佐野元春 & THE COYOTE BANDの新作、『今、何処(WHERE ARE YOU NOW)』を聴いています。発売日の前日7月5日に届いて、現在、部屋で五回、車の中で二回聴いたところです。


発売前より、元春が《ヤバいアルバム!》と発言していた通り、音が鳴った瞬間から、まるでゾーンに入ったかの無敵感。《どう?ヤバいでしょう?》という元春の笑みが見えるようです。なるほど~これはこれは、またとんでもない仕事をされちゃって、と大きく頷いてしまいます。

アルバム『COYOTE』の頃は成熟さよりも初期衝動の荒々しさ、ガレージバンドのようなヤンチャさが味だったのに、今作の音の貫禄はもう、HOBO KING BANDに引けを取らないんじゃないか?って思っちゃう。結成15年でこんなにも成熟した音を作るようになったのか、と静かに感動しました。

曲順がホント素晴らしい。冒頭の4曲「さよならメランコリア」「銀の月」「クロエ」「植民地の夜」まで、絶対的説得力を持った楽曲を畳み掛けてきて、おいおい凄い曲ばっかりじゃん!と圧倒されます。

最初の「さよならメランコリア」がいきなりシン・佐野元春の世界。他のミュージシャンはこんな曲を作ろうなんて発想すらしないと思う。「銀の月」はムーグシンセの音がご機嫌な先行シングル。次シングルカット予定の「クロエ」がまたとびきり美しい曲。《時はため息の中に止まる》のフレーズが素敵過ぎて頭から離れない。「植民地の夜」はメロディも詞も大好き。タイトル最高。イントロのギターを聴くとキタキター!って感じ。なんという多幸感か。

「斜陽」はある種の諦感が漂うナンバー。ここまでの曲の歌詞に《魂》が何度も登場するのも特徴的です。「冬の雑踏」は一行目からアルバムタイトルにリンクした歌詞。元春が、今は何処に?と気にかける《あの人》とは誰のことなんでしょうね。アル・クーパーの曲を思い出させるロマンチックなアレンジが心地好い。

ここからアルバム後半。重たいベース音から始まる「エデンの海」はご機嫌なロックナンバーで、アルバム的には最高のアクセント。あえて確信犯で某曲のフレーズを借用したと思うけど、元春がまたパクりとか言われたらイヤだな。どうしてこれをわざわざやったのか、意図を聞いてみたい。《私たちの幸運はきっと永遠には続かない》なんてフレーズはグッとくるんだけどな。

「君の宙」と「水のように」の2曲は、前者はアレンジで、後者は歌詞で、元春の過去の作品をオマージュしています。この2曲を一緒に並べたのも確信犯でしょう(歌詞の《どんな○○があっても》って言い回しが2曲に共通しています)。シンプルなピアノバラッドから、ムーグシンセが厳かに唸り「水のように」へ雪崩れ込む瞬間がスリリング。これはライブで盛り上がるだろうな。

「永遠のコメディ」こそは、このアルバムのヘソとも言える重要曲。『COYOTE』の「コヨーテ海へ」のように、『ZOOEY』の「詩人の恋」のように、 佐野元春が佐野元春たりうる渾身の一曲だと思う。「永遠のコメディ」を聴けただけでもこのCDを買った甲斐があります。

「大人のくせに」でのバンド演奏は本作のベストといえる名演だと思う。「新しい雨」(アルバム『マニジュ』収録)にも通じる、近年の元春お得意のシンプルなロックで、元春も《イェー!》《チュッ!チュッ!》《カモン!》とノリノリ。

そして続く「明日の誓い」は、2019年のライブハウスツアーで新曲として披露された曲。浜松の窓枠で歌ってくれたのをよく覚えています。

「明日の誓い」を初めて聴いた時は、ひねりもないし、やけに真っ当なことを歌ってんな、って印象でしたが、アルバムの流れで聴くと、今までの切ないこともやりきれないことも、今後に希望が持てそうな、そんな救いを感じさせてくれる曲に響いて、いいなぁーーって素直に思えました。これでアルバムを締めるのはいいよ。

そしてそして本当のラスト曲「今、何処」。これは一曲目の「OPENING」に対しての、クロージングのジングルナンバー。アルバムはトータルで、頭から終わりまでちゃんと流れがあって繋がってますよってメッセージかと。

全14曲。元春の、こんなにも自信に溢れた無敵感を放つアルバムって、ひょっとしたら『SWEET 16』以来じゃないか!って、あれを聴いた時の衝撃に似ているとフッと思った。既視感がブワッと来ました。

既視感といえば、僕はコヨーテバンドの4作目『マニジュ』を聴いた時、すごく得たいの知れない気持ち悪さ(誉め言葉)を感じたのですが、はて、この気持ち悪さって既視感あるなぁ、と考えたら、おお『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』だ、と思ったんですね。

『ナポレオンフィッシュ~』と『マニジュ』の醸し出す《得たいの知れなさ》《気持ち悪さ》は、僕の中では通じるものがあって、

で、『ナポレオンフィッシュと泳ぐ日』の後年、傑作『SWEET16』が生まれたように、怪作『マニジュ』を経過してこの『今、何処』が生まれたってのは、なんというか、作られるべくして出来た!って感じがすごくしました。

『マニジュ』の掴み所のなさは、今作『今、何処』にも引き継がれていて、誰もが一回聴いたくらいでは把握しきれなくて、きっと何度も聴いてしまうことでしょう。
何度目かのキャリアのピークだ、とすでにアルバムの評判が聞こえてきていますが、本当に佐野元春にまたピークが来るなんて、それもここまでの作品なんて、信じてはいたけど、こんなことがあるんだって、驚きましたよ。この年齢で本当に盛り返せるんだ、スゲーよ。ヤバいよ。

僕が生まれた時にはすでにビートルズは解散してて、リアルタイムでは間に合わなかったけれど、佐野元春と同時代に生きられて、佐野元春の作る音楽をリアルタイムで聴いてこられた。このことだけは大げさな言い方だけど誇りに思えます。それくらい『今、何処(WHERE ARE YOU NOW)』にはヤラレタって思ったのです。


有休消化のお休みを頂き、昼に車で『今、何処』を鳴らしながら浜松の春華堂のニコエまでドライブして来ました。


この15分後に雷雨に襲われました。ドライブで聴く元春はもちろんご機嫌でしたが、少し濡れました。


そう、ぜんぜん話が変わりますが、吉田拓郎の新譜『ahー面白かった』は通常盤(3520円)を買うと、クレジットにないシークレットトラックの10曲目が聴けるそうな。
僕はDVD付の初回盤を購入したけど、そんなの聞いたら通常盤欲しくなるじゃんか。レンタルでチェックできないかな。



今年の七夕も、雨。


マシス

先日のライブ、土曜日のクックハウス椿でのマシスの演奏が、YouTubeにアップされました。17日の【ヤジ土ライブ】のイベント中ずっと、お店が演奏を動画撮影してくれていたのです。

マスターの千葉さんから《YouTubeにあげていい?》と聞かれて、どうぞどうぞ、と答えたのですが、こんなに早く観れるとはビックリ。お仕事が早いこと。僕も早速、観てみました。

『マシス 椿 220702土』

【演目】
00:10 IN THE FLIGHT / フィッシュマンズ
04:20 遠い列車
11:55 雨の惑星
17:20 夜の部屋
23:50 音楽だけを糧にして
31:30 マイクとアンプ
38:30 駱駝
-encore-
46:30 花屋とライブハウス


完全パッケージです。てっきり、ステージの中から一曲とか抜粋してあげてくれるのだろうな、と思ってたら、約50分のステージ、ほぼノーカットであげてくれてる。マシスのステージの全容を残した動画って少ないので、うわー助かる、と思いました。

マシスのステージを観たことのない人でも、これを観たら、僕が普段どんなことをやってるか、なんとなく伝わるんじゃないかと思います。喋りが早口で聞き取りにくいー、とか、あ、間違えたーとか、お時間のある時にでもチェック(あら探し)してみてくれたら嬉しいです。

こうやって、あらためて映像で観ると、ああ客席からは僕はこんな感じで見えてるのだな、と、僕自身、文字通りの客観視が出来て面白かったです。反省点がドコドコ出てきます(反省点しか目につかない)。記録を振り返るのって大事ですね。千葉さん動画アップありがとうございました。

やじさんがくれた写真。窓に移るマシスの図。


余談。やじ土ライブの終演後、お店に残った皆さんで雑談をしていたのです。yopyさんや千葉さん、やじさんが口々に、あのバンドは?あの人はどんな感じ?みたいな、昔話から近況までたくさんのお名前が挙がって、そこで《Z中西》さんという名前が出て、Z中西は凄かったな、という話になりました。

中西、と聞いてアレ、もしかしてと思ったけど、後になって、Z中西とは《中西こでん》さんのことだと知りました。

実は、つい先週のこと、だいだいにてライブ観賞をしていた時、たまたま僕のとなりの席に座ってらしたのが中西こでんさんでした。そこでご挨拶をさせてもらったばかりで、あら、また中西さん、と思いました。

そもそも、それより数日前、Facebookで中西さんに友人申請をいただいていて、そこではまだ面識がなかったのですが、そこから立て続いてトン、トンと来た。僕も以前よりどこかでお名前だけは見知っていたけど、まだ中西さんのステージを観たことなくって、こんな調子だと近いうちに歌を聴けるかもしれないな、と思いました。



佐野元春の新譜が配送トラブル?。オーマイガ。早く届けてすぐ届けて。

(追記。午後一時に無事配達されました。配送業者の人が未配達の荷物にうっかり配達済みボタン押してしまったので、おいおいまだ届いていないよどうなってる?!となったのです。配達のおじさん大変恐縮して謝ってました)
準夜勤の出勤時間ギリギリまで聴き倒している最中。


マシス
7月2日(土)、御前崎のクックハウス椿に初めて行ってきました。やじ助さんが定期開催している【ヤジ土ライブ】に、マシスを演者として呼んでいただいたのです。ありがたや。
ヤジ土ライブ(ヤジdriveって聞こえるネーミング)、チケット代を払って来てくれるお客さんの前で歌うのは、コロナになって以来初めてのことで、自然と気持ちが締まる。やじさん貴重なお誘い多謝です。

この日の演者は【しょーぞー】【マシス】【やじ助】の三組。しょーぞー君もやじさんもこれまでに面識はあったけど、3マンでイベントするのは今回が初のこと。

そして、クックハウス椿、プロのミュージシャンも演奏に来ると評判のお店で、以前より来てみたいと思ってまして、今回ようやく来ることができました。アウェイです。初めて尽くし。
途中で道に迷いつつも、無事到着。ドアを開けた瞬間から素敵な内装が目に入ってテンションが上がりました。

リハーサルではなんと、yopyさんが音響と機材のセッティングをお手伝いしてくれたのです。フツーにお客さんで来てくれたのに、勝手知ったるお店とばかりに、そのまま本番でも(マスターに言われて)PAやってくれました。多謝多謝。

リハーサルで軽くセッションも始まっちゃう。本番前にこんなの聴けて、超贅沢な気分。みんなスゴイ。

オープン時間になり、お客さんも徐々に入って、定刻19時。しょーぞー君の演奏よりイベントスタートです。

前日はラジオにも出演して、この日の翌日には山梨県でライブという、大忙し大活躍の人気者です。どこまでも伸びる力強い歌声を朗々と轟かせ、元気なナンバーからしっとりバラードまで、文字通りの汗の滴る熱唱で盛り上げてくれました。

二番手は僕、マシス。
写真をくださった皆さんありがとうございます!
50分間、やりたいことをいっぱい詰めて歌いました。

トリはもちろん、やじ助さん。
一声発するだけでモウご機嫌。
途中にはLEEさんとのコラボレーションで一曲。
さらに、椿のマスターを呼び込んで、打ち合わせなしのぶっつけで演奏。
さらにさらに、yopyさんを呼び込んでのぶっつけセッション。陽気にセンチにブルースナンバーで盛り上がりました。

素敵なお店で、ご機嫌な二人とご一緒できて、楽しい夜となりました。来て下さったお客さん皆さんに心から感謝します!こんな時ついつい《ありがとう》連発のありがとうオバケになりますが、お許しください。

初めてのお店、そして木戸銭を払ってくださったお客さんの前で歌う久々の緊張感、舞い上がりましたが、終演後にいっぱいお声もかけて頂き、とても励みになりました。もったいないお言葉にはただただ多謝。

一人のお客さんからは、「駱駝」の入ってるCDがあるなら買いたい、と問い合わせて下さって、なんてありがたい。「駱駝」は新しい歌でまだ録ってないんです。そのうちきっと新しい音源も作ります。


auの電波障害で、いろいろと道中で困った一日でしたが、見知った顔ぶれ、はじめましての顔、久しぶりの顔(マスク越しではあったけど)に会えて、久々に有観客の楽しさを実感できました。

コロナはまだまだ決して油断ならないけど、音楽が不要不急だと外出を咎められたり、音楽を楽しむことを後ろめたく思うような日々は、こんな感じで徐々に雪解けしてくれるんじゃないかしら、と、ちょっとだけ思わせてくれた夜でした。


で、いよいよ7月に入りまして、奇数月の第三土曜日は袋井市のライブ喫茶マムゼルにて、フリーダムフォーク集会が開催されます。
第179回フリーダムフォーク集会
【日時】2022年7月16日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)

・高田佳子
・ニャンズ倶楽部
・ぷらっとふぉーむ
・砂風金
・セサ&シャナ
・てぃあーず

二次会飛び入りコーナーはお休みです。途中換気休憩を入れます。

先に書いたクックハウス椿にお客さんとして来てくれたニャンズ倶楽部が出てくれます。他にも7月のフリーダム一次会はパワフルな面子が揃って賑やかになりそうです。演者の皆さんよろしくお願いします。遊びに来られる方は演者さんかお店かマシスの方に一声くださいね。

《業務連絡》
まだ先の話ですが、7月の次、9月のフリーダムフォーク集会は第三でなく第四週、9月24日(土)の開催となります。心にお留め置きくださいませ。

フリーダムの翌日の日曜日はこちら↓
マシスはハルノオトさん、ノダフルタさんとご一緒させてもらいます。絶対に面白いことになる。僕が何より二人の演奏を観たいのだから。こちらも良かったらお運びくださいね。


ヤジ土ライブの翌日の日曜日は、夜勤の時差ボケもあって、一日ボーッとしてました。いまだボーッとしてます。日曜朝の地域清掃に寝坊して焦った。地域の皆さんごめんなさい。雨の日って気だるくてやたら眠い。



マシス
先週配達された達郎の新譜に続いて、予約していた新譜が昨日無事に届きました。吉田拓郎のラストアルバム『ah-面白かった』です。来週には元春の新譜が来るので、三週連続の新譜ラッシュが続きます。
発売日の前日に聴けたのは嬉しい。

僕は拓郎の00年代のアルバム『午前中に...』と『午後の天気』が大好きで、《午前》《午後》ときたから、じゃあ次は《黄昏》とか、と予想してたけど、外れましたね。ぜんぜん黄昏ていない爽やかなジャケットです。
28日の昼間、夜勤で寝てたけど、気になって気になって目が覚めたので、配達したてのCDの封を開け、早速聴いてみました。

一回目の観賞。

歌詞カードを見ながら通して聴いて、あれ?って。

声もメロディも歌詞もさらりと流れて、特に何も引っ掛からず終了。ガンと胸を打つフレーズはどこ?心に残るフレーズは?と探しつつも、見つけられない。それが第一印象。

収録曲の中でも「TOGETHER」は楽しくて、これはマァ心に残る(名前を呼ばれた人はさぞ嬉しいでしょう)。「Contrast」「アウトロ」「ahー面白かった」はみんな好きだろうなと思いつつも、かゆいところにもう少しって感じ。他は、ああこれが剛のアレンジ?、これが小田和正のコーラスだな、とは思いつつも、

正直、よくわかんない。

ラストアルバムなのに凡作なのか、僕がわからない良さがあるのか?

すぐさま二回目を聴く。今度は拓郎書き下ろしの各曲解説を読みながら集中する。拓郎の文章のあまりの面白さに夢中になって、アルバムがまったく頭に入ってこない。

三回目は一旦ブレイクして、付属の制作ドキュメントDVDを観てみてから聴いた。拓郎のシャウトのシーンはどの部分だ?と確認しつつも、印象はあまり変わらず。

四回目、今度は歌詞カードもライナーも見ずに、耳だけで聴いてみる。耳だけ、が功を為したか、四回目でようやく聴き馴染んできた。歌詞カードで上滑りしてた言葉が、少しずつ音と一緒に腑に落ちてきた。

ここで、夜勤への出勤時間が近づき、再びブレイク。出勤。

翌日帰宅後、寝るばかりの姿勢になって布団に入り、五回目を流す。

一曲目のイントロのギター、拓郎の歌が始まった瞬間に、


いきなりキタ。


全てわかった。これか、と思った。二曲目が始まったらもう、尻まで鳥肌が立った。三曲目も四曲目も、《よくわからない》がパタパタとひっくり返って、全曲わかった。拓郎のラジオでの自信はこういうことだったか。

このアルバムを作るにあたって、拓郎が歌う拓郎の紡ぐメロディが、なぜこれを選んだのか、わかった気がした。「雨の中で歌った」の上下するメロディの美しさとか、《あの日に戻りたいー》の《いー》の音とか最高じゃんか。

一回わかってしまえば、あらためて読む歌詞がどの曲も沁みます。「ひとりgo to」なんて、タイトルこそ独り言とgo to travelの駄洒落だけど、詞がいい。各曲解説でのKinKi Kids二人への文章は、もはやラブレターです。「雪さよなら」だけは新曲じゃなくて過去作品のリメイクですが、小田和正がコーラスに来てくれたから、タイトルの「雪」に《さよなら》をくっつけたのかしら?と想像すると楽しい。

要は、どの曲を聴いても《拓郎からの最後のご挨拶》に聞こえるのです。キャンディーズが「微笑み返し」で、山口百恵が「さよならの向こう側」で伝えたことを、拓郎はアルバム通して、まるで暑中見舞いのついでのような気楽さでやってるのが、なんというか、らしいです。

僕はこれで終わるよ、あとはみんなに任せるよ、いろいろあったけど楽しかったね、と。

軽快な歌たちにのせて、こうハッキリと告げる拓郎を目の当たりにして、そんなこと言わないでよーと、ちょっと切なくなりました。

世のコアな拓郎ファンに比べたら、僕なんてぜんぜん若造のエセファンだけど、それでも、最後の拓郎が呟くように吐き出す《あーー面白かった!》のフレーズを聴いたら、泣けますよ。堪らないですよ。

『ahー面白かった』これを書いている今も聴いていますが、購入二日目で、すでに何回聴いてるかわかりません。全9曲、不思議と飽きない。39分のアルバムは短いから何回でも繰り返し聴けるのです。

 

生々しく、穏やかで、現在の吉田拓郎がまんま真空パックされてます。70歳を過ぎて、これが最後のアルバム、と心して作った歌たちの中に、吉田拓郎その人がいる。


いや、きっとこれまでだって、吉田拓郎の歌って、拓郎の生の姿そのままを写してたのですよね。なるほど、ファンはこういう生の拓郎の姿を感じ取って熱狂してきたのか、と、唐突に、いまさらながら、わかったような気がしました。こういうことだったのか、と。


先週より、カーステでは山下達郎の『Softly』をエンドレスで聴いていて、昨日から部屋で『ahー面白かった』をリピートしています。どちらも初聴きの時よりも、再聴するほどに発見があって、どんどん好きになってきた。


来週はここに、佐野元春の新作『今、何処』が加わります。元春は聴く前から絶対傑作と決まってますので、どれを聴こうか迷う嬉しい夏になりそう。



とりあえず今週末は拓郎と達郎を車につんで、クックハウス椿まで初ドライブします。

以下は告知フライヤー
夜勤明けですが、仮眠をバッチリとって伺います。歌いたい歌がありすぎる。

どちらもどちらも、歌いたい歌がありすぎ。よろしくお願いします。


マシス




観たかった映画が観れなかったのです。

今月17日から、ようやく浜松で映画『スパークス・ブラザーズ』の上映が始まって、これは絶対に観逃せない、でも期間がたった二週間(30日まで)と知り、勤務表とにらめっこして、

よし、26日(日)なら観に行ける!と、ここ数日はそれを楽しみに過ごしていました。

映画を観て、うまくすればその後、浜松で誰かのライブに寄れるかもしれない。思えば夜に遊びに出るのもライブ観覧も久しぶりなのです。

その辺のことも含め、今度の日曜日の夕方は遊びに行ってくるからね、と家族に承認を取っておりました。

で、前日の25日です。いよいよ明日だーと思って、シネマイーラのサイトをチェックしてみたら、スパークスブラザーズ終わってやんの。
ガックリ来ました。マメに上映情報を確認しなかった僕の失敗だったけど(知ってても行けたかどうか)、たった13日の上映期間が7日に短縮されるとは、スパークスが不憫だ。

《上映期間は変わることあるから、早く観にいくといいよ》と連れ合いから忠告されていたけど、本当に終わってしまうとは。大画面で動くスパークスを観そびれたなぁ。

それでも、近々Blu-rayが発売されるらしいので、出たら購入を考えよう。「シュガーマン」のようにそのうちWOWOWで放送してくれるんじゃないかとも期待しています。

日曜日にスパークス、というアテが外れ、力が抜けましたが、せっかく外出許可をもらってるし、この空白は誰かのライブを観て埋めよう、と、切り替えました。


行けたらいいなーと狙っていたのは、浜松のダイニングバー【だいだい】のMAACHAN降臨DAY。ゲストはみっこちゃんとユンヤオです。
実は、だいだいに訪れるのは僕、初めてでした。事前に場所は確認して、迷うことなく到着。千歳の通りを歩くのはいつ以来だろう。



開演時間少し前に入店して、演者さんたちにご挨拶。お三方とお会いするのも久しぶりです。会えて嬉しい。マムゼル以外でのライブ観覧が久しぶりだから当然ですが、こういう空間に居るとやはりワクワクしますね。

一番手はMAACHAN。歌う曲歌う曲、どれも良い曲ばかり。確かな地力を感じるステージは初見なのに心地よく聴き入ってしまいました。初めて聴いた曲だけど、音源があったら是非欲しい。

二番手、みっこちゃん。一曲目からヤバい熱演の30分間。アルパカセブンスのフィルターを外した、いわばネイキッドみっこちゃんソングはこの夜が初体験。ピアノも、歌も、小道具も存分刺激的でした。

三番手、ユンヤオ。チョップスティックに両指を踊らせ、目眩く音の隙間を縫うようにユラユラと走る歌声、予定調和のない音の着地点は彼しか(彼も?)知らない。僕らは音に身を委ね、漂うだけ。

あっという間の90分間でした。客席には中西こでんさん(初対面)にYOPYさん(後から来店)もいらして、終演後に演者を含めた皆さんといっぱいお話させていただき、刺激をもらって帰って来ました。皆さんお疲れ様でした!


みっこちゃんより、持っていなかったアルパカセブンスのCDを無事ゲット。
「夜明け前の櫻」やべぇ。《好きだと思うよ》とみっこちゃんに言われたけど、文句なしに好きですよ。


で、先の話ですが、みっこちゃんとユンヤオが9月のフリーダムフォーク集会に出てくれることに内定(!)。昨日会った時に出演交渉したら、二人とも快諾してくれました。マムゼルで二人の演奏が9月に聴けますよ。お楽しみに!


その前に、7月です。次回の奇数月第三土曜日は7月16日、フリーダムフォーク集会の詳細は以下の通り
第179回フリーダムフォーク集会
【日時】2022年7月16日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)
・砂風金
・ぷらっとふぉーむ
・セサ&シャナ
・てぃあーず
・高田佳子
・ニャンズ倶楽部


よろしくどうぞ。


そしてそして、もう今週末です。土曜日の7月2日にクックハウス椿に初めてお邪魔します。
やじさん、しょーぞー君、よろしくお願いします!



明日には拓郎の新譜が届くそうな。


マシス
山下達郎の新譜『Softly』、僕はAmazonで予約したのですが、発売日を過ぎても一向に来なくて、どうしたおいおい?と思いました。

配達状況を見ても、発送すらされてなくて、配達予定日は7月3日となってる。おいおい、28日発売の吉田拓郎が先に着いちゃうじゃん。

Amazonは時々こういうことがあると噂を聞きます。売れてる商品の在庫確保が追い付かなくて、ひどい時には勝手にキャンセルされるとか。達郎、売れてるのはいいことなんですけど。

とりあえず早く聴きたかったので、予約をキャンセル。近所のCD屋さんで普通に店頭購入してきました。
最初からこっちで買っとけば良かったか。

初回盤に、特典の抽選に応募ができるシリアルコードが入っていて、その応募締め切りが6月26日までとなってます。あのままAmazonで配達待ってたら応募できなかった?

マァ、僕は特典抽選に執着ないのですけど、それでも配達遅れで応募締め切りに間に合わなかったら、それはちょっとムッとしたでしょうね。これが欲しくて堪らないってファンだったら怒っちゃうよな、と思いました。
(キャンセルしても返金は現金じゃなく、Amazonギフト券のポイントで返すとのこと。おいおい)
久しぶりに聴く山下達郎の新譜は、やはり楽しい。既に発表されてるシングル曲、CMにドラマ主題歌タイアップ曲がいっぱい収録されていて、純粋な新曲ってのは15曲中4曲。多少の寄せ集め感は感じますけど、いい。

僕は達郎のシングルは購入せず、アルバムに入ってからまとめて聴こう!という姿勢でして、おかげでどの曲もそこそこ新鮮に聴けたのですが、さすがにタイアップ作品が多いから、どうしても知らず知らず耳にしちゃってはいた。けど、あらためてアルバムとして通して聴くと格別。どれも良いなぁと浸っております。

既発曲では「CHEER UP ! THE SUMMER」「コンポジション」が素晴らしく僕の好み。こういう曲こそ僕の好きな山下達郎です。新曲では「LOVE'S ON FIRE」が最高。ラジオで聴いてピンと来なかったけど、アルバムで聴いたらご機嫌なこと。「YOU」も好き。メッセージソングよりラブソングの達郎が今は好みかも。

コロナ情勢においてのレコーディングのせいか、それとも年齢のせいか、朗々と声を張る豪快な曲が減ってますね。でも、前作の『RAY OF HOPE』に遜色なく、むしろ今作の方が楽しい楽曲が多いので、やあ楽しいやあ楽しい、と何度でも聴けそうです。

今度の火曜日には、いよいよ吉田拓郎のラストアルバムが届く予定。
こちらは配達予定日が発売日前日になってるけど、本当かしら。やはり達郎は売れ過ぎか。拓郎はCDももちろん楽しみだけど、制作ドキュメントの特典DVDがとにかく楽しみ。早く観たい。
山下達郎だって、年齢のことを思えば、今作『Softly』がラストアルバムになってもおかしくない。これが最後かも、と、この世代のミュージシャンはレコーディング中にきっとそういう想いはあると思います。

佐野元春もインタビューで、

今度のアルバムはヤバいアルバム。変な言い方だけど、これが佐野元春の最後のアルバムになっても悔いはない、それくらいの出来。

そのようなことを書いてました。
佐野元春の新譜『今、何処』は、発売日に何としても手にしたい。僕はこれはじっくりトップリ聴くために発売日の翌日に仕事休むつもりですから、来てくれないと困ってしまいます。

ギルバート・オサリバンの新作『ドリヴン』も7月発売予定。
大散財な6月、7月です。散財して悔いなし。一枚一枚、大事に聴きます。



昨日、先週マシスが法多山で歌った時の動画を撮影者の方がYouTubeにアップしてくれてました。嬉しい。撮影ありがとうございます!

雨の降る中で歌う「雨の惑星」です。その場にいなかった人も、当日の雰囲気だけでも感じてみてくれたら嬉しいです。

こちらは友部正人さんのカバー。「愛について」

大事なとこで歌詞をトチってる。無念。

短いけど、こちらもどうぞ。マシスが屋外のイベントで必ず歌ってる歌です。



で、日記が長くなりましたが、もう来週ですので告知させてください。7月2日はいよいよ、初の御前崎市ライブ。クックハウス椿にお邪魔します。
しょーぞー君、やじ助さんとご一緒させていただきます。思い切り自作歌を三人が歌います。お時間のある方、ぜひお運びくださいね。

そして、7月は第三週土曜日にフリーダムフォーク集会もあります。
第179回フリーダムフォーク集会
【日時】2022年7月16日(土)
    19時半開演
【場所】ライブカフェ mamselle
袋井市堀越1802-1 TEL 0538-42-6440
http://mamselle.sakura.ne.jp/
【料金】music charge 500円
【出演】
一次会(本編)演奏時間一組20分(転換時間抜き)
・砂風金
・ぷらっとふぉーむ
・セサ&シャナ
・てぃあーず
・高田佳子
・ニャンズ倶楽部

二次会飛び入りコーナーはお休みです。途中換気休憩を入れます。遊びに来られる方は連絡くださいませ。出演希望もぜひご一報をお店か僕の方へよろしくです。


そしてそして、フリーダム翌日の日曜日は浜松、黒板とキッチンにて【作り人、】に参加させていただきます。
こちらはハルノオトさん、ノダフルタさんとご一緒します。カタカナな三人が日曜日の昼間に歌います。こちらもぜひぜひお運びを。


お誘いを頂き、予定が入るのはありがたいことです。一回一回大事に歌わなきゃと思います。よろしくどうぞ。



マシス



2022年6月18日(土)、マシスは二つのイベントに参加させていただきました。昼間は袋井市の遠州三山のひとつ、法多山での屋外ステージです。


梅雨時期の野外イベントなので、天気がずっと心配でしたが、やはりというか途中から降られてしまったのが残念。それでもさすがは法多山、雨の中でも参拝客は途切れませんでした。


法多山はいま風鈴祭りに紫陽花が見処で、それに加えて名物の団子を求めるお客さんの数が凄かった。
この日(18日)発売の茶団子を求める行列は朝8時から並んでいたそうで、11時過ぎに売り切れのアナウンスが出るまで、ずっとこんな状態。せっかく並んでも買えなかった人が大勢いました。すごい人気です。

イベントステージの模様ですが、今回、僕以外の演者さんの写真は割愛させてください。僕が歌っている時の写真をいただきましたので、それだけ載せます。写真ありがとうございました!
ちょうど僕の前の組の演奏あたりで、雨足が強くなってきました。でも雨は屋外イベントでは仕方ないことです。

法多山で歌うのは初めてでした。

そんな雨の中でも、何人かの参拝客の皆さんに足を停めて聴いていただいて、スゲーありがたかったです。とても嬉しくて、夜のステージに余力を残そうなんて思いもよらず、体力を尽くして歌ってしまいました。関係者の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。


法多山を一足早く失礼させてもらって、急いで濡れた靴下を履き替え、夜のイベントが開催される音楽食堂Mへ向かいました。
こちらも今回初めて歌わせていただくお店、西鹿島駅のすぐ近くにある音楽食堂Mにて、この日はなんとオリジナルしばりのイベントでした。

18時、主宰バンドのboccoyaの演奏よりイベントスタートです。

↑写真は坪井さんのFacebookより。
最後は皆でセッション。
皆さんの演奏、とても楽しませてもらいました。ほとんどの演者さんが初めましてで、この日初めて聴かせてもらったんですけど、誰も個性がかぶってない、五目弁当ならぬ七目弁当といったラインナップ。もしくは、珍獣たち勢揃い?といった様相か。いやいや楽しかった。

自作歌の歌人って少数派だと思ってましたけど、僕の知らないところにはこんなオリジナル勢がいたのか、と感心。皆さん自分のお城をしっかり築いてらっしゃって素晴らしい。

一組一組にガッツリ感想を言いたいけど、とても書ききれない。音のboccoyaは安定感を感じるご機嫌な演奏に心地よいメロディの楽曲、のずえよしこさんは《まさか》と思うほどの身近な題材を捕らえて瞬間風速で届ける歌、SAN/ZENは二人とも良い声でステージも達者、爽やかで王道なポップス、ドクトル田中さんは《オリジナルは持ってるけど歌うことは珍しい》と言いつつ様々な方への提供曲を次々披露。中山欣也くんはご機嫌な指弾きアルペジオでステージからα波が出てるかの心地良い声と美しい楽曲、HIKAさんはまるで声優さんの如く変幻自在な歌声でストーリー性の強い強烈な歌世界を披露。

と、次から次へ違う音楽が目の前で繰り広げられて耳福でした。一般のお客様でも、知らない歌ばかりでもこんなに色とりどりなステージはきっと面白かったと思う。楽しんでもらえたと信じます。

昨夜のMの客席は、お客さん皆さんがイベント中ずっと優しい空気を出していて、一曲一曲をとてもちゃんと聴いてくださって、演奏する側としては嬉しかった。アウェイなのにこれ優し過ぎるだろう、と逆に戸惑ってしまうほどに、始めから終わりまで空気が温かくて、これはもうお店と主宰の坪井さんの産む空気なのだろうなぁと思いました。

マシスの演奏はどうだったか。僕はめちゃ楽しく歌えましたけど、お客さんがあまりに優しかったから、正直、本当に楽しめた?大丈夫だった?って聞きたい感じです。終わってからマスターの西田さんは誉めてくれたので、ひとまずはホッとしました。

こういった濃いメンツの中に混じって、マシスをもっと聴いてみたい、と、思ってもらえるほどにやれたのか、そこはいつまでも難しい課題で、もっともっと精進です。

音楽食堂Mはこんな風にいろいろな音楽イベントを定期的にやっているようです。坪井さんもいくつか告知されてました。また機会があったら遊びに来れるといいな。


帰ってから、テイクアウトで作ってもらったMのカレーを食べました。疲れた身体に染み入る美味さでした。

帰って、寝て、夜中にふくらはぎがつって起きた。しかも両足同時に。あまりのことに布団の上で悶絶しました。これしきの疲れでなんたる体力不足。


追記の余談。音楽食堂Mの帰り道に、旧豊岡村を走ってて、鹿を見ました。僕の車の前を二匹、道をゆっくり横断してくれて、まさか、と思って驚いた。一匹は大きな角だったので、夫婦の鹿だったと思う。


次の歌予定は7月です。こちらの3マンは自作歌のツワモノばかりですよ。

御前崎の椿も、浜松の黒板とキッチンも、マシスとして出していただくのは初めてです。なにせご一緒させていただくのがツワモノばかりですので、僕も今から楽しみ。皆さんもぜひツワモノを観に遊びに来てくださいね。


マシス














有休消化のための突発的お休みを利用して、話題の映画『シン・ウルトラマン』観てきました(スパークス・ブラザーズはまだ公開前で残念)。出かけついでに、雑誌ブルータスも購入。

シン・ウルトラマン、面白かったです。昔のファンをニヤリとさせる演出がてんこ盛りで興奮しました。台詞だったり、アクションの細かいとこを再現してたりして、ネタばれは避けますが、チョップして痛がるあれとかね。

こういうのって、僕らオールドファンはこれたまらないけど、初代ウルトラマンを観てない人は大丈夫か?これを普通に観て楽しみきれるのかしら、と心配になったくらい、まーいろいろと懐かしくて嬉しくなりました。

一緒に観た連れ合いは、ぜんぜんウルトラマンの予備知識がなかったけど、面白かったよと言ってたので、おそらく誰でも楽しめるよう、お話は上手に作ってあったんだと思う。

初代ウルトラマンって、子供向け番組として徹底した娯楽活劇だったからこそ、深いテーマの話も重く引きずらず、観たあとに楽しい余韻が残った。僕がセブンよりマンが好きな理由はそこです。ガンダムよりマジンガーが好きな理由でもある。
(もちろんセブンも大好き。逆にセブンは深いドラマを突き詰めた面白さがある)

それに何より、初代ウルトラマンって毎回登場する怪獣や宇宙人の方がストーリーの軸で、ウルトラマンは狂言回しの役なんですね。だからウルトラマンに負けず劣らず、怪獣が人気あった。僕らの世代の男なら、怪獣の写真を見れば名前が言えると思いますよ。

シン・ウルトラマンは軸がウルトラマン側に寄ってて、初代マンでは希薄だった生臭い人間の思惑が話の前面に押し出されてます。ウルトラマンを現代に落としこむとそうなっちゃうんでしょうけど、(初代)ウルトラマンってそうじゃないよなぁ、と、ちょっと思ってしまいました。いや、それでも、十二分に面白かったです。オリジナルの美味しいところを上手に集めて、よく話が練れてたと思いました。
書店で購入した雑誌ブルータスは山下達郎特集。11年ぶりのニューアルバム『Softly』の発売前とあって、あちこちメディアに出てプロモーション頑張ってらっしゃいます。

ブルータス、とても読み応えありました。豪華ゲストのコメントも垂涎の代物ですし、何より達郎本人のインタビューが面白い。毎回ツアーのパンフレットとか、読み物として内容がすごく充実してて、達郎のツアーではパンフレット買うのが楽しみなのです。

ツアーパンフレットって、たいてい写真載っけてページを埋めてる人が多いのに、達郎ほど毎回パンフレットの内容を作り込んでる人っていないと思う。本人いわく、写真栄えしないルックスだからせめて、とおっしゃってますが、写真だけのパンフに比べて、達郎のパンフは本棚に並べて読み返したくなりますもの。ファンには嬉しいこだわりです。

達郎、アルバム出て、三年ぶりのツアーも始まってます。静岡公演、チケット取れたらいいんだけど。

・ahー面白かった / 吉田拓郎
・Softly / 山下達郎
・今、何処 / 佐野元春 & THE COYOTE BAND
・ドリヴン / ギルバート・オサリバン

とりあえずはこの四枚。予約もすんで、お金も払って、早く発売日にならないかと待ち焦がれる日々。ギルバート・オサリバンまで出してくれるなんて、今年はなんて年だ。ああオサリバン。ベテラン勢万歳。



そして今週末、土曜日のイベントのお知らせです。

法多山は屋外ステージだそうです。マシスの出番は14時半か15時くらい。晴れるといいな。こちらではカバーもやります。


そして18時からはスタジオM。オリジナルしばりのイベントだそうです。1日に二つイベントに参加できる。ありがたや。へばらないようしっかり体力を備えて、こちらでは自分の歌をいっぱい歌ってきたいです。お時間のある方はぜひ寄ってみてくださいね。




マシス 






今、とても観たい音楽映画があるんです。静岡では上映がないかも、と思っていたスパークスの映画が、もうすぐ浜松のcinemaイーラで観れるそうです。いよいよです。凄く嬉しい。

映画『スパークス・ブラザーズ』は今週の木曜日、6月17日から浜松cinemaイーラにて上映開始だそうです。ですが、30日までって、たった二週間しか上映してくれないってのはちょっと焦りますね。

まぁ確かに、浜松でスパークスの映画って言っても、スパークスって誰?って感じか。ボヘミアンラプソディーとは比べられないけど、二週間でもお客さん入らなくて打ち切られるんじゃないかと心配。僕もなんとしても時間を作って、どの日に観れるかはわからないけど、是非ともこれだけは劇場で観ておきたい。よくぞスパークスの映画を作ってくださいました。

cinemaイーラに僕が行ったのって、『シュガーマン』を観た時以来か。cinemaイーラはこういうちょっと珍しい映画やってくれるのがいいですね。


僕がスパークスを知ったのは、実はまだここ数年のことでして、確か4~5年前の来日の時に、誰かがブログでコンサートレポートを記事に書いてて、それを読んで興味を持ったのですね。で、アルバム『キモノ・マイ・ハウス』を聴いたらぶっ飛んで、こんなに面白い音楽があったか!ってドはまりしたのです。

スパークスはお兄ちゃんのロン・メイルが作曲とキーボード担当、弟のラッセル・メイルがボーカルという兄弟バンドです。

デビュー前にモデルをやってたというハンサムなラッセルがステージの華なら、ちょび髭で表情を変えないロンは、さながらバスター・キートンのように、無表情で笑いを誘うコメディアンといった風情。ステージで二人並ぶと対照的で面白いです。

ロンの作る摩訶不思議な変態ポップメロディを、ラッセルはファルセット(裏声)を駆使したオペラチックな歌唱で歌いこなす。一度聴いたくらいじゃ鼻歌も歌えない。聴くほどにクセになるのです。

オペラチックな、という部分だけで、最初に聴いた瞬間はちょっとクイーンっぽいなって思った。クイーンにはぜんぜん似てないんだけど、じゃあ何に似てるって考えても、他に例えようがない。よくもマァこんな変な曲を作ろうと発想できますよ。歌うのも演奏するにも大変でしょうにね。ある意味、近年溢れるボーカロイド曲より時代を先取りしてる。好き嫌いは人それぞれ、こんなにもメロディが大暴れしてるポップスって聴いてて楽しいですよ。

そう、逆に、いま若手バンドのレモン・ツィッグスの1stを聴いた時、このバンドすごくスパークスっぽい!と思ったのを覚えてます。レモン・ツィッグスも兄弟バンドなんですよね。レモン・ツィッグスも大好き。

兄弟とか従兄弟とかでバンド組むって、昔からけっこうある話です。オアシスのギャラガー兄弟しかり、キンクスのディヴィス兄弟しかり、ビーチ・ボーイズ、ヴァン・ヘイレン、AC / DC、ハート、CCR、ハンソン、、、日本だと何があったっけ。カッツェしかパッと思いつかない。イエローモンキーもそうか。イエローモンキーってちょっとスパークスっぽい要素ありますよね。

兄弟バンドは何かと便利そう。練習するにも、飯食ったらお前の部屋で演ろうぜ、と、すぐ集まれる。メンバー探す手間も、身内兄弟に《お前ちょっとベース覚えろや》とかで始められたら手っ取り早いって話ですね。

兄弟でバンドやってて、スパークスほど長く現役活動してるのって、ちょっと珍しい気がします。身内って遠慮がない分、言いたいことは言えるけども、ド喧嘩したらトコトン顔も見たくなくなるってパターンも多そう。スパークスはどうなんでしょう。いろいろあるでしょうけど、爆発的にバカ売れしてこなかったからこそ仲良くやってこれたのかも。

そんなわけで、映画が楽しみなのです。僕はまだYouTubeでしかスパークスのライブを観ていないし、二人の人柄もよく知らない。無口に見えたロンが実はすごいお喋りだったりして?僕がスパークスにハマったタイミングで、大画面でスパークスを思いっきり楽しめるなんて願ったり叶ったり。


実は今年、この夏にスパークスは来日して大阪と東京で公演やるらしい。ひとつはサマソニだったかな。フェス、いいなぁ。この映画をきっかけにスパークスにハマる人が増えたら嬉しいですね。



来週の土曜日は久しぶりにマムゼル以外のイベントにお呼ばれしています。歌いますよ。

法多山舞台コンサート(観覧無料)。マシスの出番は14:30頃。一般のお客さんも多そうな屋外のイベントですので、カバー曲も何曲かやるつもりです。法多山、いまの時期は風鈴祭りで賑わっててキレイみたい。




夜は音楽食堂Mでのオリジナルイベントです。たくさんの共演者の自作曲が聴けそうで、こちらもすごく楽しみです。僕も自分の歌をいっぱい歌います。皆さん良かったらお運びくださいね。


マシス


 

 

 

 







誰かと力を合わせて音楽を奏でる、ということをやるなら、二人組ユニットが最小編成です。二人組って良いんです。フットワーク軽いから、とっても楽。組みやすいし、続けやすい。


大人数バンドは楽しいですけど、バンドメンバー全員のスケジュールを合わせるだけでも大変。その点、二人組は相棒の都合を聞くだけで動けますからね。


エヴァリー・ブラザーズ

サイモン&ガーファンクル

サム&デイヴ

ホール&オーツ

スティリー・ダン(後期)

ティラノザウルス・レッグス

Wham!

ティアーズ・フォー・フィアーズ

ロクセット

シング・アウト・シスターズ

エブリシング・バット・ザ・ガール

ファウンテンズ・オブ・ウェイン


ふきのとう

グレープ

古井戸

ビリー・バンバン

シモンズ

オフコース(デビュー時)

CHAGE&ASKA

雅夢

あみん

ザ・ピーナッツ

ピンク・レディー

狩人

wink

Babe

NOBODY


B'z

class

フリッパーズギター

KinKi Kids

ゆず

コブクロ

CHEMISTRY

キリンジ

YOASOBI


などなど。有名な二人組ユニットとちょっと考えるだけでも、洋邦いっぱい浮かびますね。フォーク勢は特に多い。歌謡曲ならヒデとロザンナとかヒロシ&キーボーとか、挙げてたらキリがありません。


個人的には、僕は佐木伸誘のファンでしたので、松崎真人との

Birthday Suitは思い出深いです。それと最近ですと僕、ビリー・アイリッシュはソロなのに、お兄ちゃんとのプロジェクトみたいなイメージがあります。二人三脚で【ビリー・アイリッシュ】を作ってるって感じ。


ユニット名がBirthday Suitなのに対して、1stアルバムのタイトルに『CLOSET』って付けるセンスがいい。デビュー曲はサビのコーラス《KISS》がホール&オーツのあの曲を連想させます。


僕自身、これまでソロ(マシス)とユニット(あすとら)の両方でステージに立ってますが、二人で演奏するのってとても楽しいです。ソロで演奏するのとでは、当然だけど赴きが違う。


ただ歌声が二倍になるだけじゃなくて、もう単純に、二人で音楽を奏でている立ち姿が、それだけでステージの《華》になってくれる。それは一人の時と比べると、しみじみとそう実感します。二人のステージって悔しいかな、一人よりウケることが多いんです。


一人での演奏ももちろん楽しい。けど、二人の時と比べると、ソロはエネルギーが要るというか、単純に同じことをやってもユニットの時のステージに勝てません。同じ歌を歌っても、ただハモりがないってだけじゃない、なんか物足りなさがあって。そこの落差を埋めて余りあるよう、何か盛りてぇーって、いろいろ考えるのです。そこが難しいし、面白い。



だから、僕はやったことないですけど、ループマシンを使ったり、音源をバックに演奏するとか、そっちに走りたくなる人の気持ちは分かる。一人での演奏が心持たない感じがしてしまって、もう一人いたらなってメンバーを探したくなる気持ちもよく分かる。アマチュアでも二人組ユニットって多いですものね。最小編成は人気なのです。


単純に音数を増やすか、それとも人を増やすか、ド直球に演奏技術を上げてゆくか、何を増やして埋めるか?みんないろいろ心を砕いてます。

(僕は歌詞の濃度を盛る方向に努めてみた)



2015年だったか、HIRO君とSHIN君のユニットRaineedsが解散した時、ああ、フットワークの軽い最小編成なのに、それでも都合が合わなくなるのだな、と思った。永遠に続くバンドはない、と言った人もいますが、そういうところ、やはり最小編成でもバンドなんですよね。活動休止じゃなく、もう一緒にやれないと思ってしまうのは、とってもバンドっぽいというか、世界的に有名なグループでさえ解散と再結成を繰り返してますしね。


マシスの「音楽だけを糧にして」という歌は、Raineedsの解散ライブを観た時の僕の気持ちが歌詞に影響しています。

↑ダイジェストの一曲目でサビの触りだけ聴けます。

声はギターに
ギターは打楽器に合わせて
さっさと二人で心を決めたら
行くんだね

会うべき人が出会い
やるべきことは夢みたいなこと
音楽だけを糧にして

僕にできない理想を夢見て
いつか二人で叶えてしまえばいい
二人で

(音楽だけを糧にして / マシス)


僕自身、ユニット【あすとら】は近年なかなか演れていなくて、前回は2020年のオール・マシスの日。その時だって5、6年ぶりの演奏だったと思う。コロナの影響は別としても、友人と遊ぶ機会は歳を重ねるほどに激減してます。


でも、会えないからといって、あすとらを解散することは考えていませんね。いつでも、相棒のカネマツと都合さえ合えば《じゃ、演ろっか?》でサッと演れる状態でいたい。活動休止とですら宣言したくない。あすとらやらないの?と聞いてくださるありがたい声もありますが、やれる時にいつか、いつでも、きっと、と思っています。


昔バンドをやってた時、まぁ、いろいろ思うことがあって、あすとらを始める時は、自分がリーダーで初めて組んだグループだからこそ、相手の都合を優先して、音楽のために無理することはしないと密かに決めてました。それで活動のフットワークが鈍ろうと、それは仕方ない。音楽抜きでもカネマツは友達だったから、そういう活動にしたかったのです。

今週は車でひとり、アルパカセブンス祭り。みっこさんの密室的寓話ワールドと、えりたすのアイツうぜぇワールドが美メロで繰り広げ、聴き応え満載。持っていない新しいCDもぜひ欲しい。

アルパカセブンスは素敵なユニットなので、二人の都合が合うときに、それこそ思いつきでフラッとライブしてくれたら嬉しい。それ以上に、今後アルパカセブンスでない場所で、これから二人が何を始めてくれるのか、そりゃあ楽しみです。頭の回転がエグいほど早い二人ですから、きっと面白いことを仕出かすんじゃないかしらと、愛を込めて期待しています。


【マシスのライブ予定】


・6月18日(土)法多山ステージ 11:00~15:30

 【出演】マシス他 マシスの出演は14:30から

 【料金】無料


・6月18日(土)音楽食堂M【オリジナルナイト】18:30~

 【出演】 マシス他 詳細未定


・7月2日(土)クックハウス椿【やじ土ライブ】19:00~

 【出演】 しょーぞー / マシス / やじ助

 【料金】¥1500


・7月17日(日)黒板とキッチン【作り人ライブ】15:00~

 【出演】マシス / ノダフルタ / ハルノオト

 【料金】投げ銭



少しずつライブのお誘いを頂いています。いま決まっているライブが全てアウェイで、どこも楽しみです。



マシス