東京出張で夜フリーな時は常に狙っている。
新宿、浅草、上野広小路、池袋・・
どこかの寄席におもしろそうなのがないか。
事前にチケットを買うような興行だと、行けなくなった時が怖い。
なので寄席がいい。
浅草演芸ホールの7月中席を見た時は、ビビった。
なんだこの豪華ラインナップ。
これはいきたい。
是非いきたい。
数日前にこの情報を知った時からウズウズしていた。
これは・・満員になるのか?
整理券とかになるのか?
以前、新宿末廣亭で伯山が主任の時は、満員で入れなかった。
今回は伯山が主任ではないにしろ、出演がある。
主任は伯山の師匠、人間国宝の神田松鯉。
しかも、三遊亭遊雀、桂文治、阿久鯉ねえさんも出る。
どういうこと!?
何この豪華な寄席・・。
戸越から都営浅草線で浅草へ。
思ったより長かったけど、一本でいけるのは便利。
浅草。外国人比率5割。
まぁここは来るよね。
都営浅草線の駅から演芸ホールまでは結構歩く。
この写真の時刻は17:36。
18:00になるとチケットが2500円になるのは知っていた。
(それまでは3000円)
入り口の兄ちゃんに聞いてみた?
いっぱい?
いや、まだ大丈夫です。
6時になるとチケット25になるんだよね。
いやまぁ、その考えの人は結構いるもんで(笑)
そうか・・・
じゃあ入るわ。
1名様、ご入場です!
入ると、三笑亭夢花がひっくりかえっていた(笑)
伯山TVで何度か見た光景。
夢花が下がると同時に、席につく。
狙っていたのは前から2列目の真ん中。
せっかく来たんだから前の方で見たい。
が、次は漫才だった。
おせつときょうた
漫才で立たれると、その席からは完全に見上げる形になる。
これは首がキツい。
そして18:00
ここから豪華リレー。
遊雀師匠。
うわー本物だ。
さすがに貫禄ある。やっぱオーラあるわ。
桂竹丸。
初めて見たかな。
小話を連発で。
林家喜之輔
切り絵の芸。
最近は大谷翔平ばかりリクエストが来るらしい。でも見事。
そしていよいよ伯山。
3mないくらいの距離で聞く講談は迫力がすごい。
マイクを通しての声よりも肉声がそのまま届く。
わずか15分の出番だけど、これだけでも3000円の価値はある。
19:00
阿久鯉ねえさん
何度目だろ。自分が行くときの寄席にはかならず阿久鯉ねえさんがいる。
でもこうやって近くで見るとその声量とか迫力がすごい。
コントD51
これも前に見たな。新宿だったか浅草だったか。
同じネタだった気もする。
文治師匠。
伯山TVでその人柄を知ってるだけに、たぶん初めて実物を見たんだけど、親近感が勝手に湧いてくる。長襦袢のあの文治師匠。
柳亭楽輔
初めて。ただ、ここまでの演者が凄すぎてちょっと霞む。
20:00
やなぎ南玉(駒芸)
これは見事だった。伝統芸能ってこれよって感じの技。
刀の上を駒が回る。
20:15
そして主任、神田松鯉。
人間国宝の講談をこの距離で聞けることにまず感動。
その人柄がホントににじみ出る、やさしい雰囲気。
正直、この時おしっこしたくてどうしようもなかったけど、30分完全に引き込まれました。
映像も音も、道具も楽器もなんにも使わず、ただ話をするだけで人を引き込む。
講談とか落語って、ホントに芸術だよなぁ。
集中しすぎておしっこしたいのも忘れるくらいだから。
外に出ると、どっぷり日が暮れていた。
夢のような約3時間だった。
帰りにこの写真と共に、Xで呟いた。
すると数時間後・・
なんと!
遊雀師匠からいいねが!
ビビった。
こんなことあるのね・・。
本人が探したのだろうか、それともお弟子さんとかが教えたのだろうか。
それを、さらにこうつぶやく(笑)
と、
なんだこれー。
おもしろすぎるー。
ただ、実はこの最後の文は遊雀「師匠」と書くべきだったと今でも後悔している。
今度は遊雀師匠メインのに行かねば。
古典落語の大ネタって、実は生で聞いたことないんよね。
1個楽しみが増えたね。