↓ ヤフオクのページを眺めていたら、

  貧乏&ポンコツの自分にぴったりの、

  フェンウィックのジャンク品を発見ww

  どうやら、ルアー用グラスロッド、2ピースの、バット部が、

  グリップの上、真ん中くらいで、折れたしまったものらしい(笑)

 

早速、まよわず落札。

送料除けば、2000円くらい。

おととし入手したフェンウィックのFS53の2ピースの、バット部だけまるごとが

たったの500円だったというのに比べれば高いが、

キチンと、フェンウィックシールの上部のいい所で折れてる感じなので、

これはなんとか使えそう。

 

↓FS53のジャンクを改造した、2年前の記事も、よかったら見てくださいw

 

 

 

 

落札後、すぐに届いたジャンク品をよく見てみたところ、

落札時は、FS55のバット部かと思っていたが、

どうやら、FS50の2ピースの、バット部の下半分らしい。

それにしても、見事な4分の1のロッドだ(笑)

 

フェンウィック・シールをよく見ると、

ちゃんとmade in USA とあるし、シリアル番号まである。

コルクグリップ上の、古めかしい形のフックキーパーも、

古き良きフェンウィック時代の頃の製品の模様。

ブランクの先端の切断部分も、縦に入った亀裂などがなく、

キチンと切断されており、まるで改造が前提で切断したみたいな感じ。

グリップのリールシートもあまりゆるくないし、

ダメだったところは、

グリップエンドのコルクの角が、少し欠け落ちているぐらい。

 

↓写真下の、FS53のバット部と比較しても、ブランクが細い。

ひょっとしたら、FS50より短いワンピースのロッドの、

バット部分だったのかも…

ブランクに、ロッドのスペックの表記の白い文字がある部分は、

折れて離れ離れになってしまったみたいで、確認しようがない‥

でも、自分のライトアクションの4ピース、ボイジャーに比べ、

グリップのコルクが、通年劣化で、痩せて、細くなったりしていないので、

リールをグリップにセットした時の、ゆるみ防止のために、

リールシートに、ゴムシートを、わざわざ貼る必要はないみたい。

むしろ、ミッチェル初期の、バカでかいリール・フットにはピッタリ。

 

 

ジャンク品の先端の、フェルール部らしきものに、

改造FS53の4ピースの、3番目を、試しにつないでみたら、

フェルールのペグの表面を、瞬間接着剤の重ね塗りで、肉盛りして成形すれば、

丁度よく接続可能な感じ。

 

それが出来れば、自分が過去に、改造、あるいは自作した、

4ピースのルアーロッドの、バット部として、そのまま使えるのが判明。

バットから上のセクションを、新たに自作しなくとも良さそう。

 

↓すでに、自作してあった、FS53の4ピース改造版の、

 3番目、2番目とティップ

 またその前に作った、偽フェンウィックの5.6フィートの4ピースの、

 3番目、2番目とティップの

 それぞれ、3番目のセクションに、フェルールが合う様にすれば

 バット部として、すぐ使えるじゃないか!

 5.3の4ピース改造ロッドと、5.6の自作4ピースロッドの、

 3番目のフェルールの口径が、なるたけ共通になる様に

 作っておいてよかった!

 

 

 

早速、ジャンク品の、先端のフェルール部をブランクから分離。

そして、そのフェルールを生かし、その内側に、

自分の手持ちの素材の補強のフェルールを足して、

新しくフェルールを作る。

 

↓ 完成したフェルール部

それにしても、

スピゴット・フェルールが、なんで、2段になっちゃたの?

と思われるかもしれないが、

太い方は、3番目のセクション用、

細いフェルールは、2番目のセクションを、つなぐことが出来るようにして、

3番目のセクションを外しても、2番目をバット部と直接接続できるようにし、

竿の全長を短く変えられるマルチレングスにするため。

釣りで川をさかのぼっているときに、

小さな流れ込みヤブ沢や、ポイントに木が覆いかぶさっているような

場所にぶつかった時に、どうしても尺の短いロッドじゃないと、

キャストがかなり難しい、という場面に出くわす時が、結構あるが、

その時に、4ピースの3番目だけ外して、

2番目を、バット部に接続できるようにして、

一時的にショートロッドとして使えるようにするため。

2重フェルールの、内側の細いフェルールの力で、

外側の太い方のフェルールの先端部に、

亀裂が入ったりしないように、その先端部の表面に、

フライ用の6/0のスレッドを2cmくらいの幅で巻いてから

その上を、瞬間接着剤を薄く均一に塗り、

乾いては塗りを何度も繰り返しをして肉盛り、コーティングしています。

 

↓ フェルールのペグの表面に、瞬間接着剤を、均等に薄く塗っては乾かし、

  また薄く塗っては乾かしを繰り返し、肉盛りして厚さをつけ、

  その厚くなった表面を、サンドペーパーで適度に削りながら調整し、

  太い方の、フェルールには、

  5.3と、5.6フィートの4ピースの、3番目にフィットするように調整し、

  細い方には、それぞれの2番目が、はまる様に調整完了。

  この調整に、半日以上かかった(笑)

 

あとは、フェルールのペグと、ブランクの先端の接合部分の上を、

スレッドで巻いて、ブランク先端にヒビが入らないよう補強巻きして、

オフィスアクセルの、一液性ウレタンでコーティング。

スレッドは、日輪の補修糸の、極細の茶色と白を使う。

このスレッドだと、ウレタンやエポキシでコートしても、

色が変色せず、そのままの色を保ってくれるので、

市販の変色防止のためのカラープリザーバーを、

いちいち塗らなくて良いので便利。

 

後は、グリップの末端の、コルク欠けを、水溶性のパテで補修。

↓こんな感じで、補修したいか箇所に、パテを塗り付け

↓ パテと、本物のコルクの境目は、

  水で塗らした綿棒で湿らすと、境目がキレイに埋まる

↓ 十分に乾燥して硬くなったら、300番サンドペーパーで形を整える。

↓あとは、ワッシャーとネジを組み合わせ、

 ネジのシャフト部分に、ガムテープを程よく巻き重ね、

 テープの表面に、瞬間接着剤を薄く塗ってコーティングした、

 バットエンド穴用の下栓を作ってハメて完成。

 

これにて、竿の4分の1のジャンク品を、

他の4ピースロッドの、バット部として利用可能に再生完了!

 

↓ 自分のFS53の、4ピース改造版と組み合わせたら、

  ラインをガイドに通したままで、バット部の差し替えのみで

  5.4フィートから、5.1フィートにチェンジ可能。

 

あとは、2段フェルールにより、

4フィート10インチや、4フィートのロッドのバット部にもなる

↓ 4ピースで4フィート10インチ

↓ 3ピースで、4フィート

 

こうしてみれば、

ジャンク品の2000円+送料でも、

随分と安いもんじゃないか。

前に、FS53を4ピースに改造するときに、

5フィートでも使えるように、エクストラのバットを

作ったが、それの、コルクグリップと、リールシート用リングと、

ブランク素材と、塗料だけでも、あわせて5000円くらいかかったので

それからすると、全然安いもんだ。

↓上が、今回のジャンク品の再生バット、

 下が、0から作った5フィート用自作バット

 

 

 

そういえば、新宿2丁目に、

「日本再生酒場」というのがあったが、

じぶんは、「日本ぽんこつ釣具再生あぶさん酒場」といえるか?(笑)

 

捨てる神あれば、

それをひろうポンコツありですね(笑)

 

さて、この、ぽんこつ再生品を

ぜひ、川で試したくなってきた。

どの川で試そうかな?

 

そうして、釣り師は、どうしても、

釣りに出かけなければならなくなるような、

都合の良い言いわけを、見つけるのであった(笑)