Marc のぷーたろー日記
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「BAD GENIUS/バッド・ジーニアス」('24)

 

高校生たちがテストで仕掛ける巧妙な集団カンニング計画を描いたタイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」('17) をハリウッドリメイクした青春映画です。主演はカリーナ・リャン、共演はジャバリ・バンクス、ベネディクト・ウォン、テイラー・ヒックソン、サミュエル・ブラウン他。

 

米国の移民の子供たちの置かれている状況を描くなど、米国を舞台にする意味を加えているのはいいのですが、終盤の展開が完全に「ハリウッド製犯罪映画」のノリでニュアンスが全く違うものになってしまったのは残念。アメリカ人好みの結末にしたかったのは分かりますけど。

 

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「欲望のアリバイ」('22)

 

不倫関係となった人妻の裕福なDV夫を殺そうと画策する刑務所帰りの青年を描いたエロティックスリラーです。主演はレイ・ニコルソン、ダイアン・クルーガー、共演はジア・クロヴァティン、ハンク・アザリア、チェイス・スイ・ワンダーズ他。

 

昔からある定番の題材で、特にジェームズ・M・ケインの小説「郵便配達は二度ベルを鳴らす」を引用するだけでなく、その小説を原作とした映画「郵便配達は二度ベルを鳴らす」('81) を意識し、同作でヒロインを演じたジェシカ・ラングの若い頃によく似たダイアン・クルーガーと、同作でヒロインの愛人を演じたジャック・ニコルソンの息子レイ・ニコルソンを起用しており、「そそる」ものはあります。

 

が、残念ながら、お世辞にも「成功」しているとは言えず。ラストで明らかになる「真相」は現代的で良かったんですけどね…。

 

とにかく、主人公である青年のキャラクター造形が定まっておらず、ストーリー展開があまりにぎこちないのです。中途半端に初心な好青年で中途半端に悪党という二面性は意図的なんでしょうが、描き方が下手すぎて大失敗。

 

演じるレイ・ニコルソンは父親にそっくりの毒のあるルックスが印象的ですが、その個性が全く活かされていないのは本当に残念。

 

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「世界一不運なお針子の人生最悪な1日」('24)

 

フレディ・マクドナルド監督が19歳の時に発表した同名短編映画を自ら長編映画化した作品で、人生一発大逆転のチャンスが転がり込んできた不運なお針子が、得意の針と糸を武器に繰り広げる冒険を描いたコメディタッチの犯罪サスペンスです。主演はイヴ・コノリー、共演はカルム・ワーシー、K・カラン、ジョン・リンチ、キャロライン・グッドオール他。

 

主人公の設定、物語の構成、結末、いずれもめちゃめちゃ好み。

 

なのに、何故か観終わった後に素直に「面白かった」とは全く言えない気持ちに。

 

理由を考えてみると、とにかく主人公をはじめとする登場人物たちに全く魅力がなかったことに尽きる。

 

必要以上に不快なキャラクターだったり、イライラさせらるキャラクターだったり、作り手としては「ゆる〜いブラックコメディ」を意図して敢えてそういうキャラクターを登場させていたんでしょうけど、自分には耐えられませんでした。

 

登場人物たちのキャラクター設定が違えば、もっと楽しめたのになぁと、ただただ残念。

 

要は、作り手側の趣味や嗜好が私と全く合っていなかったというだけです。

「Miss.イコライザー」('25)

 

フランス対外治安総局の極秘諜報部隊アルファの秘密工作員として働いていた過去を捨てて第二の人生を送っていた女性が身に迫る危機に立ち上がるさまを描いたスパイ・アクションです。主演はマリーヌ・ヴァクト、共演はエマニュエル・ベルコ、スリマヌ・ダジ、ニールス・シュネデール、グレゴワール・コラン他。

 

面白くなくはないのだけれど、既視感しかない新鮮味のなさで、明日にも内容は忘れちゃいそう (^^;;;

 

娯楽映画としてはそれでいいんだとは思いますけど、それにしても本当にありきたりの内容だし、この手の映画らしいツッコミどころが満載の映画でした。

「テレビの中に入りたい」('24)

 

1990年代にカルトなテレビ番組にはまった少年と少女が、それから2010年まで10年以上にわたって体験する出来事を描いた青春スリラー映画です。主演はジャスティス・スミス、共演はブリジェット・ランディ=ペイン、イアン・フォアマン、ヘレナ・ハワード他。

 

→ Wikipedia「テレビの中に入りたい」

 

とにかく不思議な映画ではありますが、生まれ育った家、家族、故郷に違和感を抱いて、「自分の居場所ではない」と感じる人は少なからずいるし、そういった人々の感覚をホラー風に描いた作品であることはよく分かるし、そのセンスはユニークで「興味深い」。

 

ただ、基本的に不条理劇なので、100分の尺でも長いと感じてしまいました。

 

このエキセントリックな世界観は長編映画よりも短編映画の方が良かったんじゃないかと思います。

「おーい、応為」('25)

 

浮世絵師・葛飾北斎の娘で同じく浮世絵師として活躍した葛飾応為を描いた伝記映画です。主演は長澤まさみさん、共演は永瀬正敏さん、髙橋海人さん、大谷亮平さん、篠井英介さん、奥野瑛太さん、寺島しのぶさん他。

 

→ Wikipedia「おーい、応為」

 

生没年すら判明していない葛飾応為の「謎の生涯」を何らかの独自解釈で描いた「物語」だと思っていたのですが、全然違っていました。

 

応為が夫と離縁して父親のもとに戻ってきたところから、父親が死ぬまでの「日常」を淡々と描いただけで、「物語」の体(てい)をなしていないのです。

 

と聞くと、退屈な映画と思うかもしれませんが、そんなことはなく、意外に最後まで飽きずに観ることができました。

 

ただ、もうちょっと「物語」らしさがあってもよかったかなぁとは思います。少なくとも応為の浮世絵師としての「活躍」を描くべきだったと思うし、彼女が父親と共に絵に打ち込んでいる姿を映しているだけなのは、やはり物足りないです。でも、この映画の作り手はそんなありきたりな「偉人伝」にはしたくなかったんでしょう。

 

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「ULTRAMAN」('19-'23)

 

 

 

円谷プロダクションの人気特撮シリーズ「ウルトラマン」の「その後」を描いた同名漫画を原作としたアニメシリーズの全3シーズン全31話です。声の出演は木村良平さん、江口拓也さん、潘めぐみさん、田中秀幸さん他。

 

→ Wikipedia「ULTRAMAN (漫画)」

 

想像以上に酷い出来だった…。

 

もはや「ウルトラマン」である必要の全くない、アメコミのスーパーヒーローのただのパクリでしかないし、しまいにはセーラームーンまでパクる始末。

 

ストーリーも深みを出そうとして大失敗。描き方があまりに雑なせいで薄っぺらく、心に全く迫ってこない。

 

必要以上に勿体ぶってるせいでテンポも悪く、観ていてイライラするし、主人公とヒロインの「バカキャラ」も不快。

 

そして何と言っても、まともに絵の描けるアニメーターを雇えるほど予算がなかったのか、モーションキャプチャーと3DCGで誤魔化しただけの登場人物たちは、ただの木偶の坊で、実写的動きとミスマッチすぎてひたすら気持ち悪く、「一体どこの素人が作ったんだ?」と言いたくなるレベル。

 

それでも、唯一褒められるのはアクションシーン。

 

実写のようにもアニメーションのようにも見える独特の映像表現が印象的で、迫力もあってグッド!

 

作り手の意図としてはアクションシーンを見せたかっただけなのかもしれないし、それなら充分に目的は達成できてるかな (^^)

「キャンドルスティック」('25)

 

現代の世界の金融界を舞台に繰り広げられる壮大なコンゲームを描いた、日本・台湾合作のマネーサスペンスです。主演は阿部寛さん、共演は菜々緒さん、サヘル・ローズさん、津田健次郎さん、YOUNG DAISさん、リン・ボーホンさん、アリッサ・チアさん他。

 

なんでこの出来で公開OKになったんだろ?

 

ハッキングにしろ、FXにしろ、描写が雑すぎて全然リアリティがないし、何と言っても、ハラハラドキドキ感が全くないのはサスペンス映画として致命的ダウン

 

しかも、無駄に登場人物が多いし、言動が釈然としないし。

 

出演者のファンでも視聴は辛いと思う。

「真救世主伝説 北斗の拳」('06-'08)

 

 

 

 

 

武論尊さんと原哲夫さんのコンビによる人気漫画「北斗の拳」を原作としたアニメシリーズ5部作です。声の出演は阿部寛さん、宇梶剛士さん、石田ゆり子さん、堀内賢雄さん、大塚周夫さん、浪川大輔さん、坂本真綾さん、大塚明夫さん他。

 

→ Wikipedia「真救世主伝説 北斗の拳」

 

石田ゆり子さんが下手すぎてダウンだけど、全体として出来は悪くない。

 

実際、最後まで楽しめたし、特にラオウのファンなら満足できると思う。

 

でも、今の時代に観ると、どんなに極悪非道な悪党であっても最終的には「魅力的な漢」に見えるように描いていることに、「有害な男らしさ」を全肯定しているように見えてしまうところが多々あり、昔のようには素直に楽しめなくなってしまったのはちょっと残念。作品の出来うんぬんでなく、完全に自分の内面の問題。

 

2000年代に映像化された本作も、2000年代に観れば、ここまで気にならなかったのかもしれないけど、2020年代の今となっては…。

 

「時代に伴う価値観の変化」は、たとえフィクションの世界に対してであっても、観る側の心理に多大な影響を与えるものだと改めて思い知らされた気分。

「暴落」('25)

 

2022年に韓国で起きた、50兆ウォン(約5兆円)が消えたとされる仮想通貨大暴落事件の実話をもとにした犯罪ドラマ映画です。主演はソン・ジェリムさん、共演はアン・ウヨンさん、ミン・ソンウクさん、ソ・ヒジョンさん、チャ・ジョンウォンさん他。

 

この事件のことはあまりよく知らなかったので、その「概要」を知ることができたのは良かったです。

 

が、映画、というよりも「物語」としては陳腐。

 

異常なまでの競争社会の中で人格を歪められた主人公をはじめ、登場人物のキャラクター造形にしろ、ストーリー展開にしてもあまりにも凡庸。どこかで見聞きしたような話ばかり。

 

あくまで実話から着想を得たフィクションと銘打っているので、どこまで実話通りなのかは分かりませんが、それにしても最初から最後までありきたりで、予想通りにしか展開しないので、「わざわざ映画にする必要なんてあったのか?」としか思えないのです。

 

それでも、敢えてこういう内容で映画化したってことは、これまで何度も指摘されながら全く改善されない韓国社会の歪みを今一度訴えたいってことなのかもしれませんけどね。

 

とにかく、純粋に1本の映画としては本当に退屈でした。

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