日々是(ひびこれ)デス・ロード -2ページ目

日々是(ひびこれ)デス・ロード

自分の好きなものについて垂れ流していくブログです。基本ネタバレ全開なんでそこんところ注意。



〜己の武器は勇気!二人の男よ、意地を見せろ!!〜



ボクシングがまだ拳闘と呼ばれていた時代。

敗戦から二年の日本。

一時期焼け野原となった東京は、確かな復興の活気を見せていた。

その中で拳闘を生業としている二人の青年、鴨川源二と猫田銀八。

徴兵によりボクサーとしての旬を過ぎた二人だが、拳闘への熱は一向に冷めやまない。

そんなある日、二人は進駐軍のラルフ・アンダーソンの蛮行に出くわす。

ボクサーであるアンダーソンはリングの上から、日本を、日本人を劣等人種として見下し侮辱する。

浜団吉の敗北を目の当たりにした鴨川と猫田は、その夜、アンダーソンから一人の日本人女性・ユキをボロボロになりながら救う。

そして、成り行きから三人の共同生活が始まったのだった――。




私はね、『はじめの一歩』では“戦後編”が大好きでしてね…。


ちゅーわけで、原作を読んで本当に感動し、次いでアニメでも感動した『はじめの一歩』コミックス第45〜46巻にかけて収録されている若き日の鴨川会長と猫田さんの男気を描きに描いた過去編――「戦後編」について書きます。


まだ髪が豊かだった頃の鴨川会長と猫田さんは、ボクサーとしての旬を過ぎたものの、拳キチとして東京で頑張っておりました。

敗戦から二年、傷跡は深けれども、段々と、確かに復興していく街。

日本人の底強さを肌で感じつつ、そして自分たちの拳闘が少しでもそんな人々の活力になればと祈る鴨川会長と猫田さんなのでした。


そんな会長と猫田さんがアンダーソンから助けて知り合うことになる一人の女性・ユキさん。

広島から来たそんなユキさんは被爆してしまっていた…。

生きる力が欲しいと上京してきたユキさんは、そこで鴨川会長と猫田さんの拳闘に惹かれていくんですよ。

正直、そんなユキさんの儚くも力強い姿に泣かない日本人はいないかと思います。


ユキさんに恋い焦がれる猫田さん、鴨川会長に惹かれるユキさん、猫田さんとの友情から煮えきらない恋愛ヘタレな鴨川会長……と、本エピソードは鴨川会長と猫田さんの青春群像劇でもある。


で、本エピソードはやっぱ個人的には会長もですが、なにより猫田さんが超絶カッコいいのです。


度重なる試合等で知らず知らずのうちに脳に深い傷を負ってしまっていた猫田さん。

パンチドランカー――言いしれぬ恐怖が猫田さんを襲うも、それを戦友である鴨川会長のため、そして愛するユキさんのために頑張ってひたすら耐え抜く猫田さんに涙ですよ…。

アンダーソンが日本人をボコボコにするボクシングを「ケンカ」と忌み嫌うユキさんに、自分の全てを犠牲にして「本当の拳闘」を見せることを決意する姿とかもうね…。

で、パンチドランカーを背負いつつもラビットパンチを後頭部に食らうまでアンダーソンに善戦していたとか本当に凄え。

そして、再起不能になった猫田さんの仇を取る鴨川会長とか、はっきり言って熱くならないほうが無理ってもんだ!!


己の拳を“鉄拳”にするための根性論丸出しの無茶苦茶な特訓。燃える。

それを見事成し遂げた鴨川会長の精神力。燃える。

そして、アンダーソンに押されまくる会長に満身創痍ながらも冷静に指示を出す猫田さんとか凄えですよ。


「右をもらえ! めをつむるな臆病者!!」


そう、鴨川会長の武器は「勇気」!!


そして――


「――命がけの注文だ、応えなきゃ、男じゃねえ!!」


鴨川会長の鉄拳がアンダーソンの両の脇腹をえぐる!!


鴨川会長の両拳は死んだ。


倒れもがくアンダーソン。


見事、男の意地を見せた鴨川会長である!!



田舎へと向かう汽車。

猫田さんとユキさんを見送る鴨川会長。



一歩と同じく「勇気」が最大の武器だった鴨川会長に胸が熱くなりますよ。

この話を読むとですね、宮田相手に倒れても倒れても何度でも立ち上がって立ち向かっていく一歩に会長は何を思ったのかな~なんて、なおさら思ったりもします。

一歩を認め、一歩の入門を認めた会長の言葉がより一層重厚なものになりますな。


この過去編は間違いなく傑作かと思います。

まあ、所詮はボクシングに縁のない人間の意見ですが…。


因みに、俺の亡くなった祖父もそうだったんですが、戦前というか、昔の人のエネルギーってもうハンパないですよね。

どうやら、旧日本軍には「拳闘術」という教練があったらしいですね。まあ…、ソースはミリオタのうちの親父。

仮に親父の情報がガセにしても、祖父が幼い頃の俺に教えてくれたパンチの打ち方は『はじめの一歩』を知ってボクシングについて調べたら結構ガチでした。

それに、祖父は普通の人なら指の付け根の出っ張るところが普通に平らでした。

うん、確実にゲンコツをビシバシ放ってたろ!!と。

大の野球好きだった祖父は、総合格闘技とかも見てました。

『はじめの一歩』を読んで、ロマンを感じます。



〜極寒の地で、神に問え!!〜

北の地。
石油採掘場に勤める射撃のプロ・オットウェイは、休暇のために石油採掘場を離れる作業員達と共に飛行機に乗り込んでいた。
しかし、飛行機は嵐に直撃し、オットウェイが意識を取り戻すと飛行機はなんとアラスカの山中に墜落してしまっていた!
オットウェイや生き残った作業員達は南を目指し進もうとするも、それを拒むように野生の狼の群れが襲い来るのだった――。



この『ザ・グレイ』は、冬の寒い日や雪の日に個人的に観たくなる映画筆頭。
そして、リーアム・ニーソン御大の映画の中では個人的に指折りに大好きな一作。

この映画は所謂サバイバルものなんですが、同時に宗教的なことがテーマとなっていて、始終「神はいるのか」とか「神はいないのか」やら…。
で、現代日本人的には神に抗ってほしいものの、結局は神頼みするという映画です。

が、危機的状況になったら皆神頼みするよね?
俺はしますよ。
腹下した時とか。

で、本作は何が良いかっつーと、リーアム御大のしぶかっこよさ、動物愛護に真っ向から蹴りを入れるが如き非常に潔い狼殺傷描写、そしてラストのリーアム御大手製の酒瓶メリケンサックである!

本作は、もうリーアム御大以外は皆次々と死んでいくんですよ。
しかも、その死に様はめっちゃ重たいんですよね。

で、最後に一人残ったリーアム御大は気合いを入れ直して狼に立ち向かっていくところで終わるんですが、その際に死んでいった奴が持っていたミニミニ酒瓶を割り、テープで手に括り付けてファイティングポーズをとるという寒さ全開な舞台設定ながらも非常に燃える展開。

そして、その先はまさに神のみぞ知るという具合。

また、メンバーに誰も悪人がいないっていうのが非常にストレスがない。
故に、一人ひとり死んでいくのが非常に涙をそそります。

死んでいった奴の身分証として財布を彼らの家族のもとに届ける!そのために俺達は生き残ろうという、突き詰めればそれたった一つだけの希望。
自分が生き残ることと、その使命感を胸に一致団結して頑張る皆。
怪我人を絶対に見捨てない、皆文句を垂れないという人間らしさに涙を禁じ得ない。

危機的状況に陥る時にこそ自分の人間性を試されると俺は常々思うわけですが、危機的状況でこそ善人でありたいですな。

この映画を観る度に、そう思わざるを得ないです。




もう何度目だろうか、マイベスト漫画『ゴールデンカムイ』を読み返すのは……。


読み返す度にどんどん重厚に、面白くなっていく。


で、なんというか、やっぱキロちゃんことキロランケ、嫌いになれないなぁ……と。


でも、チソポ先生もガチで大好きなんで、今現在で俺の中での一位を巡る葛藤が半端ないわけですが……笑


俺、過去にこのブログでキロちゃんのことかなり順位下げてしまったけど、ごめんなさいねキロちゃん…。

やっぱキロちゃんは俺ん中で大好きなキャラだわ。


キロちゃん好きが再燃したのは、なんというか、ここ一年ちょっとで急に年食って物の見方が大きく変わったというか…。そのせいですな。


なんちゅーか、理屈じゃないんだよなぁ…。

なんせ頭使うの苦手なもんで…(;´Д`)

要はキロちゃんの生き方を理解できて、以前よりも彼に共感できるような歳になったということでしょうか…。


年取ったなぁ、俺…。

なんかここ二、三年で急に老けた気がします。

外も中身も。


まぁ、なんつーか…、

やっぱりキロちゃんはクソ真面目でほんと純粋(ピュア)なヤツですよね〜。


という語彙力皆無の駄文呟きでした。



〜いいんです、枠からはみ出して――。仏ったまげ名コンビ、四度大活躍中!!〜

アストリッドは苦難の末に司法警察員の資格と警部補の階級を得たが、彼女に平穏な時は無かった。
父とアンヌ・ラングレの間に生まれた幼き弟・ニルスの“想定外”の存在がアストリッドを大いに悩ませる。
そして、猟奇的な連続殺人に、クローン人間、果ては未来からのタイムトラベラー!?
アストリッドとラファエルは今日も怪奇的な難事件に勇敢に立ち向かっていく――。



母と毎週楽しみに完走しました深夜ドラマ『アストリッドとラファエル』。そのシーズン4の感想です。
日本での更新早すぎ!!笑
人気あるんですな〜。

で、アストリッドはシーズン2にて検事局の嫌がらせによって司法警察員の資格を取らざるを得なくなり、シーズン3にて親父の元カノ・アンヌ・ラングレが先生という微妙な空気の中で試験を受けようとするも、すったもんだで試験途中にラングレ先生を逮捕!で、無事に司法警察員の資格を取りました!と。
そんで、めでたしめでたしといきたいところがどっこい。親父がラングレ先生と実はにゃんにゃんしており、その結果、アストリッドには腹違いの幼い弟・ニルスが居たことが判明!
当然、「え、マジで…(;´Д`)」みたいな感じのアストリッドですよ。
一方、改めてニコラ警部と愛を確かめ合うラファエルでしたが……。
で待望のシーズン4ですな。

シーズン4は久々に実に安定していた感じ。
ただ、アルチュールが降板したのよな…(´;ω;`)
アルチュール好きだったんだけどな…(´;ω;`)
で、新たにバリバリやり手の刑事・ノラが登場。
くっつかなかったけど、ニコラと最悪のタイミングが重なりまくってうまくいかないラファエル。
ノラはニコラ警部に好き好き光線をビシバシ発射しまくるので気が気じゃないラファエルなのでした。
でも、そこでドロドロ恋愛劇にならないところがこのドラマの大変良いところ。
ラファエルがやっぱ毒が無くて非常にさっぱりしているので、ノラにぐちぐちしたりは一切しません。
悪人ではないし有能なノラに信頼を寄せる様がやっぱ安定のラファエルクオリティですよ!
あと、鍋つかみがないのでパンツを代わりに使うラファエルに爆笑!!爆
テオもでっかくなったな~(´;ω;`)

で、アストリッドはというと、弟のニルスとの交流が今シーズンのテーマ。
出会った当初は完全に想定外のニルスに対して安定の塩対応なアストリッド。
が、ニルスが父と同じ癖(鉛筆を噛む)を持っていたことや、ニルスの孤独を知ったことなどで頑張って歩み寄る決心をする。
アストリッドお姉ちゃん大好きなニルスは、週一でアストリッドの家でお泊まり会することに。
しかし、そんなある日、ニルスは学校で喧嘩をしてくるのでした…。
ニルスがね〜、本当に良い子なんですよ…(´;ω;`)
自慢の姉貴を侮辱されたら誰だってブチギレるよな。
で、アストリッドはちゃんとお姉ちゃんしてました。
弟よ暴力はいかん、と。
今度からは言葉で戦え、と。
自閉症の自分のせいでニルスを傷つけさせたくない、と…。
アストリッド…(´;ω;`)
ガンが見つかったラングレ先生のもとに帰ることになったニルスとの別れ。
ニルスに父の写真を贈り、一筋の涙を流すアストリッドに涙…(´;ω;`)
あとは、アストリッドの寝間着姿が可愛かったです。


今シーズンはほんとに平和だったな〜みたいな感じでしたな…。
相変わらず事件もクローン人間とかタイムトラベラー事件とかあって超面白いし、人間ドラマも超丁寧。
あとはやっぱ細かいところでいちいち笑わせてくるのが卑怯!笑
クローン人間の回は特に心にきたし、最終回はラファエルの為にみんなが戦ってくれるのが良かった。
つか、て、テツオーーッ!!!(´;ω;`)
つーより、なにこさえてんねんラファエルーー!!!
ラファエルとニコラ警部の関係にはうちの母はイライラしまくってましたよ笑

次シーズンも絶対に放送してください!!
期待してる!!


〜男ならトニー・レオンやチャン・チェンのハードボイルドさに惚れろ!!〜

1930年代の中国。
北の八卦掌の宗師ゴン・バオセンは引退を決意。
そこで、バオセンは南の詠春拳の宗師イップ・マンを後継者の候補と考えイップ・マンと接触した。
また、バオセンの娘ルオメイも自ら名乗りを上げ、イップ・マンと戦う。
そして武闘家として惹かれ合うイップ・マンとルオメイ…。
一方、バオセンの暴走する弟子マーサンはバオセンを殺害。ルオメイは父の復讐を誓うーー。


一番好きなアジア人俳優は誰か――。
前にユン・ワーだと言ったな。
あれは嘘だ。

まぁユン・ワーも非常に捨てがたいわけだが、やっぱアジア人俳優の中で最も好きなのはトニー・レオンでしたわ。
飾らない素朴な人柄、滲み出るエレガントさ、仔犬のような眼差し……。
そして何よりも、やっぱ持ち前のトニー・レオンスマイルですよ!!

というわけで、トニー・レオン映画は本当にロクに観てないんだけども、個人的にイチオシなトニー・レオン映画の一作であるのがウォン・カーウァイ監督作の一大カンフー叙事詩『グランド・マスター』です。

ということで、定期的に無性に観たくなる映画『グランド・マスター』について、再び書こうと思います。


『グランド・マスター』は、まぁ…いわゆる「オサレ系カンフー映画」の一つだと思うんですが、本当にね、美しいのです。

まず目を惹くのがその圧巻の映像美!
雨、雪、蒸気――閑散とした雪国の自然の情景はどこか寂しく、また非常に美しい。
そして、冒頭のトニー・レオン扮するイップ・マンやチャン・チェン演じる“カミソリ”のそれぞれの雨の中での戦いは、モノトーン調で映える映える!!
もう、本作は映像美が激ヤバなので、ワンシーンワンシーンが本当に映える映える!

本作のメインストーリーは恐らくはチャン・ツィイー演じるルオメイの復讐劇であると思いますが、非常にあっちゃこっちゃごっちゃしている。
が、やはり映像美とそのオサレ感で許してしまう感じなので――良し!!

(↑本作は主に彼女の数奇な、儚い運命を描いている)

そして、トニー・レオン!
黒装束に白いハット。そのノワールなファッションがガチで超かっこいい。
加えて、やはりトニー・レオンはトニー・レオンなので面構えはもはや言わずもがなという大満腹状態。
しかもである!
更にそこに加えて吹き替えの小杉十郎太ボイスがピタリと合うというこの秀逸さはなんだ!!
(↑ベリーエレガントイップ・マン師匠!)

例えば、ドニー・イェンのイップ・マンが「気の良い近所の武術の達人」という根っからの庶民派だとすれば、トニー・レオンのイップ・マンは「ハードボイルドな武術の達人」とでも言おうか…。
そして、トニーイップ・マンはやはりトニー・レオンということもあって、嫌なブルジョワ感が皆無で非常に良い意味でお上品でエレガンツなのがミソ!さっすがトニー・レオン!!
このトニーイップ・マンの前では、俺はいつも姿勢を正さざるを得ない。

ハードボイルドなトニー・レオン、豪華絢爛なチャン・ツィイー。
そして本作の目玉はもう一つ。
スーツをパリッと着こなした、一体何のために出てきたのかよく分からんチャン・チェンだ!
この映画はファッションが実に上品であり、そして役者達がそれを見事に着こなしているが、このチャン・チェンもまた然り。
チャン・チェン演じる“カミソリ”は八極拳使い。
(恐らく)チャコールのスーツ姿に七三分けと口髭がよく似合う本作のチャン・チェン。
そのアクションはダイナミックかつスタイリッシュ!キビキビとしていて非常にかっこいい。
実は本作を見直す度に個人的にはカミソリが一番かっこよくなってくるというのは(言っちゃったけど)秘密だ!
因みに、本作の役作りで八極拳の修練極まったチャン・チェンは八極拳の全国大会で優勝したらしい。

アクションシーンでは、個人的には冒頭での雨降る中のイップ・マンやカミソリの戦闘シーン、あとはイップ・マンがバオセンと戦うに際して他流派の師匠たちがイップ・マンに“餞別”をくれる一連のシーン、クライマックスのルオメイとマーサンの戦いが何度観ても大変良い。


本作は本当に上品な映画である。
何度観ても一向に飽きない。

たとえ、クライマックスの満鉄車両が無駄に沢山あってもだ!!

男なら『グランド・マスター』のトニー・レオンやチャン・チェンのハードボイルドさに惚れろ!!
である!!




〜蒼き瞳!蒼き刃!ヤツの名は、浪人・ミズ!!〜

江戸時代初期。
異国人との混血児である女性・ミズは、四人の異国人に復習するため刀を取った。
ミズの復讐は、まだ始まったばかりだ――。


ネトフリにて『BLUE EYE SAMURAI/ブルーアイ・サムライ』、やっと見終わりました。
で、感想をば。

本作は外国人が頑張って封建時代の日本を描こうとしている感が満載で、その点は日本人として素直に評価し、頭を垂れたい。
しかしながらです。
まぁ、不正確なもんも当然多々あるわけでした。こればっかは仕方ないですよね。

で、肝心の話自体はですね。
最初期…2話辺りまでは凄く良かったんですが、あとは個人的には普通という感じでした。
う〜む…ふつー…(´・ω・`)
みたいな。
本当にふつーなんで。それ以上でもそれ以下でもなくて。

で、エログロ描写ですな。
昨今のあおりか、特に性的な描写がかなり際どいので個人的にはその点は萎えました。

一方でキャラクター達は魅力的だったので、なんか非常に勿体ない。
特にミズを育て上げた親方がかっこいいですよ。
親方が出てくると物語の完成度がそこだけアップする感じ。

あと音楽や戦闘シーンも良かったです。
戦闘シーンは日本のアニメを参考にしているのかしらん?結構迫力ありました。
特に第二話の浜辺での戦いは良かったです。
あれ何気に一番好きなシーン。


…と、まぁ、あの小島秀夫監督が本作を凄く評価されてるっぽくて期待値上げすぎちゃった感は否めないです。
でも、驚くほどに頑張っている感はあれど、それは所詮は「外国人が描いたから」ということを脱してはいないので、キャラクター達が魅力的な分その点がかなり残念でした。

期待値上げすぎちゃったかなぁ…(´・ω・`)

次シーズンは、どうかなぁ…(´・ω・`)


〜恩義には、恩義で報いろ!!〜

遂に、主席連合の首長を殺害したジョン・ウィック。
当然の如く、主席連合は総力を上げて彼を追う。
ジョン・ウィックの果てしない戦いの行方は如何に――!?



大好きな映画シリーズ、待望の最新作をやっと観れました!
つーことで以下感想をば。

ガチで今回も凄かった!!
いやほんとガチで!!

もうね、このシリーズの派手さ&アクションは回を増すごとにすげーことになっていきますな。

今回の見所&山場は大阪コンチネンタル・ホテルでしょう!
すっごい派手派手で笑いますよ!笑
でも、僕は昨今はプライベートで結構な回数で外国人の方と接する機会があったんですが、そこで印象的だったのが「リアルな日本は特に雨の日が本当に『ブレードランナー』みたい」という外国人観光客の方の感想。
本当に欧米から見たら日本はこんな感じなのね、と…。

で、大阪コンチネンタル・ホテルにある「命は食にあり」と書かれた超ステキな暖簾が本気で欲しいですな。

銃器に対して大阪コンチネンタル・ホテルの職員の方々は主に弓矢とドスと手裏剣で応戦!という潔さですよ笑
でも、ホテルのオーナーことシマヅ(今回の真田広之)は普通に拳銃使ってるっていうね笑
「なるべく多く倒してくれ!!」
「押忍!!」
っていうジョン・ウィックとのやりとりが素晴らしいですな。

で、本作で一番好きなのはドニー・イェン演じる盲目のヒットマン・ケインさんです!


勝新にはやっぱ勝てませんがね、ケインさんは仕込み杖を使うのです。
が、個人的には拳銃とかではなくて仕込み杖一本気で頑張ってほしかったですね~。
ピンポンチャイムとかアイデアは良かったんですが…。
そこが残念ではありました。
でもね、シマヅオーナーとのサシの戦いとか本当に良かったです。

てか、真田広之が昨今のセガールばりにガチで恰幅が良くなっていて驚愕した…。

で、リナ・サワヤマ演じるシマヅの娘アキラが超タイプでしたよ!

でね…、もうさ!可哀想なのさ!ケインさんもシマヅオーナーも!!
主席連合は本当にクズですな!

シャロンさんが意味もなく殺されてのっけから大ショックでしたよ!


本作も過去作と比べて例外なく、色々と試行錯誤…つまりアイデアの爆発です!
本シリーズの最大の魅力とは、作り手たちのシリーズに対する愛なのではないでしょうか、と思うわけで。
それがビシバシと観ていて感じてくるのでジョン・ウィックシリーズは本当に大好きなんだよな~!

ジョン・ウィックシリーズ、できたら続いて欲しいです。

そして、このシリーズで忘れてはならないのが、個人的に大好きなキャラであるシャロンさん役のランス・レディックさんの死です。
本当に今更ですが、日本から御冥福を心からお祈りします。

ランス・レディックさん。
あなたが演じられたシャロンというキャラクターは、本当にエレガントな紳士でした。




〜ありのままの自分を受け入れ、精進しろ!!〜

強敵タイ・ランとの死闘を終えた龍の戦士ポー。
ポーは龍の戦士として子ウサギたちの面倒を見ることに。
ポーは落ち着きのない子ウサギたちにマスター・ファイブが如何にして偉大なカンフーマスターとなったかを話して聞かせるのだった。



この間、いつの間にかサブスクで観れなくなっていたカンフー・パンダ二作ととその関連作の一部。
個人的に、この『マスター・ファイブの秘密』はカンフー・パンダファンとしてかなり大好き。

時系列的には一作目の後ですな。
タイ・ランとの死闘を制したポーは新たな修行として村の元気爆発すぎる子ウサギたちの面倒を見ることになるのですが、マスター・ファイブの秘密を話すうちに子ウサギたちは「自分たちは只のウサギだから」と次第に自信無さげになったりして……、というお話。

本編は30分もなく非常に短いですが、そこでは短いながらもマスター・ファイブの秘密が凝縮しています。
個人的にはマスターヘビとマスターツルの物語が大好きで、涙が出てきます。
俺、こーいう話に弱いのよ…。

マスターヘビは毒蛇の一族の娘。だが、彼女には毒牙が無かったので失望する父。
箱入り娘ながらも彼女は舞で父を喜ばそうとする。
そして月日は流れ、娘は華麗な舞を踊るようになっていた。
そんな中、町に暴漢が現れ、父が毒牙を砕かれ窮地に!
居ても立ってもいられない娘は勇気を出して暴漢に立ち向かう。
華麗な舞の動きを駆使して暴漢を退治。
マスターヘビの武術家としての道が始まった、というお話。

そして、マスターツルはカンフーを始める前は、とある武術学校の下働きで周りから見下されて日々こき使われるという、カンフーに憧れる根暗な奴だった。
けれど、そんなうだつの上がらない彼を信じてくれる女性・メイ・リンがいた。
そんなある日、入学の試験があった。
メイ・リンの推薦により、ツルは周りからバカにされながらも勇気を出す。
突如として自信に満ちたツルは、隠れた特訓と雑用で培ってきた身体の動き、ツルとしての身体能力を遺憾なく発揮して難攻不落のテストを見事に合格して自信をつけ、カンフーマスターとしての道を歩むことになる、というお話。

で、ツルは『カンフー・パンダ』一作目の時のポーと結構生い立ちが似ているんですね。
だから後づけにしてもですよ、一作目のマスターツルは中々にヒデー奴だな!と思ったりもします。
が、ツルも所詮は一羽のツルだったということでしょうね。
カンフーマスターになるにつれて、昔の頃のことを忘れていってしまったのでしょう。
そう考えると、かなりリアルですな…(´・ω・`)

まあ、この『マスター・ファイブの秘密』で何が言いたいのかというと、それは「ありのままの自分で良い」ということなんですが、そのことをポーが龍の戦士として子ウサギたちに説く姿がポーの成長を物語っていて凄く良いのです。

マスターシーフーとの最後の会話も良いですね。
やはり、人は幾つになっても学び続けるんですよ。
そして、学ぶ姿勢を怠るとそこで終わってしまう。
一作目のマスター・ファイブの様にね。

※再見してちょこっと訂正。

〜「よくある話よ――、愛、殺人、和解……」〜


第二次世界大戦の匂いが感じられるロサンゼルス、ベイ・シティ。

老境に差し掛かった私立探偵フィリップ・マーロウは、大女優ドロシー・クインキャノンの娘であるミセス・クレア・キャヴェンディッシュから失踪した元愛人の映画監督ニコ・ピーターソンを捜すよう依頼を受けた。

しかしながら、彼はひき逃げ事故で死亡していた。

だが、クレアはその後に生身のピーターソンを目撃したという。

半信半疑のまま調査を続けるマーロウはニコの妹リンと出会う。

だが、その矢先にリンは謎の二人組のメキシコ人によって惨殺されてしまう。

煮え切らないドロシーとクレアの母娘事情、そして、リンが受けたその非情なる仕打ちに遂にマーロウは怒った!




遂に…、遂に観れましたよ『探偵マーロウ』!!

いやはや、長かった……。

因みに、原作は未読です。

では、もうね、さっそく感想をば。


しかしながらですね、やはりネタバレをしてしまうとチャンドラーのマーロウシリーズ同様にほんとに台無しになるので、極力ネタバレは控えますから短めになるかと思います。

まあね、一にわかチャンドラーファンの独り言みたいな感じと思っていただければ幸いです。



して、もう、のっけから本作は本当に凄まじい!!

というのも、チャンドラーのマーロウシリーズを読めばわかると思いますが、本作はまんまチャンドラーのマーロウシリーズを極めて忠実に実写化したって感じで、極めて作品の雰囲気の完成度が鬼激ヤバなレベルです。

もうね、その雰囲気で一京点!!

監督とかチャンドラー作品大好きなんだろーなー……、という感じが作中の至るところからひしひしと切に伝わってきますよ。


でね、会話劇も一京点!!

特にメインヒロインのクレア役のダイアン・クルーガーが作品にめちゃくちゃハマっていて大変良かったです!


では、肝心のリーアム・ニーソン版マーロウはというと……、個人的には総合で大体90点レベル!(特に後半からが実に90点なのです)

残念ながらリーアム・ニーソンは個人的にイメージする完璧なマーロウではありませんでしたが、物語が進むにつれてリーアム・ニーソンが不器用ながらもマーロウっぽくなっていくではありませんか!

リーアム・ニーソンとハンフリー・ボガートのマーロウしか実写では見たことありませんが、皮肉と皮一枚の余裕っぷりといやらしい微笑ならハンフリー・ボガートの勝ちではあります。

リーアム・ニーソンのマーロウは、なんか全体的に固くて余裕が感じられなかったのがなにより残念でした。

しかしながらです!リーアム・ニーソンのその若干くたびれてるけれどどっしりした様や、くたくたになる感じは自分がイメージするマーロウまんまなんです!

ちゅーわけで、リーアムマーロウは「なんか非常に惜しい感じのフィリップ・マーロウ」という着地です。


鬼の様な完成度な本作は、チャンドラーの著作ではないマーロウ本が原作ではあれどちゃんとチャンドラーしてました。

もうね、脱帽を軽く超えますよこれは。


あとは、キャラ的にはギャングのボス・ルーの運転手で、途中からマーロウのサイドキック的な感じになる巨漢セドリックが大好きになりました。

セドリックがルーを蜂の巣にしたのは心底スカッとしましたし、シカゴタイプライターってやっぱり良い銃だよな、なんて実感したり。

マーロウ作品の十八番で案の定意気投合したマーロウとセドリック。

最後の最後、セドリックの着地点が本当に良かったです。

セドリックなら巧くやってけますよ。


そして、コルム・ミーニイ演じるバーニー・オールズがまんまバーニーだったのが凄えですよ!



混沌とする世界、目まぐるしく変わる展開、チャンドラー作品独特のテンポ、個性爆発なキャラクター達、粋な台詞と会話劇、漢マーロウの生き様、煮え切らないけどちゃんと煮え切るラスト。

もうね、本当に本作は大傑作です!!


非常に上品な映画ですし。

今は珍しい感じかも。


で、因みに、リーアム・ニーソン大好きだけどチャンドラー作品は一切ノータッチ!けど、推理ものとか大好き!なうちの母に改めて感想を訊いてみると、「お話はわかった!けどフツー」的なみたいな感じでした。

一方で、チャンドラー作品を網羅しているうちの父は大体俺と同じ様な感想でしたよ。


なんにせよ、わたくしは本作の一刻も早い円盤化を切に望みます!!


『探偵マーロウ』、最高!!




※ちょこっと訂正。

〜己の破滅を防ぐのは、人を許す心!!〜

ダニエルがミヤギに鍛えられて空手大会でチャンピオンになってから半年後、ミヤギの故郷の沖縄から一通の手紙がミヤギのもとに届く。
どうやら、ミヤギの父親が危篤らしい。
無理を通してミヤギに付いて沖縄へ行くことにしたダニエル。
だが、沖縄で二人を待っていたのは、ミヤギのかつての親友であり宿敵でもあるサトウだった――。



過去、当ブログでこのシリーズの感想を書きましたが、唯一本作だけど忘れしていたことに今更ながらに気付くのでした。
ちゅーわけで、『ベスト・キッド2』です。

因みにシリーズを見返して、実は本作はシリーズ屈指に大好き。
すんげー明後日の方向に突っ走った間違った日本描写がこれでもかと非常に潔く描かれていますが、好き。

本作は簡単に言うと、ダニエルさんとミヤギさんがミヤギさんの実家に里帰りしてダニエルさんがそこの悪ガキとガチの殺し合いをするという映画。

そう、今回はガチの殺し合いです。

で、本篇開始早々瞬く間に前作のヒロイン・アリに振られたダニエルさんは沖縄にて無事に女の子・クミコとイチャイチャ。
安定のダニエルさん。

本作も結構暗めですが、無事にジャポンスピリッツを全身に注入したダニエルさんはでんでん太鼓の加護のもとで本作の敵・チョウゼンを死闘の末に撃破。
チョウゼンにトドメを刺せるけれどそれを拒むダニエルさん。
冒頭でのミヤギさんリスペクトですな。

その冒頭はというと、空手大会の試合直後からスタート。
空手大会に出場するのはこれきりだと言うミヤギさん。
優勝して調子に乗る安定のダニエルさん。
そして、ケチョンケチョンにされて、しかも反抗するジョニーらに暴力を振るうクリーズにミヤギさんがお仕置きをするという感じです。
で、ここでミヤギさんはやっぱり安定の無敵さを発揮!
圧倒的実力差でクリーズを撃沈させるもトドメは刺さないミヤギさん。
不思議がるダニエルさんに、「人を許せなければ、悲惨な人生を歩むことになる」と安定のミヤギさんイズムを遺憾なく発揮しまくりです!
ミヤギさん、やっぱいいですな〜。しみじみとそう思いますよ。

本作もただの付け足しの続編なんかではなく、一作目と同じく非常に哀愁漂うミヤギさんの哲学が発揮されていてめちゃくちゃ良いんですよね。
やっぱミヤギさんが居ないとベスト・キッドは締まらないですな。

あと、あのチョウゼンが時を経て、ダニエルさんの慈悲とサトウの尽力のおかげで、『コブラ会』にて改心していたのは本当に胸が熱くなりました。
『コブラ会』はもうめちゃくちゃですが、沖縄編はガチで名エピソードだと思います。

本作はガチでやっぱいいですな。
傑作!!