SAND LAND(サンドランド) [Blu-ray]
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漫画家・鳥山明さんの最高峰と称される同名漫画を原作とし、悪魔の王子とお付きの魔物、人間の老保安官の3人が砂漠の世界で幻の泉を探す冒険の旅を描いたアニメーション映画です。声の出演は田村睦心さん、山路和弘さん、チョーさん、鶴岡聡さん、飛田展男さん、大塚明夫さん、杉田智和さん他。
劇場公開時に実際に観た人たちの評判が良かったので期待して観たのですが、期待以上に
面白かった (^O^)
ストーリーはシンプルで分かりやすく、ちょっと駆け足気味に感じられるところはありましたが、それでも、魅力的なキャラクターたちと、鳥山明さんの絵を忠実に再現した緻密な作画の美麗さに、すっかり魅了されてしまいました (^^)
お勧め (^^)v
生まれ育った町を出ていくために何としてでもハーバード大学への推薦枠を手に入れたい優等生の女子高生が、競争相手を蹴散らすための計画を着々と進める姿を描いた青春コメディです。主演はアンガーリー・ライス、共演はゲイテン・マタラッツォ、クリストファー・ミンツ=プラッセ、アルマーニ・ジャクソン、エイミー・クム、ベン・ジャクソン・ウォーカー、ケルシー・マウェマ、エイブリー・コンラッド他。
たわいない青春コメディなのですが、主人公をはじめとする主要な登場人物たちのキャラクター造形が今風でちょっと新鮮。
それぞれのキャラクターが、既存のよくある青春コメディにおける同じ立ち位置の登場人物のアンチテーゼのように設定されていて、しかも無理なく自然に物語に組み込まれているのが見事。
少々サイコパス気味なキャラクターだった主人公が、徐々に人間らしさを見せていく展開もいいし、最終的には後味の良い、気楽に観られる映画でした (^^)v
佐野広実さんの同名小説を原作とし、ある新興住宅地を舞台に忖度と同調圧力の恐怖を描いた社会派ミステリードラマシリーズ全4話です。主演は江口洋介さん、共演は蒔田彩珠さん、鶴田真由さん、宮川一朗太さん、尾美としのりさん、玄理さん、戸次重幸さん、本田博太郎さん、でんでんさん、大塚寧々さん他。
こういった閉鎖的なコミュニティにおける同調圧力や集団ヒステリーを題材とした作品は、古い田舎町を舞台にすることが多いですが、新興住宅地を舞台にしているのはちょっと新鮮。
物語としては極端すぎて現実離れしているところはありますが、新興住宅地を舞台にすることで、ごく普通の本来は善良な人々でも、特殊な状況に出くわすことで、狂気に陥ってしまうことを分かりやすく示しているように感じました。
その一方で、人間という生き物に絶望するだけでなく、そこに救いがちゃんとあるのは![]()
ただ、本当に胸糞悪い話なので、二度三度と観たいドラマではないです。
イスラエルのコメディ映画「フットノート」('11) のフランス翻案リメイクで、親子2代にわたってクラシック音楽界で活躍する名指揮者の2人が誤報をきっかけに不和と葛藤を深めるさまを描いたドラマ映画です。主演はイヴァン・アタル、ピエール・アルディティ、共演はミュウ=ミュウ、キャロリーヌ・アングラーデ、パスカル・アルビロ他。
オリジナルの「フットノート」を観ていない状態で観ていれば、もっと素直にハートウォーミングな映画として楽しめたのかもしれません。
基本設定の改変は悪くないのです。
学者親子の設定を指揮者親子に変更したのは、イスラエル以外の国の人にとっては分かりやすく、共感もしやすくて![]()
が、ストーリー自体を分かりやすくするのはともかく、ハリウッド映画的分かりやすさにまで変えてしまうのはやりすぎ。特にラストの改変はいくらなんでも陳腐すぎます。
主演の2人は好演していましたし、決して悪い出来の映画ではないのですが、フランス映画とは思えない、ハリウッド映画的陳腐な改変に驚きを感じ、シラけた気分になってしまったのです。おそらく、これがハリウッドスターを起用した純粋なハリウッド映画なら、観る前から「そんなもんか」と割り切れたんでしょうけどね…。
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実話をもとに、アウシュヴィッツの生還者である一人のボクサーの壮絶な半生を描いたドラマ映画です。主演はベン・フォスター、共演はヴィッキー・クリープス、ビリー・マグヌッセン、ピーター・サースガード、ダニー・デヴィート他。
痛切…。
想像を絶する経験によって決して拭い去ることができないであろう罪悪感を抱えることになった人物が、苦悩の末に、妻や子、孫に恵まれ、天寿を全うできたのは本当に良かった…。もうそれしか言えないです…。
そして「映画」として最も印象的だったのは、やはり主演のベン・フォスターの役作りの凄まじさ。収容所内で骨と皮にまで痩せ細った姿も、現役プロボクサー時の屈強な体格も、引退後の太り気味の中年体型も、全て本人が演じているんですから。
これだけの体型の変化をどれだけのタイムスパンで役作りしたのか気になりますが、ここまで行くと、いくらプロの医療関係者が付いていたとしても、命の危険を感じるレベルです (^^;;;
ベン・フォスターは本当にいい役者なので、無理をして役者としての寿命を短くしてしまうようなことにだけはならないようにしていただきたいですが、役者というものは役作りが困難であればあるほど、やる気が出る生き物なんでしょうけどね…。
キルギスを代表する名匠アクタン・アリム・クバト監督が脚本と主演も務め、23年前にロシアに出稼ぎに行ったまま行方不明になり、記憶と言葉を失ってキルギスの故郷の村に戻って来た老父と、その周囲が織り成す人間模様を描いたドラマ映画です。共演はミルラン・アブディカリコフ、タアライカン・アバゾバ他。
はっきり言ってしまうとストーリー自体は面白くないです。
キルギスの小さな村の長閑な景色を、無駄な音楽で装飾せず、その自然の音とともに長回しで撮った映像の美しさは印象的で、何度も眠りそうに (^^;;;
それでも、タイトルの「父は覚えている」(キルギス語の原題を直訳すると「私は覚えている」)の意味がようやく分かる結末は、予想通りではあるけれども心を打ちます。
キルギスにとって23年という年月は、おそらく日本で言うところの戦後20数年と同じくらいの劇的な変化があったのかもしれません。そう考えると、この老父が故郷に戻ってもなかなか記憶を取り戻さないのも当然なのでしょう。
また、そもそもこの老父が23年前にロシアで事故に遭ったとは語られていますが、どんな事故に遭い、それから20年以上もロシアでどうやって暮らしていたのかは一切描かれておらず、観ている側が想像するしかないのですが、ゴミを拾い集めることに執着してしまう様子から見ても、相当に過酷な生活を送っていたことは確か。
もちろん、その間の妻や息子についても想像を掻き立てられるところが多く、とにかく「観ている映像から、どれだけ色々なことを想像できるか」を試されているような気分になります。それを不快と感じる人もいるかもしれませんが、少なくとも自分はそこが面白いと思える映画でした。
イタリアの作家ガブリエーレ・ダンヌンツィオとフランスの作曲家クロード・ドビュッシーによる1911年初演のフランスの神秘劇「聖セバスティアンの殉教」を原作とした西ドイツのテレビ映画です。主演はマイケル・ビーン、共演はニコラス・クレイ、フランコ・チッティ他。
不思議な映画。
監督・脚本のペトル・ヴァイクルをはじめとする中心的なスタッフは当時のチェコスロバキア人だが、西ドイツの作品なので、原題をはじめ、クレジットはドイツ語。
原作がフランス語なのでセリフも歌詞もフランス語。
ところが、主人公セバスティアン役のマイケル・ビーンはアメリカ人、皇帝役のニコラス・クレイはイギリス人、ローマ総督役のフランコ・チッティはイタリア人。セリフは吹替であることがすぐに分かるくらいには口の動きと合っていない。
映画冒頭で、現代(公開当時)のアーチェリー選手である主人公が何故か古代ローマ帝国の親衛隊の隊長セバスティアンになるという、意図は分からないではないけれど、変な設定で物語が始まる。
ここまででも充分に変だけれど、まだ何とか「そういうもの」として受け入れられなくはない。
が、結局、最後まで受け入れられなかったのは、マイケル・ビーンが「絶世の美青年」という設定のセバスティアンを演じていること。
確かに彼は「ハンサム」ではあるけれど、あくまで20世紀後半以降の時代のハンサムであり、古代ローマを舞台にした史劇にはあまりにそぐわない容姿。とにかく、顔も体も貧相すぎるのです。彼の吹替でバレエを披露するプロのダンサーの体格と比較すると、その貧相さは一目瞭然。
そんな貧相な男を皇帝が「美しい」と連呼するものだから、観ていて「えっ?」としかならない…。
そもそもこの作品は、原作を含め、主人公のセバスティアンの魅力が全てなので、そのセバスティアンが見すぼらしい貧相な男では、どんなに音楽が素晴らしくても、むしろ貧相さが際立つだけ。ただただ残念。
5分のYouTube動画をきっかけに執筆されたベストセラー小説を原作とし、ダウン症の弟を持つ悩める少年の心の葛藤と人間的成長を描いた青春ドラマコメディ映画です。主演はフランチェスコ・ゲギ、共演はロレンツォ・シスト、アレッサンドロ・ガスマン、イザベラ・ラゴネーゼ、アリアンナ・ベケローニ他。
絵本のような世界観やキャストのハマりぶりもあって、何となく「いい話」っぽくまとまっているけれど、中盤以降はずっと違和感。
面倒くさがりながらも、ダウン症の弟を可愛がり、ちゃんと面倒も見ている少年が、何故あんな酷い嘘をついたのか、それを全て主人公の問題としてしまっている両親や姉たちに納得が行かず。
主人公の少年だってまだ子供ですよ?
そんな子供にダウン症の弟の世話を押し付けてきたあなたたちの責任は?
両親や姉たちを「悪役」として描いているならともかく、むしろ一貫して家族思いの優しいキャラクターとして描いていながら、少年の気持ちに無頓着だった自分たちの責任や問題には一切触れず、少年に謝りもせず、問題を起こした少年をただ「赦して」受け入れるだけって、そりゃないでしょ。
そしてYouTube動画がバズって一躍有名人にという展開も唐突すぎ。
とにかく、実話をもとにしているはずなのに、物語の構成があまりにぎこちなく、しっくり来ないストーリー展開に最後はすっかりシラけてしまいました。
朝鮮王朝史上悪名高い怪死事件の謎に迫ったミステリ映画です。主演はリュ・ジュンヨルさん、共演はユ・ヘジンさん、キム・ソンチョルさん、チェ・ムソンさん、チョ・ソンハさん他。
娯楽映画としては充分に楽しめたのですが、あまりに都合が良すぎる話にちょっとシラけちゃったのは事実。
主人公の特異な能力(?) にしろ、結末にしろ、ありえないとまでは思わないし、娯楽映画としてはこれくらいの「ファンタジー」があってもいいとは思うんですが、ちょっと無理があるよなぁ…。
このあたりは「好み」の問題ではありますけど。
サスペンス映画の巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の映画術を紹介したドキュメンタリー映画です。出演はアリステア・マッゴーワン他。
イギリスのコメディアン、アリステア・マッゴーワンによるヒッチコックのモノマネのナレーションでヒッチコック作品を解説するアイデアは面白く、ヒッチコック本人による「オンライン講義」のような趣。
あまりに中身が濃く、1回観ただけでは理解し切れないところも多いので、何度か繰り返し観た方が良さそう。まさに「映画の教科書」という感じ。
ただ、アリステア・マッゴーワンによるナレーションは確かにヒッチコックに似ているのだけれど、大柄な人特有の呼吸の仕方まで再現しているので、それが鬱陶しく感じられて、かなりノイズになっていたのは残念。そこはリアリティよりも聞き取りやすさを優先して欲しかったなぁという気も。