『カンフー・パンダ マスター・ファイブの秘密』 | 日々是(ひびこれ)デス・ロード

日々是(ひびこれ)デス・ロード

自分の好きなものについて垂れ流していくブログです。基本ネタバレ全開なんでそこんところ注意。



〜ありのままの自分を受け入れ、精進しろ!!〜

強敵タイ・ランとの死闘を終えた龍の戦士ポー。
ポーは龍の戦士として子ウサギたちの面倒を見ることに。
ポーは落ち着きのない子ウサギたちにマスター・ファイブが如何にして偉大なカンフーマスターとなったかを話して聞かせるのだった。



この間、いつの間にかサブスクで観れなくなっていたカンフー・パンダ二作ととその関連作の一部。
個人的に、この『マスター・ファイブの秘密』はカンフー・パンダファンとしてかなり大好き。

時系列的には一作目の後ですな。
タイ・ランとの死闘を制したポーは新たな修行として村の元気爆発すぎる子ウサギたちの面倒を見ることになるのですが、マスター・ファイブの秘密を話すうちに子ウサギたちは「自分たちは只のウサギだから」と次第に自信無さげになったりして……、というお話。

本編は30分もなく非常に短いですが、そこでは短いながらもマスター・ファイブの秘密が凝縮しています。
個人的にはマスターヘビとマスターツルの物語が大好きで、涙が出てきます。
俺、こーいう話に弱いのよ…。

マスターヘビは毒蛇の一族の娘。だが、彼女には毒牙が無かったので失望する父。
箱入り娘ながらも彼女は舞で父を喜ばそうとする。
そして月日は流れ、娘は華麗な舞を踊るようになっていた。
そんな中、町に暴漢が現れ、父が毒牙を砕かれ窮地に!
居ても立ってもいられない娘は勇気を出して暴漢に立ち向かう。
華麗な舞の動きを駆使して暴漢を退治。
マスターヘビの武術家としての道が始まった、というお話。

そして、マスターツルはカンフーを始める前は、とある武術学校の下働きで周りから見下されて日々こき使われるという、カンフーに憧れる根暗な奴だった。
けれど、そんなうだつの上がらない彼を信じてくれる女性・メイ・リンがいた。
そんなある日、入学の試験があった。
メイ・リンの推薦により、ツルは周りからバカにされながらも勇気を出す。
突如として自信に満ちたツルは、隠れた特訓と雑用で培ってきた身体の動き、ツルとしての身体能力を遺憾なく発揮して難攻不落のテストを見事に合格して自信をつけ、カンフーマスターとしての道を歩むことになる、というお話。

で、ツルは『カンフー・パンダ』一作目の時のポーと結構生い立ちが似ているんですね。
だから後づけにしてもですよ、一作目のマスターツルは中々にヒデー奴だな!と思ったりもします。
が、ツルも所詮は一羽のツルだったということでしょうね。
カンフーマスターになるにつれて、昔の頃のことを忘れていってしまったのでしょう。
そう考えると、かなりリアルですな…(´・ω・`)

まあ、この『マスター・ファイブの秘密』で何が言いたいのかというと、それは「ありのままの自分で良い」ということなんですが、そのことをポーが龍の戦士として子ウサギたちに説く姿がポーの成長を物語っていて凄く良いのです。

マスターシーフーとの最後の会話も良いですね。
やはり、人は幾つになっても学び続けるんですよ。
そして、学ぶ姿勢を怠るとそこで終わってしまう。
一作目のマスター・ファイブの様にね。