□■Success!■□ -400ページ目

INDY JAPAN 300 Vol.3

180421indy-10.jpg
(GT等で使用するロードコース後方より、ポイントスターで進入する。)

4月22日決勝日。春の暖かさに青空が広がる。
その空に、渡辺貞夫のサックスが鳴り響く。

「君が代」だ。

日本国歌が終わると、米国海軍第7艦隊の音楽隊によるアメリカ合衆国国歌が響き渡る。

その演奏が終わると、スタンドは歓声に包まれ一気にヒートアップする!
そして、グランドスタンド右手よりその絶妙なタイミングで空を駆け抜ける!!

航空自衛隊松島基地所属第11飛行隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」だ。

スタンドからさらに歓声が上がる!
その瞬間、全身に鳥肌が立つ。最高の瞬間だ。

180421indy-11.jpg
(INDYでのオリジナル科目、720°ナイフエッジ)

ポイントスターで6機でグランドスタンド右側から進入後、
5番機ソロによる水平8の字、
再びグランドスタンド右側より5機によるチェンジオーバーターン、
5番機ソロによる720°ナイフエッジ、

そして最後はあの長野五輪でも魅せた、レベルオープナーで演技を締める。

180421indy-12.jpg
(演技の締めレベルオープナー。2003年より3年間、INDYでツインリンクの空に華を咲かせている。)


180421indy-14.jpg

ブルーインパルス終了後、ヒートアップした会場内に再び「ナベサダ」サウンドが響き渡る。
地元の少年合唱団とのセッション。
その歌声とともに、日の丸と星条旗がコース上でなびく。それは日米友好関係の象徴のように。

さあ、オープニングセレモニーも終わる。
いよいよ、スタートだ!

心象風景

190301NAF-01.jpg
2007.3.1 NAF ATSUGI VFA-102 F/A18-F RHINO

3月1日。夜勤明けで疲労困憊しているのに厚木基地へ。
おそらく中毒になっている。。。

ほんの僅かな確立でしかない、刺激とサプライズを求めて。

目をつむると見えない風景が見えて来る。
それが、「心象風景」だと言う。

何も考えずに、被写体に向かったってその絵は見えて来ない。

考えて、考えて被写体に向かう。

ポートレートなど「静」なものは考える時間がある。
しかし、戦闘機は考えていたら高度9000フィート、大島まで飛んで行ってしまう。
だから、その一瞬で捉えなければならない。

その一瞬を捉えた時、自分の中にあるもんもんとした物が消え去る。
だから、中毒になるのかも知れない。

190301NAF-02.jpg
2007.3.1 NAF ATSUGI C-9 SKY TRAIN

INDY JAPAN 300 Vol.2

180421indy-04.jpg

2006年4月21日。「INDY JAPAN 300mile」予選日。
朝から雲行きが怪しく、ついにはツインリンクの空は雷雨になった。
INDYは晴れる。その伝説のINDYウェザーにピリオドか。。。
遂に、予選走行は全てキャンセルに。

しかし、伝説のINDYウェザーは終わらなかった。

昼過ぎから上空にあった雨雲は、青空へと姿を変え始めた。
予選はキャンセルになったが、夕方のプラクティス走行のスケジュールが変更に。
前倒しに時間を延ばし、インディーカーのエンジンが爆音を上げる。

180421indy-03.jpg

青い空、白い雲。
航空自衛隊アクロバットチーム「ブルーインパルス」が、ツインリンクの空を飛ぶ。
翌日の決勝日、オープニングセレモニーで登場する為に、この日2機でプラクティスを実施。
進入方向とショーセンターを2機で確認、1機は水平8の字飛行を魅せる。
もし、この日雨雲が居座っていたらプラクティスはキャンセルになっていた。。。

180421indy-07.jpg

その時、パドックエリアで神秘的な現象が起きていた。
雷雨から一気に晴れ上がったため、濡れたアスファルトから水蒸気の煙が立ち込めた。
それは、INDYウェザーの伝説を魅せつけるようだった。

やっぱりINDYは晴れる!

青い空、白い雲。

190227NAF-02.jpg
2007.2.27 NAF ATSUGI VFA-102 F/A18-F RHINO

2月27日。本日もしつこく厚木基地へ。
ハンターのフライトも落ち着き、普段の静けさ?を取り戻した。

相変わらずホーネット組の2部隊が留守の為、フライトはライノ組の2部隊が中心。
昼間はそれなりの数がフライト。しかし夕方からバラバラ上がり、ナイトアタックへ。
夕飯を食って20時半頃引き上げたが、まだバリバリとフライトしていた。

好きだとは言え、あの時間までフライトされるのは勘弁して欲しい。

190227NAF-01.jpg
本日もやってくれた、ベイパー・サプライズ! VFA-102 F/A18-F RHINO

You're Beautiful

190225hit-05.jpg

都内某所、ハウススタジオに。
庭園から移動する。
久々のハウススタジオでの撮影。難しそうだが、それがまた自分に火をつける。

また、頭の中で連立方程式が駆け巡る。
夜勤明けの疲れがどこかへ吹っ飛んでしまった。

いつもハウススタジオに来ると思う事がある。
それは、何でも被写体にする事。いや、してやる事。
そうすると、おのずとその雰囲気が伝えられる写真が作れる。

190225hit-06.jpg
Model:Hakobe Chikuma
190225hit-07.jpg

(当画像の肖像権はモデルご本人、著作権は撮影者に帰属します。画像の無断転載、二次利用、画像への直接リンク等は堅くお断りします。)

花の都

190225hit-02.jpg

2月25日。最近平日が休みなので、本日も夜勤明けで撮影。
東京都内は某庭園へ。ゆっくりと芝生で横になりたい気分だったが、本日はポートレートを撮る。

空の下での、ポートレートは1ヶ月振りの事。
最近はもんもんとする事が多かったので、そのはずみで戦闘機を撮ってばかりいた。

戦闘機と違って、ポートレートは常にモデルさんの背中を見て考えなければならない。
そして1時間、ほとんど撮りっぱなしの世界。計算式がぐるぐる頭を駆け巡る。
夜勤明けには結構応えるが、好きでやっているのだからしょうがない。

しかし、東京は空気が汚いとか言うが、結構緑が多い。
ポートレートをやるようになって、お蔭様で都内の公園だけは詳しくなった。
たまには、公園以外のビル郡の下でコンクリートバックで撮ってみたい。

190225hit-01.jpg
Model:Hakobe Chikuma
190225hit-04.jpg


(当画像の肖像権はモデルご本人、著作権は撮影者に帰属します。画像の無断転載、二次利用、画像への直接リンク等は堅くお断りします。)

INDY JAPAN 300 Vol.1

180421indy-01.jpg

2006年4月20~22日、栃木県ツインリンクもてぎ。
「INDY JAPAN 300mile」が開催された。
インディーカー・シリーズはアメリカのレース。
ツインリンクもてぎのサーキットが、開催期間中その雰囲気に包まれる。
それが、たまらない。

毎年GT等、レースの写真を撮りに行くが、INDYに叶うレースは正直言って無い。

このレースは、自分が主にして撮る被写体が集結する。
車、人、そして航空機。。。
それは1年に1度の、祭りだ!!

180421indy-02.jpg

AIR FORCE ONE

171116itami-02.jpg
2006.11.16 大阪の街を背に伊丹空港を離陸する。

「AIRFORCE ONE」それは、アメリカ大統領専用機の空飛ぶホワイトハウスの事を言う。
実際は、大統領専用機が使うコールサインだ。

この飛行機が来日する時、要するにアメリカ合衆国大統領が来日する時は尋常ではない警備だ。
その中で、この飛行機を撮影すると言う事は容易ではない。
いつも普通に撮っている、羽田空港の撮影スポットですら撮れなくなる。
もちろん、展望(送迎)デッキも閉鎖になる。
撮りたくても撮れない、「撮影禁止」って言う、あのお得意の言葉が出てくる。

それだけアメリカ合衆国大統領の存在は、支持率が低かろうが偉大であると言う事だ。

171116itami-01.jpg
大統領専用機は同型機2機で行動をともにする。奥が大統領乗機、手前がバックアップ機。

一昨年の11月。APECに参加するブッシュ大統領が日本へ立ち寄った際のカット。
日米首脳会談は京都迎賓館で行ったため、大統領専用機は大阪伊丹空港に飛来した。

伊丹空港内の警備はもちろん凄い事に。展望デッキは閉鎖。
空港外の道路から、警察官に囲まれてやっと撮れたカット。

来日から1年以上が過ぎたが、安部首相に代わった事もあり、そろそろ来日かと期待をする。
もちろん目的は、この「AIRFORCE ONE」だ。

190222HND-01.jpg
城南島より羽田空港を U.S.AIRFORCE 89AW 1AS C-32

2月22日。久々に朝から羽田空港へ。
昔はここが、自分のホームベースだった。

一昨日来日した、アメリカ合衆国チェイニー副大統領。
いろいろと、問題を抱えての来日だったらしいが。。。
本日朝、次の訪問国オーストラリアへ向けて離日した。

副大統領が乗ってきた専用機は、米国要人が使用する毎度お馴染みの機体C-32。
しかし、綺麗な青空バックで上がりのカットを撮ったのは初めての事。
大統領専用機のC-25、あの有名な「AIR FORCE ONE」に比べるとかなりの差があるものの、
やっぱり、アメリカVIP機のホワイトとブルーのカラーは好きだ。
このカラーベースをデザインしたのは、故ジョン・F・ケネディー大統領夫人だとか。。。

190222HND-02.jpg
そして、バックアップ機の米空軍KC-10は副大統領機の15分後に離陸した。
羽田空港から、ダークグレーの米空軍機が上がる光景は何とも異様だった。

ま、とにかく今日の朝はあまりにも空が綺麗だったので、
絵に拘らず、純粋に仕事キッチリでこの2機を撮影した。

その後、毎度お馴染み厚木基地へ展開。
仕事キッチリのあとは、空へ突き抜けるハンターをこんな絵で撮ってみた。
190222NAF-01.jpg
NAF ATSUGI Hawker Hunter 2ndフライト

この飛行機も、厚木ではそろそろ見納めか??
本日は平日にもかかわらず、撮影ポイントには200人くらいが…。

逆流

Model:Hakobe Chikuma  Studio Still 2007.2.4
190204stl-13.jpg

戦闘機とは違うとこ。それは表情。。。

戦闘機は、エアボーンして捻った瞬間をいかに撮り逃さずキャッチするか。
オーバーヘッドでブレイクする瞬間を、いかに捉えるか。

サーキットで言えば、走っている車のその瞬間をいかに捉えるかだ。

モデルさんは決してそうではない。

表情をいかに捉えるか。自分の撮りたい表情を、どう撮るか。
かっこよく撮るのか?かわいく撮るのか?
それをカメラを構えて、頭の中で計算式を回転させる。

自分で良いのを撮ったと思っても、モデルさんからダメだしされる事も日常茶飯事で。
それでも、挑戦する意志を無くさず、突き進む。

撮っている被写体に、自分の写真についてレクチャーされるのは幸せな事だと思う時がある。
いくら、撮っても戦闘機は語ってくれない。どれが良いのかもわからないからだ。

やっとの思いで、モデルさんが写真をセレクトしてくれた時。

いつしか、戦闘機の撮り方も変わっていた。

190204stl-11.jpg

(当画像の肖像権はモデルご本人、著作権は撮影者に帰属します。画像の無断転載、二次利用、画像への直接リンク等は堅くお断りします。)