簡単実験 LED交流点灯器の製作
交流は高校物理で学習しますが,「難解」なものとして捉えられています。毎日必ずお世話になっているにも関わらず,理解が困難になっているだけでなくすごく「嫌われててる」のです。なんとかしないといけないのですが,何十年も一向に変化が出てきませんし,むしろ悪化の一途かと。電圧の正負が一秒間に60回入れ替わる,と言ってもそもそも「電圧」とはなんぞや・・・なのです。しかし,早くから (小学生の頃から )電気になじみを持ってきた子たちにとってはそれほど厄介ではないようです。 そこで,なんとか直流と交流の違いを子供達に見せよう,という取り組みが多くの人たちによって行われています。その一つとして,LEDを交流で点灯させるものがあります。昨年末の物理基本実験講座でも交流を取り上げており,その教材の一つとして組み立てていましたが,「簡易交流電源」をどう利用するかという目的で作成したため,一般的な実験器具としては不適でした。それで今回はコンセントに直接差し込みそのまま使えるようにしました。 右の先端に二つのLEDが互いに逆向きに並列接続されています。AC100VからLED点灯に必要なDC数Vの電圧を取り出す方法は,交流を学習したものにとっては簡単なことです。ネットで検索するとその方法はきちんと紹介されているものがいくつかあります。 一例として This is の田 の実験集 直流・交流観察器 ,マル爺の解体工房 LED ナツメ球 回路図としてはこれだけのものですが,基本的な回路としてはには二つの抵抗器はありません。実用回路としては ・ 470k 作動停止時にコンデンサーたまった電荷の放電 ・ 100 作動開始時の突入電流の制限が「必要」になります。というのも,今回選んだLED (ネット通販で購入したもの ??で素性がよくわからない )が予想しない振る舞いをしてくれ,6個破損してしまいました。 ※ 詳細については 後日組み立て方としては, まず,電気配線を壁等に貼り付ける際に使用する「モール」を適当な長さに切り取り(今回は50cm),その一端二箇所にLEDを取り付ける穴を開ける。コンデンサーは474(0.47μF) 400Vはモール内に収まるサイズではないため,モールの底側に穴を開けて取り付ける。上の回路図のように配線をする。半田付けができる人にはこれだけの簡単な工作です。テストしてみると一見二つのLEDが点灯しているだけです。 しかし,この棒を素早く振ってやると交互に点滅しているのがわかると思いますが,いかがでしょうか。欲しい人はお声がけください。 PSこの動画撮影をしていて,ある現象を見つけました。さて,どんなことでしょうね。わかった人にはこの実験装置を差し上げます。