↓ 二日酔いの、後悔と喪失の気持ちの、夜想曲を作ろうと試みたら、
  なんだかけだるい、アブサン・ブルースになってしまいましたww
  ★★ご注意★★ 
  動画のスライドの中に、幻覚のようなものが出てきますが、
  これはあくまで動画上の効果に過ぎなくて、
  現在、市販されている合法的なアブサンを飲んでみても、
  ドラッグのようなトリップの感じには、まずならないと思われます。
  現在の合法アブサンは、飲みすぎたり、他の成分を加えるような、
  変な細工をしなければ、他の普通のハーブ・リキュールと同じように、
  適度に楽しめるお酒と思います(あくまで個人の感想ですw)
  そして、私も含め、お酒の飲みすぎには、
  くれぐれもご注意くださいませww(各自、自己責任で)


あぶさん、と言ったら、
自分も含めた、昭和生まれの、オジちゃんたちは、つい、
水島新司の野球マンガを、思い出してしまうかもww

でもそれ以外に、自分が、アブサンと聞いて、

思い浮かんでしまうのが、
ドガの「アブサン」という、なんとなく不思議な雰囲気の絵画。


ドガ、と言ったら、色彩と空気感の鮮やかなパステル画とか、
踊り子の絵とか、なにげに大胆な構図とかを、
思い出す人が多いのかもしれないが、
自分は、高校時代に、ヒマつぶしで開いて眺めてみた美術図鑑で、
たまたま目にしたこの絵が、なぜか妙に記憶に残っていて、
ついでに、その絵についての解説文を読んでみたら、
アブサンは、なんだか危険で、物騒な酒だった、みたいな記述があって、
なるほど、かつて世の中には、そういう怪しい酒があったのだなあ~、
などと何気に深く、記憶に刻まれた感じ。
でも、その頃は、ネットもないし、それについて深く調べる機会もなく、
それから結構な時が経過したが、
ドガのこの不思議な絵のことは、なぜかずっと覚えていた。

そして、長い時間が過ぎて、自分が40の半ばくらいの頃に、
過去に多くの国で禁止されていたアブサンが、

その成分に、しっかりした基準と規格を設けることによって、
合法的に解禁となって、日本でも気軽に買えることを知り、
それまで、いろんな酒になじんで来たけど、飽きが来ていた自分は、
このリニューアルされた、ちょっと怪しい酒に、
手をだしてみることに。

そして、その頃の、復活合法アブサンの中で、
はじめて飲んでみたものが、
その当時、比較的安価で、入門するのに手ごろだった、
「アブサン55」というもので、
しかし、これには、ちょっとガッカリ。
甘ったるい上に、薬臭さ、青臭さがあって、
甘党の自分でさえ、イマイチ合わず、
そのあと、トレーネ・アブサンや
度数がかなり高い、ブルガリアやチェコのアブサン、
アブサンティーンや、ヴェルサントの黒ボトルなども飲んでみたが、
どうも、自分の抱いていたアブサンのイメージとも違い、
正直、自分はどれも、あまりおいしく感じなかった。
これら単体では、なんだか満足できる感じがなく、
せいぜい、水割りで、氷を浮かべて、一杯飲めば十分で、
二杯、三杯と、杯を重ねたい感じがせず、
これらの酒は、カクテルなどアレンジしたらまだいいのかもしれないが、
単体だけでの酒としてはどうも、と言った感じだった。

しかしそれに懲りずに、
それから、様々なアブサンに手を出してみたら、
自分が、これは、うまいな~と感じ、アブサンらしい雰囲気もあり、
いくらでも飲めちゃうようなアブサンに、数種出会った。
今でも、また飲みたいな~と思うのは、
もうすでに入手困難になってしまったけど、
ヴェルサント・ラ・ブランシュ、
アブサン・エドワー、
サントリーのヘルメスアブサンの黒ラベル、の三種。


とくに、国産のサントリーのヘルメスアブサンは、
カモミールの、リンゴのような香りと、後味がさわやかで、
実はいちばん、好きになったアブサン。

(カモミールは、「大地のリンゴ」を表すギリシャ語から来てるのだとか)
このアブサンのおいしさには、結構感動して、
このアブサンが、本格的なものだったかどうか知りたくなり、
本物のアブサンの証明である、
「ニガヨモギ」が成分に入っているのか、
メーカーに、わざわざ、メールで問い合わせまでしてみたが(笑)、
回答によると、これはかなり古い商品で、
レシピの記録や詳細も残っていないようで
「ニガヨモギ」が使われていたかどうかは不明、という回答だった。
しかし、これが、ニガヨモギ入りの、
正真正銘の、生粋のアブサンだったかどうかは、別として、
このアブサンは、自分にとっては、確実にオイシイもので、
黒ラベルでなく、後期のグリーン・ボトルや、白ラベルの物は、
ちょっと世間での評価が落ちるみたいだけど、
黒ラベルは、もし現在残っていたら、
一飲の価値はあると思う。
(たまに、物好きなバーで、ショットで飲める所が
 まれにあるみたいですが、

 このアブサンは希少価値がついてしまって、
 1ショットで2000円前後するみたいww)



この記事をご覧になった方は、
アブサンに興味を持たれて、
アマゾンやR天でポチる方が、いらっしゃるかも知れないが、
もし、お買いになる場合は、
「アブサン55」や、同じ会社の「エクストリーム・アブサン」や、
水色がきれいな「チェコ・アブサン」あたりに、
まずは目が行くんじゃないかと思われるが、
自分の好みから言うと、正直どれも、おすすめはしない。
(あくまで個人の見解ですが)
現在の合法アブサンで、たぶん無難かと思われるのは、
老舗のペルノーの「ペルノー・アブサン」あたりで、
(しかしこれすら、個人によって評価はまちまちです。)
ペルノー社は、アブサンがフランスで禁止になってから、
代替品の「ペルノー」を出したメーカーだが、
代替品の「ペルノー」は、せいぜい1杯か、2杯で、
その風味に、なんとなく飽きがくるのに、
「ペルノー・アブサン」は、まだ杯が続く感じで、
これはやはり「ニガヨモギ」の成分の有無による差なのだろうか?

 

 

 

 

あとは、「アブサン55」を出しているメーカーの
「グランド・アブサン」というのも、比較的手ごろな値段で、
すこし青臭い、薬っぽい感じがするけど、まあおいしい。

 

そして、アブサンは、やっぱり味がみんな個性的で違うので、
1本500~700mlで、5000円以上するものを買ってみて、
一口飲んで、全然、口に合わなかった、買った残りをどうすんだ!
なんていう事態もよくあるので、お気を付けください。
購入の際は、よくよく吟味することをおすすめします。
(あくまで、購入者の自己責任ですww)
もしその銘柄で、100mlのお試しサイズがあれば、
それで試してみれば、いざ、味が合わないときに
経済的にもソンが少ないし、その後の処分に困らないのでは?
などとと思ったりする。
ちなみに、アブサンは、ブイヤベースの隠し味にも、
使われることがあるとか。

自分がいろいろなアブサンを試しているうちに、
自分で一番ウマいと思った飲み方は、氷少なめの水割りロック。
アブサン好きな人の中には、
水割りなんて邪道で、ストレートでしか飲まん、
なんていう、かなりの豪傑もいるみたいだが、
アブサンはどれもアルコールが60度近いか、それ以上のものが多く、
沢山のハーブが入っていて、味がかなり複雑なので、
ストレートでは、刺激があまりに強すぎて、
風味の判別も、かなりムズカシイ気がする。

自分は、少なめの氷で、水割りにして、ゆっくり飲んで、
氷が解けて来て、味がうすくなってきたなあ、と感じてきたら、
そこにまた原酒を上からちょっと足しながら、
自分の口に合った、一定の適度な濃さを、キープしつつ、
飲むのがいい感じだった。
普通のように、濃い原酒を飲んでから、あとで水のチェイサーを飲むのでなく、
最初、やや薄めのロックの後に、原酒を足していく「逆チェイサー方式」(笑)

チェイサーなんて言うと、つい、あの名曲を思い出しますねww

 


自分は、アブサンの原料に使われるところの、
薬草や、パーブなどには、まったく何の見識も、経験もなく、
ただのド素人の、貧乏舌にすぎないのだが、
このアブサンには、いったいどんなハーブが入っていて、
どんな「緑の妖精」が住んでいるのだべなあ?
なんていう、自分勝手な、妄想と、ファンタジーを、
勝手気ままに、ふくらませなから(爆)
急に悪酔いしないように、
時間をかけて、ゆっくり、じっくり飲むのが好きww
(でも、いいアブサンでの二日酔いは、
 他の酒での、苦しい二日酔いと比べて、
 ほどほどに、たくさん飲んだ翌日は、
 意外と気持ち良い二日酔いです‥ww
 これも個人の見解にすぎませんが)

また、復活した合法アブサンは、そのままで、どれも十分甘いものが多く、
アブサンの飲み方の風習のスタンダードとされる、
アブサンの原酒を注いだグラスの上に、アブサン・スプーンを置き、
その上に角砂糖を乗せ、その上から、氷水を注ぐやりかたは、
甘党の自分でも、ちょっと甘さが過ぎるように思える。
禁止前のアブサンと比べて、現在のアブサンは、
「ニガヨモギ」の含有量が過度にならないよう押さえているみたいなので、
わざわざ砂糖で甘くしなくても、
リコリス(甘草)などの他のハーブの自然の甘味によって、十分に甘い気がする。




それにしても、アブサンとの最初の出会いは、
ドガの一枚の絵だったが、
それから数十年してから、その現物の復活版を口にすることになり、
それに一時期は、ひそかにハマってしまったものだが、
人生で、後年に、深い縁が出てくる物事というものは、
若い頃にすでに、その予兆や、意識しない出会いがあるものだなあ、
などと思ったりする。

そういえば、ダイワのフライ・リールの迷作(?)の
「トライアンフ #6」も
中学の頃に、ダイワの商品カタログで見かけて印象に残り、
それを数十年してから、実際に手に入れることになったが、
物事との出会いって、なんだか不思議なもの。



なんだか、アブサンが久々に飲みたくなったので、
久々に買って、ダイワの「トライアンフ」を手に取りながら
アブサンを一杯やりたい気分になってきたwww

 

今回アップした曲は、
スローな、出来損ないのブルースもどき、みたくなってしまったが、
いつものサブドミナント・マイナーが
いつものⅣmだけでなくてⅡm(♭5)というのも出てきて
最後のドミナントのV7も短9度のテンションがあったりするが、
そのコードもV7の上に、Ⅱm(♭5)のコードを乗せたのと
同じ音の構成になっていて、
この曲もサブドミナント・マイナーばかりになってしまったが、
Ⅳmというのは、Ⅳ上でのブルーススケールになじむ感じで、
それが自然にⅣ→Ⅳmというコード進行にもつながっていて、
自分の拙い曲の中でも、とりあえず分析してみると
面白い発見があるものだなあ、などと思ったりした。