日々是(ひびこれ)デス・ロード

日々是(ひびこれ)デス・ロード

自分の好きなものについて垂れ流していくブログです。基本ネタバレ全開なんでそこんところ注意。



〜自分の意志で、自由に生きろ!!〜

タンティスにてヘムロックの監視下に措かれたオメガは、クローンに対する非情な現実を見る。
オメガは、反逆者として捕らえられて弱りきったクロスヘアーと助けたハウンドのバッチャーを伴って惑星を脱出。
だが、“ネクロマンサー計画”を推し進めるヘムロックの魔の手はオメガやクローン・フォース99の親しい者たちにまで及ぼうとしていた……。




ついに完結!
本当に感動した!

タンティス基地に囚われの身のオメガ。
完全にお通夜モード炸裂で始まるファイナルシーズン。
オメガは基地の施設でクローン達の身になにが起こっているかを垣間見る。
完全に意気消沈のクロスヘアーと懐いたハウンドのバッチャーを伴ってタンティスを無事に脱出するオメガ。

ヘムロックによる皇帝のための“ネクロマンサー計画”。
その達成のために完璧な“M値”を持つオメガが必要なのだ。

二転三転する息もつかせぬストーリー展開。
そして、爽快感MAXのクライマックス。
全てが完璧でした!

クロスヘアーの贖罪、クローンたちの決断、オメガのフォース・センシティブとしての兆候、アサージ・ヴェントレスの登場、相変わらず詰めが甘すぎるヴェントレス(笑)――。

自分のせいで皆が傷付く――。
オメガを有りもしない罪の意識が蝕んでいく…。

自らヘムロックに投降したオメガ。
オメガを救うためにボロボロになりながらも立ち向かうクローン・フォース99!
そして迎える大団円!!

このアニメで終始描かれてきたのは、「自分の生き方は、自分の意志で決めろ」ということ。
それをクローンたちを通して描かれることによって観ているこっちもビシバシ響いてくる。

やっぱ死んでいたっぽいテクが個人的に残念無念。

けど、まだ希望はある!

シリーズ初登場時にはまだ非常に青臭かったチューチー議員がこんなにも頼もしくなるとは!
クローンたちのために文字通り体を張って頑張るチューチー議員には在りし日のパドメの面影を見ました。

チューチー議員も反乱軍に入るのかな?
詳しくないから分からんけど、個人的には入ってほしいです。

そして、クライマックスバトルで頑張るクローンたちに涙なみだですよ!
エコーの呼びかけに即座に応えてくれるクローンたち!
俺、やっぱクローンたち好きだなぁ!
あと、ヘルメを並び直しているクロスヘアーには涙を禁じ得ない。

で、子供には甘かったドクター・カー、そして命を張ったナラ・セ。
いや〜、個人的にナラ・セがあそこまで頑張るとかカミーノ人らしくねぇな!
でもって、やっぱ最後まで俗物だったランパート笑


その死闘の果てに、クローン(彼ら)がその手に掴んだのは――希望!!

そう……希望!!

スター・ウォーズシリーズで最も大好きなテーマがここでも!!


そしてそして、まさかまさかのラストに感動してうるうるしました!!

間違いなく、このアニメは大傑作だよ!!!

クローンたちよ、永遠なれ!!





〜地図なき場所へ――やべやべやべ!!〜

海賊フランシス・ドレイク卿の子孫を自称するバーテンダーの青年ネイサン・ドレイク(通称:ネイト)は、ある日、海軍出身のトレジャーハンターのビクター・サリバン(通称:サリー)と出会う。
ネイトの生き別れとなった兄サムを知るサリーは、ネイトを50億ドル相当の価値があるというマゼランの幻の財宝を探す旅へと誘う。
音信不通の兄の行方、そしてサリーの話に浪漫を見たネイトはサリーに協力することに。
だが、そんな二人の前に強敵モンカーダが立ちはだかる――!!



やべやべやべ!!
でお馴染みの我らがおっさんトレジャーハンターの星ネイサン・ドレイク。通称、ネイト。

そんなネイトが愉快な仲間たちと「やべやべやべ!!」とか「マジかよ!?」とか大活躍するノーティードッグ製アドベンチャーゲームがご存知『アンチャーテッド』シリーズである。

で、そんな『アンチャーテッド』シリーズがマーク・ウォールバーグ主演で実写映画化するやらなんやらとネットニュースで知ってから幾歳月、遂になんとまぁトム・ホランドをネイトに据えて無事に実写映画化を果たしたのであった。

いや、最初は非常〜に驚きましたよそりゃ。
だって、トムホって俺が知るネイトと全然ちがうもん!
まだマーク・ウォールバーグの方が話が分かるレベル。

と思っていた時期が僕にもありました。
……まぁ…、ぶっちゃけネトフリでの初見では「あ、駄目かな…」とは思った。
しかし!ネトフリで改めて再見した結果ですよ!
即行で俺はスライディング土下座の後に姿勢を正すのでした。

いやね、これがね〜本当にべらぼうに良かった!!

映画『アンチャーテッド』は、原作ファンへの愛に満ち溢れすぎるほど満ち溢れているレベルの最高のアドベンチャー映画なんです!!

いつ観ても、息もつかせぬ怒涛のストーリー展開やアクション、そして魅力的な軽快なキャラクター達にグイグイと惹き込まれ、更には大量にありすぎるほどのイースターエッグの数々にヨダレを垂らして舌をヘコヘコさせる犬っころの如く大興奮状態なのです!

そして、本作は日本のアンチャファンならば吹き替え視聴は必須!!
トムホの吹き替えは安心安定の榎木淳弥さん!!
アントニオ・バンデラスにもお馴染み安心安定の大塚明夫さん、そしてマーク・ウォールバーグに森川智之さん他プロ声優さんたちが下手くそな芸能人吹き替えで荒んだ心に圧倒的安心感をもたらしてくれる!
更には、本作の悪役ブラドックの手下の何言ってるか分からんスコットランド人の吹き替えでオリジナルのサリー役の千葉繁さんが!スコットランドにムツゴロウはおらんぞ!
更に更には、「俺がイースターエッグだっ!!」と言わんばかりの威風堂々たる登場であるノーラン・ノース!
その吹き替えは、ちゃんと東地宏樹さんだッ!!感涙!!(東地宏樹さんはオリジナルのネイトの日本語吹き替えを担当しています)
(出てくれて本当にありがとう!ノーラン・ノースさん!東地宏樹さん!お疲れさんです!!)

で、ストーリーの基礎は恐らくは…というか、絶対に『海賊王と最後の秘宝』をモチーフとしていると思われ、そこに過去作のネタを実に景気よくバンバンぶちこみつつ、更にイースターエッグという名の隠し味の数々を潔く大量に投入!そして、それを大鍋でハリウッド大作映画風に煮立てた絶品極旨料理が本作だ!!

本当にね、本当に素晴らしいの…。

トムホもマーク・ウォールバーグもソフィア・アリも(クロエ役をちゃんとインド系のソフィア・アリにしてくれたのが超グッド!)、それぞれがちゃんとネイト、サリー、クロエしてた!

特にサリーなんか、「ガチの若い頃のサリーってきっとあんなんだったんだろうな~…」とか自然と思わせてくるこの秀逸さよ!
因みに、個人的に本作のマーク・ウォールバーグが一番好きなマーク・ウォールバーグになりました。

そして、「ノーラン・ノースの真似はしたくはなかった」というトムホによる新たなネイトは本当に素晴らしかった!!
が、そこはやはり原作ファンの性です!
オリジナルのテーマ曲と共にネイトのお馴染みのあのホルスター?を装備し、ネイトとして完成した瞬間のトムホネイトにはもうやはりテンション超爆上げは隠せないのだ!!

で、本作は本当にファンのことを大切にしてくれているのがビシバシ伝わってきてもう最高っす…。
そして、原作を知らない層の胃袋もきっとがっつり掴むであろうというね!このこの〜!!

細かいところまで非常に粋な本作は、個人的に特にキャラの衣装が素晴らしい。
ネイトといったらやっぱりヘンリーネックシャツ!
バルセロナでは『海賊王と最後の秘宝』での濃紺のヘンリーネックシャツ。
そこから、『砂漠に眠るアトランティス』っぽい系のヘンリーネックシャツを装備!
そいでもって、クライマックスバトルでお馴染みのホルスターを装備して無事に原作のネイトを彷彿とさせるビジュアルが完成!
が、個人的にはなによりもポストクレジットの衣装に唸った。
つーのも、その時のトムホはなんと『砂漠に眠るアトランティス』の少年時代のネイトのTシャツを着ているのだ!!

これにはさ、ほんとにネイトじゃないけどさ、マジかよ!?ってなった。

もうね、このように、本作では『マンダロリアン』シーズン2のルーク登場を初めて観た時と同じような興奮が心の中で四六時中爆発しておりましたよ…。

で、サリーは最後の最後にて無事にいつものサリーになります。安心した。
(↑安心安定のいつものサリー。イースターエッグの公式動画も見たが、文字通り“まんま”だそう。確かに、『砂漠に眠るアトランティス』の時の若き日のサリーです)

クロエも、クロエらしく赤いアウターに黒系のボトムスでちゃんとキメてくれてるのが歓喜。
本作のクロエはちょっと冷めててややキツめなクールな美人。オリジナルのクロエの軽快さは鳴りを潜め、どこか影のある感じに。
この影のあるクロエは演者のソフィア・アリの演技が光っています。
で、クロエといったらやっぱり軽薄キャラ!今回もネイトを手玉に!笑

で、アクションシーンは流石のトムホ。
アップだったり或いはよく見ると、トムホはガチもんとしか思えないような細かな傷を沢山こさえています。
血がにじむ手や、そして血がにじむ指…etc.
トムホの役者魂に脱帽!!
(やべやべやべ!!と俺たちの期待にちゃんと応えてくれる安定のトムホ!)

…さて、そんな99.99…%完璧な本作でも、実は個人的にマイナス点が一つだけあります。
それは悪役としてのアントニオ・バンデラスことモンカーダの扱い。
ラスボスとして君臨してネイトと戦ったら確かにレイフと被るかもしれん。
が、アントニオ・バンデラスは本当に良いキャラをしていたので、あの最期は全然納得いかんですわ…。
(納得の貫禄!スペインのサイコボンボン・モンカーダ!)

――ですが、本作は本当に最高です。

マーク・ウォールバーグ曰く続編のシナリオも無事に仕上がったみたいですし、次回作には是非ともエレナを出してほしいですね!!

で、これは全然基準になりませんけども、原作を全く知らんうちの母も冒頭からその胃袋を掴まれた感じでしたので原作を知らぬ方も全然問題ないかと!
あと、うちの母曰くトムホのバーテンダーとしての技術はかなり高いとのこと!

……いや待て、一体どんな人生を歩んできんだお袋!?

※追記
原作のネイトは『エルドラドの秘宝』ではヘンリーネックシャツではなかったですね。色々と訂正しました。




〜芸能人たるもの、ファンを蔑ろにするな!!〜

夫を亡くし傷心の冒険ロマンス作家のロレッタはスランプに陥っていた。
カバーモデルのアランを伴った新作発表ツアーも自分のせいで大失敗。
積もりに積もったストレスから遂には癇癪を起こしてしまうロレッタだったが、そんな彼女を待っていたのは億万長者アビゲイル・フェアファックスだった。
変人かつ狂人のフェアファックスに拉致されたロレッタは、彼女の著作を真実と思い込んでしまっている彼によって大西洋に浮かぶ孤島に存在する伝説の古代都市の遺跡と、そこの秘宝である“炎の冠”探しに強制的に付き合わされる羽目になってしまう……。



いや〜、時間が空いたので遂に観れたよ『ザ・ロストシティ』!
もうね、本当に超面白かった!!
のっけからもうゲラゲラ笑いっぱなし!!笑
最近はね、ストレスがとにかくガチで溜まりまくっていて爆発寸前だったんですが、この映画を観た時くらいはしっかりと忘れることができましたよ。

お話は、まぁ…インディ・ジョーンズシリーズみたいな王道冒険アドベンチャー映画やらロマンシング・ストーンみたいな冒険ロマンス映画とかを期待すると肩透かしを喰らうとだけ言っておきますよ。

予告を見て分かる通り、忘れてはならないのが本作は完全にコメディ映画だということ。
そして、地味にアドベンチャー系の描写には気合いが入りまくっていて、サンドラ・ブロックとチャニング・テイタムが減らず口を叩きながらジャングルを走り、ヒルがいっぱいいる濁った川を渡り、断崖絶壁を登ったり――とにかくハリウッドスターの二人がもれなくズタボロの泥まみれになります。
この潔さよ!!

サンドラ・ブロックに関しては、その成り行き上、イベントでのこのバカみたいなテッカテカな貸衣装を着たままジャングルの中をアドベンチャーすることになるので、この間抜けさ加減がパない!(褒)

個人的に特にお気に入りなのは、川から上がったあとにチャニング・テイタムの背中や腰やら、なによりぷりケツにくっついたヒルの大群をサンドラ・ブロックが吐き気を催しながら地道に引っ剥がすシーン。
チャニング・テイタムが非常に潔よくぷりケツを画面いっぱいに晒しますよ〜!爆
あそこはもう笑いっぱなしだったです爆

いや〜ん!

映画『26世紀青年』では「知能指数が下がりまくった未来人たちが野郎のどアップのぷりケツを映画館の大スクリーンで観て笑い転げる」という文明レベルやモラル低下への皮肉がたっぷりと描かれていますが、すまんな、やっぱ野郎のぷりケツは本当に不意打ち過ぎて未来人でなくても即行で笑うわ!!爆

しかも、その直後にチャニング・テイタムのナイスガイな巨大なヒルをその目にしっかりと焼き付けてしまうサンドラ・ブロックもとい主人公ロレッタなのでした!!爆


そんなチャニング・テイタムは『21ジャンプストリート』シリーズでもそうだけど、脳筋バカを演じさせたら右に出る者は居ないハリウッドスターだと個人的には思います。
最近はジョン・シナあたりが脳筋バカ系の路線に行ってる感はあるけど、チャニング・テイタムの方にやはり圧倒的に軍配が上がる。

それに、チャニング・テイタムは所謂「目で演技をする」俳優の一人であり、繊細な心を持つキャラを演じるのがかなり巧い印象。
関係者ではないので彼の素顔はわからないけど、チャニング・テイタムはかなりのインテリだと出演作を見るたびに思います。

で、本作のチャニング・テイタム――つまりアランは、本当に根っからのバカなんだけど、その実すごく思いやりがある本当に優しい男なんですよ。ただバカなだけで。本当にバカなだけで。

本作は、そんなアランの素顔が判明するまでの過程が実に秀逸で唸ります。

途中、早朝の山頂のやりとりで遂にアランの素顔が明かされるんですが、非常に良かったです。
ロレッタへのアランの説教が本当に胸を打つんですよ。
これは世の中にごまんと溢れる業界人という輩はもれなく正座しろですよもう!!

アランは故郷の街から出たくて、その手段としてモデルしかないと思ってロスの地を踏んだ。
そんな中で幸運にもロレッタの著作のカバーモデルに選ばれることに。
でも、役作りのロン毛のウィッグはめちゃくちゃ恥ずかしくて、友だちにも連絡できない。
そんなある日、通りでファンの女性が自分を見つけて呼んでくれた――役名の“ダッシュ”、と。
その時、頑張らなくてはならないと思った――。

「ファンを蔑ろにするな!!それは失礼だよ!!」

アランの身の上話とアランの本心をここで視聴者は初めて知ることになるわけですが、これらを踏まえてまた最初から見返すと本当に泣けてきます。
少なくとも俺は泣けた。

アランがいかにファンを大切にしているか、いかにプロ根性があるか、いかに与えられた仕事をちゃんと頑張っているか――。

それまで被害者みたいな描かれ方をされていたロレッタ。
そこから180度一変するこの展開は本当に凄い!!
ちゃんと猛省したロレッタも勿論偉いすよ!

そして、クライマックスに向かって男度をグングンと上げていくアラン!
ブラピの足を引っ張ってばかりだったただのバカが、想い人を救うために活躍する、そう…正真正銘のヒーローになる瞬間である!!
ロレッタは「私には、こんなダッシュは書けなかった」と最後まで言うけれど、男の俺からしたらアランは再び攫われたロレッタを救おうと、「彼女がピンチなんだ!車を貸してくれ!頼む!!」と必死こいて腕時計をぶら下げながら人々に訴えて、そんでもって装甲車をマジな目をして勇ましい面構えで追っかけていった時点でもう正真正銘のロレッタの著作の中の完全無欠のスーパーヒーロー・ダッシュその人なんですよ!!
見栄より中身ですよ!!
ロレッタが自分が作ったダッシュとアランは違うと最後まで言っていたのが、そんな意味ではないとわかってはいるけれど、でもなんか悲しかったです。

で、あとは悪役のダニエル・ラドクリフもアホな悪役していて良かったです笑
装甲車にニミバーを作っちゃうとかもうね笑
…でも、もっとクレイジーに突き抜けても良かった気がしますよ?

そいで、ゲスト出演のブラピ。
ポストクレジットで案の定ちゃんと生きてましたが、これってやっぱ「ハリウッドスターは絶対に死んじゃいけない」というハリウッド業界のルール?みたいなのの皮肉なんですかね?知らんけど。


と、まー、もーねー、本当に続編が心底欲しい映画でしたよ!!
久々に頭をからっぽにして家族揃って楽しめました!

あと、サンドラ・ブロックは『スピード』を初めて観たときから好きな女優さんだし、東日本大震災ではハリウッドスターの中でもいち早く日本への支援を呼びかけて支援をしてくれたうちの一人なのは周知の事実ですが、本人は「人として当たり前」みたいに言ってるけど、やはり一日本人として感謝しかないのです。
だから、もっと活躍を見たいし、女優業休業の報はあまりにも悲しいなぁ…。




〜拳銃は撫でるようにして撃て!!〜

クリフトンという小さな町で娼婦の子として住人たちから蔑まれる不憫な青年・スコットは、ある日、町にやってきたガンマン・タルビーと出会う。
自分を一人の男として扱ってくれるタルビーに惹かれ、弟子入りを懇願するスコットだったが……。



儂、西部劇が大好きです。
で、そのスターの中でも一番好きなのはリー・ヴァン・クリーフ!
そいでもって、禿げの俳優の中で一番好きなのがリー・ヴァン・クリーフ!!
そして、リー・ヴァン・クリーフの出演作で指折りに大好きなのがこの『怒りの荒野』!!!

そんな『怒りの荒野』は、リー・ヴァン・クリーフ演じるカリスマアウトローのタルビーに心惹かた結果ほろ苦い経験をすることになる青年スコット(ジュリアーノ・ジェンマ)の非常に濃い人間ドラマが見事に描かれた大傑作西部劇です。

一見粋なアウトローかと思いきや、その正体はやはり悪党というタルビー。
しかしながら、スコットを一応それなりに気に掛けたり、スコットに撃たれたラストとか、節々で非常に人間くさいという塩梅が非常に魅力的。
そのなんとも言えぬ人間くささ満載のキャラをより一層魅力的にしているのが、演者のリー・ヴァン・クリーフの技!

この『怒りの荒野』はマカロニ・ウエスタンの例に漏れず「人間」というものをよく描いていて、物語の中に善悪はない。
けれど、「良心」の有無は存在するという超技。
そう、この映画は「人間は「良心」があるかないかでその質が決まる」ということを実に秀逸に描き切っています。

そして、油断を許さないピリピリとした緊張感。
たまらん。

可哀想なスコット。
詳しくは書きませんが、人から散々見下され馬鹿にされ続けてきた俺はスコットの気持ちが痛いほどよく分かります。
批判を覚悟で言いますが、このスコットの気持ちというのは、自分の力だけではどうしようもないくらいに抗えないレベルの弱い立場の者でなければ絶対に分からないし、共感はできないのだ。

で、次第にタルビーの横暴なやり方に疑問を持ちはじめたスコット。
唯一自分に変わらず優しくしてくれ続ける老人マーフがタルビーに射殺された時、スコットは遂に正気を取り戻す。

結果、タルビーを射殺したスコット。そして拳銃を放り捨てる。
結局、タルビーのもとでもそれまでと変わらず奴隷だったスコットが、初めて人間になってこの先生きていかねばならぬということになった瞬間である。

人は所詮独りだということが切に分かる映画です。
そして、それと同時に人には良心があれば互いに助け合って生きていくことができるということも意味しています。

で、しっかしリー・ヴァン・クリーフはいつ見ても超絶格好良いですな!!
自信に溢れた気骨あるその姿、イカすセリフ、エレガントな身のこなし、目に見えぬほどの早撃ち――その全てが完璧!!

青臭いジュリアーノ・ジェンマも実に良いですね~。
ジュリアーノ・ジェンマも好きです!

タルビーから教えてもらった「ガンマン十ヶ条」を口にしながらのクライマックスが本当に良い。
そして、タルビーから心得の其の十を教えてもらった後の決戦…。

本当に、虚しい勝利だ…。


「寂しい曲だ…。上手く吹いてたけど、二度と聞けないんだ…」




〜ソレソレソレソレ!ワッショイ開始!地球最大の決戦!!〜

ゴジラ他、大怪獣たちによる脅威が当たり前となった地球。
もはや公の存在となった秘密組織“モナーク”は世界各地に次々と前哨基地を建設、怪獣たちをその管理下においていた。
そんな中、中国雲南省にあるモナークのナンバー61前哨基地が傭兵アラン・ジョナ率いる環境テロリスト集団の襲撃を受け、テロリスト集団はモナークのエマ・ラッセル博士とエマの娘マディソンを拉致。
エマとマディソンとは疎遠関係にあるエマの夫でマディソンの父である元モナークの生物学者マーク・ラッセルはモナークと協力して二人を奪還するため一路南極へと向かうが、マークは南極で極秘裏に管理されている超巨大怪獣“モンスター・ゼロ”の存在を知る……。



ゴ・ジ・ラッ!!
うぉぉぉ!そりゃあッ!!
ソレソレソレソレッ!!
はっはっはっ!ゴジラッ!!!!!

という実に景気の良い主題歌が特徴的な映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』。
実に…、実に景気が良い!!

というわけで、今回は初めて通して観ました。
つーのも、前回(初見)はサブスクの配信が終わってしまったか無料配信をしなくなったかで観れなくなってしまったから。
そして、今回は体調も良く、じっくり観れた。
が、ガチで目が疲れた…。
劇場で観てたら、俺は目がガチで死んでたわ。
久々に映像で酔ったよ…。

なんつーか、洋画の怪獣ものって何で晴れた昼間にプロレスしないの??
ほんとに疑問です。

さて、本作は人間ドラマはほんとにオマケみたいなもんですな。
クズ&アホ極まりないたった一人のクソ女・エマのせいで文字通り地球が壊滅の危機に陥りますよ。
ゴジラとムートーのプロレスによって息子・アンドリューを失った結果として暴走したエマ。
が、やることがもうね、最悪すぎ。
で、そんなエマを演じたヴェラ・ファーミガの顔芸がガチで迫真すぎて臨場感たっぷりなのが良かったです!
特にクライマックスのキングギドラを誘導するシーンでの泣きじゃくり顔は正真正銘のガチで凄く泣きじゃくり顔でして、役者さんの底力を垣間見た感じ。

あと、主役のマークがひたすら影が薄すぎて可哀想だったですよ…。
いやガチで。

人間キャラで一番好きだったのが、軍人のお姉さん(エリザベス・ラドロー)ですね。

あとは、ゴジラに闘魂注入する渡辺謙の最期が良かった。

一方の怪獣は、皆良さげな感じ。
何より、真面目に観る前の印象と違ってモスラが非常に美しかった。

モンスター・バースのゴジラは首は太いし肩はないし腹は出てるわ足は太いわで、エメゴジよりはマシだけどかといって良いデザインではないという微妙な印象だったんですが、その活躍を見て見直しました。

で、迫力満点のキングギドラや、なんか燃え盛っているラドンなどの怪獣のリデザインが秀逸な中でやっぱり気になっていたのはなんといってもモスラ。

儂、モスラが大好きなんです…。

ほんとにね、モスラ好き…。
日本の全怪獣の中でモスラが一番好き。

故にね、本作のモスラの姿を初めて見た時には直ぐ様こう思いましたよ。


(゚Д゚)ハァ?


(´・ω・`)モッカイデナオシテコイ


――と、まあ…大体こんな感じ。

が、しかしね、これが実際見てみたところ、実に…実〜に美しすぎてヤバい!!!

チャン・ツィイーが“怪獣の女王”だと呟きましたが、ガチでそんな感じ。

Kawaiiを地で行くモスラの幼虫。
そして、発光するモスラの成虫はもう(物理的にも)眩しくて神々しすぎ!!

そして、ゴジラのピンチに颯爽と駆けつけてくれる頼もしさですよ奥さん!!
(↑よく見たらちゃんとモスラ顔ですよ!キモいとか抜かしてスマンなモスラ(´・ω・`))

しかしながら、キングギドラに敵わないと知るや直ぐに媚びへつらう小癪なラドン相手に苦戦するモスラ。
必殺の針でラドンを串刺しにするも既に満身創痍…。

キングギドラの猛攻にたじたじなゴジラを庇うようにキングギドラに立ち向かっていったモスラはキングギドラの電撃で散ってしまうのでした…。゚(゚´Д`゚)゚。

モスラ、キミのことは絶対に忘れないよ…(´;ω;`)
キモいとか言ってほんとにゴメンな…(´;ω;`)

そして、キングギドラの電撃で光る粒子になったモスラ。
その粒子モスラがゴジラを覆うように降りかかる。

結果、ゴジラは何年かぶりのバーニングゴジラにパワーアップ!!
無事にキングギドラをバーベキューにして完勝するのだった!!

…細かい設定とかよく分からんのであれだが、本作のモスラはゴジラと共存関係にあるため、クライマックスの時のモスラはゴジラに二度目の闘魂注入をするためにあえてキングギドラに向かって死にに行ったのではないか、と個人的には思いました。

そんな素晴らしいモスラの活躍がこれでもかと見れる本作。
非常に盛り上がったまま終わり、ワッショイワッショイ!ソレソレソレソレ!な主題歌ですよ!!

超加速する自然回復……ある意味でエマの言うことは正しかったのでした。
それが人道に反していたとしても。

ワッショイワッショイ!な主題歌が終わるとお馴染みのゴジラのテーマでエンドクレジットは〆。
そして、超不穏な空気で映画は〆という感じ。

本作は、怪獣ものに疎い俺ですら素晴らしいと思った映画でした。
ただ、強いて言えば、
・モスラがインファント島出身でないこと
・小美人が一切出てこないこと
・マディソンとモスラの交流が圧倒的に足りない
という点が不満でした。

あとは……

ソレソレソレソレ!

ワッショイ!!





〜男なら、毎日髭を剃れ!!〜

ベン・ウィテカーは、長らく勤めていた電話帳会社を退職し、妻と死別した今、満たされない退屈な毎日を送っていた。
そんな中で、主婦からやり手社長にまでのし上がったジュールズ・オースティン率いるアパレル会社「ABOUT THE FIT」のシニアインターンの求人広告を目にしたベンは早速応募することに。
そして、晴れて採用されたベン。
だが、当のジュールズはシニアインターンの採用には乗り気ではなかったのだった――。



普段は銃・剣・筋肉・爆発・ドンパチが大好きな俺ですが、たまにはこういうのも観たくはなりますよ。
ちゅーことで、未見だったうちの母ちゃんの所望により映画『マイ・インターン』を何度目かで視聴しました。

で、やはり『マイ・インターン』は、太極拳にはじまり太極拳に終わる映画でした。
更に、アン・ハサウェイが上司ならばバリバリ働けますよ多分。
更に更には、アン・ハサウェイが妻だったら喜んで尽くしますよガチで。

そんな感じで本作のアン・ハサウェイ――ジュールズは実に魅力的。
で、そんな大変良い女なジュールズを辱めたジュールズの腑抜けクソダンナに対してはジュールズはこいつの萎びた玉を一発蹴り上げても良う御座んすとやっぱり何度観ても思います。

本作もデ・ニーロは非常にかっこいいですな。
デ・ニーロからは常々男とは何かということを学べますが、本作も然り。
俺も本作を観るとお髭は全部きれいに剃ろうと思いましたよ。
本作のデ・ニーロ――ベンは、非常に非の打ち所が皆無な男。
ま〜、ほんとに完璧すぎて故に書くことがないという笑
しかしながら、全く嫌な奴じゃないのです。
抜群の安定感と信頼を置けるキャラなので安心して映画を見ることができます。

また、本作で個人的に大好きなキャラはマッサージ師のフィオナさん(演:レネ・ルッソ)。
いや、もう年増の色気ビンビンでヤバいですね。
デ・ニーロめ…ぬぅ…。

本作は嫌味がなくて、とにかくすごくリラックスして安心して観られるので良いですね。

ただ…、ただね、ジュールズの室内でチャリこぐ設定は途中からどこいったの……??

↓これ



〜集い、正義の名のもとに討て!〜

平和な町ローズ・クリークの善良な住人たちは、立ち退くか残って戦うかの苦境に立たされていた。
冷酷無慈悲な悪徳業者バーソロミュー・ボーグの残忍な魔の手がローズ・クリークを苦しめているのだ。
ボーグによる見せしめで罪無き住人たちが次々と殺されていく中、ボーグによって夫を殺されたカレンは、テディQと共にボーグ一味と戦う為の助っ人を探しに旅に出る。
そして、カレンは委任執行官サム・チザムと出会う。
ボーグの名とカレンの覚悟を聞いたチザムはカレンに協力することにするが……。



先日、午後ローで久々に『マグニフィセント・セブン』を観た。
そして、『荒野の七人』はも〜大大大っ好きな映画!恐らくは100回以上は既に観ている。
で、『マグニフィセント・セブン』を過去に観たのはかなり前なんだけど(劇場ではない)、内容や各シーンは鮮明に覚えていたのだった。

知らない人は知らないので一応言っておくと、『マグニフィセント・セブン』は、かの黒澤明監督の映画『七人の侍』のリメイク映画であるジョン・スタージェス監督の映画『荒野の七人』のリメイク。
因みに、『荒野の七人』はリメイク化されたのはこれが初めてではなく、『荒野の七人』の映画シリーズは『荒野の七人』含めて『マグニフィセント・セブン』以前に計四作あり、更に初リメイクとなるマイケル・ビーン主演のテレビシリーズ(全2シーズン)が一作ある。
ここで個人的なことを言うと、俺の『荒野の七人』お初はこのテレビシリーズだったりする。

で、この『マグニフィセント・セブン』も『七人の侍』からの伝統で「四人死んで三人生き残る」。
更には、これまた伝統で「リーダー格は死なない」。

この『マグニフィセント・セブン』はというと、ストーリーに目新しさは全く無いものの、各キャラがもれなく満遍なく立っていたのでシリーズファンの身からするとやはり非常に安定してるといったところ。

今回のメンバーの中では、マヌエル・ガルシア=ルルフォ演じるバスケスとイーサン・ホーク演じるグッドナイト・ロビショーがかなり好みだった。

バスケスはノリが良い軽っ調子の小悪党なんだけど、ローズ・クリークの町を要塞化する際に、住人に混じって汗水たらしてその作業を手伝ったりとか中々情に厚いところがあって中々魅力的だった。
確か、未公開シーンでは俺が一番好きなブロンソンであるオライリーみたいに親をけなすガキに説教を垂れてた。
バスケスはブロンソンポジションなんだなぁ…と。
ファラデーとはお互いに口は減らなかったけど、彼が撃たれた時に激昂していたのが誰よりもバスケスだったのが非常に泣ける。
ノリが良い兄ちゃんなんで兄貴に欲しいキャラでした。
生き残ります。

グッドナイトは元南軍のスナイパー。
PTSDを患っている。
故に銃の引き金を引くのが怖いというおっさん。
彼は非常に人間臭くて好き。
イ・ビョンホンとのあやしー関係も笑
グッドナイトはハリーとリーの要素を受け継いでいる感がある。
その散り様はいつ観てもかなり痛々しい。

これが遺作となったジェームズ・ホーナーの楽曲は当然良く、幕引きからエンドクレジットは本当にテンションが上がる。

ストーリーはいつもの『荒野の七人』であり、本当に特筆すべきものはないので本当に無味無臭なんだけど、久々の『荒野の七人』シリーズ最新作は久々に観たけどやはりテンション上がるのよね。
故に、非常に男臭い本作も俺にとって名作です。

『マグニフィセント・セブン』おもしれーじゃんという方は是非ともオリジナルの『荒野の七人』を見て見てくださいね。

あと余談だが、テレビシリーズのマイケル・ビーンは本当にめちゃくちゃかっこいいです。




〜剣に邪は要らぬ!ただ剣に生きよ!!〜

乱世が終わり、泰平の世に向かおうとしている日本。
徳川家光の治世。
10年の放浪の果てに父・柳生但馬守宗矩に江戸に呼び戻された剣豪・柳生十兵衛は、幕府転覆を目論む戸田勘解由の策謀を知る。
戸田勘解由は、今は亡き駿河大納言忠長の側近であった。
家光に味方する訳では無く、戸田勘解由の企みにより乱世に逆戻りすることによる民百姓の苦しみを憂いた十兵衛は、駿河大納言の残党勢力や幕府に歯向かうとされる者たちを幕府の隠密剣士として斬り捨てる過酷な旅に出るのだった――。



ニチアサで戦隊とライダー、夜の海外ドラマ、そして日曜美術館以外での毎週日曜の楽しみである日曜早朝の特選時代劇。
そこで、な、なんと!あの昔懐かしき『柳生十兵衛七番勝負』が再放送という!!

金曜時代劇当時、2005年ってばバリバリ中学生ですよワタクシ…。
ガキ時分に少しだけ垣間見たあの柳生十兵衛が再び見られるなんて!
人生、生きてみるもんですな。

本ドラマはリアタイでは確かちょいちょい観ていて、ぐっさんと伊吹吾郎とかの回は観た覚えがあります。

で、ラスボスである宮本武蔵が千葉ちゃん、と。
ほんとにスゲーですな…。

命のやり取りが当たり前だった時代を舞台にしたストーリーは重厚の極み。
斬りたくなくても斬らねばならぬ!という苦悩が十兵衛を次第に蝕んでいく。
加えて、十兵衛役の村上弘明はじめ超豪華キャストの演技が超すげーもんだから、より一層重厚に。
いぶし銀の雰囲気に、噛めば噛むほど滲み出るような旨味がもうこれでもかとたっぷりと…。
どの回ももうほんとにめちゃくちゃ良い。が、特に伊吹吾郎の回と千葉ちゃん登板の回が胸に突き刺さりましたよ。
千葉ちゃん演じる壮年の武蔵がガチでそのまんま我々が知る今に遺る「宮本武蔵」なんでスゲーですな。
しかも、やはり凄まじい気迫!

本ドラマは、武士とは…、武芸者とは…、とか、天下泰平の世の流れに逆らうようにしか生きられない不器用な者たち、幕府の政の犠牲者たち、色々なことの犠牲者たちの不器用なドラマ…。
やるせない話ばっかなんですが、そんな中で千葉ちゃん演じる宮本武蔵の存在が圧倒的救い。
十兵衛に武蔵がもたらしたものが凄く良かったですな。
「剣に邪念は要らん。剣は剣のみに生きれば良い」
武蔵の言葉が十兵衛を重圧と葛藤から救うのだった。

そして、松重豊演じる宿敵・戸田勘解由。
亡き大納言様の復讐に凝り固まってしまった人ですが、最終回にて自分の目の前で遊ぶ子供たちに竹とんぼを作ってあげたりしたことからも根は決して悪い人ではなかったのが分かり、悲しくなりましたよ…(´・ω・`)
十兵衛に斬られて死ぬシーンも本当にやるせないんです。
つくづく武闘派な武士が救われねーなこのドラマ…(´・ω・`)

夏八木勲演じる柳生但馬守宗矩も俗物に描かれて無くて、非常に策士に描かれていて良かったです。
本作の夏八木但馬守が好き~。
最後に一番美味しいところを持っていくところとか笑

では、戦闘シーン。第一話と最終回のコマ割りの戦闘シーンは時代劇では結構斬新な新鮮味をもたらしていました。
独特の緊迫感というかなんというか…。
でもやっぱりコマ割り戦闘シーンは途中は止めて正解だったと思いますよ。途中は王道になっていて本当に良かった。
剣のことは残念ながらさっぱりなんですが…(何のために武道やってたんだよ…(´・ω・`))、本作の殺陣は非常に“それっぽい”。
で、千葉ちゃんの剣さばきは、個人的に千葉ちゃんの十兵衛は殆ど観たことないのですが、それでもやっぱ凄すぎるのです。いや、当然か。
その他、松重豊にはじまる十兵衛と戦う各御仁の殺陣は非常に迫力有り!そして、斬られ役ならこの人!な安心の福本清三先生の神風な殺陣も相変わらず凄かったです。
あと、適度に刃毀れしたり適度に傷付いた剣とか生々しいところが良いですね。

更に、本作の主題歌はジョー山中――もとい松田優作の「戦い続ける男達へ」であるわけで(ジョー山中のバージョンは「戦い続ける男達に捧げる詩」)。
EDもね、これがまた作風にマッチしまくっていて味が非常にありまくりですよ。


個人的に初めて観た柳生十兵衛は村上弘明なんですよな〜。
そんでもって全く知らなかったんですが、オリジナル脚本の続編があと2シーズンあるらしいと…。
ほへー。
やっぱ人気出るわけだわ。

このドラマは、本当に大傑作です。
今じゃあもうこういう戦う男たちの男くさかったり在りし日の武士の哲学的な時代劇ドラマはめったに作られないよな~…(´・ω・`)


〜止まるな!走れ!!〜

1925年、アラスカ州ノーム。
その冬、州全体にジフテリアが大流行していた。
巨大なブリザードが吹き荒れる中で血清は飛行機では運べない。
レナード・セッパラは年老いた愛犬トーゴーをリーダー犬として、血清を運ぶため命を懸けて犬ぞりを駆る。



私生活がやっと一段落してとりあえず暇になったので、ディズニープラスで以前から気になっていた映画『トーゴー』を観ました。
ウィレム・デフォーは大好きな役者さんだし、彼の吹き替えは『アクアマン』とかの時と同じく多田野曜平さんということで息をするように吹き替えで視聴!
素晴らしかったです!
では、以外感想をば。

実話ベースらしいですが、どこまでが実話なのか知識皆無な僕にはさっぱりだったザンス。
が、めっちゃ良い映画でしたよ!

まずは、個人的にあのディズニーからこんなにも暗〜い重厚な映画が繰り出されるなんて思わなんだっす(超偏見)

あたすは積雪地帯出身なので雪とかはもうマイナスぶっちなイメージしかないんですが、本作の舞台はアラスカの真っ只中っちゅーことですし、加えて疫病が蔓延し、極めつけはブリザードが吹き荒れる中の物語なので、作風はお通夜モードでかなり暗い。
そんな現行シーンに回想シーンが挿入される形で物語は進行。

で、主人公セッパラさんの愛犬トーゴーが非常に魅力的でしたよ!
子犬の頃から非常に賢く、非常にアグレッシブなトーゴー。
まさに犬ぞりを引くために生まれてきたようなもんですな。
でも、実は…、みたいなのに涙しました。
そんなトーゴーをはじめとするワンちゃん達は、ぶっちゃけどこまでがCGなのかわからなかったっす。
いや、CGだよね…(汗)

そんなトーゴーにひたすら塩対応するかつてのセッパラさんとは対象的にトーゴーの個性を真っ先に見出していたセッパラさんの奥さんが超素敵でした。

で、非常に過酷なアドベンチャー映画というか、CGだとわかっていてもほんとにスリル満点だったり。
湾の一連のシーンがめちゃくちゃスリル満点!
てか、トーゴー過労しすぎ…。
もはや年老いたトーゴーが命を懸けてるところで涙ですよ…。

この映画は、血清をセッパラさんとトーゴーが無事に運んでめでたしめでたし!……な〜んて安直なものではないのです!
トーゴーは途中でダウン、他の犬ぞりが血清を無事に運んでめでたしめでたし。

大切なのは生きて家に帰ること!

ボロボロになって身体が不自由になったトーゴーに涙を禁じ得ない…。

そして、トーゴーの引退と「セッパラシベリアン」の誕生。
更には、トーゴーの死…。

全編にわたってマーク・アイシャムの音楽がめちゃくちゃ良い味出してますな。

本作は、静にはじまり静に終わる、静の映画でした。
ほんとのほんとに傑作映画!!


〜男・上杉風太郎、沖縄の地に立つ!!〜


学園祭の後夜祭の日、五つ子の一人のもとに赴いた主人公・上杉風太郎。

告白の末に無事にヒロインと交際することになったものの、卒業までの半年間は関係は特に進展することはなかった。

そして、卒業記念に沖縄への旅行を決めた風太郎と五つ子たち。

沖縄旅行を言い出した風太郎には、ある密かな決意があった。

風太郎は、この旅行でヒロインに男を見せるのだという。

それは、なんと自分からヒロインにキスをしようと決心していたのだ!!




いやね、ワタクシも原作漫画にはもうハラハラドキドキな口でしたよ。

もうね、こんな甘酸っぱい気持ちは子供の頃に親といとこ♂への背徳感のスリル満載で密かに覗き見ていた『いちご100%』以来でした。


あれから云十年、『五等分の花嫁』には本当に楽しまさせて頂きました。

原作は完遂、アニメは2期までという感じ。

ゲームは前作と次作は未プレイ。

そして、本ゲームはあらかたひとまずは片付いたという具合なので、以下感想をば。



恋愛ゲームかと思ってたら沖縄観光ゲームで、沖縄観光ゲームかと思ったらちゃんと恋愛ゲームだったよコレ!!


という感じでした、ゲーム『映画「五等分の花嫁」~君と過ごした五つの思い出~』。


沖縄を舞台に繰り広げられる令和のラブコメ風雲児・上杉風太郎の一大活劇がここに!!


因みに、五つ子の中での個人的な最推しは五月です一応。

原作ではひたすらに不遇だった印象な五月と一花。

で、五月推しでのひいき目とかは一切関係なく言わせてもらうと、ゲームでは二人のストーリーがめちゃくちゃしっかりとしていた感じで、ぼくはもう満足です…(´;ω;`)


因みに、後夜祭での無告白√もあるみたいですね。


で、告白の時のリアクションで一番良かったのが三玖。

三玖はね、もうね…本当に良かったなぁ、と…(´;ω;`)

三玖と一緒にね、こっちも泣いちゃうじゃないですか(´;ω;`)

一花も中々に本当に良かったですが、告白パートで一番良かったのは三玖でした。


では、本題です。


フータローの告白があり、まずは五月√。

後夜祭の告白で五月の所に行くと、「お前、何やってんねん!?」ってテンションで五月に叱られます。

でね、でも五月がいいんだもん!!とフータローが押しますと五月は割りとあっさり折れます。

五つ子の中で最も恋愛から程遠かった五月は、まだ恋というものをよく理解しておらず戸惑うわけで。

しかし、フータローの告白を受けて恋人としての覚悟を決めるという非常に彼女らしい振る舞いで五月はフータローの想いに不器用ながらも精一杯応えてくれます。

フータローに相応しい恋人になるために――五月は大いに苦悩するわけですな。

沖縄旅行での五月は本当に健気。

フータローとののろけを皆にツッコまれてパニくったり照れまくる五月。

原作を読んでもフータローと非常に上手く馬が合いまくるのって五月しかいないと思わざるを得ない感じだったのですが、全てを乗り越えた五月は素晴らしい女性に昇華。

五月√は、五月推し抜きで五つ子の中では本当に一番良かったです。

感動しましたよガチで。

あと、五月が母の真似事の呪縛から解き放たれる重要な要素として「丁寧語(敬語?)をやめる」ということがあるわけですが、丁寧語(敬語)ヒロインが大好物な個人的には普通に喋る五月にはやはり血の涙を流しましたし違和感しか勝たん!!


次に良かったのが一花√。

パルパティーンの誘惑がなくてもすぐダークサイドに堕ちそうな一花。

そんな一花は個人的には結構好きではあります。

ちゅーのも、一花は結構リアルっぽいから。

原作を読んでいて、一花は救われて欲しいヒロイン筆頭でしたよ…。

で、そんな一花の告白パートが本当に良かったですのよ。

一花のストーリーは一花が可愛かったですな〜。

一花は非常に不器用ですけども、非常に微笑ましかったですよ。

一花が救われて本当に良かった…(´;ω;`)

テンションが上がりまくりの一花は大変良かったです。

そりゃあテンション上がるわいね。


でですね、やはりらいはちゃんの安定の有能さよ。

特に二乃√での浜辺のバーベキューでの有能さが二乃と並んでガチすぎてちょっと引いたのは秘密。

てか、まだ小さいのに色んなもん背負わせすぎじゃね?とオジサンはそう思ったでガス。


ギャルゲー?は実に青春時代にガラケーでプレイした『デイズ・オブ・メモリーズ』シリーズ以来なんですけど、本ゲームを思い切って買ってプレイしてガチで良かった!

とりあえずこれからはノーマルエンド&CGコンプを目指します!

以上!

良ゲー!!