『マグニフィセント・セブン』 | 日々是(ひびこれ)デス・ロード

日々是(ひびこれ)デス・ロード

自分の好きなものについて垂れ流していくブログです。基本ネタバレ全開なんでそこんところ注意。



〜集い、正義の名のもとに討て!〜

平和な町ローズ・クリークの善良な住人たちは、立ち退くか残って戦うかの苦境に立たされていた。
冷酷無慈悲な悪徳業者バーソロミュー・ボーグの残忍な魔の手がローズ・クリークを苦しめているのだ。
ボーグによる見せしめで罪無き住人たちが次々と殺されていく中、ボーグによって夫を殺されたカレンは、テディQと共にボーグ一味と戦う為の助っ人を探しに旅に出る。
そして、カレンは委任執行官サム・チザムと出会う。
ボーグの名とカレンの覚悟を聞いたチザムはカレンに協力することにするが……。



先日、午後ローで久々に『マグニフィセント・セブン』を観た。
そして、『荒野の七人』はも〜大大大っ好きな映画!恐らくは100回以上は既に観ている。
で、『マグニフィセント・セブン』を過去に観たのはかなり前なんだけど(劇場ではない)、内容や各シーンは鮮明に覚えていたのだった。

知らない人は知らないので一応言っておくと、『マグニフィセント・セブン』は、かの黒澤明監督の映画『七人の侍』のリメイク映画であるジョン・スタージェス監督の映画『荒野の七人』のリメイク。
因みに、『荒野の七人』はリメイク化されたのはこれが初めてではなく、『荒野の七人』の映画シリーズは『荒野の七人』含めて『マグニフィセント・セブン』以前に計四作あり、更に初リメイクとなるマイケル・ビーン主演のテレビシリーズ(全2シーズン)が一作ある。
ここで個人的なことを言うと、俺の『荒野の七人』お初はこのテレビシリーズだったりする。

で、この『マグニフィセント・セブン』も『七人の侍』からの伝統で「四人死んで三人生き残る」。
更には、これまた伝統で「リーダー格は死なない」。

この『マグニフィセント・セブン』はというと、ストーリーに目新しさは全く無いものの、各キャラがもれなく満遍なく立っていたのでシリーズファンの身からするとやはり非常に安定してるといったところ。

今回のメンバーの中では、マヌエル・ガルシア=ルルフォ演じるバスケスとイーサン・ホーク演じるグッドナイト・ロビショーがかなり好みだった。

バスケスはノリが良い軽っ調子の小悪党なんだけど、ローズ・クリークの町を要塞化する際に、住人に混じって汗水たらしてその作業を手伝ったりとか中々情に厚いところがあって中々魅力的だった。
確か、未公開シーンでは俺が一番好きなブロンソンであるオライリーみたいに親をけなすガキに説教を垂れてた。
バスケスはブロンソンポジションなんだなぁ…と。
ファラデーとはお互いに口は減らなかったけど、彼が撃たれた時に激昂していたのが誰よりもバスケスだったのが非常に泣ける。
ノリが良い兄ちゃんなんで兄貴に欲しいキャラでした。
生き残ります。

グッドナイトは元南軍のスナイパー。
PTSDを患っている。
故に銃の引き金を引くのが怖いというおっさん。
彼は非常に人間臭くて好き。
イ・ビョンホンとのあやしー関係も笑
グッドナイトはハリーとリーの要素を受け継いでいる感がある。
その散り様はいつ観てもかなり痛々しい。

これが遺作となったジェームズ・ホーナーの楽曲は当然良く、幕引きからエンドクレジットは本当にテンションが上がる。

ストーリーはいつもの『荒野の七人』であり、本当に特筆すべきものはないので本当に無味無臭なんだけど、久々の『荒野の七人』シリーズ最新作は久々に観たけどやはりテンション上がるのよね。
故に、非常に男臭い本作も俺にとって名作です。

『マグニフィセント・セブン』おもしれーじゃんという方は是非ともオリジナルの『荒野の七人』を見て見てくださいね。

あと余談だが、テレビシリーズのマイケル・ビーンは本当にめちゃくちゃかっこいいです。