「デンジャラス・ファミリー」('25)
元犯罪者が年末を過ごしている地方の町で、その家族やギャングが繰り広げる騒動を描いた犯罪コメディです。出演はエド・ハリス、ジェニファー・クーリッジ、ビル・マーレイ、ガブリエル・ユニオン、ルイス・プルマン、マイルズ・J・ハーヴェイ、エマヌエラ・ポスタチーニ他。
面白くなくはなかったのだけれど、展開に意外性が全くなく、最後まで予想通りにしか展開しないので、満足感は極めて低いです。
何より気になったのはエド・ハリスのキャスティグの違和感。
1人だけ完全に浮いているので、はじめは「堅気の人間ではなかった」ことを示すためかと思ったのですが、結局はそういう意味はなく、単なるミスキャストでしかなかったのは残念。この役は強面でももうちょっとコメディが似合う役者の方が合っていると思います。その点で言えば、ビル・マーレイの使い方は正しい。
「THE MONKEY/ザ・モンキー」('25)
スティーヴン・キングの短編小説をもとに、ゼンマイ仕掛けで太鼓を叩くサルの玩具を題材にしたホラー映画です。主演はテオ・ジェームズ、共演はタチアナ・マズラニー、クリスチャン・コンヴェリー、コリン・オブライエン、ローハン・キャンベル、サラ・レヴィ、イライジャ・ウッド他。
→ Wikipedia「THE MONKEY/ザ・モンキー」
グロテスクな描写が満載なので当然ながら万人にお勧めはできませんが、陰惨なのに妙にカラッとしていてコミカル。スプラッターホラーコメディとして充分に楽しめます。
ただ、死ぬ人の選ばれ方が謎で、その不条理さが面白いんでしょうけど、ちょっと引っかかってしまうのは、オカルトなものにもそれなりに「理屈」を求めてしまう自分の「性(さが)」なのかも知れません (^^;;;
「ログアウト−見えざる追手−」('25)
内縁の夫の死の真相を探るうちに謎のハッカーに追われるようになった女性を描いたスイスのサスペンスシリーズ全6話です。主演はソフィア・エサイディ、共演はアルカディ・ラデフ、イレーヌ・ジャコブ、アレクシス・ミシャリク他。
この手のドラマでありがちな「サイバー」を一種の魔法のように描くのは、もはや「そういうもの」と割り切るしかないのですが、それ以上にダメなのは、あまりに陳腐で安易なオチ。
第1話の冒頭部分だけで結末まで予想できてしまったけれど、あまりに安易すぎるので、さすがに今どきそこまで陳腐なオチにはしないだろうと思っていたら、本当に予想通りのオチで![]()
せめてもう一捻りくらいあればまだマシだったのでしょうが、本当に捻りも何もない、おそらくサスペンス映画を観慣れている人なら大抵が予想できてしまうオチなのは手抜きにもほどがあるというもの。
また、あれだけの悲劇が起きていながら、エピローグがノーテンキ過ぎるのには呆れるばかり。
まぁ、これだけテキトーな作りなので、頭を空っぽにして気楽に観られるとも言えますけどね。
「タルサ 俺の天使」('20)
実話をもとに、心に深い傷を負って人生を棄てていた元米海兵隊のやさぐれ男が突然現れた娘と名乗る9歳の少女と父娘として暮らす中で再生していく姿を描いたドラマ映画です。主演はスコット・プライアー、リヴィ・バーチ、共演はニコル・マリー・ジョンソン、ジョン・シュナイダー、キャメロン・アーネット他。
「いい話」だとは思うのです。
が、実話に基づいているにもかかわらず、登場人物たちの言動もキャラクター造形も非常にぎこちなくて作り物っぽい。いかにも台本に合わせて都合よく動かされている感じ。
しかも、その背景にキリスト教への信仰がはっきりと描かれているので、とにかく「説教くさい」のです。
ここまで露骨にキリスト教を布教するための「教育ビデオ」だとあらかじめ知っていたら、間違いなく観なかったでしょう。
「ライフ・ウィズ・ファーザー 」('47)
アメリカの作家でザ・ニューヨーカー誌のエッセイストであるクラレンス・デイの自伝から着想を得た1939年の同名舞台劇を原作としたホームコメディ映画です。主演はウィリアム・パウエル、アイリーン・ダン、共演はエリザベス・テイラー、エドマンド・グウェン、ザス・ピッツ、ジミー・ライドン他。
日本では劇場公開されず、長く経ってからようやくビデオ発売されたというのも大いに納得。アメリカ人にとっては当たり前でも、日本人には馴染みの薄い物事が物語の中心になっているので、多くの日本人には「面白さが分かりにくい」のは確かですから。
そのあたりを差し引いてみても、主人公夫婦の大人気がなさすぎるバカップルぶりには、「愛すべきキャラ」として描こうとしている作り手の意図は分かるもののドン引き。
結局、この映画の何が面白いのかさっぱり分かりませんでした。
唯一、観て良かったと思えたのは当時15歳のエリザベス・テイラーの美貌だけ。彼女の役柄も演技も酷いものでしたけど (^^;;;
「ワン・バトル・アフター・アナザー」('25)
元革命家と彼を追う鬼大佐を描いた、ポール・トーマス・アンダーソン監督による犯罪アクションです。主演はレオナルド・ディカプリオ、共演はショーン・ペン、ベニチオ・デル・トロ、レジーナ・ホール、テヤナ・テイラー、チェイス・インフィニティ他。
今年のアカデミー賞で作品賞や監督賞など6部門で受賞を果たすなど、さまざまな映画賞を受賞しており、高く評価されているのは大いに納得。
一貫して娯楽映画に徹しながら、そこに社会性を明確に込めており、ハリウッドをはじめとする「映画人」が好む内容になっていますから。
ただ、自分にとっては、確かに犯罪アクション映画としては楽しめたものの、その社会性の部分にもやもやとする違和感が常にまとわりついていたせいで観終わった後に素直に「(娯楽映画として)面白かった!!」とは全く言えなかったんですよね…。
どんなに綺麗事を並べ立てても、そして、そこに道義的正しさが多少はあったとしても、所詮はテロリストである主人公たちに共感は全くできませんし、権力側を一方的に「邪悪な存在」として描く勧善懲悪の薄っぺらさも幼稚にしか見えません。
とにかく、良い面、悪い面、どちらをとっても、非常にハリウッド的で、1960年代から1970年代にかけてのヒッピー文化で価値観が止まってしまっているような古臭さを感じてしまったのです。
観終わった後に言えるのは、愚かな親を持った子供がただただ気の毒。
「ボーダーランズ」('24)
世界的人気ゲームを原作とし、宇宙の賞金稼ぎが危険な惑星に隠された謎を追う冒険を描いたSFアクションです。主演はケイト・ブランシェット、共演はケヴィン・ハート、エドガー・ラミレス、アリアナ・グリーンブラット、フロリアン・ムンテアヌ、ジーナ・ガーション、ジェイミー・リー・カーティス、ジャック・ブラック他。
あまりの低評価に逆に興味を持って観てみました。原作のゲームについてはタイトル名すら知らなかったので思い入れは皆無ですし。
どこかで観たことがあるような設定、ストーリー、デザインの寄せ集め。新鮮味が全くないのはともかく、単純に面白くないのは致命的。
キャストが充実しているので、それで何とか最後まで観られましたが、これを金を払ってまでして劇場で観るのはありえない。
とにかく、こんな酷い脚本で、よくぞここまでのキャストを揃えられたなぁと、そっちに感心してしまいました。
「ランド・オブ・バッド」('24)
絶体絶命の危機に陥った米軍特殊部隊の新兵が、ベテラン空軍士官の後方支援で苦境を脱するさまを描いたサバイバルアクションです。主演はリアム・ヘムズワース、ラッセル・クロウ、共演はルーク・ヘムズワース、リッキー・ウィトル、マイロ・ヴィンティミリア他。
いろいろとご都合主義なところは気になりますが、この手のアクション映画では普通のことでもあるので、そこさえ気にしなければ、娯楽映画としては充分な出来。楽しめます (^^)v
それにしても一番驚いたのは主人公とともに救出作戦に参加するベテラン兵士の1人が主演のリアム・ヘムズワースの長兄であるルーク・ヘムズワースだったこと。
登場したシーンから「どこかで見たことある顔だなぁ」と思いながらも、なかなか思い出せず、「ジョエル・エドガートンとブランドン・スクレナーを足して2で割ったような感じだなぁ」などと思っていたら、エンドクレジットを見てビックリ (@o@)
これまで知っていたルーク・ヘムズワースとは全然印象が違う!!
ヘムズワース3兄弟の中で長兄ルークは弟2人と比べて身長も低め(とは言っても公称180cm)で顔立ちも悪役顔。スター性にはちょっと欠けるけれど、今回の役は渋い脇役で、出番は少なかったけれど存在感があってとても良かった (^^)







