40歳目前で恋を知った男の話【13】 | 食べて飲んだら今日も楽しい

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小さい時の夢はコックさんだった、美味しい賄いが食べ放題だと思っていたからだけど。

『冴えない男が手の届かない憧れの美女とデートにこぎつけるまで。』

 

 

遂に!遂に!遂に!

 

 

二人っきりの時間です!

念願のご飯です!

 

葛飾で二人っきりだったけど

緊張してたり変なこと言って嫌われたくなかったりで

あんまりお話し出来なかったけど

 

この後は俺の得意なお酒の時間!

 

お酒が入れば緊張が和らぐからね。

話もいっぱいできるからね

お酒の力を借りないとダメなんだよ!

 

 

なに?

ダメ人間だって?

うっせ!

ダメ人間さいこ~!(笑)

 

 

素晴らしい花火を見た後は

間違えなく二人の距離は縮まりました

(と思っていたのはハマヤだけかもしれないけど。)

 

 

でもね

まだ二人っきりの時間は二回目。

二人が終電で帰れそうな中間地点を選びます。

 

 

場所は川崎!

おしゃれじゃない川崎!

 

 

いやちょっとまて!

俺ぜんぜん川崎のお店しらないじゃん!

横浜から川崎に着くまで

ひたすら携帯でお店探し

フェラーリちゃんが食べたい物を聞いて調べます。

 

 

しかしラストオーダーの時間が迫っていたり

駅から遠かったりしてなかなかお店が決まりません!

 

 

かっこ良くお店に案内したかったハマヤは汗が止まりません!(笑)

結果、駅前の居酒屋さんに入ります。

 

 

いきなりだけどホヤって知ってる?

こんなやつ

 

ハマヤは好きなんだホヤ。

食べた事ないフェラーリちゃんに一口食べていただくと

 

「もう一生口にしません」

 

と仰りました。

 

フェラーリちゃんの人生に1つツメ跡残してやったぜ!(笑)

 

 

そんな感じで楽しく飲んでいたら

そろそろハマヤの終電が危ない!

 

 

俺が終電で帰れれば

都心に住んでるフェラーリちゃんも帰れるだろう

と思っていたのですが

 

 

なんと!

 

 

フェラーリちゃんの終電は終わっていました。

フェラーリちゃんそんなことに気づかないほど酔ってるのか?

 

 

残りのホヤを食べながら

終電をなくした時に男に取ってもらいたい対応はどんなのが良いか?

って話をしていたんですね。

 

 

転ばぬ先の杖とはこの事です。

 

 

フェラーリちゃんいわく

「もし疲れたり眠くなったらタクシー呼ぶから

もうちょっと一緒に居てもいいですか?

と言ってもらえるのがいいな。そしたら安心できるでしょ?」

 

 

との事。

 

 

じゃあここで、忠実に再現です。

「眠くなったら言ってくださいね、タクシー呼びますね。」

となりますよね。

 

もちろん!

 

だってフェラーリちゃんが1番好きな選択肢ですよ!

 

 

そしたら「ねむい!」とフェラーリちゃん。

 

 

早ぇぇぇぇぇぇぇ!

 

終電おわって10分しか経ってない!

でもそうか、鳥取から帰ってきたばっかだもんね。

 

 

「じゃ、じゃぁタクシー呼びましょうか?」

 

 

「わたし長距離のタクシー嫌いなんだよね。くさいし」

 

 

何だ何だ、さっきタクシー呼ぶのが良いって言ったじゃないか。

 

念のためもう一押しします。

「本当に良いの?帰らなくて。

スーツケースもあるしタクシーで帰ったら楽じゃない?」

 

これじゃまるで帰って欲しいみたいじゃないか!

 

しかしここで悩むフェラーリちゃん。

 

答えは出ないまま

とりあえずもう一杯飲む事にします。

 

一杯飲んだ所で少しお店にも飽きてきたので

カラオケでも行こうか?

と提案。

 

うーん。

 

ふぇ!うーんなの?

そこうーんて言っちゃうの?

 

もう俺の選択肢は1つしかないよ。

世の中の男性諸君、そうだよな?

 

 

ホテルに泊まる!

 

しかないよな?

 

 

 

凄く眠そうにしているフェラーリちゃんに意を決して尋ねます。

 

「ホテル取りましょうか?」

 

フェラーリちゃんの顔が一瞬曇ります。

 

イヤ違うんだ!フェラーリちゃん。

ラブホテルなんて俺には誘えないんだ。

ビジネスホテルだよ!

ビビリだからラブホテルなんて無理!

と草食ハマヤの脳みそは働きます。

 

 

「シングルルーム空いているか聞いてみますね?」

 

「わーい、お願いします。」

 

 

ということでネットを駆使して

居酒屋さんから1番近いビジネスホテルを探して電話します。

 

「お電話ありがとうございます、川崎のホテルでございます。」

 

「あのー今からシングル2つ空いてますか?」

 

「あいにくシングル2部屋はございません。ツインなら空いてます。」

 

ツインって事は同じ部屋だろ!

これは無理だ…

 

でも一応SHITAGOKOROまるだしでフェラーリちゃんに確認します。

 

「ツインしか空いてないけど良いかな?」

 

「ツインってベット1つ?」

 

「いや2つだよー」

 

「うーん。」

 

 

だよねー(泣)

 

そしてホテルの人に尋ねます。 

「ツインとシングルひと部屋づつはどうですか?」

 

 

「ご用意がございます。」

 

フェラーリちゃんに告げると

 

 

「わたしツインね」

 

 

「じゃあそれでお願いします。到着は・・・」

 

「お茶のみたい」

 

「30分後にチェックインしますね」

 

と言って電話を切りました。

 

 

「ありがとう!帰るの面倒くさかったんだ!」

 

 

と言ってお茶をすするフェラーリちゃんなのでした。

 

 

続く。

 

 

 

 

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