Marc のぷーたろー日記 -47ページ目

「エレベーター・ゲーム」('23)

 

SNSで広まった「エレベーターをあるルールに従って操作すると、最後に異界への扉が開く」との都市伝説をもとにしたホラーです。主演はジノ・アナニア、ヴェリティ・マークス、共演はアレック・カルロス、ナザリー・デムコヴィッチ、マディソン・マキサック、メーガン・ベスト他。

 

よくある「都市伝説モノ」のホラーで新鮮味もないので全く期待しないで観たら、それをさらに下回るつまらなさダウン

 

オチもないし。

 

ただ、一般的には「傲慢な脳筋の白人男」に設定されそうな役をアジア系(?)の俳優が演じていたのだけは新鮮だったかな。違和感しかなかったけど (^^;;;

「EXPO2−爆発物処理班−」('24)

 

連続爆弾テロ事件に挑むロンドン警視庁・爆発物処理班の女性を描いたサスペンスドラマシリーズの第2シーズン全6話です。主演はヴィッキー・マクルア、共演はマーク・スタンリー、ジュリアン・オヴェンデン、ナタリー・シンプソン、ケリー・ゴッドリマン、エリック・シャンゴ、ナビル・エルーアハビ、マーヌフ・ティアラ、トミワ・エドゥン、ベサン・クリナーネ、トーム・アシュリー他。

 

前シーズン同様のハードで残酷なストーリーに最後まですっかり観入ってしまいました。

 

前シーズンでは真犯人のキャラクター造形に微妙に違和感があったのに対し、本シーズンでは徹底して「過激思想に染まった狂ったリーダーが率いるテロリスト集団」として描き、人間らしさを完全に排したことで、違和感はなくなりましたが、逆に今の時代を舞台にした物語としては古臭いし、リアリティがなくなっちゃったかなという気も。もちろん、勧善懲悪に徹したからこそ、後味が良くなったわけですけどね。

 

とにかく、シリーズはまだ続くと思うので、第3シーズンを楽しみに待つことにします (^^)v

 

関連記事

「翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜」('23)

 

埼玉県を徹底的に「ディスった」魔夜峰央さんの同名ギャグ漫画を実写映画化した「翔んで埼玉」('19) の続編で、舞台を関西に移したコメディ映画です。主演はGACKTさん、二階堂ふみさん、共演は杏さん、堀田真由さん、川崎麻世さん、藤原紀香さん、片岡愛之助さん他。

 

Wikipedia「翔んで埼玉 (映画)」

 

前作もそうですが、結構際どいギリギリのところもありつつ、出演者が生き生きと楽しそうに、しかも大真面目にバカバカしいことをやってくれているおかげで、気楽に観られる「長編のコント」になっているのはグッド!

 

ただ、2作目ともなると、前作のようなインパクトと新鮮味にはどうしても欠けちゃうところはありますが、それを差し引いても充分に楽しめました (^^)v

 

でも、明日には内容なんて忘れちゃいそう (^^;;;

 

関連記事

「PERFECT DAYS」('23)

 

渋谷で公衆トイレの清掃員として働く男性の日常をドキュメンタリータッチで描いた、ヴィム・ヴェンダース監督によるドラマ映画です。主演は役所広司さん、共演は柄本時生さん、中野有紗さん、アオイヤマダさん、麻生祐未さん、石川さゆりさん、田中泯さん、三浦友和さん他。

 

Wikipedia「PERFECT DAYS」

 

ちょっと不思議な感覚の映画。

 

日本を舞台に日本人俳優が日本語でセリフを話している映画なのに「日本に非常によく似た別の国」の映画みたいな印象。

 

監督・脚本(日本人との共同脚本)がヴィム・ヴェンダースだし、撮影監督も編集もドイツ人。そのためか、映像から日本的な空気をあまり感じなかったのです。湿度が違うというか何というか…。

 

他にも、主人公の同僚の青年やその女友達、主人公の姪などの脇役のキャラクター造形にも違和感があってしっくり来ませんでしたし、衛生観念など、本当に微妙な細かい部分に「何か違う」と引っかかりを覚えてしまったのです。

 

でも、日本以外の国の人からすると、この映画の全てがとても日本らしく見えるんだろうなとは思いますし、それは当然かなとは思います。

 

とにかく「日本文化に興味がある外国人から見て分かりやすい日本」という世界観で、「面白い」というよりは「興味深い」映画でした。

「フェロー・トラベラーズ 」('23)

 

1950年代から1980年代の米国現代史を背景に、性的少数者に対する迫害や差別の歴史を2人の男性同性愛者の恋愛を中心に描いた政治スリラー・ミニシリーズ全8話です。主演はマット・ボマー、ジョナサン・ベイリー、共演はジェラーニ・アラディン、ライナス・ローチ、ノア・J・リケッツ、アリソン・ウィリアムズ、ウィル・ブリル、クリス・バウアー他。

 

生々しく切ない…。

 

単に性描写が生々しいだけでなく、スタッフ・キャストともに実際に同性愛者の人々が中心となって制作したドラマだけあって、綺麗事ではない、リアルで生々しいキャラクター造形とストーリーに、何度も腹を立てたり、心を震わされたり…。

 

今の時代からすると信じられないような酷い迫害や差別が「当然のこと」としてまかり通っていた時代が、遠い昔のことではないことを知識としては知っていても、こうやって映像で真正面から見せられると言葉を失います…。国家機密に関わる仕事をしている国家公務員が同性愛者であることをネタに脅迫されて敵国のスパイにさせられてしまう危険性を排除する目的で、同性愛者を見つけ出して排斥していたようですが、それにしてもやり方があまりに酷い…。

 

そして、当時の米国以上に酷い迫害が行われている国が今もまだ世界中に存在していることに思いを巡らせてしまいます。

 

このドラマで特に印象的だったのは、同性愛者を必要以上に嫌悪して迫害しようとする権力者ほど、実は同性愛者であることが珍しくない現実をしっかり描いている点。そして、男性同性愛者を中心とした物語ではありますが、それだけでなく、女性同性愛者などの他の性的少数者についても言及し、さらに黒人差別の問題もしっかり描いているのはグッド!

 

観る人を選ぶところは多々ありますが、それでも米国の現代史を性的少数者の視点から描いた本作は、一見の価値は間違いなくあります。

「ブルックリンでオペラを」('23)

 

ニューヨークで幸せに暮らす夫婦に訪れた、思わぬ人生の転機をユーモラスに描いたロマンティックコメディです。主演はピーター・ディンクレイジ、共演はアン・ハサウェイ、マリサ・トメイ、ヨアンナ・クーリク、ブライアン・ダーシー・ジェームズ、エヴァン・エリソン、ハーロウ・ジェーン他。

 

群像劇にしては中途半端で散漫な内容だなぁと思っていたら、ちゃんとオチをつけてまとめ上げているのはグッド!

 

が、それだけ。

 

話が絶望的なまでに面白くない。

 

何故この脚本で制作にゴーサインが出て、しかもスター俳優が出演することになったのか謎。

 

ただ、ピーター・ディンクレイジは個性と魅力を活かした役で、彼のファンならばそれなりに楽しめるかもしれません。

「愛と疑惑の果て」('24)

 

ギリシャの小さな島でレストランを経営する、秘密を抱えた米国人男性と恋に落ちたスペイン人女性の運命を描いたラブサスペンスです。主演はマット・ディロン、アイーダ・フォルチ、共演はフアン・パブロ・ウレゴ他。

 

「愛と疑惑の果て」なんていうチープな邦題が付けられてる時点でダメダメ感ありまくりでしたが、その予想通りのダメ映画。

 

まず、ヒロインに魅力がなさすぎ。

 

演じるアイーダ・フォルチのルックスは悪くないし、スペイン語を話しているシーンでは気にならないのですが、この映画のセリフの大半を占める英語を喋ると驚くほど酷い「ブス声」で聞くに耐えない…。

 

また、演じるキャラクターは初めから感じが悪いのですが、物語が進むにつれて、それが好転することは全くなく、むしろ嫌悪感は増すばかり。もちろん、彼女の思慮の足りない薄っぺらいキャラクターがあって初めて成立する物語なので、仕方ないのは分かるんですが…。

 

とにかく嫌悪感しかないので、終盤で本来は同情したり、共感したりすべきキャラクターのはずなのに「こんな女がどうなろうと知ったこっちゃない」とシラけた気持ちにしかなれず。

 

さらに、正体を隠して生きているはずの男が、一体どうやって、あれだけのレストランを経営できるほどの資金を用意し、建物を買えたのか謎だし、そもそも客商売をやろうと思うこと自体がかなり不自然。

 

褒められるのはギリシャの美しい風景だけでした。

「ことの次第」('82)

 

ヴィム・ヴェンダース監督が自らの苦い体験をもとに、資金難で製作の中断を余儀なくされた映画撮影隊の姿を描いたドラマ映画です。主演はパトリック・ボーショー、共演はイザベル・ヴェンガルテン、サミュエル・フラー、アレン・ガーフィールド、ロジャー・コーマン他。

 

Wikipedia「ことの次第」

 

簡単に言ってしまえば「商業主義的ハリウッド映画 vs 芸術家であるドイツの映画監督」の話で、実体験に基づいているだけあって、細かいエピソードやセリフには現実味があります。

 

そんな生々しい話をモノクロ映像で撮ることで、一種の不条理劇のような雰囲気を醸し出し、ラストシーンの急展開に説得力を与えているように感じました。

 

ただ、「物語」として観ると大して面白くはない。

 

そもそも「物語」を否定したい映画監督が主人公なので、これでいいんですけどね (^^)v

「遠い声、静かな暮し」('88)

 

テレンス・デイヴィス監督が自らの生い立ちをもとに撮った長編監督デビュー作で、1940〜50年代のリバプールを舞台に、ある労働者階級の一家が経験する人生のさまざまな出来事を当時のヒット曲などを全編に散りばめて描いたドラマ映画です。主演はアンジェラ・ウォルシュ、共演はピート・ポスルスウェイト、フリーダ・ダゥウィー、ロレイン・アシュボーン、ディーン・ウィリアムズ他。

 

いわゆる「ミュージカル」の形式ではないのですが、通常のセリフよりも登場人物たちが歌うシーンの方が多い印象で、しかも場面と歌詞が絶妙に合っているので、結果的にミュージカル映画を観ているような気分に。

 

それはともかく、観終わった後は複雑な気持ちに。

 

以前の自分なら素直に「人生っていろいろあるよね…」としみじみと心に沁みる「いい映画」と思ったでしょうし、今も確かに「いい映画」だとは思うのです。

 

暴力的な父親を死んだ後も許さなかった次女と長男は幸せな結婚ができたようですが、父親から「贔屓」され、自分の結婚式の際には父の不在を嘆いていた長女は、暴力的ではないものの、父親と大して変わらない「クズ男」と結婚し、このまま母親のような不幸な結婚生活を送ることが容易に想像できてしまうストーリー。よくできてると思います。

 

そして、時系列を入れ替えているので分かりにくいですが、最終的に3きょうだいは誰も幸せになれなさそうにも見えるエンディングも印象的。

 

が、自分も充分に長く生きてきたせいか、こういう「本当は不幸だと自覚してるのに、それもまた人生さと達観して、幸せな部分だけを見て、いい人生だったと思い込もうとする」話にはうんざりしちゃってるんですよ。現実にはそうやって思い込むしかないし、それでいいと思うのですが、それをわざわざ映画で観たくない。

 

どうもこの映画を見るタイミングを間違えたみたい。別の機会に観れば、もっと「素直に」観ることができたかもしれません。

「フォートレス/虚構の楽園」('23)

 

壁に守られた自給自足の楽園、2037年のノルウェーを舞台にしたパンデミックサスペンスドラマ全7話です。主演はセローメ・エムネートゥ、共演はラッセル・トヴェイ、アイリ・ハーボー、トビアス・ザンテルマン、ドミニク・オルバーン他。

 

現実離れしていますし、いろいろと都合が良過ぎて「おいおい」となっちゃうところはありますが、ノルウェーという、小国ながら様々な点で特異な国だからこそ成立する話であり、パンデミックを題材にしたサスペンスドラマとしてはそれなりに楽しめました。孤立主義は目先の利益に目が眩んだ大衆迎合主義でしかなく、いざという時には自ら築いた「壁」によって世界から見放され、場合によっては「隔離」されかねないとのメッセージは「なるほど」という感じ。最終的にそのメッセージがかなり弱められてしまったのは残念ですが。

 

出演者で特に印象的だったのは、イギリスからの難民を演じたイングランド人俳優ラッセル・トヴェイ。特徴的なルックスで、お世辞にもイケメンではないですが、いつもながら存在感を発揮していてグッド!

 

ただ、「巨悪が倒されて全てが丸く収まるハッピーエンド」とならないのは、ハリウッド的ノーテンキさを嫌うヨーロッパらしさとも言えますが、娯楽作品としてはすっきりしなくてイマイチかな。

 

ところで、この時代のノルウェーもまだ立憲君主制のように見えるのに、ここまでの国難に際して国王がセリフにすら登場しないのはかなり不自然で、違和感はありました。