つづき
ホテルで朝起きると、窓から見えた景色がこれ。

めっちゃ非日常。テンション上がるわー。
ぽっかり浮かんで台形に見える島が高島。あそこにまず行くことに決めた。
大浴場で体を起こし、朝食を食べていざ出陣。
車を唐津城の東の駐車場に停め、10:00の船に乗る。

こんな船。
なんだろ、こういうのに乗るのって非日常。
強い目的があるわけじゃないけど、乗ることも目的のひとつなのかな。

10分ほどで高島に到着。近い。
高島は人口210人の小さな島。
ほんわかしたイメージがある一方、商魂たくましい一面もあるらしい。
島の売りといっていい宝当神社。
宝くじに焦点を当てたご利益を謳っている。
自分はどうもそういうのを神社に求める性質ではないので、ちょっと引きで構えていたが、まぁせっかくのご縁だということで年末ジャンボをバラで20枚買ってみた。
そしてそれを家に持って帰ってきて、以前京都の御金神社で買った福包みに入れて保管してある。

結果、ガチ勢並みの扱いになっちゃったw
それと、たぶんここには二度と来るチャンスはないということで、次の御朱印帳を購入した。

かっこいいのよこれ意外と。
縁遠い土地という希少価値もあって。
ネットで言われてた、かなり強引に宝くじを入れる縁起のいい袋を売りつけられる売店があるとか、そういうのもなかった。
島のおばちゃんたちの方言がほほえましい。
ここで奥さんと娘に猫のティッシュケースをおみやげに購入。
この島は猫も名物らしい。

宝当神社の祭神は野崎隠岐守綱吉命(のざきおきのかみつなよしのみこと)
信州の生まれで、あまりの人格と勇力のため活躍を妬まれ、この島にたどり着く。
島に盗賊が入ってきたときにそれを傷だらけになりながらも返り討ちにする。
そしてこの島のヒーローに。
本殿の後ろ側に、彼の骨が眠っている。
それでなんで宝くじ?
って話ではあるんだけれどもw
あまり島に長居はできない。10:45の船で帰る。
実質滞在は35分ほどだったがそれで十分。(だって次の船13:20なんだもん)

ありがとう高島、宝当神社。
船を降りて、さて次は唐津城だと思っているところあいの撮影ポイントが。

この橋を渡り、唐津城へ。
唐津城、かなり高いところにある。
石段ですべて上がるのは難儀だ。
時間短縮と体力温存のため、100円払ってエレベーターで上まで上がる。

「はじまりの名護屋城それからの唐津城」といわれ、秀吉の時代に朝鮮出兵のために築城された名護屋城、わずか7年で廃城になったのちそれを受け継ぐ形(実際に石垣なども移設)で築城された唐津城。
初代城主、寺沢広高は城下の町割り、川の大改修、そして黒松の植林など街づくりに尽力。これが現在も残る唐津の文化となっている。

天守からの眺め。
見渡す限り続く黒松。これが「虹の松原」で約100万本の松が400年経った今もなお生き続けているという。
ちなみに松原にも日本三大があるようで、他は三保の松原、気比の松原。

帰りは自力で石段を下る。紅葉がキレイだった。
(ちなみにこの後いった新潟ではもう雪がちらついていた。日本は広いわ)
妙見神社に参拝したいと思い向かうも社務所は留守で御朱印はいただけず。
戻ってきて唐津神社。


真っ白な鳥居。見事な筆。
個人的に御朱印帳の最後のページは見開きでいただきたい。
そのためやむなく書置きのものを頂いた。
近くにあった熊野原神社にも参拝。

こちらも無人で、御朱印は残念。
さて、ではいよいよ虹の松原を通る道へ。
さっきの駐車場を右に見てまっすぐ進む。
長い橋を渡り、左に曲がるとそこからは虹の松原。

途中、何か所か車を停めるスペースがある。
だけどここから写真を撮るよりも運転中の方が松の迫力がある。
ちなみに初代城主寺沢広高は「この中で私の気に入っている松が7本だけある」と領民に伝えていたという。
領民はどれがその7本かわからず、むやみに伐採したりできなかったと伝えられている。
また「虹の」の語源はこの松原の長さが約「二里」であることから、訛ってそうなったとの説がある。
長い松原を抜け、そこにある諏訪神社。

社務所に人はいなかったが、りっぱなお屋敷の玄関をピンポンして頂いた御朱印。
その向かいの「けえらん」屋さん。

昨日仕事で地元の人に聞いてなかったら完全にスルーしてた。
これも400年続く老舗の和菓子屋さん。
入ったら最後、買わないと帰れない店がまえ。
朝鮮出兵の際、諏訪神社で戦勝祈願を行った豊臣秀吉氏に、地元の人が献上したことが「けえらん」のルーツと言われています。これを食した際に秀吉氏が「これを食べたならば、勝つまで本国には帰らん(けえらん)」と発したとの伝聞が残っており、これが現在の名前の由来とされています。
へぇぇ。
じゃあ諏訪神社に秀吉が参拝したということだ。
そういう場所なのねここは。

お土産にどうですかと言われたが、賞味期限が本日中って。
そりゃ無理ですって。
なので一つだけ買って食べてみた。
やわらかい餅で餡が包まれているやさしい和菓子。
うーん。本日中ね、納得。
代わりにと言ってはなんだけど。

呼子のイカの形をした羊羹が売っていたので、それにした。
こっちだとある程度日持ちするとのことで。
ただ・・
後の話だが、家に持って帰っても誰も食べず。
結局何日かかけて自分で食いましたとさ。
さて、唐津でするべきこと最後は・・
メシ。
これも昨日仕事で地元の人に聞いた「漁師村」という食堂。
諏訪神社から近くだった。

貝汁はぜひ食べてほしいと言われた。
結構色々メニューあったけど、一番いろんなものが食べられるバラエティ定食なるものを注文。

これ、一人分ですか・・?
貝汁、刺身、天ぷら、サラダ、サイコロステーキ、茶わん蒸し、漬物
これでもかの量。
来た時絶望感あったけど、なんとか完食。
味がよかったから入ったけど、普通この量は無理。
しばらく動けなかった。
一路、福岡空港へ。
時間は余裕あったけど、体力的な問題で糸島経由を断念。
ま、いってももうなんも食べられないし糸島ならまた来るチャンスもあると思う。
1時間かからないくらいで到着。
今度は新潟へ。

ラウンジから見えた夕陽。
ただ、乗る飛行機はまぁまぁの小ささ。

これですから。
ローカル線ってだいたいこういう感じよね。
今回のルートは我ながらナイスルートだった。

1日目が赤
2日目が青
行ったことのない場所を効率よく回ることができたと思う。
願わくば呼子と名護屋城跡まで行きたかったけど、それは時間的に難しかった。
また来ることあるかなー佐賀。
なかなかないだろうなぁ。