Marc のぷーたろー日記
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「YADANG/ヤダン」('25)

 

警察や検察の周辺で裏情報収集や裏工作を行なう「野党(ヤダン)」と呼ばれる情報ブローカーを題材にした犯罪アクションです。主演はカン・ハヌルさん、共演はユ・ヘジンさん、パク・ヘジュンさん、リュ・ギョンスさん、チェ・ウォンビンさん、ユ・ソンジュさん他。

 

輝国山人の韓国映画「YADANG/ヤダン」

 

「ヤダン」を題材にしたのは新鮮で面白かったけれど、それは序盤だけ。

 

中盤以降は、絵に描いたような韓国映画らしい逆転復讐劇で「ヤダン」はどうでもよくなっちゃってる…。

 

これはこれで娯楽映画として充分に楽しめたし、後味も悪くはないのだけれど、韓国映画としてはあまりにありきたりの話。

 

もうちょっと「ヤダン」という題材を活かした話にして欲しかったなぁと思いつつも、おそらく「ヤダン」を題材にしても、これが限界だったのかなぁという気も。

 

ちょっと残念。

「死霊館 最後の儀式」('25)

 

実在の超常現象研究家夫妻を主人公にしたオカルトホラー映画「死霊館」('13) から始まったシリーズの第4作となる完結編で、夫妻と娘が「呪いの鏡」にまつわる怪事件に関わっていくさまを描いています。主演はヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、共演はミア・トムリンソン、ベン・ハーディ、スティーヴ・コールター、レベッカ・コールダー、エリオット・コーワン他。

 

Wikipedia「死霊館 最後の儀式」

 

このシリーズらしさは健在で、充分に面白かったのですが、4作目ともなると、新鮮味がなくなって、ちょっと「飽きた」かも (^^;;;

 

1作目と2作目に比べてイマイチ物足りなかった3作目よりは良かったけど (^^)

 

「続編が待ち遠しい!!」というほどの熱烈なファンではなかったけれど、それでもこれで終わりというのはちょっと寂しいような気もしないではないので、娘夫婦が跡を継いだことにして、新シリーズを始めてもいいんじゃないかなぁとか思ったり。

 

流石にそれは無理か (^^;;;

 

関連記事

「シンペイ 歌こそすべて」('25)

 

童謡、歌謡曲、民謡ほか幅広いジャンルで数多くの名曲を生んだ天才作曲家・中山晋平さんの生涯を描いた伝記映画です。主演は中村橋之助さん、共演は志田未来さん、緒形直人さん、渡辺大さん、三浦貴大さん他。

 

Wikipedia「中山晋平」

 

曲はもちろん知っているし、作曲した「中山晋平」の名前は知っているけれど、どんな人物かは全く知らなかったので、それを知ることが出来たのは良かったですし、その偉業を後世に残す意味でも、この映画を作った意味は間違いなくあると思います。

 

が、純粋に1本の映画として観ると、これっぽっちも面白くない (^^;;;

 

小学校の教材に使ってもおかしくない、お行儀の良い、絵に描いたような「偉人伝」。

 

起用している役者を含め、低予算で頑張って作ったのは分かるのですが、才能はあっても人物としては地味で面白みに欠ける上に、その内面に深く入り込むこともなく、表面的に描いているだけなので、心に迫るものは何もないのです。

 

「面白い」映画を期待してはダメ。純粋に「中山晋平」という大作曲家の生涯を概観するための映像作品。簡単に言えば、ドキュメンタリー映画の再現映像みたいなものと割り切って観るべきでしょう。

「囚われ人」('25)

 

17世紀初頭に出版されたスペインの冒険小説「ドン・キホーテ」の著者ミゲル・デ・セルバンテスの若かりし日々を、独自の解釈を加えて描いた歴史ドラマ映画です。主演はフリオ・ペーニャ・フェルナンデス、共演はアレッサンドロ・ボルギ、ミゲル・レジャン、フェルナンド・テヘロ他。

 

Wikipedia「ミゲル・デ・セルバンテス」

 

ミゲル・デ・セルバンテスの生涯については謎な部分が多いようで、そのあたりを、想像の翼を広げて独自の解釈で映像化した作品としてはなかなかに「興味深い」ものがあります。

 

歴史考証の観点からするとおかしなところもありますが、一種のファンタジーと割り切れば、それなりに面白いです。

 

ただ、主人公と「王」との関係の描き方が、「ありえない」とまでは言わないまでも、「物語のために動かされてる」感じが強く、あまりしっくり来なかったのは本当に残念。現代とは違って、主人公にはかなりの葛藤があるはずなのに、そこにはさほど深く踏み込んでいないのが気になって仕方ありませんでした。

 

アイデアは面白いし、映像も美しく、観るべきところはあっただけに、もうちょっと丁寧に描いてくれれば、文句なしに「素晴らしい!!」と言えたんですけどね…。

「暗殺者の家」('34)

 

ヒッチコックの代表作の1つ「知りすぎていた男」('56) の元となったヒッチコックのイギリス時代のサスペンス映画です。主演はレスリー・バンクス、エドナ・ベスト、共演はピーター・ローレ、ノヴァ・ピルビーム、フランク・ヴォスパー、ヒュー・ウェイクフィールド他。

 

Wikipedia「暗殺者の家」

 

「知りすぎていた男」が本作のヒッチコック自らによるリメイクであることは非常に有名なので、1度は観ておきたいと思っていたのですが、なかなか観る機会がないまま何十年も経ってしまっていました (^^;;;

 

今回、たまたま機会があったので観たのですが、改めて「知りすぎていた男」は本当に良く出来た作品だったんだなぁと感心。

 

本作も悪くはないんですが、「知りすぎていた男」と比較するとどうしても見劣りしてしまいます。特に終盤の展開の冗長さはかなり致命的ダウン

 

それでも、唯一、本作の方が良かったのは悪役のピーター・ローレの不気味な存在感。

 

それだけに、悪役としては詰めが甘すぎて相当に間抜けなキャラクターなので、せっかくの彼の個性が充分に活かし切れていなかったのが本当に残念。

「巌窟の野獣」('39)

 

ダフネ・デュ・モーリアの小説を原作とし、アルフレッド・ヒッチコック監督がハリウッド進出前にイギリスで最後に撮った冒険スリラー映画です。主演はチャールズ・ロートン、モーリン・オハラ、共演はレスリー・バンクス、ロバート・ニュートン他。

 

Wikipedia「巌窟の野獣」

 

デュ・モーリアの小説を原作としたヒッチコック作品と言えば、映画史に残る大傑作「レベッカ」('40) と「鳥」('63) がありますが、この映画に関しては原作者もヒッチコック監督本人も揃って出来に不満を述べており、ヒッチコック作品としては珍しく評価が低い作品。

 

これまでなかなか機会がなくて観ていなかったのですが、ようやく観ることができ、評価が低い理由がよく分かりました。

 

「何じゃこりゃ?!」としか言いようのない、徹頭徹尾バカバカしい話。

 

登場人物たちが揃いも揃ってバカで間抜けすぎるし、言動が支離滅裂。

 

チャールズ・ロートンの見事なまでの「気色悪い演技」や特撮など、観るべきところはそれなりにありますが、そんな良い部分を完全に打ち消してしまうほどの酷い出来。

 

ヒッチコックでもこんなつまらない映画を撮ったんだなぁという「感慨」しかありませんでした。

「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」('23)

 

人類が人工的な環境に適応するために進化し続けた結果、痛みを感じることがない時代となった近未来を舞台に、体内で新たな臓器が次々と生み出される「加速進化症候群」の男性を描いた、デヴィッド・クローネンバーグ監督によるSFボディ・ホラーです。主演はヴィゴ・モーテンセン、共演はレア・セドゥ、クリステン・スチュワート、スコット・スピードマン、ドン・マッケラー他。

 

Wikipedia「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」

 

純度100%のクローネンバーグ映画。

 

彼の変態趣味を思う存分「堪能」できます (^^)

 

その一方で「人類の進化」というSF的観点で観ると、なかなかに興味深いものがあります。

 

それにしても、主演のヴィゴ・モーテンセンは、役自体には合っているのだけれど、もうちょっと彼が若い時に撮ってくれれば良かったのになぁと、言ってもしょうがないことをついつい考えてしまうほど、彼の「老い」が気になってしまったのは残念。周りが彼と比べてかなり若い俳優ばかりだったので、余計に彼の「老い」が目立ってしまっていました。これは意図的なのかもしれませんが、周りの俳優の年齢はもうちょっと上の方が良かったように思います。

「疑惑」('82)

 

松本清張さんの同名小説を作者本人が脚色した作品で、保険金殺人の容疑者となった女性と彼女を弁護することになった女性弁護士を描いた心理サスペンスです。主演は桃井かおりさん、岩下志麻さん、共演は柄本明さん、鹿賀丈史さん、仲谷昇さん、小林稔侍さん、内藤武敏さんほか。

 

Wikipedia「疑惑 (松本清張)」

 

非常に有名な作品ですが、何故かこれまで観る機会がありませんでした。今回、たまたま機会があったので、ようやく観ることができました。

 

とにかく、桃井かおりさんと岩下志麻さんの存在感と迫力が凄まじすぎて、この2人の演技を観ているだけでも充分に満足できてしまうほど。

 

「容疑者の女性が本当に裕福な夫を保険金目当てで殺したのか?」というミステリ要素が物語の中心ではありますが、それ以上に印象的なのは、2人の対照的な女性の「生き方」であり、その違いを際立たせる結末も見事。

 

とにかく、原作では男性だった弁護士を女性に変更したのは大正解で、単なるミステリでは終わらない、人間ドラマとしての厚みが増した本作は傑作。

 

お勧め。

「大長編 タローマン 万博大爆発」('25)

 

岡本太郎さんの言葉と作品をモチーフに「1970年代の特撮ヒーロー番組」という体裁で作られたテレビドラマ「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」('22) の劇場版で、舞台は万博が開催された1970年(昭和45年)と「1970年代頃に想像されていた未来像」としての2025年(昭和100年)となっています。

 

Wikipedia「TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇」

 

テレビドラマの方は存在すら知らなかったので、この映画版をきっかけにその存在を知ることができただけでもありがたい。

 

1970年代に子供時代を過ごした人間としては、アイデアは面白いし、作品としても楽しめました (^^)v

 

ただ、この特殊過ぎる世界観で100分を超える長尺は、観ていてちょっとばかりキツいものはありましたけど (^^;;;

「“教授”と呼ばれた男」('25)

 

ナポリの犯罪組織の抗争を描いた実話小説を原作とした、ジュゼッペ・トルナトーレの1986年の映画監督デビュー作を、未公開シーンを追加して再編集した犯罪ドラマシリーズ全5話です。主演はベン・ギャザラ、共演はラウラ・デル・ソル、ニコラ・ディ・ピント、フランコ・インテルレンギ、レオ・グロッタ、マルツィオ・オノラート、ルチアーノ・バルトーリ、アニタ・ザガリア

 

Wikipedia「ラファエレ・クートロ」

 

かなり脚色して描かれているそうですが、それでも実在の人物ラファエレ・クートロをモデルにして描かれた物語は、全く知らない話だったので、それを知ることができたという意味では非常に「興味深く」観ることができました。

 

が、確かに主演のベン・ギャザラの存在感やカリスマ性のおかげで何となく納得させられてしまうのですが、純粋に「物語」として観ると、かなり物足りない。

 

主人公にしろ、彼が唯一愛していた姉にしろ、登場人物たちのキャラクターがいずれも充分に描かれておらず、特に主人公と姉の近親相姦を匂わせる関係は、何かに遠慮しているとしか思えない、奥歯に物が挟まったような非常に中途半端な描き方。

 

要は全体に「薄い」のです。

 

「ゴッドファーザー」をはじめ、マフィアの抗争を描いた物語は多々ありますが、過去のさまざまな傑作と比較すると、どうしても見劣りしています。

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