杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」 -26ページ目

西国分寺のクルミドコーヒー店長の高井さんと、一緒に働かれている奥さんをヤギサワバルにお招きして、「ヤギサワバルブレンドを作ろうの会」が開かれた。

 

 

高井さんはクルミドコーヒーで働きながら、ご自身でも「タカイトコーヒー」を経営し、オンラインショップで豆の販売や、イベントへの出店もされているとのこと。

 

とにかくこのご夫婦の雰囲気がよい。もうそこにいるだけで空気がやわらぐ。喫茶店というのはコーヒーの味だけではなく、お店の雰囲気も大切なのは言うまでもないけれど、お二人の雰囲気は間違いなくコーヒーを美味しくしてくれる気がする。

 

まずは参加者がそれぞれの「コーヒーとの関わり」を話しながら自己紹介。続いて高井さんからコーヒーについての豆知識をレクチャーしていただいた。「スペシャルティコーヒーとは?」「コーヒーの美味しさを左右する要因は?」など、参加者の素朴な質問にも答えながら、丁寧に教えていただいた。

 

みんなちょっと「コーヒー通」な気分になったところで、今度は3種類のコーヒーをテイスティング。「フレーバー」「酸の質」「質感・量感」「後味の甘さ」の項目に分けて、その特徴を自由に表現していく。

 

普通はありきたりな言葉ばかりになりがちだが、さすが柳沢界隈の方々は個性的。

 

「軽井沢のさわやかな朝の香り……」

「雨が降った後の草のような……」

「三角ですね」

 

僕も対抗して「ニューデリー駅の人混みのようなフレーバー……」などと調子に乗ってみたが、それに対して「あ、ニューデリーは行ったことがないですけど、確かにそれはありますね。近い感じは分かります」と乗ってくれる高井さんは本当にいい人だ。

 

最後に、テイスティングをした3種類のコーヒーをベースに、ヤギサワバルブレンドの配合を決め、いくつかを試飲してみる。2種類の豆を配合するにしても、その割合によって全然味が変わるのが面白い。

 

最終仕上げは高井さんにおまかせして、完成したヤギサワバルブレンドは、6月9日、10日に開催される「ヤギサワバル1周年イベント」で販売されるらしい。これは超楽しみ。

 

クルミドコーヒーにもしばらく行っていなかったけど、お二人の淹れるコーヒーを飲みに、久々に足を運んでみようかな、と思った楽しいイベントでありました。

 

 

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この週末は、友人が出店している

2つのイベントをハシゴしてきた。

 

偶然にも、会場はどちらも神社。

 

まず最初に行ったのは、

練馬区の石神井氷川神社で開催されている

「井のいち」というイベント。

 

西武池袋線の石神井公園駅から

テクテクと川沿いを歩いて会場に向かった。

 

抜群のロケーションを誇る石神井公園。

このへんなら住んでもいいかなーと思わせる。

 

石神井氷川神社着。

 

会場は溢れんばかりのにぎわい。

年に一度の地域のビッグイベントらしい。

 

神社でライブ!僕もぜひやってみたい。

曲のタイトルは「神っていると言ってくれ」。

 

境内の森のいたるところにさまざまな出し物が。

 

子どもも楽しめる紙芝居。

 

本屋さんも。

 

友人は「さくはんじょ」としてはんこワークショップで出店。

子どもも大人もめっちゃ楽しんでいた。

 

石神井氷川神社の「井のいち」。

天候にもめぐまれて、実に気持ちのいい場所だった。

ぜひ来年も行ってみたい。

 

石神井氷川神社を離れて、

西武新宿線の上石神井駅まで歩き、

次は田無神社の「わんぱく相撲西東京場所」へ。

 

西東京にはずいぶんお世話になっているけれど、

田無神社を訪れたのはこれが初めて。

 

「開かれた神社」とのこと。確かにそんな空気感。

 

こちらも「井のいち」に負けず劣らずの人だかり。

 

白熱のわんぱく相撲。子どもの真剣勝負に大人たちが一喜一憂!

 

いつもお世話になっている駄菓子屋ヤギサワベースさんも出店。

 

落語あり……

 

紙芝居ありの、楽しい駄菓子屋さんなのである。

出し物中は店員が足りなくなって、

なぜか僕が小一時間手伝うことに(笑)。

しかしこれがめちゃくちゃ楽しかった。

子どもらとしゃべるのは面白い。

 

そして僕にとってのメインイベント、

新進気鋭の漫画家、ながみちながる先生による似顔絵!

これが大人気で、なかなか順番が回ってこず、

結局一番最後に描いていただくことに。

 

バーン!!めっちゃ似てるやないかい!!

周りからは「爽やかすぎる」「こんなイケメンじゃない」

という不満の声が洩れていたが、全て黙殺したことは言うまでもない。

ながみちながる先生、ありがとうございました!!

 

調子に乗って、ながみち先生の漫画に出てくるヒロインと並べて、

「これでこのヒロインとも付き合えますね!」と言ったら、

「彼女にはもう相手がいるので無理です」と一蹴された。

 

若干の無念さを抱えながら、

西武柳沢の喫茶店Pベリーまで歩いて珈琲を飲み、

ヤギサワバルでクラフトビールを楽しんだ。

 

ひきこもりがちな僕にはめずらしく活動的な一日だった。

 

ちなみにツイッターやインスタグラムのアイコンを

ながみち先生の似顔絵に変えてみた。

 

似すぎていてほぼ顔バレじゃないか、

という気がしないでもないが、

それもまた一興である。

 

 

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京都旅行に行ってきたらしい弟から、

京都土産が届いた。

 

 

京都のビールと漬物だったのだが、

漬物の箱に書かれたコピーのインパクトが強烈すぎた。

 

「漬物は生きています。」

 

あの武田鉄矢による

「僕は死にませーん!!」

以上の強い決意を、

この静かな文体の中に感じる。

 

ケンシロウによる

「お前はもう、死んでいる。」

という決め台詞でさえ、

「漬物は生きています。」

という圧倒的な現実の前では色あせる。

 

人生につまづいて苦しい思いをしている人も、

この「漬物は生きています。」を読めば、

「漬物も生きてるんだから、俺も生きよう!」

と思うのではないだろうか。

 

漬物が生きているという、

この現実を理解し、受け入れることから、

僕たち人類のあり方はいま一度

見直されなければならないはずだ。

 

 

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校正という仕事がある。

 

要するに、

原稿の誤りを正す仕事である。

 

僕はこれまで、

けっこうこの校正の仕事をやってきたのだが、

ある時こんなことがあった。

 

その会社ではかなり重要な書類を扱っていて、

1ヵ月くらいの短期の仕事だったとしても、

最初の4日間ほどが研修の時間に割かれる。

 

研修を担当する男性社員も、

文字通り「冗談ひとつ言わない」

真面目な雰囲気のおじさん。

 

確かに校正の仕事をするのには、

こういうタイプの人の方が

合っているのかもしれない。

 

その部署では、

ひとつの書類の校正が終わったら、

その書類を担当者に渡して、

次に取りかかる書類をもらう、

というような仕組みになっていた。

 

校正の仕事ではよくあるパターンである。

 

さて、長い研修が終わり、

実務にもようやく慣れてきた頃のことである。

 

ひとつの書類の校正が終わり、

担当者にそれを渡しに行った。

 

ちなみにその担当者は、

研修をしてくれた

あの真面目なおじさんである。

 

僕が書類を渡すと、

彼はなぜかその書類ではなく、

僕の後ろに並んでいた

男性の股間のほうに目をやった。

 

そしてこうつぶやいた。

 

「チャックが少し開いていますね」

 

男性は突然の指摘にとまどい、

「あ、全然気づきませんでした……!」

と恥じらいながら慌ててチャックを上げた。

 

……っていうか、

どこを校正しとんねん!!

 

確かにそれは「誤り」であり、

「正す必要がある」かもしれんけど、

「いま言う必要はなかった」はずだ。

 

あんまり長く校正の仕事をやっていると、

ちょっとした「違和感」とか「誤り」とかを、

そのまま放置しておくことが

できなくなるのかもしれない。

 

あなたの周りにも

校正の仕事をしている人がいたら、

くれぐれも気をつけていただきたい。

 

 

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12日の土曜日、

ヤギサワバル出店のお手伝いのため、

西東京商工まつりに参加してきた。

 

 

会場ではヒーローショーが行われていたが、

これが本当に面白くって、

子どもたちと一緒に思わず魅入ってしまった。

 

てか西東京、ヒーロー多すぎやろ……。

 

市民に道を尋ねるヒーローあり……。

「敵ってあっちですか?」

 

子どもらにカツアゲされるヒーローあり……。

「ヒーローショーのギャラ全部持ってかれた……」

 

そんな奇妙な風景を横目に、

僕はシロップかけ放題のかき氷を満喫。

 

超本格的なトラックステージでは、

バンドによる熱いステージが展開されていた。

 

そんな愉快な西東京商工まつりは、

本日13日(日)も開催中。

 

午後からはあいにくのお天気みたいですが、

お近くの方はぜひご参加ください〜!

 

 

 

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西武柳沢駅から徒歩4分ほどの場所にある

クラフトビールの店「ヤギサワバル」で開催された、

第30回「高等遊民会議」。

 

 

 

 

参加者のひとりが、

5月から中学校の先生になるとのことで、

教育や子育ての話題で盛り上がった。

 

なんと今回は、

ヤギサワバルのオーナーの

お母さんも参加してくださって、

自分の息子を前に

子育て論を展開していただき(笑)、

それが大変面白かった。

 

彼女が子育てに悩んでいたとき、

先輩ママに相談したところ、

次のような言葉をかけてもらったという。

 

「こっちから世話を焼くんじゃなくて、

 子どもが興味を持って聞いてきたときに、

 応えてあげればそれでいい。

 そうすればいくらでも勝手に学んでいく」(杉原意訳)

 

なるほど〜。

 

そのアドバイスの成果かどうかは知らないけれど、

二人の息子は東大と早稲田を卒業。

 

別に学歴なんかはどうでもいいけれど、

自分がやりたいと思ったことに

熱中できる力が育まれたのかもしれない。

 

もちろん話題は教育だけにとどまらず、

例によってあっちこっちに飛びまくり、

結局バルの閉店時間をゆうに超えてしまった。

 

僕らは奥の個室にいたのだけれど、

カウンター席でも、地元の方々数人が

宗教や哲学について議論していた。

 

ヤギサワバルで飲んでいると、

不思議とそういう普段しないような話が

したくなってしまうのかもしれない。

 

さて、いよいよゴールデンウィークも明日まで。

 

僕の周りにはゴールデンウィークなんて

関係のないよという人も多いけれど(笑)、

いずれにせよ楽しい週末となりますように!

 

 

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最近のマイブーム、「入浴剤」。

 

レギュラーはおなじみ「バブ」だが、

最近はいろいろな入浴剤を試している。

 

そしてつい先日ゲットしたのが、

この「癒しのにごり湯詰め合わせ」。

 

 

 

 

12錠入りで、4種類の入浴剤が入っている。

 

 

 

 

やっぱりいろいろ楽しめるのがよい。

さて、今日はどれで入ろっかなー。

 

……ん?

 

 

 

 

この森、どこかで見覚えが……。

 

…………

 

…………

 

…………!!

 

 

 

 

そう、ドラクエの……!!

 

 

 

 

「森」!!

 

あらためて検証してみよう。

 

 

 

 

……65%一致!!!(笑)

 

というわけで、

真っ先にこの「森林の香り」を

セレクトして入浴した。

 

しかし平地よりも

モンスターとの遭遇確率が高いだけに、

あまりリラックスできなかったことは

言うまでもない。

 

※興味のある方のためにAmazonのリンクを探したのですが、

 下記の微妙に違うもの(旧バージョン?)しか見つかりませんでした(笑)。

 こっちはドラクエの森ではない。

 

 

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地域づくり情報誌『かがり火』で連載中の対談、

「そんな生き方あったんや!」第6回が掲載されました!

 

 

 

今回のゲストは、デザイナーでありながら

駄菓子屋「ヤギサワベース」の店主でもある中村晋也さん。

 

駄菓子屋は、

「商売としては成り立つものではない」

と言う中村さん。

 

それでも、

デザイナーの仕事がいくら忙しかろうと、

奥さんと二人三脚で協力しながら、

店を毎日開けることにこだわっている。

 

その理由は一体なんなのか?

 

地域の活性化のために奔走しながら、

自分の仕事や夢も実現させる。

 

そんな中村さんの生き方からは、

きっとたくさんのヒントが得られるハズです。

 

「場を作る時は特に無思想でいたい」

 

という言葉もとても印象的でした。

 

「理屈を持つと、

 そういう人しか寄ってこなくなるし、

 チームになっちゃうと、

 そのチームにとってだけ

 居心地がよくなっちゃう気がする。

 そういうコミュニティも

 あっていいと思うんですけど、

 ウチは駄菓子屋さんなので、

 そういうのはなくしたいなと」

 

場づくり、コミュニティづくりに携わる人にも

ぜひ読んでいただけたらうれしいです。

 

 

■地域づくり情報誌『かがり火』

http://www.kagaribi.co.jp/

『かがり火』は合同会社かがり火発行の地域づくりの情報誌です。

地域づくりに情熱を燃やす面白人間や

“変”差値人間を紹介している人間情報誌でもあります。

まちやむらを元気にするノウハウが満載です。

みなさまのご購読をお待ちしております。

(『かがり火』HPより)

 

 

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『疾走しない思想』を読んでくださった方から、

うれしい感想が届きはじめています。

 

ある着物屋さんで店長をされている女性から。

 

「一気読みしちゃいました!面白かったです。

 色々行き詰まっている時は杉原さんの本がしみます。

 読み途中の三島由紀夫より良かったです(笑)」

 

というわけで三島由紀夫を超えました!

その後の「(笑)」が気になりますが(笑)。

 

続いて「亀と本と酒を愛する本屋」kame booksさんより。

 

「哲学を学んだ著者による電子書籍。

『どんな失敗をしても大丈夫だよ』と著者の声が聞こえてくる。

 とかく、スピードを求められる。

 時代の追い風を受けて疾走している人を見ると、

 すごいなと憧れたりする。

 でも、疾走なんてしなくても良いかもと思えた本。

 のんびりと行きます」

 

最後の「のんびりと行きます」が、

いかにもkame booksさんらしくて素敵です。

 

こんな感想をいただけて、

改めて出版できてよかったなーと思っています。

 

一人でも多くの人に届いたらうれしいです。

 

今後ともよろしくお願いいたします!

 

 

 

 

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テレビで、日本の職人さんが作る

箒(ほうき)が紹介されていた。

 

ホウキモロコシという植物を使って作るそうだが、

国産のものはもうほとんど手に入らないとのこと。

 

国産のホウキモロコシを使った箒の値段、

一体おいくらだと思いますか?

 

何と……

 

10万円!!

 

テレビの前で思わず

「うへー!!」と声をあげてしまった(笑)。

 

しかし値段がそれだけ違うということは、

やっぱりモノが違うということだろう。

 

職人さんに言わせると、

国産のホウキモロコシは

寒暖差のある中で育つので、

非常に弾力があるのだそうだ。

 

それに対して、

熱帯で採れる海外のホウキモロコシは、

弾力がない。

 

だから国産のものがいいのだそうだ。

 

「寒暖差のある中で育つから、弾力がある」

 

これを聞いて、

前のブログで書いことを思い出した。

 

寒暖差の大きい地域の

米や野菜がおいしくなるように、

苦楽差の大きい経験をした人間はより成熟する。

 

考えてみれば、

人間的に成熟するということは、

弾力性に富んだ人間になることでも

あるのかもしれない。

 

どんな出来事に遭遇しても、

決して折れることなく、

たとえヘコんだとしても、

必ず回復してくる弾力性。

 

そんな柔軟な思考や精神を育むのが、

寒暖差=苦楽差なのだろう。

 

そんなことを言いながら、

個人的な割合としては

楽楽楽楽楽苦楽楽楽苦楽楽楽……

くらいがいいです。

 

 

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