Marc のぷーたろー日記 -45ページ目

「唄う六人の女」('23)

 

交通事故をきっかけに深い森に迷い込み、奇妙な女6人に監禁された男性2人の不思議な体験を描いたサスペンススリラーです。主演は竹野内豊さん、山田孝之さん、共演は水川あさみさん、アオイヤマダさん、服部樹咲さん、萩原みのりさん、桃果さん、武田玲奈さん他。

 

Wikipedia「唄う六人の女」

 

ほとんど予備知識のない状態で観たので、完全に「サイコスリラー」だと思って観ていたら、最終的に全然違う話になっていてビックリ (@o@)

 

石橋義正監督なので映像はとにかく綺麗。6人の女優たちを見事なまでに美しく撮っていて、それ自体は本当に素晴らしいけれど、そもそも「美しい女性たち」で表現するセンスが完全に男目線で古臭く感じちゃう。このあたりは分かっていて敢えてやってるんでしょうけど。

 

また、「寓話」としてはメッセージがはっきりしているし、その表現の仕方も理解できるのですが、ストーリーテリングが雑。

 

物語の組み立て方が下手すぎて、展開がぎこちなく、説教臭くて折角のメッセージが空回りしちゃって心に響かないんですよ…。もうちょっと上手い脚本家と組んで、構成をしっかり練っていれば傑作になり得たのに…。本当にもったいない…。

「コンクリート・ユートピア」('23)

 

謎の大災害で唯一倒壊を免れた1棟のマンションを舞台に、生き残ろうとする住人たちの混乱と争いを描いたパニックサスペンスです。主演はイ・ビョンホンさん、共演はパク・ソジュンさん、パク・ボヨンさん、キム・ソニョンさん、キム・ドユンさん、パク・ジフさん他。

 

輝国山人の韓国映画「コンクリート・ユートピア」

 

観る前は一貫してシリアスでヘビーな内容だと思っていたのですが、予想以上にブラックユーモアに溢れていて、「狂気」の滑稽さがうまく表現されているように感じました。

 

ごく普通の、本来は善良な人たちが、文字通り「あっという間に」おかしくなっていくあたりのリアルさは本当に恐ろしいし、その一方で、希望のある終わり方は、ちょっと美化し過ぎなところはありますが、娯楽映画の終わり方としてはグッド!

 

同じ世界観を共有し、同じマンションの3年後を舞台にしたマ・ドンソクさん主演の映画「バッドランド・ハンターズ」('24) もあるらしいので、それも機会があれば観ようと思います (^^)v

「ゴールデンカムイ」('24)

 

野田サトルさんの同名人気コミックを実写化した作品で、明治末期の北海道を舞台に、アイヌの埋蔵金の謎を巡る冒険サバイバルアクションです。主演は山崎賢人さん、共演は山田杏奈さん、眞栄田郷敦さん、矢本悠馬さん、玉木宏さん、舘ひろしさん他。

 

Wikipedia「ゴールデンカムイ」

 

原作も未読、テレビアニメも未視聴、アイヌを題材とした原作が大ヒットというくらいの知識だけで観てみたのですが、かなり楽しめました (^^)v

 

原作漫画のイメージを再現した登場人物たちの特殊メイクはちょっとやり過ぎに見えるところもありますが、むしろそれが一種の「異世界ファンタジー」風の世界観に説得力を与えているように感じました。

 

原作の最初の1割にも満たない部分の映像化なので、「登場人物たちの紹介」で終わってしまっていますが、それでも充分に楽しめたので、この続きとなるテレビシリーズも楽しみです♪

「トラフィック」('00)

 

1989年に英国で放映された全6話のテレビドラマ「Traffik」をもとに、米国とメキシコが抱える深刻な麻薬汚染の現実を、2国間を結ぶ麻薬ルート「トラフィック」を巡る3つの物語を通して描いた社会派の群像サスペンスです。出演はマイケル・ダグラス、ベニチオ・デル・トロ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、ドン・チードル、デニス・クエイド、ルイス・ガスマン、スティーヴン・バウアー、ジェーコブ・ヴァルガス、エリカ・クリステンセン、ミゲル・フェラー他。

 

Wikipedia「トラフィック (映画)」

 

充実したキャストによる群像劇で観応えはありましたが、今の時代に観ると、かなり「虚しい」気持ちになります…。

 

この映画自体は、様々な悲劇が起きつつも、将来に希望が持てる前向きな終わり方をしていて、それは映画公開当時の多くの人々の「希望」だったんだと思います。

 

ところが、それから四半世紀近くが過ぎた今、インターネットの普及に伴って、薬物汚染は悪化の一途。

 

この映画の中のセリフにもあるように、「米国は既に麻薬戦争に負けている」んでしょうし、それは米国に限らず、世界中、そして日本ですら同じ状況なのかもしれません。

 

そのため、どうしてもこの映画を観終わった後には「虚しさ」しか残らないのです…。

「ネイビーシールズ 空港占拠」('24)

 

特殊部隊とテロリストたちの死闘を「ワンカット」で描いたミリタリーアクション「ネイビーシールズ ローグ・ネイション」('21) の続編で、空港を占拠した謎の傭兵部隊とネイビーシールズの戦いを描いたアクションスリラーです。主演はスコット・アドキンス、共演はマイケル・ジェイ・ホワイト、アレクシス・ナップ、トム・ベレンジャー、ワリード・エルガディ他。

 

Wikipedia「ネイビーシールズ 空港占拠」

 

この手のアクション映画の場合、「続編」とは言っても主人公が同じだけで別のストーリーにすることが多いと思うのですが、本作は完全に前作の続き。確かに前作ではいろいろと謎な部分が残されたままでしたが、それをちゃんと回収してる。これはちょっと意外。

 

が、基本的に前作同様に、ストーリーはないも同然だし、アクションそのものも、悪くはないですが、主人公が不死身すぎてリアリティはないし、特に新鮮味はないです (^^;;;

 

とにかく、観るべきところは、前作同様に「ワンカット」で撮っている、その1点のみ。前作よりもはるかに広い範囲を移動しながらの撮影は相当に過酷だったはず。どれだけのリハーサルを繰り返したのか、想像するだけで頭が下がります。

 

第3弾があるらしい終わり方をしたので、次はどれだけ過酷な「ワンカット」映像を見せてくれるのか、それを楽しみにしています (^^)v

 

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「Autopsy」('07)

 

ある猟奇殺人事件をきっかけに出会ったベテラン刑事と監察医の2人の男性の運命を描いたフランスのテレビ映画です。主演はステファーヌ・フレス、ティエリー・ヌーヴィック、共演はサラ・マーティンス、クロード・ペロン、フランソワ・シヴィル、フィリップ・デュクロ、パスカル・レネリック他。

 

観る前は主人公2人が協力して事件解決に挑む、2時間サスペンス的ミステリかと思っていたら、そちらの面はかなりしょぼい。事件自体も主人公とはほとんど無関係に解決しちゃうし。

 

物語の中心は、同性愛嫌悪的「有害な男らしさ」に捉われている妻子持ちの中年男性が、仕事で出会った年下の男性に恋愛感情を抱いてしまい、その事実をどうしても受け入れられずに煩悶する姿。それだけなら、殺人事件を背景にしなくても充分に成立する話。

 

ただ、主人公を刑事に設定することで「有害な男らしさ」に捉われたキャラクターに説得力を与えているのは(少なくとも2007年当時であれば)確か。

 

それでも、ラストの急展開が謎。

 

全く理解できないわけではないし、物語の流れとしてありえなくはないのだけれど、とてつもなく古臭くて陳腐な悲恋物語に強引に落とし込もうとしている不自然さが感じられてダウン

 

また、同性愛者の描き方にも偏りがあり、少なくとも2020年代の今の時代にはNGなストーリーだと思います。

 

とにかく、題材としては悪くないし、ベテラン刑事を演じたステファーヌ・フレスも、ミステリアスな監察医を演じたティエリー・ヌーヴィックも好演していただけにもったいない。

「メーテルレジェンド」('00-'01)

 

 

松本零士さんの人気漫画「銀河鉄道999」と「1000年女王」をつなぐ全2話のOVAシリーズです。声の出演は雪乃五月さん、池田昌子さん、榎本温子さん、松山鷹志さん、岸祐二さん、秋元羊介さん、潘恵子さん他。

 

Wikipedia「メーテルレジェンド」

 

何じゃこりゃ?!

 

松本零士という作家は「辻褄を合わせる」とか「論理的にストーリーを構成する」という概念が全くない人なので、こういう支離滅裂で破綻した話を作ること自体に驚きはないのですが、映像化するにあたって多くの人が関わっているにもかかわらず、どうして誰も「おかしい、変だ」と指摘しなかったのでしょうか?

 

「銀河鉄道999」と「1000年女王」が同じ世界線にある物語であることは昔から言われていましたが、そもそも世界観が違い過ぎて無理があります。なので「裏設定」くらいに留めておけばよかったのに、こうやって実際に物語にすると辻褄の合わない、論理的に破綻した話になるのは当然。

 

登場人物たちの陳腐なキャラクター造形は1970年代ならともかく、2000年を過ぎて制作された作品とは思えない古臭さ。特に、か弱いだけで何の役にも立たないメーテルのキャラクターにはイライラするばかり。

 

また、細かいことですが、マイナス600度などという、物理的にあり得ない設定を平気で出して来る厚顔無恥ぶりを含め、徹頭徹尾、松本零士作品らしい雑な世界観で観ていて呆れるしかありませんでした。

「フォーリング・ダウン」('93)

 

ロサンゼルスを舞台に、一見平凡なサラリーマンの中年男性が突然キレて街をパニックに陥れていくさまを描いたサイコスリラー映画です。主演はマイケル・ダグラス、共演はロバート・デュヴァル、バーバラ・ハーシー、フレデリック・フォレスト、チューズデイ・ウェルド、レイチェル・ティコティン他。

 

Wikipedia「フォーリング・ダウン」

 

有名な作品ですが、これまで興味がなくて観ていなかったのですが、たまたま機会があったので観てみました。

 

面白い。

 

観る前は、もっと派手なバイオレンス描写があるのかと思っていたのですが、意外に控えめ。

 

バイオレンス映画というよりもブラックコメディの要素が強く、まさに「イラつく世の中に、怒りの一撃!」といった社会風刺が印象的。

 

オチは最初から見え見えだし、基本的には気軽に楽しめる娯楽映画ですが、単なる娯楽にとどまらない、観終わった後に何とも言えない「余韻」があるのもグッド!

「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」('81)

 

松本零士さんの人気SF漫画「銀河鉄道999」の劇場版第2作で、前作の2年後を描いています。声の出演は野沢雅子さん、池田昌子さん、肝付兼太さん、麻上洋子さん、井上真樹夫さん、田島令子さん、富山敬さん、来宮良子さん、大塚周夫さん、森山周一郎さん、江守徹さん、城達也さん他。

 

Wikipedia「銀河鉄道999 (アニメ)」

 

非常に有名な作品ですが、前作で綺麗に完結していた物語の「蛇足」としか思えず、これまで全く食指が動かず、未見のまま40年以上が過ぎました。ただ、これだけの長い月日が流れたこともあり、「1度くらいは観ておくか」くらいの軽い気持ちで観てみました。

 

 

やっぱり蛇足。

 

無理に作った感がありまくり。これは観なくていいです。

 

前作の焼き直しでしかない安易なストーリーは前作を貶めているだけですし、ハーロックやエメラルダスは客寄せパンダでしかなく、使い方があまりに雑。

 

もちろん、ただの焼き直しにならないように「父と息子の物語」を全面に出したり、前作では謎のまま放置されていた点を明らかにしたり、工夫していたのは分かりますが、いずれも取ってつけたようなものでしかなく、「で?」としか言いようがない…。

 

それでも、冒頭の老パルチザンのエピソードは、尺としてはほんのわずかであるにもかかわらず、グッと来るものがあり、改めてりんたろう監督の演出の堅実さを感じましたし、全編通して当時のアニメーションとしては最高レベルの作画には観応えを感じました。

 

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「アメリカ沈没」('23)

 

北極圏で発生した大規模な磁場異常の影響で起きた大地震による氷河の崩壊と地殻変動よって発生した超巨大津波で沈没の危機に瀕した北米大陸を救う任務に挑むことになった科学者たちを描いたパニックアクションです。主演はジョニー・ペイカー、共演はマイケル・パレ、リンジー・マリー・ウィルソン、ポール・ローガン、ミンディー・モンタヴォン、リサ・コール他。

 

本作を制作したのはB級映画専門でカルト的ファンも多いアサイラム社とは言え、これだけのスケールの大きな題材をよく低予算で作ろうと思ったなぁと、まずその点で感心するやら呆れるやら (^^;;;

 

予想通り、映像は笑っちゃうほどチャチ。

 

金のかかるシーンはことごとくチープなCGで誤魔化してるし、とにかく低予算で頑張って工夫して撮りましたというのがよくわかる映像。

 

ストーリーも全てが予想通りの展開しかしないし、ご都合主義そのもの。

 

が、そんな突っ込みどころをイチイチ突っ込んでる暇もないほど、猛スピードで展開し、エンドクレジット込みで80分強で完結させる「無駄のなさ」は見事。

 

映画館の大画面で観るような映画ではなく、配信などで気楽に時間潰しをするにはちょうど良い娯楽作品。その点では充分過ぎるほどの出来でしょう (^^)v