久しぶりに、安価で、手ごろな、
チェコ・アブサンを購入。
最近は、ポッキーが200円以上もする物価高なので、
貧乏人は、安いアブサンの、見直しをはかることにw


これ飲むのも久しぶりで、
20年ぶりくらいか。
20年前は、当時、円高もあって
2000円~2500円くらいで気軽に買えるアブサンが、
いろいろあったのだけれど、
いつのまにか淘汰されてしまって、
いま市販で生き残ってる安物アブサンは、
これとペール・ケルマンの黒色アブサンくらいかな。
チェコは東欧で、かつて共産圏で、
アブサンが禁止されたことはなく、
ずっと生産されてきた所が、フランスなどとは違う。
チェコのアブサンで代表的なのは、
チェコ・アブサン・ストロングと、
ゴッホがラベルの、キング・オブ・スピリッツなどだが、
これを今扱ってる代理店がなく、
個人輸入でもしないと入手困難で、また値段も高い。
いまネットなどで気軽に注文できるチェコのアブサンは
このチェコアブサンと
アブサン・ヴェルトヤンデ メテルカ くらいみたい。
このチェコ・アブサンの特徴は
いわゆるボヘミアン・スタイルというやつで
ニガヨモギは入っているが
アニスとフェンネルは少なくて
水で割っても濁らない。
(アブサンという、ハーブのリキュールを、
水戸黄門に、例えると、
アブサンに含まれる、ハーブのメイン・キャストの三役で、
大ニガヨモギを、黄門様とするならば、
グリーン・アニスと、フェンネルは、助さん、格さんw)
自分は、アブサンに水を加えたら、
しっかりと、白濁するタイプが好きなので、
このチェコ・アブサンは、もともと好みじゃないし、
アブサン通たちからすると、
こんなのは、まともな正統的なアブサンでなく、
ローカルな、擬似アブサンだ、という評価がほとんどだが、
やっぱり貧乏人には、この値段はてごろだな~ww
ラベルには
PALIRNA U ZELENEHO STROMU
と書いてあって
google翻訳で調べてみたら
緑の木蒸留所、ということらしい。
STROMUは英語の嵐じゃなくて、チェコ語で「木 tree」なのだとか
そのグリーンツリー蒸留所は歴史もあって古くからあるのだとか
アブサンの名前は、蒸留所の名前やそのオーナー名から
命名してあるのも多いので
そんだったら商品名も
グリーン・ツリー・アブサン とかにすれば
覚えやすくてよかったのに、とか思ってしまう。
ネットで調べたら
グリーンツリー蒸留所は、1518年設立で、
ヨーロッパ最古の蒸留所なのだとか。
ボトルのラベルにも小さく書いてあった。
そうすると、ますます
このアブサンの名前は、グリーン・ツリー・アブサン
にすればよかったのに、とか思ってしまうw


↓その蒸留所は、こちらの模様。


↓こちらは、旧ボトルのマーク

↓旧ボトルのデザインは、なかなか秀逸なゴシック風、
いまのは、それをちょっとモダンに変えたデザイン

↓旧ボトルも、今、こうしてみると、
なかなか渋い、いいデザインだったなあ~w

↓旧ボトルになかった、妖精さんが、今のボトルには居るw


チェコのアブサンは
ラベルの綴りが、ABSINTH となっていて
なぜか最後のEがなかったりする。

↓見た目通り、しっかり着色料が入っているはずだが、
旧ボトルでは、ボトル背面にしっかりと記載があった、
「黄色4号、青色1号」の文字が、
新ボトルではなぜか消えているが、それでいいのか?w
どうみても、着色料を使っているような、色あいなのだがw

↓旧ボトルでは、きちんと着色料表示があった。

↓開封して匂いを嗅いでみるが、強いアルコール感のみ

原酒は、着色料そのまんまの、ブルーハワイ色ww

原酒のままで、ちびりと味見してみたが
意外なことに、見た目ほど、ケミカルな、工業的な味ではなく
むしろシンプルでマイルドに感じるくらい。
↓水で割っても、まったく白濁しない!

↓氷を入れて、しつこくスプーンで攪拌しても、
全く、濁らない!

まるで試合中に、リング上で相手にロープにフラれても
意地としてロープに飛ばないUWFの選手のように、
アブサンのお約束である、水割りによる白濁を
とことん拒否してる感じ。
…って、昭和のプロレス・ファンじゃないと、
まったく通じない例えで、申し訳ない(爆)
このアブサンは、ニガヨモギは、
ツヨンの上限である10ppmギリギリ入っているらしいが、
アブサンのハーブの主役である三役のうちの、
アニスとフェンネルが、ほとんど無いみたいで白濁しない、
典型的なボヘミアン・スタイルのアブサン、という感じ。
↓ボヘミアン・スタイルのアブサンの飲み方で
角砂糖に、そのアブサンを浸して火をつけるというのがあるが
これは1990年ごろに
白濁しないボヘミアン・スタイルのアブサンの
販売促進のために、営業が無理くり広めたやり方らしく、
こんなことしても、当然おいしくはならない、というのが、
アブサン通たちの見解だそうだ。
そもそも、自分がこれから飲む酒を、
焼いて、こがしてどーすんの?って話だろうか。

そして肝心の風味だけど
大昔20年前に、口にした時は
工業的な、ケミカルな味の、印象だったが、
今回、改めて飲んでみると
意外と工業的なトゲトゲしさは、それほど感じない。
むしろマイルドでさわやかな酸味と甘さもあったりして、
少しフルーティーな感じすらある。
ひょっとしたら、レモン・バーム、メリッサなんかが
効いているハーブの配合なんだろうか?
おおかたのアブサン通の評価は
ウォッカにニガヨモギ入れただけの擬似アブサン、
というような意見が多いのだが
久々に飲んでみたら、アブサンとしては物足りないが
スピリッツしては全然ええかな~と思えてくる。
ベースのアルコールも、多分そんなに悪い感じはしなくて
さすがに歴史のある蒸留所で作ったという感じなのかな。
ニガヨモギのほかに、リンドウも入っているらしく、
そうしたらかなり苦みがあるはずだが
アブサン55みたいにベチャベチャと砂糖を入れて
その苦さをごまかしている感はなくて、
後味で残る甘味は、いやらしくない自然な感じ。
水割りで飲んだだけでも
うまくシンプルにまとまったカクテルを飲んでる感じ。
20年前に飲んだ時の、自分の印象は良くなくて
この自分のブログでも、過去、結構けなしてきたが、
改めて飲んでみたら
アブサンとしてのは評価は、ともかく、
スピリッツとして飲むのは、ふつうに良い感じに思えたりもする。
ウイスキーや、ジンや、ウオッカに飽きちゃった人には、
まあいいんじゃないかと思ったり。
そして、アブサンとしては、物足りなさはあるが、
それなりの個性的なハーブの配合というか
それなりの個性的な味わいは、あるような感じがする。
肝心の、アブサンとしての、ニガヨモギ酒としての酔い心地だが
いいアブサンによくある、ぼわわ~とした平穏な幸福感というよりは
体がほんのりあったまって、
ゆっくり自分自身が沈殿して静かになる感じ。
夏に、冷房の効いた部屋で飲むのにいいアブサンかも。
アブサンの一般的なイメージや、
王道的なものとは、かけ離れてる感じだが、
これはこれでまあ、あってもいいか、という感じ。
しか~し、
白濁しないアブサンは、
自分としては、どうも寂しいので
アニス&フェンネル不在のチェコ・アブサンに、
ニガヨモギなしでアニス中心のとペルノー(アニス酒)を足すという、
お互いが、欠けた部分を補う感じの、
ミックスとカクテルを試してみることにw
↓そして、笑っちゃうことに、
ペルノー(アニス酒)と水を混ぜても、
意地でも、白濁しない!w

↓そこに氷を入れて、しつこく攪拌したら、
やっと少し濁った!ww

そのミックスの味は、どうか、というと、
どちらかというと、ペルノー(アニス酒)の方の味が強くて、
チェコ・アブサンの方の味が、影に埋もれる感じ。
このチェコ・アブサンは、他のドリンクとは混ぜないで
そのまま水割りか、炭酸割りだけで楽しんだ方がいいのかな?
最後は、ぺルノー・アブサンと交互に飲み比べしてみた。
そうすると、白濁するフレンチ・タイプもやっぱりいいが、
ボヘミアン・スタイルもそんなに悪くない感じに思えたりしてくる。

翌日の二日酔いは、というと、
フレンチ・スタイルのアブサンみたいな幸福感のある二日酔いの
感じはなく、かといってタチの悪い宿酔いが残るでもない。
アルコールはそんなに後をひかず引いてくれた感じがした。
そしてこのアブサン特有の特徴的な後味は、
飲んだ翌日以降にも、けっこう残った感じがした。
このアブサンは、これメインで飲むアブサンという感じないが
夏に、さっぱり酔いたいときには意外と良いアブサンかも。