しばらく前のことですが、腕時計のベルトが切れてしまって、それで、まぁ無いなら無くてもいいかと、しばらく時計なしで過ごしてたのですが、やはりどうも左腕が軽い気がして落ち着きません。もちろん時間もわからないので不便。


20年近く僕の左手にくっついてたベルトです。分解されちゃうと恐竜の骨のようです。

で、いよいよ観念して、森町のナベヤに行き、ベルトを新しいのに付け替えてもらいました。ナベヤは時計屋さんで、こちらは他店で電池交換を断られた僕の時計を《出来るよ》とササッと替えてくれたので、その技量をとても信用しています。地元に良い仕事をしてくれるお店があるってのは便利で誇らしいですね。

一応、壊れたベルトを見せて修繕可能かを伺ったのですが、パーツがいくつか欠損しているのでムリとのこと(切れた時に飛び散って拾いきれなんだ)。

《同じメーカーのベルトを取り寄せられるかは難しい》というので、既製品から似たようなのを適当に選びました。
前のベルトと比べると、軽くてちゃっちい。着けていて違和感はあります。安いベルトだからだとも思いますが、新しい時計を買ったとしても慣れるまでは違和感あったはずで、ならばそこは我慢。


ちなみに、僕が最初に腕時計を着けたのは、15歳の時、高校の合格祝いにと貰ったのがきっかけです。最初は長時間着けてるのが苦痛で、学校や家でよく置き忘れをしてました。

時計どこへ置いたっけ?と、僕があまりにしょっちゅう言うもので、両親から《風呂以外は取るな。それくらいしなければ慣れないぞ》との命が下りました。で、僕は馬鹿正直にその言いつけを守って、それからというもの、風呂に入る時以外は腕時計を着けたままでいるのが習慣になった。それこそ結婚するまでは、寝るときも腕時計を着けたまま寝ていたのです。
(結婚当初、隣に寝ている連れ合いの髪の毛を僕の時計のベルトに挟んでしまって、申し訳なくて外して寝ることにしました)



通販で頼んでいた、マイクカバーが届きました。



フリーダムフォーク集会のための対策グッズが揃ってきました。

7月の出演者はまだ未確定です。今、四組から出演OKのお返事を頂きました(菅原真代さん、カラフルCOMCOM、弾夢弦気さん、砂風金さん)。あとは誰に頼もうかな



マシス
この週末、フリーダムフォーク集会のスタッフ(戸倉よしひろさん、天野よしやすさん。あと、僕と連れ合いの計四人)で、フリーダムに関してのミーティングをしてきました。一人でモヤモヤ考えててもラチがあかないので、召集をかけさせてもらいました。

場所はもちろん、袋井市のライブ喫茶マムゼルです。


明るい時間にマムゼルに訪れて、それこそコロナ騒ぎ以来、久しぶりに集まれた四人です。突然に呼びつけて申し訳なかったけど、会えて嬉しかったですよ。

いつものでっかいテーブルについて、途中からマムゼルのマスターも交えながら、今の状況を踏まえて、イベントを実施するとして、どういった措置を取りながらやるのがいいか。いろいろ(雑談に脱線しつつ)話した結果、7月18日のフリーダムは開催の方向でいくことにしました。

第170回フリーダムフォーク集会。7月18日にやります。

奇数月第三土曜日19時半開演。music chargeは500円は従来通りですよ。

で、フリーダムを再開する上で、従来と違う点、変更事項は以下の通り


①飛び入りコーナーは当面休止する。
これはとても残念なことですが、イベントへの参加人数をある程度コントロールさせてもらう意味で、二次会は止めて密のリスクを減らします。フラッと来て歌いたいお客さんにはホントごめんなさい。飛び入りがいつ再開できるかは今後の情勢次第となります。

②7月の演者は6組程度(一組転換抜き20分)。
今回は主宰側より指名させていただきます(目下出演交渉中。3月、5月で出演依頼をしていた演者さんをまず優先)。フリーダム再開以降は、出演希望も先着順で受け付けられるよう考えて参ります。
(飛び入りもそのうち先着予約何名で再開できたらいいのですが)

③マイク前の客席スペース(テーブル2つ分)を空けて、歌唱の際の飛沫への対策とする。

④マイクに専用のカバー(100枚入りで900円程度)を被せて、一組演奏ごとに使い捨て交換する。

⑤店内にプッシュ式の消毒液、希望者のためのマスクも用意する。


試行錯誤ですが、こんなところからやって参ります。上記の内容に関して、もしくはそれ以外のことで質問があったら、メッセージかコメントの方に書き込みくださいませ。

なにぶん前列のない事態ですので、ホント何が正解かわかんない。規制するにしても何をどこまで来る人にお願いするか。《あんなんで大丈夫なの?》って言われてもつらいし、かといってガチガチに神経質になって《そこまで窮屈に開催して楽しい?》ってなるのも違う気がしますし。

基本のお願いは《他の方に気を遣ってあげて》です。《自分が移る危険》はもちろんですが、それよりも《他人に移す危険》を忘れずいきましょう。体調の優れない方は決して無理なさらぬように。

不手際もきっとあるかと思いますが、少しずつ前進できるよう、イベントを始動させます。やるからにはみんなが笑って楽しくやりたいです。何とぞよろしくご協力のほどお願いいたします。





マシス
学生の頃より、僕はとにかく自作自演の人、シンガーソングライターが好きでした。さだまさし、谷村新司、井上陽水、松任谷由実、中島みゆき、佐野元春、浜田省吾、山下達郎、尾崎豊、オフコースで僕の十代は世の中回っていた気がします。たいていはレンタルCDで聴いて、なんて良い歌なのかと始終悦に入ってました。

で、そのわりには、さだまさしや松任谷由実、中島みゆきや小椋佳のオリジナルアルバムって、当時からアルバム枚数も多かったので、どこから手をつけていいかわからなかった。で、ベストアルバムみたいなものをチェックしてお茶を濁してました。ベストで満足しちゃうとオリジナルアルバムって、なかなか手が出なくなるものです(実際、CD屋に行ってもベスト盤ばかりでオリジナルアルバムが置いてない方も多い)。


でも、ここ10年くらい、オリジナルアルバムを見つけたら少しずつCD買うようにしてます。きっかけは一時さだまさしの旧譜がどっとリニューアル再発されて、それをうっかり買ったらハマったのです。ちゃんとしたアルバムはやはり良いわ、ベスト盤で満足してちゃダメだ、と意を新たにしたのでした。

とはいえ、お小遣いは貴重なので、がーっと大人買いするでもなく、中古店でもし安く出てたら連れて帰ろっかなーくらいな気持ち。出会えたらラッキーくらいな感じで気にかけてます。

そんな勢いで、ここ10数年で、ぼちぼち揃えかけている人たちは、だいたい以下の通り。『』内が手元にゲットした戦利品。

さだまさし(自分症候群より前のアルバムを探して)
『帰去来』『風見鶏』『夢供養』『私花集』『印象派』『うつろひ』『昨日達』『夢の轍』『風のおもかげ』『グラスエイジ』『アドバンテージ』

松任谷由実(VOYAGERより前のアルバムを探して)
『孔雀』『流線型'80』『悲しいほどお天気』『SURF & SNOW』『昨晩お会いしましょう』『PEARL PIERCE』『RENCARNATION』

山下達郎(メロディーズ以前のアルバムを探して)
『サーカス・タウン』『スペイシー』『IT'S A POPPIN' TIME』『ムーングロウ』『RIDE ON TIME』『FOR YOU』

谷山浩子(テルーと猫とベートーベン以前のアルバムを探して)
『ねこの森には帰れない』『たんぽぽサラダ』『水の中のライオン』『水玉時間』『空飛ぶ日曜日』『お昼寝宮 お散歩宮』『冷たい水の中を君と歩いていく』『ボクハ・キミガ・スキ』『歪んだ王国』『天空歌集』『銀の記憶』『しまうま』『翼』『心のすみか』『カイの迷宮』『宇宙の子供』『谷山浩子15の世界』

井上陽水(フォーライフで9.5カラット以前のアルバムを探して)
『招待状のないショー』『スニーカーダンサー』『LION&PELICAN』『あやしい夜をまって』

Southern All Stars(KAMAKURA以前のアルバムを探して)
『熱い胸騒ぎ』『TENナンバーズ・カラット』『タイニイ・バブルス』『NUDE MAN』『ステレオ太陽族』『綺麗』『人気者で行こう』

小椋佳(手当たり次第)
『彷徨』『ほんの二つで死んでゆく』『残された憧憬~落書き~』『道草』『君を歌おうとして』『デリュージョン』『Debut』

来生たかお(手当たり次第)
『夢の途中』『Ordlnary』『エトランジェ』『SOMETHING ELSE』


今後、機会があれば、中島みゆき(はじめまして以前のアルバム)とRCサクセション(マーヴィー以前のアルバム)は揃えていきたいですね。最近一番嬉しかったのが、中島みゆきの『親愛なる者へ』を破格の安値で見つけたことで、なぜ今までこれを聴かずにいたか?と本当に痺れたのです。
僕が中島みゆきで一番好きな『生きていてもいいですか』に負けない傑作だと思いました。

ちなみに僕がオリジナルアルバム(ベストやライブを除く)全て揃えたミュージシャンって、

はっぴぃえんど、佐野元春、友部正人、ECHOES、BUMP OF CHICKEN、ビリー・ジョエル、ビートルズ、ギルバート・オサリバン、ロディ・フレイム、プリファブ・スプラウト、ダミアン・ライス、ランディ・グッドラム

これくらいか。原田真二はあと一枚で(2ndアルバムの『ナチュラル・ハイ』があれば)コンプリートするけど、CDが廃盤で厳しい。追いかけて全部を揃えるって大変です。つい欲しくなっちゃうのです。



歌作りの練習をしているうちに、ひとつ歌が出来ました。クセのないシンプルな一曲です。歌詞を考えているうちに《歌小屋讃歌》をテーマに置いていました。すべてのライブハウス、ライブ喫茶店に幸あれ。

今回は《声を張らず軽く歌える歌》を目指して、徹頭徹尾シンプルにシンプルにシンプルにと、サッと仕上げた。アイデアやコードに凝った歌とか、はたまた血管を浮かせて叫ぶような歌も作りたいのですけど、グッと我慢した。そこも練習です。

珍しく、ちゃんとギターを持って曲を作ったので、もう、今すぐでも弾き語りが出来る。その点は手っ取り早くていいです。逆にギターは手癖があるので、コレって作ったつもりで既出のメロディじゃあるまいか、とすでに不安にもなってます。もし既に似たメロディがあったら、そこはわざとじゃないですゴメンナサイ。

前作の「雨の惑星」と同様に、この歌も今の自分の気分がモロ影響されてます。他の時期だったら多分こういう内容じゃなかったと思う。

「夜の部屋」

夜の部屋のドアは開いている
夜の椅子に沈みこんで
レコードたちと眠る

月の満ち欠けを
あつらえたように
毎日違うあなたを見ている

夜の部屋のドアは開いている
夜に集う にぎやかしの
仲間たちを迎える

月の満ち欠けを
あつらえたように
毎日違う顔ぶれと音楽

美しい影絵と
踊りながら今日も
あなたに届く幻を見ている

夜の部屋のドアは開いている
夜は歌う さびしがりの
にぎやかしの
旅人たちの歌を



2020/5/27 4:32
~2020/5/29 16:30



日曜日から仕事をしていて、今日はお休みでした。また明日会社へ行くけど、とりあえず今日はのんびりしてます。おかげで歌も作れた。ライヴの自粛してる間に新曲を2曲(「雨の惑星」「夜の部屋」)作れたら、ムダに休んでなかったと言えるかしら。新しい歌をお客さんの前で早く歌いたいです。

マシス



外食やら喫茶店で珈琲を飲んだりすることを一切やめて、二ヶ月になります。三月のフリーダムを中止にさせてもらってから、僕も自粛継続中。春休みもGWも、不要不急な所用以外は家で遊んでました。

まぁ、自分が主宰のイベントを中止してますので、その中止決断した手前、他所で遊び出歩いていてはケジメがなかろう、というところもあります(連れ合いにもその旨諭されました)。過敏になってると思われるかもですが、ひたすらおとなしくしておこう、と思った次第です。

そろそろ緊急事態宣言も解除されて、タガが外れた空気になるのかしら。タガが外れた空気、僕はそういうのも苦手なのですね。自粛ムードでイライラ悶々としてる雰囲気も嫌ですけど、お祭り騒ぎが好きな方々が花火を上げたがるノリもちょっとついていけません。平穏がいいですよ。刺激なんて日常にちょこっとあるくらいがちょうどいい。


冒頭に書いた通り、二ヶ月ほど喫茶店でお茶すらしてません。もともとそんなにしょっちゅう外食する方でもないのだけど、店舗型のお店に一切長居するなってムードは、日々の生活のイベントが減った気分で、つまんないものです。僕ですらそう思う。

これでもし、自分が独身だったら、案外、ちょっと開いてるお店に行こっかな、とフラフラ出掛けてたかもな、と、軽く想像つきます。家族が側にいてくれたから、なんとか自制がきいた。

妻と子が我慢して自粛してんのに、僕だけ外出するわけにもいかない。連休中とか、娘や連れ合いを本屋とか誘っても、《今は止めとこうよ》って言う真面目さ。なら僕も迂闊なコトはすまい、と、そこは気持ちを切り替えてインドアを楽しんでましたよ。

家では家族はみんな各々好きなことをしてるので、僕も部屋で一人、ギター弾いたり音楽聴いたりしてるのですが、緊急事態宣言の間って学校も仕事もなくて、家族が一日中家にいるでしょ。隣の部屋に家族の誰か常にいるってだけで、一人の時間を堪能している感が薄くなるのですね。不思議なことに。

で、一人になりたい時は、車で二時間くらいドライブしながらカーステでCD聴いてました。マックのドライブスルーは結構利用したな。マックまで行って珈琲買って、飲みながらその辺をフラフラ走って帰るってのをやってた。CDも鬼のように聴けました。


夜勤で昼夜逆転の生活をしていると、枕元のCDが増えます。夜に音楽を聴きながら眠るって、連れ合いが一緒だと出来ない。夜勤は身体にキツイけど、音楽を子守唄に眠りにつくのは楽しい。

ありがたいことに、コロナの影響は僕の職場にはほとんどなくて、相変わらず忙しく働かせてもらえてるのです。《コロナで予定がなくなった》《時間が空いてしまった》と知り合いがSNSで言って、空いた時間に何かやってみようと色々な試みを始めたりしてて、楽しそうでした。

良いじゃん良いじゃん、僕も何かこの機会に、って思ったけど、僕はぜんぜんいつも通りの日常なので、当たり前ですがコロナ以前より暇な時間が増えたわけじゃない。ちょっとつまんない。新しいこと僕だけ何もやれてない。

仕事があってありがたいけど、自分の時間はいっぱい欲しいよ。時間は自分で作るものだ、と言うけれど、時間作るのも大変だよ。


追記。外でのお茶を解禁するなら、まず口火は袋井市のライブ喫茶マムゼルから。で、他のお店も早く行きたい。


マシス
先日、ニュースを観ていた連れ合いが、ゴダイゴのギタリスト、浅野孝巳さんが亡くなったって、と教えてくれました。ウソー、と言葉を無くして、ふと、以前ゴダイゴの森町公演を観た時のことを日記に書いていたな、と思い出したのです。
 
探してみたら、6年半前、2013年の暮れだったのですね。ついこの間のように思っていたけど、ずいぶん時間が経ったものです。

 
日記にも書いてますが、この時の森町公演では、浅野さんとドラムのトミー・シュナイダーがCD購入者にサインをするために、終演後に売り場に出てきてくれました。前から歩いて来た浅野さんに、僕が思わず手を出したところ、ごく自然にスッと握手してくださったのです。浅野さんと握手しちゃったーと周囲に自慢しました(CDも買ってないのに)。今となっては貴重な思い出です。心よりご冥福を御祈りします。
 
雨の土曜日、ゴダイゴのアルバムでも一番好きな『CMソング・グラフティ』をゆっくり聴いています。ジャケット真ん中の浅野さんが若い。
 
タケカワユキヒデの楽しいメロディをコレデモカと堪能できる好盤です。どの曲も2分から3分の長さで、ちょうど昔のラジオ番組でかかるのにちょうどいい長さ。僕はこういうコンパクトな可愛らしいポップスが一番好物なのです。人気曲の「僕のサラダガール」「ミラージュ」はもちろん、「モーニング・アフター」「イン・ユア・アイズ」「アンクル・ジョン」と美曲ばかり捨て曲一切なし。ゴダイゴのアルバムの傑作です。
 
一番好き、と言いつつ、ゴダイゴのアルバム、僕は『Katmandu』から後の作品は持っていなくて(10枚組のボックスCDは持ってますが)、オリジナルアルバムのCDをもし見つけたら欲しいなーとずっと思ってるのです。この時のツアーでオープニングで演奏された「MOR」とか、ちゃんとアルバムで聴いてみたい。
 
 
追記。
 
しかし、『CMソング・グラフティ』良いな。何周聴いても楽しい。ワクワクして身体が思わず揺れちゃう。こういうの大好きだよ。『西遊記』も傑作だけど、ちょっと聴きたい時に一枚選ぶなら『CMソング・グラフティ』がいいよ。「シンフォニカ」なんて何回聴いてきたかわからないけど、今日聴いたらご機嫌なんだもの。気持ちがアガルアガル。

 

 

 
 
2018年に発売されたb-flowerのベストアルバムを、SEEDレコードより通販で購入しました(ギルバート・オサリバンのチケット払戻金にて)。配達された封筒の送り主欄には、担当者 : 八野となっていて、これって、やはりb-flowerの八野英史さんだよな。
 
八野さんが僕の名前と住所を手ずから書いて送ってくれたのか、と思ったら、ちょっとドキドキしました。直筆だ直筆。
 
そう、そもそも連休中のこと、通販サイトにてカタログを見ていたら、90年代に聴き狂っていたb-flowerへの愛が沸々と甦ってきて、おお聴いたことないb-flower関連のCDがいっぱいあるじゃん欲しい欲しい、と焦がれていたところに払戻金です。
 
音楽によって生じた払戻金、音楽に浪費するのがいい。

心がとろけそうになる音楽。好きだったからもちろん知ってはいたけど、ホント、宝石のような楽曲たちですね。それは高価なジュエリーのようで、露店で見かけるオモチャの指輪のようで、川の中で光る小石のようでもある、誰もが一度は胸に描いたことのある輝きを放つ。知ってる歌はもちろん、知らない歌も余さず全て美しい。とろけます。
 
おこがましい話ですが、マシスの作る歌って、b-flowerの後を確実に追いかけている(追いかけたがっている)。決して意識はしていないし、真似もしてない(出来ない)のに、こうして改めて聴くと、俺って八野さんのフォロワーじゃん、と気付かされます。
 
八野英史の作る歌世界は、言葉の小道具が素晴らしく多彩で巧みで、映像でものの見事に心象風景を語ります。そこのところ抜群に上手いです。僕は誰の才能にも負けず劣らず、八野英史の才能が羨ましくて仕方ない。

 

ベストアルバムにはb-flowerのファンブックのような小冊子がついてまして、これがなかなか読み応えがあるボリュームでした。b-flowerの歴史と楽曲のライナーがメンバーのコメントでたっぷり綴られていて、知らなかったb-flowerの歴史が知れて、面白かった。
 
載っていた八野さんのコメントで、すごく印象に残った一文があるので、引用させてください。
 
《何しろ作っても作っても全く売れないので、これはもう僕らの音楽なんて誰からも求められていないんだなと。これ以上不燃ゴミのようなもん世に残してもいかんだろうと、2003年以後、僕自身は音楽を作るどころか、聴くことも、ギターに触れることもなくなって、そのまま5~6年が流れました。
 
そんなある日、ネットで「b-flower」って検索してみると、今なお昔の僕たちの曲を聴いてくれたり、宝物のように思ってくれている人たちの存在が。「あれ、そうなんだ。もしかして僕は音楽を作ってもいいってことかな?」と。
 
↑自分の音楽は誰にも必要とされてないんじゃないか、って虚無の感覚、わかります。でも、誰かにとっても宝物たりえるんですよ。
そして2008年、八野さんはLivingstone Daizyというバンドで音楽活動を再開(b-flowerは2012年に再始動)。今回Livingstone DaizyのCD、買って、聴けました。
至極の33分間。どの曲も《この歌が僕の作った歌だったらどんなにいいか!》と地団駄踏んで羨ましくなる、名曲揃いの一枚。これ、b-flower名義で出しとけばb-flowerのニューアルバムで通ったじゃん、って思った。詞も曲も歌も音も全てが理想。最高。

 

もう一枚、バンドメンバー細海 魚さんのユニットのもの。タイトルに惹かれて買いました。
美しいメロディと変拍子に独特の歌詞、オモチャ箱を探るような音、ほとばしるような才能の爆発。これも、ご機嫌。

 

 
よく、昔好きだった音楽を聴くと当時を思い出す、とか言いますけど、90年代、二十代の多感な時期に、僕はb-flowerを、あるいはL⇔Rを聴いて、なーんて素敵なものを見つけてしまったんだろう!と、とびきりワクワクしたのです。その時の胸の熱さが、聴いてて、グーっと甦ってくるのですよ。本当に胸が熱くなる。うっかりするとちょっと泣きそうにもなる。
 
もちろん、今だって音楽は大好きだけど、あんな風にあそこまで夢中になって心踊らせることって、今後おそらく二度とないでしょうね。二十代のあの時期だけに持っていた感性が、奇跡のように反応したのだろうな、と思うと、なおさら込み上げるモノがあります。
 
 
やれないだろうなァ、と半分諦めてましたが、やっぱり延期となりました。楽しみにしていたギルバート・オサリバンの来日公演、僕は最終日の5月30日東京国際フォーラムのチケットを取ってあったのです。

好きだ好きだと公言してるわりに、僕はオサリバンのステージは1993年の来日公演を一回観た以来。今回もし行けていたら27年ぶりの生ライブだったのです。うーん、残念。オサリバンは結構頻繁に日本公演やってくれてるのに、ファンとすれば何て体たらく。
ギルバート・オサリバン
東京国際フォーラム ホールC 会場案内
<公演延期>2020/05/30(土) 17:00開演
アーティスト側との協議の結果、新型コロナウイルスの感染拡大状況を鑑み、ご来場されるお客様と出演者・スタッフの健康と安全を考慮し、来年の下記日程に延期することを決定致しました。
■振替日程  2021年5月30日(日) 
東京国際フォーラム ホールC 開演16:00(開場15:00)
なお、残念ながら振替日程にご都合が付かないお客様には、
下記の方法にてチケットの払い戻しを致します。
払戻し期間:2020/05/08(金) 10:00 ~ 2020/06/07(日) 23:59
払戻方法は、チケットの受取方法や支払方法により異なります。



延期が決まって、こんなに早く振替公演が決まった。しかもちょうど一年後、2021年の5月30日に決まったって。同じ日の会場をよく押さえれたよなって思った。
一旦、チケット払い戻ししようかなと思ってます。残念だけど、もともと3階の大した席じゃないし、来年で東京公演で日曜日って言われても、その時に自分の都合がつくかどうか、今の段階でわかりません。仕切り直しします。

(追記 : 無事に払い戻し出来ました。考えてみたらコンサートチケットの払い戻しをしたのは初めてですね)

でも、もし来年行けるとなって、改めてチケット申し込みになったとして、僕は自分はチケット取れるに違いない、と思ってます。何の根拠はありませんが、取れないわけがないと勝手に信じてる。

ギルバート・オサリバンはいま73歳。世界ツアーをするミュージシャンとしては確かに高齢ではあるのですが、これも何の根拠もないですけど、オサリバンはまだまだ元気で音楽をいてくれるって気がしてるのです(願望?)。来年だって、きっと元気に日本へ歌いに来てくれる。そしてもしタイミングが合って行けるものなら、もう一度、オサリバンの元気なステージを生で観たいです。


ちょっと楽しみなニュース。ボブ・ディランの新作アルバムが出るんですってよ。
ボブ・ディラン8年振りのスタジオ・アルバム『ラフ&ロウディ・ウェイズ』リリース決定!

2012年の『テンペスト』以来8年振りとなる、全10曲を収録したCD2枚組のスタジオ最新作『ラフ&ロウディ・ウェイズ』が今年7月中旬(予定)にリリースされることが発表されました(アメリカはCD・デジタル6/19、LP7/17発売予定)。
 ▼ラフ&ロウディ・ウェイズ』再生・購入はこちら
https://sonymusicjapan.lnk.to/BobDylan_RRW  
今作から新曲「偽預言者」が本日より配信開始! 
 ▼「偽預言者」試聴はこちら
https://youtu.be/2QPBpFAKTGo
 
■アルバムについて
『ラフ&ロウディ・ウェイズ』から想起されるのは、1960年にRCAが発表したジミー・ロジャースのアルバム『My Rough And Rowdy Ways』。デビュー前からジミー・ロジャースの歌をカヴァーしていたディランは、1997年に自ら設立した、エジプシャン・レコードからジミーの生誕100周年を記念したコンピレーションを発売しています。“カントリーの父“と呼ばれる事が多かったものの、その枠を大きく飛び越え、アメリカン・ポップスの先駆者となったジミーへの思いが満ちたアルバム・タイトルとなっています。
 


先行で聴けた、最もなんちゃらな殺人?って曲がビルボードチャートで一位になって話題になってました。17分もある上に、メロディに起伏のない例のディラン調子で延々ブツブツ歌われるので、僕は冒頭部分だけ聴いて止めたけど、アルバムを買ったら歌詞カード見ながらじっくり聴きたい。


朝の散歩のあと、部屋でピロウズのベストCD聴いてたら、なんか涙出た。「ストレンジ・カメレオン」「ファニー・バニー」じんわりと泣けた。染みるわ。


連休に入って、僕も少し時間ができて、いつもよりタブレットでSNSを見ています。今ですと、自粛要請を受けた音楽家が、プロアマ問わず、せっせと演奏動画を配信してるのをたくさん見かけます。

みんなライブをやれない分、せめても、と配信に勤しみ、そして、ライブに行けない鬱憤が溜まっている人たちは、液晶ディスプレイで配信ライブを観て、気を紛らわしているのでしょう。僕も、大好きな歌い手さんの配信をいくつか楽しませてもらいました。いま会いに行けない分、ありがたかった。

外出を控えて、音楽家が自宅から今できることをやる。音楽ファンも自宅で音楽を楽しむ。素晴らしいことです。

しかし、いかんせん、数が多いよ。みんなやりすぎじゃ?。

大変申し訳なく思うのですけど、これらは僕の日常の動画摂取量(?)を越えてますので、観たいもの以外はスルーさせてもらってます。普段やらない人まで急にやるんだもの。スミマセンって気持ちになるけど、生演奏は大好物でも液晶画面の前に拘束されるのは無理です。

一日の時間は有限で、僕は音楽を聴いたり作ったり本を読んだりと、自分の好きなことをするために、テレビやネットに必要以上に時間を取られたくない。もともとソレにそれほど執着もないですし。

テレビのニュースにドラマ、インターネットの動画などなど、映像ってのは結構に一方的で暴力的で、こちらが望んでもいないのに、有無を言わさず勝手に目と耳に飛び込んで来て、強引に意識をさらっていくモノです。特にSNSなんて、強烈な個人のアピール(エゴ)の場ですから、(自分も含めて)告知やオススメの暴風雨がいっつも吹き荒れてる。勘弁してくれ。

僕は観たい時に観たいものだけを観たいのですよー。


と散々に言っておいて、とても珍しいことに僕の動画がネットにあがったので、アップ報告です(なんじゃそりゃ)。

今年の1月26日に開催させてもらった初の自分イベント【オール・マシスの日】の動画を、あすとらの相棒カネマツがYoutubeにアップしてくれました。すごく嬉しい。 持つべきものはパソコンに強い相棒。カネマツありがとう。

Facebookで一足先に紹介させていただきました。相変わらず編集作業は自分では全くしてません。人任せ万歳。

この動画は僕があくまで自分で観るために、演奏の反省用(記録用)として、空いていたテーブルにカメラをドンと置いて撮っておいたものです。アングルとか音を集める位置とかすべて適当で、いい加減な映像です。

1月26日、いま思えば、ギリギリだったな。2月だともうコロナ騒ぎで開催出来なかったかもしれない。やれてよかったなと思います。

この日一番手だった【あすとら】のステージと、最後のアンコール曲はいまだあがってません。今のところ【ラフレシア】【マシス】の演奏のみです。カネマツ君は自分が映ってる部分をまずあげれば良かったのにね。


2020年1月26日(日)【オール・マシスの日】
14:00開場 14:30開演
出演 : あすとら・ラフレシア・マシス

 【ラフレシア】

00:40 紅茶とブックカバー 

05:25 心ひそかに 

10:15 長距離走者

16:30 ナチュラル

 

 【マシス】

 00:16 優しい歌が多すぎる

 05:20 星の番人

 12:00 砂糖菓子

 17:35 遠い列車

 26:10 音楽家の居る庭

 32:50 赤と茶の混沌 

37:05 マイクとアンプ



長い動画で恐縮ですが、余暇によろしければご覧くださいませ。



僕の連休は、拍子抜けするほどに例年通りで、テレビをつけなければ世間の自粛ムードもどこの話って気がしてます。家でゴロゴロしてることこそ至福のナマケモノ一家なもので、所用はチマチマあれど、やることはやって、グータラしてます。


歌う予定が一つもないってのが唯一、例年と違うか。あと、家族を連れてどこか行くようなイベントを考えずに済んでいること。


おかげでグータラを強要されてるようなところもあるのですが、たかが一週間の休みです。世間で聞く、一ヶ月以上も自粛を要請されてるような厳しい立場ではありません。休みが終わればありがたいことに仕事が待ってます。例年通りの日常は僕にはあるのです。ならば、いつもの生活を変えてやるものかって思うのです。


動画配信?そんなのやったことないもの。レコーディングでも進める方がずっといいや。僕は余計なことをせず、いつも通りでいますよ。




 マシス

散歩していて起こった、ちょっと奇妙な出来事。

昨年の秋頃だったか、連れ合いと、ちょっと遠くのコンビニまで歩いてみよう、って話になって、県道の山道を歩いていたのです。

で、無事コンビニまで歩いて、所用を済ませた帰り道、前方の路肩で車が停車していたのが目に留まりました。

坂道の中腹にデーンと停まってるので、なんであんなところに停まってんだろうね、と連れ合いと話しながら、徒歩で追い越したのです。そしたら、しばらくしてその車がシャーと僕らを追い越して、また前方の路肩に停まった。え、なになに?と思ったら運転手が降りてきて、こちらに向かって歩いてくるのです。

えーって思ったけど、ああ道でも聞かれるんだろうな、と、とっさに構えました。身なりも特におかしなことないようだし、普通の印象(男性)だったので、スミマセン、と声をかけられた時、どうしましたか?と対応をしました。

男性、ポケットからメモを取り出して、一生懸命読み始めたのです。以下、うろ覚えですがだいたいこんなことを言われました。


自分はこれまで○○で開発の部署に勤めていた○○というもので、これこれこういうことをやってきました云々。これこれこういうことを得意としていて、希望としては、これからはこれこれこういうことをやっていきたい所存で云々、と。

え、なに?転職活動?頭の中にクエスチョンマークが浮かびました。山道の路肩で?なぜそれを僕に言うの?。言われたこちらはポカーンですよ。

しかもこの人、メモを読みながら話してるのに、ぜんぜん読めてないの。ところどころでつっかえてどもって、小さな紙に手書きでびっしりと書かれたメモを、必死の形相でやっとこさ最後まで読み終えたって感じ。マァ面食らいました。

数秒の沈黙。いきなりのことに、軽く動揺しつつも、それでも、できるだけ丁寧に、

《すいません。それを伺って、僕に、何か手伝えることあるのでしょうか》

と問うと、男性はあっさり《スミマセン、人違いのようです》と引き返していきました。

男性が去った後、残された僕と連れ合いは、今、我々にいったい何が起こったのか、と帰り道に話しました。

・あの男性は今日どういう約束があったのか

・なぜ山道を散歩してる夫婦が目的の相手だと思ったのか

謎はいまだに解けていませぬ。ひょっとして闇の取引の符丁だったのでは?とか。それでも意見が一致したのは、今の人に一人で会ってたら怖かったねー、ということ。はい。真相を知ったら、おそらく大した話でないのでしょうけどね。


この出来事に遭遇して、すぐ誰かに言いたかったけど、生々しいうちに喋るのはちょっと気持ち悪かったので、半年寝かせて今回書いた次第です。散歩の途中の話でした。

こんな話でも、歌の創作ネタになるかしら。泉谷しげるの「黒いカバン」の替え歌なら歌えるけどな。

嫁さんと二人でー歩いていーるーとー
知らない人にー呼び止めらーれーたー
スミマセンーと彼はー言うのだったー

最近は田んぼに水が入って、散歩をしていると風が気持ちいいです。水田がでっかい水鏡になって、空や山を写すのが壮観。

そう、実は連れ合いに誘われて、昨年の夏くらいから一日に30~40分の散歩を習慣にしています。健康のため日々の適度な運動が大事、と健康診断のたびに言われてたので、じゃあ無理のない程度に、と連れ合いの散歩について行くようになった。そしたら、これが結構に楽しくて続いてるのです。

二人で歩く、ってのがポイント。二人ですと、歩きながらお互いにずっと喋っていて、家に二人で居る時よりも集中して会話が出来たりします。普段でももちろん話してるけど、お互い本を読んだりタブレット見てたりして、ここまでは話さない。散歩中って会話が弾むよね、歩いてるといっぱい話せていいな、と二人の意見。

(あと、無理をしない、というのも継続のポイントです。身体がキツかったり雨降りの日は歩かない。プレッシャーにならないよう気楽に楽しむのがいい)

連休に入って、うちら以外にも散歩する人をよく見かけます。急に散歩人口増えてきたなーって思う。緊急事態宣言の中、連休どこへも遊びに行っちゃいけない、ってなると、確かにご近所を散歩するのが一番手軽ですものね。


↓ご近所の水鏡



連休に入って、野生の藤の花も見れるのが楽しいです。

歩道に花がはみ出してます。ここ一応県道ですよ。
道に花びらがいっぱい。

↓ここなんて、藤の蔦が電線を伝ってます。

スゲー生命力。



マシス