホテルがあって、そっちが跡地だった。

 

レンタカーを借りて、仕事の現場の猪苗代へ向かう。

猪苗代湖までは約1時間。

集合時間まで少し時間があったため、狙っていた神社へ向かう。

 

 

 

土津(はにつ)神社 祭神 保科正之

 

かなりの規模でかなりの人出。

正直こんな場所の神社によくこれだけ人がいるなという感じであったが。

 

「ならぬことはならぬものです」

会津の子供が最初に学ぶ常識。あの白虎隊の統制もこのマインドで取れているという事がよくわかるフレーズ。これが乗った御朱印が欲しかった。

 

そっから仕事。

こちらの皆さんもかなりの歴史があり、古くからの人が多い。

こういう人相手に講演というのはいささか緊張するものではあるが、まぁでもなんとか1時間ほど喋った。

 

帰り。せっかくだから猪苗代の道の駅に寄りたい。

ちょっと遠回りではあったが、いってみた。

 

ここから磐梯山を写真に撮れという。

だけど子供が遊んでいる姿しか見えないw

 

ちょっとこの先まで歩いていけば・・

こういう写真が撮れるじゃん。

 

昨日の小瀬の桜は見事だった。

ちょうど満開という時期。

 

だけど東北の内陸にはまだその季節がきていない。

山の頂付近には雪が残り、まだコートも手放せない。

 

猪苗代なんて、もう2度と来れないかもしれない。

湖にいく時間がなかったのが残念だけど、一応見るべきものは見たかな。

 

2月末、人間ドックに。

毎年行ってるので勝手知ったる感じで午前中受けて帰ってきた。

 

後日、封筒が送られてきた。

なにやらいつもより分厚い。

 

開けると、その封筒は消化器内科宛で、再検査の申し送りという事がわかった。

人間ドックの結果一覧を見ると、便潜血のところにD判定が。

 

なんだよおい・・

 

さすがに凹んだ。

この歳になると体にガタがくるのはしょうがない。

だけど、いきなり大腸に疾患があるかもってさすがに怖い。

 

3月中旬

家の近くに消化器内科があった。ぜんぜん知らなかった。

そこへ受診すると、31日にたまたま内視鏡検査のキャンセルが入ったので、もしよろしければと。

 

どうせやるなら早い方がいい。

ソッコーで予約した。

 

28,29と猪苗代出張。

30、31を休みを取った。

 

30日 

普通に家事などをして過ごし、本を読み漁る。

奥さん飲み会のため、自分と娘の晩ごはんやらの準備。

パスタを作り、食べる。

 

21:00に下剤を飲み、そこからは食事は許されない。

が、下剤が効かない。本を読みながら遅くなってしまってから寝る。

 

31日

7:30起床

液体の腸洗浄剤を準備。

8:00からそれを15分おきに飲む。

2Lあったが、さすがにそこまでは飲めなかった。

 

この間、トイレへ駆け込むこと約10回。

つらい。(の一言では表せないくらい辛い)

 

雨のため、乾燥機にいくミッションもこの間を縫って決行。

途中、セブンで一度トイレに駆け込む。

 

そして迎えた13:00

内視鏡検査のため病院に。

 

後ろに穴の開いたパンツをはかされ、ベッドに横になる。

先生はオペのような衣装で、おもむろに分厚そうな手袋をギュッギュッと嵌める。

ローション的なのを塗られ、指のようなものが一旦入る。

 

ううぅ

 

それから、

いきますよー

 

どれくらいの太さかわからないが、おそらくカメラが入っていく。

最初のうちはおなかの方ではそれを感じない。

入り口が擦れているのか、そこの感覚が鋭くなる。

 

うあ!

 

お腹の方に痛みが走る。

先生「ちょうどカーブの所です。少し痛いかもです」

 

痛い。

しかし力を入れている方がいいのか抜いてる方がいいのか。

もはやこうなるとどうしようもない。

やられるだけ。耐えるしかない。

 

「では、態勢を変えて仰向けになってください。そして右足を組んでください」

 

おおお、そうなのか。

このまま体制かえるの怖いけど、いう事を聞くしかない。

だがそれができると、痛みはちょっと和らいだ。

 

しばらくして、大腸の終わりまでカメラが到着したらしい。

 

そこからは帰り道。

ゆっくりと、本当にゆっくりと。

画面を見せながら、解説を聞きながらカメラが後退していく。

 

「往きもみてみましたけど、特に悪い所ありませんでしたね」

 

画面で見えるのは、子供の頃遊具であったようなハイハイで通れるくらいのギザギザのついた曲がる素材の管。まさにそれだった。

 

掃除しながら、説明を受けながら。

最後また横向きになり、カメラを抜く。

 

この間約20分といったところだろうか。

かくして人生初の大腸内視鏡検査は終了した。

 

ホントに管(大腸)にはなにも問題なかった。

なんで再検査になったのかといえば、入り口に問題があっただけ。

 

いい経験でした。

ただ、もう二度とやりたくないw

これを書いている今(翌日)も、腹がぎゅるぎゅるなっている。

 

ミステリーの名作という紹介があると大体出てくるような、言ってみればレジェンド作品という本作。ブックオフで見つけたため以前に購入してあった。

 

1998年 新潮社

 

関根彰子(せきねしょうこ)

新城喬子(しんじょうきょうこ)

 

この二人の現在と過去を追いながら、休職中の刑事・本間が真相を追う物語。

文庫版で590Pに及ぶ長編大作サスペンス

 

郡山 喬子の育った土地

宇都宮 彰子の育った土地

埼玉 彰子が一時住んでいた

東京 現在の本間の拠点、彰子の働いていたいくつかの職場

韮崎 バラバラ殺人の一部が見つかる

名古屋 喬子が友人を頼って一時期暮らしていた

大阪 ローズラインという通販会社(喬子が務めていた)

伊勢 喬子が倉田と結婚して暮らしていた

 

いろんな土地にまたがって、物語が進行する。

というか2人の過去を追っていくとますます謎が深まっていく。

 

これ・・収束するのか?

あまりに話がいろんな方面に広がるので、ついていくのがやっとだった。

少しでも間を置くと、展開やキャラを忘れてしまう。

 

一カ所、個人的にほくそ笑んだ箇所があった。

 

「照明塔が内側を向いていて、家が建っている場所」

あ、これ、大阪球場の中の住宅展示場じゃない?

これはその写真が登場した時に一瞬でピンときた。

 

消防法、建築基準法、それと個人情報保護法。

近年になって整備されてきたが、それ以前はかなり杜撰だったのだろう。

消費者金融の業界もこの当時はものすごい勢いだった。

首都高4号線を走っていると、そこから見えるビルの看板はほとんどそれだった。

 

しかし・・

420Pでついに関根彰子と新城喬子が同じ写真におさまっているのを発見する。

長い時間をかけてやっとこの二人が交わる。

この瞬間はただの読者である自分も震えた。

 

新城喬子は、どこまでのことを考えてるのか。

他人の名前を、人生を乗っ取り、過去を捨てたい。

そのための候補者選びから戦略まで、周到に調査したうえで実行してきた。

関根彰子でいられなくなった今、次はどうしようとしているのか。

からのラストシーン。

 

これはもう、サスペンスドラマの構図が目に浮かぶような広い空間のレストラン。

自分は見たことないけど、おそらくドラマや映画では映えるシーンだろう。

 

物語は、新城喬子に声をかけるところで終わる。

その続きは想像するしかない。

 

*********

 

いやぁ・・

大作だった・・。

 

これはちょっとしばらく似たジャンルのを読まない方がいいかもしれない。

謎解き物はこの余韻が消えてからにしようと思う。