僕がルー・リードの音楽を知ったきっかけは、毎度のことですが佐野元春からの影響です。

元春がその昔、雑誌のインタビューにて、

《僕の場合、情景描写の組み立て方はルー・リードに、歌詞の視点の動きはボブ・ディランにそれぞれ負うところが大きいようです》、

と答えていたのを読んで、おお、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(ルー・リードの率いていたバンド)を聴いてみたい!と、当時10代だった僕は早熟にも思ったものでした。

で、駅前のCD屋さんでヴェルヴェット・アンダーグラウンドのベストアルバムを見つけ、買ったのですが、これが全く訳が分からず、何が良いのかちんぷんかんぷんで、すぐに手放してしまいました。

後年、オリジナルアルバムでヴェルヴェット・アンダーグラウンドは買い揃えるのですけど、元春を魅了した、という歌詞の情景描写の組み立ての妙は、僕はいまだによくわかりません。けど、ルー・リードとボブ・ディランを聴くことで、ボソボソ歌う人に免疫がついた。最初こそ、メロディを歌い上げないあの歌唱には戸惑いましたが、聞き慣れてくると、こういう人こそ歌が上手いのだ、と楽しめるようになってきました。


先日、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのサードアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド Ⅲ』を何の気なしに、通勤時に聴こう、と車に積んで出かけました。
実際は朝でなく、仕事を終えた帰り道にCDを交換して聴き始めたのですが、

仕事で遅くなった帰路、辺りはすっかり暗く、前を走る車のテールランプが赤々と灯るのを見ながら、ちょうど流れてきたのがアルバム4曲目の「ペイル・ブルー・アイズ」というバラードで、

《良い曲だなー》と思うのと一緒に、なんとも言えない不思議な気持ちが込み上げてきました。

フロントガラスの中をゆっくり揺れるテールランプの灯りが、まるで映画のワンシーンを観てるようだ、と思った瞬間、言葉がポツポツと頭の中に浮かんで溢れてきたのです。まるで車を運転している自分が映画の登場人物になって、そのシーンに合わせたナレーションを聞くように。

何年も、

何度も、

この道を走って、家に帰る自分は

結局は、こうして、家に帰るために生きているのだ、


みたいなことを(正確な文章は残念ながら忘れちまいました。帰ってすぐメモを取れば良かった)。

ただただ、車を運転してる自分の状況を口にしただけなのですが、その時は、家に帰るという行為そのものが、自分にとってどれだけ特別なことか、と身に沁みて、すごく胸が熱く幸せな心持ちになれたのです。古い良質な映画を観るかのように、ルー・リードの歌に全身で浸っていました。

「ペイル・ブルー・アイズ」が終わり、次の「ジーザス」が始まったとたんに、まるでスイッチが切れるように、フッと現実に戻りました。

自分でもかなり突飛な精神状態になってたとわかった。どんな音楽を聴いても、こんな風になったことは未だかつてないので、ポーッとしてしまいました。



この体験をもう一度、と思って、翌日も『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド Ⅲ』を聴いたのですけど、もう「ペイル・ブルー・アイズ」を聴いても、前日のあの気持ちが再現されることはなかったです。

でも、こんなことがあると、この『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド Ⅲ』というアルバムが自分にとって特別なものになります。もう一度あの気持ちを味わえないものか、と、これからも「ペイル・ブルー・アイズ」を聴いてしまうことでしょう。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンドといえば、名盤の誉れ高きファーストアルバム『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』があって、次の人気アルバムはセカンドの『ホワイトライト・ホワイトヒート』でしょうか。

僕は今回のこともあって『ヴェルヴェット・アンダーグラウンドⅢ』と、それと四枚目の『ローデッド』を贔屓にしています。
ファーストやセカンドに比べてポップなので、曲や音が親しみ易い。人によっては、こんなポップなアルバムはヴェルヴェットらしくない、と評価が別れるようです。でも、ポップだからって侮れません。『ペイル・ブルー・アイズ』みたいな綺麗な曲ですら、時に僕の精神をユサユサ揺さぶるのだから、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは油断ならない。


そういえば今日、職場で別の部署の同僚に《マシスのCDくれ》といきなり言われました。その同僚が聴くのかと思いきや、知り合いの息子さんがマシスに興味を持ってくれたそうなのです。どうして僕を知ってくれたのか?詳しいいきさつはわかんないけど、興味を持ってもらえたのはありがたく嬉しいことで。明日、職場で会えたら渡そう。

マシスのCDのダイジェスト動画↓

準夜勤の休憩中です。すでに誕生日のメッセージをいくつか頂きました。とても嬉しい。皆さんメッセージありがとうございます。今年も無事に歳をとることができました。


今年は誕生日が平日で、僕が準夜勤ということで、先の日曜日、家族がフライングでお祝いしてくれました。
ホールのケーキを切ってみんなで食べたい、とリクエストしたら、写真のケーキを買ってくれました。ケーキというと、我が家はいつもはカットケーキが多くて、違う種類を人数分買って選ぶのが定番ですが、たまには問答無用で同じ味を食べましょう、と提案したのです。ホールケーキってお祝い感がしますからね。

苺のホールケーキが良かったけど、適当な大きさのものが見つからず、ホワイトチョコのケーキにしました。これが大変美味くて、当たりでした。

今日は今日で、SNSのメッセージでお祝いをもらい、家族からも改めておめでとうを言ってもらいました。

お袋に《いくつになった》と聞かれ、《52ですよ》と答えると、《52年前、》とニヤリとお袋は笑い、《雪が降ってたな》と呟きました。

そう、1970年1月27日の朝7時38分、雪の降る朝に僕は産み落としてもらったそうです。これは今までにも何度も聞かせてもらってる話です。

自分が産まれた時の日の話を、当事者に聞かせてもらうのって、この歳にもなると結構ありがたみがあります。

小さい頃の誕生日って、大人へ向かってのカウントを積み重ねてゆくイメージでしたが、大人になってからは、

自分はこの日、この世に産まれてきたのだ、と意識する日

って認識に変わってきました。

歳を重ねてくると、またひとつ歳を食った今さら誕生日なんてめでたくもない、という人もいるけど、そういうことでもないのです。

52年前の今日、自分はこの世に産まれた。間違いなくめでたい。

またいつもの生活が始まるだけの朝なのに /「雪の朝」グレープ

52年前の雪の朝、とは愛知県のことです。当時、両親は仕事の都合で愛知県の岩倉というところに住んでいたそうで。僕が三歳になる前に静岡へ戻ってきたということですが、岩倉の記憶はほとんどないですね。

ここのところイベントもないので、伸び放題の髪がボサボサな52歳です。
娘の卒業式には切ろうと思っています。


職場で書いてますので、今日はこの辺で


マシス 

沢田研二のベストアルバム『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』のシリーズ、1980~1996では、シングル「TOKYO」以降のジュリーを楽しめます。

僕はこれ、中古で見つけて手に入れましたが、Disc1はともかく、Disc 2になると知らない曲が多くて、そちらはベスト盤というより新曲のアルバムを聴いてる気分になります。
ジュリーの『ロイヤル・ストレート・フラッシュ』と云えば、一曲目が「カサブランカ・ダンディー」のあの盤を思う人が多いことでしょう。確かに、誰もが知ってるジュリーのヒット曲!ってやつを堪能したい方には、そちらがオススメ(僕も愛聴してます)。でも、僕はこの『1980~1996』をずっと探していました。


Disc 2の一曲目「女神」を僕はずーっと聴きたくて、どうしてもCDで欲しかったからです。
「女神」と、「アリフ・ライラ・ウイ・ライラ」ですね、欲しかったのは。この二曲は確かオリジナルアルバムに収録されてなくて、ベストでしか手に入らないみたいです。

「女神」といえば、ソバージュの髪を揺らして歌うジュリーですよ。衣装はマイケルっぽいですね。サビの《ジュテーム》の叫びの色っぽいこと。

僕は最初、この歌のタイトルを「ジュテーム」と思い込んでいまして、沢田研二ジュテームで検索してもなかなかたどり着けなかった。で、ようやくタイトルがジュテームじゃなく「女神」だと知った時、作曲者クレジットに佐藤隆の名を見つけて、とても驚いたのです。えー、これ佐藤隆が作ったのか!と。

佐藤隆、と聞けばすぐ、高橋真梨子の「桃色吐息」の作曲者だ、と思い出す人は多いでしょう。本人もシンガーソングライターとして歌を何曲も発表しています。

髭の風貌のせいか、歌ってる姿はちょっと柳ジョージっぽい?


佐藤隆という人は、作る曲に物凄くクセがありまして、どの曲を聴いても佐藤隆の匂いがプンプンする。曲聴けばすーぐ佐藤隆だ、とわかる。それほどにアクの強い、いわば、記名性の高いメロディを作る方です。

佐藤隆本人の最大のヒット曲「マイクラシック」を夜ヒットで歌ってたのをテレビで観てた記憶がある。


佐藤隆作曲で「桃色吐息」に次ぐ知名度の歌といえば、中森明菜の「アルマージ」でしょうか。


堺正章の「二十三夜」も佐藤隆の曲です。

どの曲を聴いても、サビ頭でドーンとエスニックにネットリ歌い出す。ああ、佐藤隆ってこういう曲を作る人ね、ってすぐわかる。

僕は実は、佐藤隆とても苦手でした。どれも一緒じゃん!って、当時は思っちゃったのですね。佐藤隆の名を見つけるとつい嫌な顔するほどに。佐藤隆臭?がプンプンして、聴くたびにまたこれかよ!って思ってた。

今にして考えると、あーこの人っぽいね、って思わせる曲を作れることって、実は凄い才能なのですね。それだけ個性が確立されちゃってるのだから。もう、これが好きになっちゃった人は、佐藤隆の代わりになれる作曲家っていないでしょ。かけがえのないってことで、それって凄くうらやましい。


ジュリーの「女神」に話を戻すと、「女神」は「桃色吐息」タイプのサビ頭で始まる黄金パターンから外れてます。だからかも知れないけど、佐藤隆なのに佐藤隆っぽさがやや薄い。だから、まさか佐藤隆の曲なの?と思ったわけですが。

《ジュテーム》と叫ぶジュリーの歌唱は、佐藤隆の個性を自分の個性にグイと引き寄せ、俺の見せ場だと見事に見栄を切ってる。この二つの個性の共演は大成功してると思います。


ちなみに、佐藤隆のソロ曲の中では、僕は「カルメン」が好きでした。サビ頭ドーンでエスニックにネットリ、これこそ佐藤隆ってメロディ。昔はイヤだったけど、今では結構ファンになってきた。これらの佐藤隆臭がプンプンするメロディをたっぷり聴いて、佐藤隆中毒になる人がもっと出てきても面白いと思いますね。


僕も、佐藤隆までアクが強くなくとも、自分の歌を聴いた人が《ああマシスの曲だ》と気づいてくれるくらいの個性が欲しいと、いつも願ってやみません。ああ佐藤隆うらやましい。


雨がシトシト日曜日、ジュリーの歌の染み入る。


マシス 

  

 



明日(1月22日)、ビリー・ジョエルのヤンキースタジアムのライブがNHKのBSプレミアムで放送されるそうです。予告を観てオオッと思いました。これ、実はビデオで持っています。


1990年のライブです。VHSビデオは今は観るデッキがない。この機会に喜んで録画させていただこう。久しぶりに観れるのは嬉しいな。

確かコンサート本編の映像の前に、ファンがインタビューで熱弁してるシーンがあったと記憶してます。
《本物のロックンロールを聴きたいなら、本当に本物のロックンロールを聴きたいなら、ビリー・ジョエルのコンサートに行くんだね!》

多分こんなことを言ってた。

ビリー・ジョエルがロックンロールかどうかはおいて、ビリー・ジョエルのコンサートは楽しいです。僕は二回観たことがあります(一回はエルトン・ジョンとのジョイントツアーでした)。


僕、ちょうどこの時期、ビリー・ジョエルの来日公演を初めて観ることができまして、このビデオの内容はとても思い入れがあるのです。

1991年、友人と二人で東京ドームまでビリーを観に行きました。当時の最新アルバム『STORM FRONT』をひっさげてのワールドツアーでした。

その時のセットリストを忘れてしまったので、ネットで探してみたら、あった。

セットリスト
01. Storm Front
02. Allentown
03. The Stranger
04. Scenes From An Italian Restaurant
05. Honesty
06. Downeaster Alexa
07. Goodnight Saigon
08. I Go To Extremes
09. Pressure
10. My Life
11. Uptown Girl
12. The Lion Sleeps Tonight(OL:Solomon Linda)
13. An Innocent Man
14. We Didn't Start The Fire
15. It's Still Rock And Roll To Me
16. You May Be Right
17. Only The Good Die Young
18. A Matter Of Trust
19. Big Shot
20. And So It Goes
21. Piano Man


この日は確か、セットリスト表が開演前に座席に配られてあった。好きな曲ばかりで嬉しかったけど、何の曲やるかなーって期待の出鼻をくじかれて、ちょっと複雑な気持ちでしたね。始まったら関係なかったけど。

アルバム『STORM FRONT』は、コンサートの思い出と相まって格別な思いのある作品です。ビリー・ジョエルのアルバムはどれも外れなしですが、これはポップなわりに結構重たい印象。ビリーの代表作に取り上げられることはあまりないかな。

シングルチャートで全米一位になった「We Didn't Start The Fire」は曲調こそポップだけど、歌詞はなんか不穏なこと歌ってるし、「ダウンイースター・“アレクサ”」は最愛の娘さんに捧げた歌なのに暗い。ビリーのピアノ詩人の繊細なイメージよりも、なんとなく不穏な世界を憂いでるメッセージの方に振れた感があります。


思い出した。そう、僕はビリー・ジョエルのバンドのドラマー、リヴァティ・デビードが大好きでした。どんな曲でもべらんめぇにスティックを振り下ろす様が小気味良くて格好良かったのです。


さかのぼれば、ヘビィな社会派メッセージのアルバム『ナイロン・カーテン』を出して、そのあとに思いっきりポップになった『イノセント・マン』があって、次の『ザ・ブリッジ』は云わば幕の内弁当みたいなポップスカタログだった。『STORM FRONT』もそれに続くポップ路線ではあるけれど、能天気なポップスの反動からか、再びシリアス養分をそこはかとなく⁉️含んだ作品たちです。

僕にとって、新譜をリアルタイムで予約して買った初めてのビリーアルバムってことで、『STORM FRONT』はよく聴きました。まぁビリー・ジョエルのアルバムで繰り返し聴いた順としては7位くらいですけど、良いアルバムですよ。特にいま聴き返してみると、すごくいい。


直木賞の受賞作をタブレットの土台に使う図(by連れ合い)


感染者が増えて、3月のフリーダム開催が不安になってきました。それでも、一応出演者に交渉しておかなければ。


マシス


土曜日、2022年1月15日は袋井市のライブ喫茶マムゼルにて、今年最初のフリーダムフォーク集会が開催されました。僕はお家の都合で今回不参加だったのですが、早めにお店に行って、準備だけちょこっとお手伝いしました。

皆さんの演奏を聴かずに帰るのはとても残念でしたが、きっと楽しい夜になったことと思います。皆さんお疲れ様でした!夢華さん大石さん進行をありがとうございました!

無事にやれて良かったです。感染者が増えてきてますので、次回の3月はどうなるか不安ですけど、よく状況を見て、みんなと相談させてもらって判断したいと思います。まだまだこんな微妙な感じが続きそうですけど、どうぞ皆さんご協力よろしくお願いいたします。


さて、マムゼルに行く前の日中、掛川の(走る本屋さん)高久書店に連れ合いと行って来たのですが、お店の入り口にある《ご自由にお持ちください》カゴに、ビートルズ詩集(角川文庫、全2巻)があったのを見つけまして。

で、もらってきて読んでたら、これが予想もしないほど面白かったのです。
背表紙の写真がいいですね。こういう背表紙の文庫本って今はないでしょ。とてもしゃれてます。定価は一冊300円と書いてある。消費税導入前の発行なのですね。紙の色褪せ具合にえらい年期を感じます。

片岡義男さんの訳した歌詞、とても(僕には)面白かった。タイトルを読んでも、え、そんな歌ビートルズにあったっけ?って一瞬思っちゃって。で、後ろに載ってる原タイトルを読むと《おお!確かに!》ってなるのです。

いや、ホントにわかんなかった。僕、一応ビートルズはそこそこ聴いてるつもりでいたけど、訳詞の内容を読んでもわかんない。あまりに面白いので、途中から何の曲か当てるビートルズクイズを一人でやってましたよ。

良かったら皆さんもチャレンジしてみてください。詞のタイトルを見て、ビートルズの何の曲かわかりますか?

①ありったけのぼくの愛
②返事なし

③することといえば
④誰のためでもなく

⑤ソヴィエト社会主義連邦共和国に帰って
⑥うまくゆくはず
⑦すてきな気分
⑧ぼくはそうする

⑨きみと生きなければ
⑩この生涯をとおして

①と②はわりと簡単かな。⑦⑧⑨は結構難問でしょ。「ぼくはそうする」って、ビートルズの歌?って思いましたもの。ぜんぜんわかんなかった。大好きな曲なのに。

答えはこの日記の一番下に。


フリーダムも始動して、僕も今年は、娘の受験が終わってからですが、ぼちぼち動けたらと思っています。少しずつ外でも歌っていきたい。それも感染の状況次第ですけどね。


マシス



【クイズの答え】
①All My Loving(ありったけのぼくの愛)
②No Reply(返事なし)
③All l've Got To Do(することといえば)
④For No One(誰のためでもなく)
⑤Back ln The U.S.S.R(ソヴィエト社会主義連邦共和国に帰って)
⑥We Can Work It Out(うまくゆくはず)
⑦I Feel fine(すてきな気分)
⑧l Will(ぼくはそうする)
⑨Got To Get You Into My Life(きみと生きなければ)
⑩In My Life(この生涯をとおして)



年始の職場は休み気分も吹っ飛ぶ忙しさ。すっかり日常が戻って来ました。来週は新年一発目のフリーダムフォーク集会もあります。感染が増えてきて気がかりですが、皆さんどうぞ気をつけてよろしくお願いいたします。

 

フリーダム瓦版の新年のアンケートは、毎年恒例の前年を振り返る企画、


【2021年に印象に残った音楽】です。


皆さんのアンケート回答はまだお待ちしております。新旧関係なく、コメント欄やメッセージに皆さんの昨年のオススメをお寄せくださるとありがたいです。よろしくどうぞ。

 

僕の2021年のお気に入りは、と考えてみると、コロナのここ二年あまり、中古のネット通販で旧譜アルバムばかり買ってた気がします。手に入れたCDが2021年の新譜が少なくて、ジャクソン・ブラウンもプリンスもポール・ウェラーも気になったわりに買いそびれた。

 

その代わりというか、やはり前年(2020年発売)に買いそびれてたCDを中古になってから買ったりして、定価で買えよ!と叱られそう。すっかりケチになってしまった。ゆえに音楽情報が一年遅れてる感がある。YouTubeの音楽動画はいっぱい観てましたが。

 

ホントに純粋に、昨年僕が一番聴いた曲はなんだろう、と考えたところ、YouTubeの動画で知った曲が何曲かあります。


以下三曲は昨年の新譜ばかりでないですけど、昨年によく観た歌動画。

 

「My landscape」/ BiSH

「暴動チャイル」 / ザ・クロマニヨンズ

「みらいのうた」 / 吉井和哉

 

ひとつの動画を繰り返し観た、というなら、BiSHの「My landscape」代々木体育館のライブ映像がダントツです。

このライブはWOWOWでも放送されましたが、これは本当に何回も観ちゃいますね。ピアノとストリングスを多用した静かなアレンジに、前衛舞踊のように舞い歌うメンバー。後半のエレキギターがギューンってうなるとこ(4:35あたり)は何度観てもゾクゾクします。このカタルシスたるや!歌声を聴いてちょっと泣きそうになる。

 

で、代々木体育館を観たら、次に幕張メッセの「My landscape」を観たくなるという、永遠のループ。

僕は「My landscape」って歌が好きで、どんなヴァージョンも観たくなっちゃうのですが、この幕張メッセの映像はファンも《最高の「My landscape」》と呼び声の高い演奏とか。この曲で僕はすっかりアイナ・ジ・エンドさんのヴォーカルのファンになりました。

 

BiSHは2023年に解散する、と発表したニュースがまだ耳新しいのですが、この歌をメンバー全員で歌う姿が観れなくなると思うと、つくづく惜しい。「My~」はアイナさんの魅力が炸裂してる歌ではあるのだけども、アイナ一人で歌っても、それはやはり何か違う気がするのです。

 

 
クロマニヨンズの「暴動チャイル」も、2020年の暮れの発売ですが、大いに興奮しましたね。

こんなにカッコいい歌をキャリアのここで出せるなんて凄いですよ。歌詞も曲も演奏も全てがカッコいい。ヒロトの2000年代の最高傑作でしょう。
 
これが聴けてすごく嬉しかったし、ヒロト最高ーって思ったけど、この曲を今の若いバンドが新曲として出してたらもっと嬉しかったかな、と、ちょっと思いました。ロックンロールは若者の音楽のはずが、演奏するクロマニヨンズのメンバーが五十代って、若者よ頑張ってくれよと思ってしまう。
 
人気のロックバンドといえばバンプもラッドも好きだけど、ロックンロールって「暴動チャイル」みたいな音楽でしょ。あれを真正面からやる若手バンドが出てきて欲しいんですよ。僕が不勉強で既にちゃんと居るのかもしれませんが、もっともっとメインチャートで暴れてほしい。エレカシを観て、銀杏を観て、コレクターズや怒髪天やサンボマスターを観て、10代20代のバンドマンが《我も続け!》ってなって欲しいのです。
 
 

吉井和哉は、素直に感動したのですね。何も新しくはないのだけど、こういう歌詞をストレートに、奇をてらわずにまっすぐ歌われるとジンときます。特にこのご時世には。

 《心の形に溜まっていく吸い殻》って、なんて上手い歌詞でしょう。


ネットといえば、まふまふの東京ドーム生配信ライブを家族で鑑賞したのも思い出深いです。まふ君のハンサムな素顔を拝めたし、歌もヤバかった。藤井風くんの雨の日産スタジアム生配信も良かったですね。両方ともYouTubeでアーカイブを観れるのが嬉しい。おっと、ボブ・ディランの配信も忘れてはいけません。あの時のボブの歌いっぷりは《これだよ!》と思いましたっけ。


 

この日記を書いている今は、ボスのノーニュークスコンサートの映像を観ています。

 
 はつらつと動き歌うボスの姿は、躍動感炸裂これぞロックンロール!とすべてが最高なのですが、これって過去の映像の蔵出しってのが、僕の興奮にほんの少しだけ水を差すのです。ブルース・スプリングスティーンはロックンロールの未来、と称された人なのに。これはロックンロールの未来じゃなく、過去じゃないか、とちょっと思ってしまった(一昨年の新譜『レター・ユー』は大好きだったな)。
 
折坂悠太の新譜『心理』は、正に現在進行形のパワーに満ちていて、すごく未来を向いてると思うのです。これがロックンロールか?と言われたら苦しいけど、いや、このエネルギーこそロックだろ、と言いたくもなる。
これ、現代の音楽に慣れた耳には、なかなか癖の強い音楽ですから、折坂悠太はどうも楽しめない、って人も、ひょっとしたらいるかもしれません。でも、僕はこのアルバムをおそらく一生手放さない。

あと、買った新譜で最高だったのはビリー・アイリッシュと、

ライアン・アダムスの『ウエンズデイ』

そしてヴァン・モリスン!これに尽きます。

他、個人的に買ったCDで一番嬉しかったのは、トニー・コジネクの『コンシダー・ザ・ハート』でした。
まさか手に入ると思わなかったアルバムが、手に入ってしまった。こんなに嬉しかったことってちょっとなかったですよ。
 
 

第177回フリーダムフォーク集会
【日時】2022年1月15日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)
・砂風金
・ハートウォームカンパニー
・てぃあーず
・Akisa
・小栗祐司朗
・楳津洋行(初)


感染が拡大しつつあって気がかりですが、皆さんどうか気をつけて。よろしくお願いいたします。

 
マシス

 

 

 

  

  

 

 

 

 

 

大晦日の夜、我が家の魔法瓶が壊れて、元旦に電気屋さんに新しいのを買いに行きました。新しい魔法瓶はまだお湯がプラスチックの臭いが少しします。2022年の正月です。明けましておめでとうございます。

暮れに観た紅白では、まふまふ、YOASOBI、中村佳穂、藤井風、東京事変を楽しみました。おふくろは演歌が少ないと言ってましたが、その数少ない演歌勢のパワーはとても見応えあった。石川さゆりには思わず拍手しちゃいましたよ。なんだかんだ、さすがは演歌だなぁと思いました。

僕以外の家族はいま、ニューイヤー駅伝に夢中(娘は勉強中)。僕はひとり別室で、昨夜みんなで鑑賞した『ヴァイオレット・エバーガーデン劇場版』をもう一度観返しています。

テレビシリーズから大好きなアニメで、冬休みにみんなで観ようねと言ってたのです。ようやく観れました。大いに楽しませてもらいました。終わったあとは全員、映画の余韻でその場を動けず、あーだこーだと感想を言い合いました。

しびれた台詞のひとつ。お金の足りないユリス君にお子さまプランを説明するヴァイオレット。《任務を遂行するために、有事における特別規定を設けたのです》に、一呼吸置いて、

《エマージェンシー・プロビジョンです》

かっけぇー。僕も思わず親指を上げたくなりました。


二回目を観ていると、一回目で見過ごした伏線があちこちに浮かび上がって見えて、おおーっと思っているところです。近年観た数少ないアニメ映画の中でもかなり楽しめた。もしテレビで放送されたら絶対録画しよう。


休日にはレンタルコミックを借りに行きます。一週間に一度、我が家の近年の習慣になっています。週末にマンガを借りて、一週間の間に読み、次の休みに返却してまた続きを借りる、というルーティーン。そのついでに映画も時々、借りてきているのです。


アニメ映画だと、最近では『映画大好きポンポさん』が素敵に面白かったです。レンタルして返すまでに四回観ました。物を創る人への愛がいっぱいで、これも手元に置いて時々見返したいと思わせてくれた映画でした。これはあまりに気に入って、原作マンガも買ってしまいました(ブックオフに出てた)。

映画になってない原作ストーリーで、ポンポさんがシナリオの書き方をジーン君に指導する場面があります。ここで教授されるシナリオの書き方が、実は(僭越ながら)僕の作詞方法ととても通じていて、だよねー!と膝を打つ想いでした。

《行き詰まったらスタートからやり直せばいいのよ。簡単でしょ?》

そうです、たったひとつの正解が見えるまでやり直す、不器用な人間にはそう書くしかないのですよ。

映画の難を敢えて挙げるなら、ナタリー役の方の演技が大根だったことくらい。新人女優の役だからこその起用だったのかも知れませんが、だとしてもー、ですね。それでもなおまた観たいと思わせてくれる。僕の好きなアニメ映画の中では『ペンギン・ハイウェイ』とベストを競うほどに好きです。

いま挙げた『ペンギン・ハイウェイ』は原作の小説も素晴らしく面白いのですが、映画もホントに素敵でした。

これはWOWOWで放送してくれたおかげで、録画できました。もう何度も楽しませてもらってます。コーラの缶がペンギンになる、というすっ頓狂な話なのに、隅から隅までどこを切ってもとびきり面白い。清々しく楽しくてグイグイ引き込まれてしまう。お姉さん役の蒼井優の演技が素晴らしくて、物語終盤の《ヤバイよヤバイよ突っ込むよ!》の台詞回しを聞くだけで痛快な気持ちになります。


午後からレンタルを返しに行って、また何かを借りてきます。ルーティーンとは儀式のようなものだと感じます。


2022年、今年は昨年よりお外で歌う機会を持てますように。そして、娘の受験が上手くいくことを願います。


本年もよろしくお願いいたします


マシス

2021年ももうすぐ終わり、という暮れのこの時期に、一曲、駆け込みで歌が出来ました。「物語を待っている」「駱駝」に続き、この「ほしくず」で、2021年は合計三曲、新しい歌を作れたことになります(昨年は四曲で今年は三曲、まずまずの創作ペースだったと思います)。

「ほしくず」はマシスにしては珍しく、曲から歌詞まで二ヶ月足らずで書けました。たいていは曲が浮かんでからも歌詞が出来なくて、何日も何ヵ月も(時に何年も)かかったりするのに、曲が今年の11月に浮かんで、12月に歌詞が付いた。

「駱駝」も「物語を待っている」も、曲は一年以上前に作ってあったもので、「ほしくず」は曲も歌詞も、ちゃんと作りたてホヤホヤ。すごく新鮮です。新曲だって実感がある。

いつもは新曲は歌詞だけの紹介ですけど、とりあえず出来てすぐ、タブレットに向かって歌ってみたのを録画したので、そちらも添付します。マイクなしアンプなしの完全生音演奏。ホヤホヤすぎて演奏も歌もぎこちないですけど、おーこんな曲か、と思ってもらえたら幸い。

歌詞はやはりそれなりに難産しました。内容はシリアスではあるけど、楽しい歌にしたかったので、あまり重たく聞こえないように苦心したつもりです。どうでしょうか。

「ほしくず」


落ちるだけ落ちてゆく

星屑が生まれては

いつまでも

何も見えない空を

見る


紙くずを投げてみる

外れたら拾いに行く

僕たちはただ

隣に座って、笑って

眠る


鳥かごに鳥を入れて

エサ箱は日に一度きれいに

愛で食えない時は

霞を食べてようか


欲しいだけ取ればいい

汚しても構わない

いつだって

ありもしない夢を

喋って


鳥かごに鳥を入れて

エサ箱は日に一度きれいに

誰が見ていなくとも

灯りを絶やさないよ

灯りは点けてあるよ


落ちるだけ落ちてゆけ

星屑は燃え尽きて

あとはもう

ジョウロの水をかけて

それで、おしまい


部屋に戻って

隣に座って

笑って、おしまい


2021/11/17 1:06

~2021/12/30 5:50


2022年もよろしくお願いいたします。皆さん良いお年を!



マシス



ずいぶん前の話になりますが、今年の3月のフリーダムフォーク集会の時、マムゼルに震災復興の募金箱を置かせてもらいました。
当日集まった義援金¥3650。それを先ほど(昨日、12月25日)、袋井市のシンガーソングライター橋本薫さんに渡すことができました。本当に遅くなりましたが、募金にご協力していただいた皆さんありがとうございました。

掛川駅の連絡道にて10年以上も歌いながら募金活動を行い、自らの足で南三陸町に赴いてお金を寄付してきた橋本薫さんに、フリーダムで集まった募金も託すのがいい、との話になり、薫さんにも連絡して了承をもらっていました。ところが、そこから今日までが長かった。

薫さんとイベントでお会いした時にでも渡せばいいや、と思っていたところ、コロナの影響で薫さんがライブ活動を休止されて、ずーっと会えずじまいだったのです。もちろん、義援金を渡したいので会ってくれ、と言えば快く会ってくれてたでしょうけど、コロナもあったし、こちらが勝手に薫さんに託すと決めて、それで時間を作ってくれと言うのはどうも気が引けたのですね。それでなんだかんだ僕がずっと持ってました。早く薫さんライブ再開しないかな、と思いながら。

で、12月25日です。イベントのフライヤに薫さんの名前を見つけて、チャンス到来と思いました。イベント参加自粛中の僕ですが、こういう事情だからこれは行かせてくれ、と家族に言って出掛けて来ました。

久しぶりにフリーダム以外のイベントを観ました。企画はフリーダムでもお馴染みの黒岩さん。PAはこれまたフリーダムでお馴染みのよしひろさんです。





寒空の下、たくさんの人が足を止めて聴き入ってました。

本番前の薫さんにご挨拶して、無事に義援金を託すことができました。薫さんは《何に使ってもらおうか、子どもたちの為が良いね》と言いながら預かってくれました。薫さんありがとう。黒岩さん、よしひろさん、皆さんお疲れ様でした。最後まで聴けなくてごめんなさい。


これは個人的なことですが、その3月フリーダム義援金の額¥3650にプラスして、一昨年に作ったマシスのCDの売り上げを(微々たる額ですが)加算させてもらいました。これは《自分のCDを作って売る》と決めた時から考えてました。自分の音楽で稼げた“最初のお金”は、ちょっとでも世の困ってる人に寄付しよう、と。で、これも託すとしたらやはり薫さんにしようと思ってました。

本当なら、連絡道で歌ってる薫さんの募金箱に《僕のCDの売り上げです!》とドヤ顔で入れたかった。これもコロナのせいでこんなに遅くなったわけですけど。しかも、コロナで影響を受けたライブハウスの支援金として、既にあちこちにCD売り上げを使ってしまって、今回渡せたのはその残り。額は減りましたが、どちらも困ってる人への寄付なので、良しとしたい。
(本日以降のCD売り上げはようやく経費回収にあてます。在庫はずいぶん減りましたが)

イベント参加は自粛すると言いつつ、久しぶりに出掛けてしまった。でも、年の瀬に音楽仲間にご挨拶できて、義援金も渡せて良かったです。今年の心残りがひとつ消えました。来年はもうちょい外に遊びに行けるようになりたいものですね。メリークリスマス。

マシス


押し入れの奥から古い写真が出てきました。
20代の時に、北海道へ行った際に撮ったものです。やぁ若い。懐かしい。

自由行動の時間に一人でブラブラ歩いていて、通りすがりのどなたかに頼んで撮ってもらったんだと思います。よく覚えてないけど。

これらの写真、アルバムに貼られることなく、いきなりガサッと出てきた。この時のカメラは使い捨てのやつです。自分用に持ってった物で、テレビ塔の上から撮った風景写真もある。

変わらない帽子をかぶってます。この帽子のかぶり方して札幌を堂々と歩いてた、と、今思うとちょっと気恥ずかしい。ここ数年は歌う時しかキャップ斜めかぶりはしてませんが、当時は僕、日常でもこれをやってた証拠です。

最近はコロナでぜんぜん遊びに出掛けられてないですから、ここ一、二年の自分の写真が少ないです。ぜんぜん撮られる機会がない。カメラを向けてもらえる場所にそもそも行けてないですから、仕方ない。
(自分一人だけでの自撮りってやつはどうも難がある)
↑僕のもっとも近影はこれ。今年10月の配信の時のスクショです。ここ一年、特に大きな変化もなく(太りも痩せもせず)、マシスは元気にしております。職場での上司との面談はかなり気が重くて、その時はかなり具合が悪くなりますが、他は基本平和で元気な毎日を送っています。ああ、面談やだな。


寝がけに歌詞を書いていたら目が冴えてしまい、こうして日記を書いている次第ですが、どんなに言葉が出てこなくて、こりゃダメかもと思っても、諦めずに1日ちょっとずつ、ちょっとずつ、と考えてると、ある日突破口ができる。「駱駝」の時もそうでした。

諦めなければ絶対に最後まで作ることができる、と信じてるから、諦めずに考える。今回の歌は、一度は完成したと思ったけど、もっと良くなる気がして、考えるのが止められない。でも、もう寝なくては。

ビリー・アイリッシュが今年出したセカンドアルバムは、ここへ来て再び面白い。今年の新譜は折坂悠太とビリー・アイリッシュが聴けたってことにかぎるでしょう。

ビリー・アイリッシュの今作は、聴くとまるで鬱蒼と繁る深い密林を散策してるような気になります。出口もわからずどこまでも続く美しい森のようなアルバム。そして、1stの時も書きましたが、ビリー・アイリッシュは若干二十歳にも関わらず、現代音楽シーンの中で稀有なメロディメイカーです。曲がとにかくいい。そして、相変わらず暗い。

メジャーな音でも鬱々してて、聴いてスカッとはしないのだけど、ポソポソと気だるげに唄う一曲一曲が、どれもこれもとびきりの美メロときてる。よくこんなポンポンとキレイなメロディが出てくるもんだ。とりあえずこの美しいメロディに酔えばいいと思う。きっと本作も何年も聴き次がれるであろう作品となる。きっとそうなる。

コロナになって、音楽活動を控えていた方から、またフリーダムフォーク集会に出たいですと連絡を頂きまして、嬉しかったです。大歓迎ですと答えました。こうやって少しずつ、自粛してた皆さんが音楽へ戻ってくるといいなと思う。




マシス