『冴えない男が手の届かない憧れの美女とデートにこぎつけるまで。』
軋むベッドの上でひとり悶絶していたら
いつの間にか寝落ちしていて気がついたら朝。
ん、ちょっと待てよ。
メッセージ送ったのは良いけど
今日のフェラーリちゃんの予定聞いてないじゃん!
恐る恐る携帯を確認したら一通のメッセージが!
「お腹がすきました」
以上!
どっちだ!
予定あるのか無いのか?
さぁどっち!
検討つきません!
「では、フロントで待ち合わせて何か食べに行きませんか?」
「はーい」
よし!まだだ、まだ終わってない!
俺のターンは残されている!
身支度を素早く済ませてフロントへ
そこに凛とした佇まいで現れたフェラーリちゃん。
昨夜のゆるまった感じも好きだけど
凛としたフェラーリちゃんも大好きだ~
そして近くのコーヒーショップに入ります
フェラーリちゃんが好きなものがありますようにと願いながら。
「わたしアップルパイ好きなの~アップルパイ食べよう」
よし!運は俺に向いている!
美味しそうにアップルパイを食べながら笑顔のフェラーリちゃん。
「このアップルパイはいいアップルパイだ!」
なんて言ってる。
あ~夢のようだ~
モーニングコーヒーを一緒にいただけるなんて
そしてアップルパイを美味しそうに食べるフェラーリちゃんを見られるなんて
俺は最高に幸せものだ!
そしてやっぱりフェラーリちゃんは天使だ!
コーヒーも残り少なくなって来た頃
勇気をだしてフェラーリちゃんの予定を聞きます。
「今日のご予定はいかがですか?」
「今日は一日ヒマですよ」
よし!心のなかでガッツポーズ!
「じゃあ映画を見に行きませんか?」
「スーツケースあるから歩きまわるのはイヤだな。どうせはまちゃんが持つんだけど」
「…それはもちろんなんですが、なら1回解散してまた会うのはどうですか?」
「それは面倒くさいなぁ」
まだ諦めません。
「じゃあドライブしませんか?箱根とかどうでしょう?涼しいですよ。
車にスーツケース置いておけばいいし
帰りも家の前まで送っていけますよ~」
「お家を知られちゃう」
「じゃあお家がわからないけど
歩いて帰れるぐらいの所で降ろしますよ~」
「うん、いいよ。ドライブ行こう!」
やったーーー!!!!
俺の得意なドライブ!
ハマヤ家まで車を取りに行きます。
「スーツケースに大切なモノが入っているから慎重に持ってね」
っと前日から言われ続けていたハマヤ
ここで中身がわかります。
メロンでした!
「ひとりでは食べきれないからはまちゃんにあげるよ~
これからドライブなら冷蔵庫に入れないと悪くなっちゃう」
初めてのプレゼントです!
狂喜乱舞です!
メロンいただきました~
(メロンは後日、母と美味しく頂きました)
代わりと言ってはなんですが
母が旅行で買ってきたカステラをあげました。
旅行に行った母上様!ありがとう!
そして箱根に向かいます。
ハマヤのドライブといえば箱根!
ぐらい行きまくっているので
渋滞する場所も脳みそに入っています。
所要時間もだいたい把握しています。
この先はハマヤのホームグラウンドです!
ハマヤのターン!ボーナスステージの幕開けです!
続く
LINE@やってまーす!