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【ファイ 悪魔に育てられた少年】殺し屋たちの愛の物語~あらすじ~ 

 

2才前の時に「白昼鬼」という5人組の犯罪グループに誘拐され、「ファイ」という

名前を付けられ、5人の父親に育てられた少年の物語です。

 

人殺しなんて朝飯前なのが、リーダーのソクテと武闘派のボムス、サイコパスなドンボム。

殺しは担当外っぽいのがグループの頭脳・参謀のようなジンソンと、グループの良心・心優しい吃音のギテ。

 

この5人がファイの父となり、それぞれの得意分野を伝授したので、学校に行かずとも知識や格闘技、運転や音楽や武器の扱いからピッキングまで嗜む17才に成長しました。

 

ただ、折檻はあったでしょう、全身アザだらけで地下室に閉じ込められてましたから。

真っ暗な地下室で、ファイには怪物が見えて怪物に怯えるのです。

 

なぜ怪物が見えるようになったか?

終盤で出てくる誘拐された時のことがきっかけでしょう。

 

両手を縛られ、頭には袋を被せられて狭い箱に閉じ込められます。

最初は「パパ」「ママ」「助けて!」と泣き叫びますが、箱から出された時には嘔吐までしてて死にかけてました。

 

この恐怖で一時的な記憶の喪失なり錯乱が生じて、ギャーギャー騒がずおとなしく育て易い子になったのかもと推測。

 

リーダーのソクテのことはアボジ(お父さん)、他の4人はアッパ(パパ)で区別されてますが、ソクテをアッパと言ってる時もあるんですよね。

ちょっと字幕の翻訳に甘いとこがあって、ジンソンパパが死ぬ時の字幕が「お父さん」になってるので、ソクテのことをジンソンに聞いてるの???

話が噛み合わないなとよくよく聞いたら「アッパ」って言ってるの!

「パパは知ってたの!?」

これなら流れOKなのよ。

それと、このシーンで「育てたのは俺だ!」

これも「育てたのは俺たちだ!」じゃないかなぁ~

終盤でジョンミン刑事が白昼鬼の正体に気付き、署に電話しても誰も出ないシーンで

「白昼鬼を捕まえたのに!」

いや、捕まえてないだろまだ!

もっと言えば、タイトルの「悪魔に育てられた少年」も「怪物に育てられた少年」

の方が物語と合ってるのですよ。

翻訳したの韓国人かしら?

所々「?????」でした。

日本語吹替版はどうなってるんだろ?

字幕のままなのだろうか・・・

なので、あらすじの方は流れ的に自然なセリフに直してます。

 

で、このジンソンがね、めっちゃタイプです♥

静かに確実に仕事をこなすんですよ~♪

「ナチスが最も恐れた男」のグンナーもそうですが、物語にひとりは欲しいキャラです♪

【ナチスが最も恐れた男】 ~あらすじ~ 

なので、最初に死んじゃったのは残念です( ノД`)シクシク…

もっと生きてる姿が見たかった・・・

 

ジンソンの死をファイが殺したと勘違いしてる方多いですが、ジンソンは自分で引き金を引いたんです。

ジンソンは、ファイには自分が成し得なかった好きな道を歩ませたく、常にファイを1番に考えてました。

実父殺しなどさせたくなかった。

結果、ファイは苦しみジンソンに銃を向けてる。

ファイに撃たれてしまったら更にファイを苦しめる・・・

だから自分に向けられた銃を両手で包み込み、自分の胸に押しつけ自ら引き金を引きました。

ジンソンからファイへの最期の愛です。

 

ファイが実際に殺したのは5人の中ではソクテだけです。

それもやっとです。

そんなファイがあっさりとジンソンパパを殺せるはずがありません。

ジンソンパパのパソコンの前には、ジンソンが幼いファイにギターを教えてる写真が飾ってありました。

自分が好きな道に進めなかったから、ファイには好きな絵の勉強で芸術大学に留学させたかったのでしょう。

勉強、パソコン、音楽はジンソンから学びました。

 

次に愛すべきパパはギテパパです。

ファイへの愛情表現がママっぽいです。

ファイがとにかく好きで好きで、1番露骨な愛情表現でした^^

ギテパパもファイを生かすために自ら手を離し死にました・・・

ギテパパ素敵過ぎでした。

ギテパパがいなかったら、凄い暗くてハードボイルドな作品になってそうです。

ファイには運転テクニックを伝授。

 

ボムスはパパというよりお兄ちゃんですね。

殺しはへっちゃらですが、ファイの実父殺しには暗い表情でした。

でも、ソクテには逆らえません。

ソクテがいたから生き延びられたような事情があると思います。

ジンソンの大きなヤケドの痕のように、5人とも孤児なので幼少時代には色々あったのではないでしょうか。

武器庫でのファイとの格闘では、何度もファイを殺すチャンスはあったのに結果逃げられました。

なので、最期にファイにむかって何発も撃ちますが、本当に殺す気で撃ったのか疑問が残ります。

ファイには格闘技と武器の扱いを伝授。

 

そしてドンボム。

サイコパスの快楽殺人者です。

このパパに関してはファイへの特別な愛情は感じられませんが、最期にファイがいるであろう方向を見つめ笑って死んでいったシーンでは、

「成長したな息子よ!」

な感じはしました。

ファイにはピッキングとナイフ捌きを伝授しました。

 

最後にソクテです。

とにかく歪みに歪んでますが、実は誰よりも深い愛情を持っているのです。

仲間に対しても。

終盤での銃撃戦になる倉庫に入る前に、ギテには外の見張りを命じます。

突発的なことが起きた時、殺しのできないギテは真っ先に殺されるからでしょう。

銃撃戦になり、ドンボムが刺されればその刺した相手を撃ち、ボムスが撃たれればその撃った相手を撃つ。

こういう愛です。

 

一般的な愛し方を知らないので、

好きな女(ヨンジュ)を犯し、ヨンジュと相思相愛のヒョンテクの足を切り落とし、

自分のモノにしたくて足に鎖を付けて監禁し、逃げないように足の指を切り落とす。

なんとなくですが、ソクテはヨンジュを犯したけど、監禁してからはやってない気がします。

犯したら自分の方を振り向くと思ってたけど、監禁して一緒にいても心は自分に向かない。それに苛立ち虐待する。ますますヨンジュの心は凍り付き感情を失う。

それでもヨンジュを側に置きたかった。

 

ヨンジュは知りませんが、ファイはヨンジュが愛したヒョンテクの子です。

もしソクテが奪わなければ、ヨンジュとヒョンテクは結ばれていたかも知れません。

その贖罪の気持ちもあってファイを生かしたのかも知れませんね。

でも、ヨンジュを「お母さん」「ママ」とは呼ばせませんでした。

面倒臭い男です。

 

「ファイ」という名前は「ファイの木」から付けましたが、アジトの植木屋の屋号は「ソクファ園」です。

ソクテとファイです。

「ファイ」という名前を付けた時から、「ソクファ」のようにひとつの絆で結ばれたい気持ちだったのでしょうか。

とにかく心の内が読めません。

 

ファイは奇異な環境で育つも心根の良い子に育ちます。

でも怪物が見えます。

ソクテ自身もそうでした。

怪物を消すには自分が怪物になることを身をもって知ってる愛情表現が、ファイを汚し怪物にすることでした。

 

まぁ~、とにかくややこしい男ですが、キム・ユンソクさんが超名優さんなので

恐ろしく惹き付けられらるんですよ。

うちのオババが大好きな俳優さんです。

 

で、終盤でのソクテの行動が意味するものは?

悪徳刑事のチャンホに拉致されたファイがほのかに心を寄せる女子高生のヨギュンはなぜチャンホは殺されたのに無事だったのでしょうか?

これまでなら殺人現場で自分の顔を見た者は始末してました。

 

死期が近いことを悟ってるので、顔を見られても今後に差し支えないことと、ヨギュンがファイに危害を加えることはないからです。

チャンホは生かしておいたら必ずファイを始末しようとします。

ファイの実母を始末したのはファイの顔を見られてるから。

 

ファイが実父を殺したことを知ってる存在は誰もいなくなったのです!!!

 

こういう愛し方なのですソクテは。

最後の仕上げは自分をファイに殺させて、ファイを完全な怪物にすること。

それも完遂しました。

愛するファイの手で死ねて、最期は幸せでしたね。

微笑みましたからね。

 

ファイ役のヨ・ジングくん、この時まだ15才ですよ!

いやー、もうホント凄い・・・

キャストさん全員凄い・・・

 

エンドロールではファイが描いた笑顔のパパたちやヨンジュやヨギュンのスケッチブックが流れます。

ソクテは木になってて、木の根が絡まってます。

それはファイが見てた怪物に絡まってる根と同じです。

怪物は銀色に光ってました。

その素材感は、グニョンの部屋にあったベッドメリーからぶら下がってるぬいぐるみと同じです。

 

あの怪物はファイ自身で、ソクテという根にがんじがらめにされてた幻影だったのでしょうか・・・

 

スケッチブックにはファイの自画像も描かれてて、目が細くてファイだと最初は思いませんでした。「誰?」「パク室長?」

 

エンドロールが終わり、病院の庭のベンチでくつろぐヨンジュの姿。

ソクテに撃たれましたが順調に回復してそうです。

オレンジ(正確にはデコポン)の袋を持ったファイに気付き笑顔になるヨンジュですが、次第に不思議そうな表情になりエンド。

 

ええーーーーーーーーー!?

どういう意味!?

 

ファイは誘拐された頃は目がまん丸で可愛い顔立ちでしたが、環境のせいでしょう

「あなたは顔付きが変わった」

とヨンジュは言ってました!

 

ソクテが死んでから、そういえばファイの顔は一切出てません!

顔付きが変わったんだ・・・

 

あのファイだと思わなかった自画像の目!

目付きがすっかり変わったんだわ!

 

ファイは殺し屋になったんだ・・・と私は思いました。

 

仕事の依頼は主にジンソンの携帯。

生きてますからね携帯。

 

チョン会長の射殺も復讐かと思い込んでましたがビジネスかもです・・・

 

目付きが鋭くなり、ソクテのような目付きになりつつあり、

「誰かに似てる・・・?」と不思議そうな顔をした。

 

この映画は考えだしたらキリがないかも知れません。

怪しい翻訳以外は実に巧妙で隙がありません。

ひとりひとりの個性もしっかり表現されてるので最初から最後まで面白い作品です。

 

ハッピーエンドが好きな私ですが、この作品は大好きです^^

 

【更に考察】

白昼鬼の5人とヨンジュは孤児です。

「ソンジ園」の出身がハッキリしてるのはソクテ・ギテ・ヨンジュの3人。

悪徳刑事のチャンホも恐らくソンジ園出身だと思います。

ソクテを「兄貴」と呼んで、刑事になれたということは戸籍もあるからです。

 

ソクファ園に住民登録がされてるのはヨンジュとソクテと成人男性2名とジョンミン刑事は言ってました。

ギテは確定でしょうが、もう1人はジンソンだと思います。

(ジンソン宛ての郵便物をファイが渡してたので)

 

ボムスとドンボムは、もしかしたら戸籍がないのかも知れません。

ソクテたち以上に複雑な育ちで、ソクテに拾われて生き延びたので殺し屋の実行犯

として恩返ししてるのかなと思いました。

 

「ソンジ園」はカトリックです。

盲目の指圧師の十字架をソクテが気にしたのは、あの十字架はソンジ園の子はみんな持ってるので裏を確認したと思います。

そこには「ソンジ」と書かれてましたが、あらすじには「ソンジ園」で書きました。

 

指圧師を殺さなかったのは、同じ孤児院出身なのもあったかもですね。

 

この物語はひとりひとりの個性がちゃんと立ってて、それぞれの魅力がきちんと表現されてるのです。

人間性が生きてるから何度観ても面白いのかもです。

 

 

 

 

 

 

結末が健太か吾一が意見が割れてて、2006年放送にも関わらずアクセス数がとっても高い森山未來さん主演のスペシャルドラマです。

TVerなら無料なので是非観て考察してください\(//∇//)\

 

原作は荻原浩さんです。

 

 

この衝撃的なタイトル【そして死刑は執行された】は、論告求刑で死刑を言い渡された合田士郎(匿名)さんが書かれた本で何冊かシリーズで出されてます。

1987年出版で、何冊か読みました。

最後は免田栄さん(免田事件)と赤堀政夫さん(島田事件)の対談だったと記憶してます。

 

古い記憶なので違ってる部分もあるかもですが、今回のやり直し裁判の袴田事件の袴田巌さんに対しての再度の死刑求刑に「司法に正義はあるのか」と強く思いました。

検察側は「メンツ」を否定してますが、結局メンツだろうと思ってしまいます。

 

この本の合田さんは、死刑囚房の掃除とかされてた時期があり、多くの死刑囚たちと関わった中で、上記の免田さんも赤堀さんも「無罪」と断言されてました。

他には「帝銀事件」の平沢貞通さんなども。

 

そして、あるひとりの人物を徹底して非難し、何度も文の中に出てきたのが、

「紅林麻雄」という警察官で、本には「でっちあげ警部」と書かれてたと思います。

今でも「でっちあげ警部」ですぐ出てきます。

ウイキペディアにもなってて、こんな風に名前を残すなんて子孫や親戚の方たちは気の毒になります。

 

合田さんは「袴田事件もでっちあげ」だと対談で話されてました。

袴田事件の時には紅林は警察を退職してましたが、紅林の部下が事件を担当し、

静岡県警のでっちあげの体質は続いていると。

※だいぶ昔の話なので今は変わったと思いたいです※

 

2014年3月27日 静岡地裁で村山浩昭裁判長が、

「これ以上、(袴田さんの)拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」

と、再審開始と死刑執行停止を決定した。

これにより袴田さんは47年振りに釈放されました。

 

熊本典道元裁判官は「無罪」を確信しながら2対1で死刑が決定し「死刑判決文」を書かされたことで懊悩(おうのう)に苦しみ裁判官を辞めました。

 

司法に正義は存在はしてるんです。

でも、それが一部じゃダメなんです。

 

この期に及んでまだ死刑を求刑する厚顔無恥な検察・警察に言いたい!

あなた方がするべきは「謝罪」です!

袴田さんの人生をでっちあげで奪った先人たちの過ちを認め謝罪して下さい!

 

半世紀を超えて重い荷物を背負わされた袴田さんに対して死刑を求刑なんて、

人の心がない検察・警察じゃ日本の将来託せないよ。お先真っ暗だよ!

 

 

 

3回目の鑑賞で、今回が1番燃えました。

 

森山未來さんのヒ―兄が破滅的で、「あ、こりゃ死ぬな」と最初から感じます。

まともじゃない(笑

空と海との境界線や生と死の境界線をぶっ壊すことって「まとも」では限りなく不可能で、ヒー兄は人間の体は失くしたけど妖精のように現れるんです。

 

ただ、私は自死を美化するような物語は好きではありません。

「苦役列車」や「北のカナリアたち」のような、どんなに酷い環境でも「死なない選択」の方が好みです。

(脱線しますが「苦役列車」は観れば観るほど面白くなる、本当に【愛すべきクズ】ですw)

ラストの方では炎に包まれたヒ―兄がスクリーンに現れたり、ライブハウス「iai」でハウリングを起こしたりして生と死の境界線をぶっ壊してくれますが、これはもうファンタジーです。

 

この映画はそれこそ「答え」がありません。

観る人によって受け取り方は変わると思うので、この境界線をぶっ壊すは私が感じた感想です念の為。

 

そして、主役のコウ(富田健太郎)が、最後に叫びます!

初見は泣いてしまいましたが、3回目の今回は、

     「うおぉーーーーー!!!」

と、心の中で叫びました(笑

あのラストは良い!!!

あれって、監督のマヒトゥ・ザ・ピーポーさんが音楽家さんだからかな。

最後、コウは私たち観客に向けて叫ぶので一体感を感じるのです。

映画と一体化するという不思議な体験ができます。

(注:3回観るとね) 

   エンドロールが終わってからも共に生きよう

これが感じられます^^

 

特筆したいことがいっぱいあるのですが、るり姉役のさとうほなみさん!

私、音楽には疎くて存じ上げず、出演作も見事に観てないものばかりで初見でしたが、実にいいですね!

破滅的なヒ―兄の彼女役にピッタリな度量の大きさで、ヒ―兄が死んでもしっかりとヒ―兄との子を、ヒ―兄の弟のキラ(堀家一希)を使いながら愛情いっぱいに育ててるのですが、娘のはうり(朝日湖子ちゃん)とのイチャイチャが実に自然なのです。

朝日湖子ちゃんが(これが演技だったら凄い子ですが)ガチでさとうさんに懐いてて、とてもリラックスして演じてるように見えました。

カメラの無いところで湖子ちゃんとスキンシップをとってたんじゃないかなと感じました。

ユーネクストに12件、さとうほなみさんの作品があったので追いかけてみます。

私は芝居の巧い俳優さんが大好物です^^

 

そしてもうひとり!

不思議な魅力で目が追ってしまう、体は女の子で心は男の子のエン(KIEN)。

コウ・キラ・ナミちゃん・エンの4人のバンドでドラム担当なのですが、セリフは超少ないのに、4人の場面では彼女(彼氏?)にばかり目がいってしまいます。

この役に合わせてか、元々か、わき毛を生やしてるからかも知れません。

ずっと見ていたい美しさです。

 

最後に久我(永山瑛太)!!!

森山さんとどこまで仲良しなのよ!(笑

共演の多いおふたりですが、今回の役はひねくれてます。

「好きな子はいじめたい」ガキがそのまま大人になった悪い例ですw

恐らくヒ―兄とは子どもの頃からの付き合いでしょう。

「昔から」というセリフがあったので。

そして、ずっとヒ―兄には勝てず、ヒ―兄をライバル視して、ヒ―兄に勝ちたいが為に極道の世界に入ったのかも?

(ここ全部推測です)

嫌がらせで警察呼んだり、ヒ―兄の愛犬の「アイアイ」を殺したり、卑怯なことをするのですが、ヒ―兄が根本的に大好きなんです。

最期は妖精になったヒ―兄に「おまえ影忘れてるぞ」と言われ、元舎弟に殺されます。

もおーーーー!何やってんのよ!

奥さんも子どももいるのにバカったれが!!!

 

余談ですが、私は瑛太さんの「我路くん」が大好きです^^

「ミステリと言う勿れ」は我路くんファンです

 

7月まで上映と渋谷パルコの舞台挨拶でプロデューサーさんが言ってたので、まだまだ日があるので観てみて下さい^^

 

 

【i ai】〜世界観が未來さんぽいよ!?〜

 

【i ai】2度目の鑑賞 

 

 

 

 

 

ユーネクストとティーバーなどで定期的に「森山未來」をチェックして見落としが無いようにしてるのですが、ユーネクストで最近「ほかげ」が増えて、さっき見たら

「フィッシュストーリー」が増えてて思わず悲鳴♪きゃ~~~♥

 

これ、凄く面白くてDVDも持ってるのですが、ユーネクストでついに配信は嬉しいもんです^^

 

僕の孤独が~♪魚だったら~♪

 

この歌も覚え易くて思わず踊ってしまうノリの良さです。

 

孤独が魚だったり挫折が魚だったりするのですが、実は英文の詩を和訳するのに、

「フィッシュストーリー」がほら吹きという隠語だと知らずにそのまま直訳してしまったのでこんな歌詞になってしまったのです。

 

私は2023年「キングオブコント」優勝のサルゴリラのネタのヒントは「フィッシュストーリー」じゃないかと観てて思いましたw

魚が絡むだけでどうしてこんなに面白くなるんでしょうねw

 

機会があればあらすじ書きたいと思います^^

今日はこれから池袋に「iai(アイアイ)」観に行ってきます♪

 

 

何回も観てますが、私は原作が先なので、原作からして中学生に見えない住田と茶沢

さんだったので、多少ムリはあるけど小柄な染谷将太さんと二階堂ふみさんの方がまだ中学生の設定で見れました。

 

この若いふたりの体を張った全力の演技力に惹き込まれ、何度観ても惹き込まれるのです。

 

そして、原作は住田は自死するのですが、私はこれが辛くて辛くて、

たった15才で死を選んで欲しくなかった私の中のモヤモヤを映画版は解消してくれました。

 

映画版では住田は自死せず、茶沢さんと共に自分にエールを送りますが、それは東日本大震災の被災者の方々に向けたエールだと受け取れました。

 

推測ですが、東日本大震災の関係で結末を変えたんじゃないかと思ってますが、

私は住田が生きてる結末を私の中の「ヒミズ」にしました。

 

それと、住田と同級生は原作では複数人いますが、それがまとめておっさん(夜野とか)になったのは、本物の中学生を使ったら染谷さんと二階堂さんが中学生に見えなくなるからだとも推測してます。

 

 

阪神・淡路大震災を経験した時は「こども」だったふたりが、大人になって過去を振り返るのですが、ドキュメンタリー風になってて、もしかしたらベースとなる役柄とその背景と重要なところ以外の会話は森山未來さんと佐藤江梨子さんに任せてるのかも知れません。

そのベースとなる設定がしょーもないのです。

 

新神戸の駅から、お金がないから歩いて御影に行く

 東京から新幹線で来た28歳のいい大人が、お金がないって何!?

終電がなくなる手前まで大酒飲んでたら歩けなくないか!?

 新神戸から御影まで調べたら7.2kmだった。そこからまた三宮に戻るという

 強行スケジュールの前に大酒飲むか!?

 仮に電車で行くつもりだったにせよ、時間調整するでしょ!

御影に付いた時間は推定深夜2時過ぎ頃。人んちに訪問するか!?

 13年振りにおっちゃんちに訪問するのに深夜2時過ぎなんてまともじゃない!

 しかも外で大声だすとか普通じゃない!近所迷惑も甚だしい!

 

【ふたりが歩きながら過去を回想していく】

ここに重きを置いた為に設定が杜撰になったのだと推測します。

 

最後に、ここ重要なのですが・・・

佐藤江梨子さんの芝居がヘタクソ過ぎる・・・

こういうドキュメンタリー風ってきっと難しいんだと思います。

佐藤江梨子さん自身の中には無い感情のキャラだったんじゃないでしょうか。

まぁー、とにかくギャーギャー煩い印象でした・・・

 

実際に被災した経験があるからキャスティングされたのでしょうが、佐藤さんの関西弁も非常に耳障りでした。

私は関東人ですが、わざとらしい関西弁に聞こえました。

ここは生粋の関西人の意見が聞きたいとこです。

 

ということで、今回のあらすじは文句を加えながら書かせて頂きます。。。

 

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2011年 NHK

阪神・淡路大震災から15年 特別企画ドラマを未公開シーンを加えて劇場版にしたもの

 

演出・監督:井上剛

脚本:渡辺あや

出演:森山未來・佐藤江梨子・津田寛治・神戸市民の方々

 

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      1995年1月17日 午前5時46分 大地震発生

 

2010年1月16日

広島行きの新幹線に乗り、窓にもたれて風景をみてる中田勇治(森山未來)

その内に眠ってしまい、「次の到着駅は新神戸」のアナウンスでぼんやりと目覚める。

 

駅が近付き、ドアに向かって通路を歩く女性の後ろ姿に釘付けになる勇治と会社の先輩の沢村(津田寛治)。

峰不二子を彷彿とさせる抜群なプロポーションに、「外国人か?」「日本人か?」「ハーフか?」そわそわする。

 

女性が向かうドアの上の電光掲示板には【阪神・淡路大震災から明日で15年】のテロップが流れる。

 

それを見て、新神戸に着くと突然荷物をまとめて勇治まで降りてしまう。

 

意味が分からない沢村は、即勇治に電話し、

広島出張を前乗りして遊ぼうと言ったのは勇治なのに、勝手に新神戸で降りたことを責め、「さっきの女を追いかけ写メしろ!」と指令する。

 

仕方なく、改札行きのエスカレーターに乗ってる女性を、携帯を手にしたまま抜かして、女性の前で止まり撮ろうとしたが、今度は女性の方が動き、勇治を抜かしてそのままエスカレーターを降りてしまった。

 

更に女性を抜かして再チャレンジするが、女性に「すみません!」と言われ、盗撮しようとしてるのがバレたとビビッて、携帯をポケットにしまって足早に逃げようとするが、

「すみません、神戸の方ですか?」

また声をかけられ、「そうです、はい」

「新神戸から三宮って歩きでどれくらいですか?」

関西弁だったので、「関西の方じゃないんですか?関西弁出てはりますやん」

と突っ込む勇治に

「あ、ホンマや、あれ?知らん間に・・・」

 

「じゃあ一緒に行きましょう」

これがナンパと思われ、女性(大村美夏/佐藤江梨子)は怒って歩き出すが、15年振りに東京から神戸に来たから、関西弁が懐かしくて誘ってしまったと言い訳する勇治に、美香も東京から13年振りの神戸だったので、これも縁かと一緒に歩くことになった。

 

駅前には風車の羽根に追悼のメッセージを書いてる人々がいる。

「あたしら震災のど真ん中におったからの」

街の人たちの声が聞こえる。

美夏はメッセージを読みながら唇を噛む。

 

取り敢えず喫茶店に入るふたり。

震災の時、勇治は10才(小4)で灘にいた。美夏は中1で御影にいた。

「じゃあ28才ですか!?」

※目の下にはクマ、張りの無い疲れた肌の美夏はもっと老けて見える。年季の入った風俗嬢のようだ※

勇治は震災の年の12月に東京へ引っ越し、美夏は中3で引っ越した。

 

そんな会話の最中でも勇治は携帯を離さず、写メチャンスを狙っている。

そしてついに1枚成功。

これで任務は完了した勇治。

いつでも別れられる。。。

 

「この後、ご飯でもどうですか?」

美夏に誘われ、気乗りは薄いが生返事してしまう勇治。

 

食事の前に荷物をコインロッカーに預ける美夏だが、大きいロッカーしか空いておらず、勇治の荷物も入れるよう勧める。

勇治が荷物をロッカーに入れると美夏は当たり前のように先に行く。

お金は勇治が払うが、美夏は完全シカトでお礼は言わない。

 

そしてふたりは居酒屋へ行くが、席を離れて先輩と電話の勇治。

沢村は羨ましがるが、大酒飲みの割には話が盛り上がらないと愚痴る勇治に新たな指令が!「携番かスリーサイズのどっちか聞け!」

 

席に戻り、「スタイル良いですね、スリーサイズとか聞かれません?」「電話番号とかも聞かれるでしょ?」「どっちか教えてくれへんかな~」

勇治から貰ったタバコを吸いながら、勇治の携帯を取り上げ番号を入力する美夏。

 

あっけなく任務完了に拍子抜けする勇治

 

「普段は逆ナンが好きw」

見た目通りなビッチ発言の美夏。

 

美夏は友達の「ゆっち」の話をしようとして止め、明日の追悼セレモニーに行くのか勇治に聞くが、勇治はその事すら知らなかった。

美夏は13年経ってようやく行く決心ができたが、本当はイヤで、でも行かなくちゃダメだと言う。

意を決したように、勇治に身近で亡くなった人はいないか聞く美夏。

勇治にはいなかったし、地震とか神戸とかに思い入れもなければ寧ろ神戸は嫌いだと言う。

「神戸嫌いなんですか!?」

 

なんか話が嚙み合わないふたり。

お互いに大事な何かを隠してるようです。

 

震災時の話をする美夏に聞きたくなさそうな表情の勇治。

コンクリートで道路は塞がれ、信号や電柱が倒れ、

「2000円の焼き芋屋おらんかった?」

「他にも大根1本1000円とか!

こんな店潰れろ!で、ホンマに潰れてざまーみろw」

 

だが、勇治はそれを悪いことじゃないと反論する。

 

ここで意見が合わなくなるふたり。

実は勇治の父親は屋根屋で、震災時に定価の10倍までふっかけてぼろ儲けした震災成金だった。

その金で東京で事業を起こした父を賢かったと言う勇治だが、それにより勇治はハミゴになったとも。

※ハミゴって調べたら仲間外れって意味でした※

※勇治が神戸が嫌いになった原因が分かりましたね※

 

顔を引きつらせ「そんなん偉いとは思わへん!」と言う美夏に、

「僻み」だ「嫉妬」だなんて返すもんだから、キレた美夏はテーブルに5000円を叩き付けて「もう会うこともない!」と去って行ってしまった。

 

タバコに火を点けてうつむく勇治。。。

 

だが、コインロッカーの鍵は勇治が持ってるのを思い出し、さっき美夏が入力した番号にかけるが「嘘」の番号に、仕方なく精算してコインロッカーに向かうことに。

 

入れ違いで美夏が居酒屋に戻るが、時既に遅し。

美夏もコインロッカーへ向かう。

 

コインロッカーで美夏を待つ勇治。

0時33分、大阪行きの最終電車のアナウンスが流れる。

最終電車は終わってしまった。

 

やっと現れた美夏に、黙ってコインロッカーを開けカバンを渡す勇治。

それを受け取ると、カバンの中から踵がフラットなショートブーツを出して履き替える美夏。

「携帯、繋がらなかったすよ」

ーーーあれ、スリーサイズなんでーーー

その番号から0を取ると、90-56-91の奇跡のボディサイズが!

本当のサイズじゃないけど、逆ナンの時によく使う手だと。

呆れる勇治。。。

 

もう終電は終わったので、タクシー乗り場で別れましょうと行こうとする勇治に、

「送ってくれないの!?」

ーー冗談でしょ!ーー

※この流れで何で送って貰えると思ってんの美夏!?※

 

お金がないから御影のおばあちゃんちまで歩くから一緒に歩こうと言う美夏。

すったもんだの末に一緒に歩くことになったふたり。

出発前にまた風車のメッセージを読む美夏。

そこには「街が消えた」と書いてあるものもあった・・・
 

※ここからが本番です。ここまでに話を持っていく為の布石が「お金がない」「御影のおばあちゃんち」なのですが、最後に「御影のおばあちゃんち」になんの意味があったのか分かります※

 

さあ、御影まで約7.2kmの出発です!

歩き出してすぐに美夏が、

「カバン」

意味が分からなそうな勇治にまた

「カバン」

ーーえ?カバンて・・・?ーー

2回言っても通じない勇治に、

「カバンを・・・じゃいけんで負けた方が持つ・・・」

※これは台本ではないのが伝わるので、私はこの「カバン」に驚きました。佐藤江梨子さんは普段の生活で「主語」だけ言えば通じる生活なんだと直感しました。

「タバコ」と言えばタバコが出てきて、「ドア」と言えばドアが開くような。

と、ここまで書いて、どこかで佐藤江梨子さんをこんな風に書いてた人がいたのを思い出しましたがこのシーンですねきっと。ここはカットしてあげたら良かったのに※

 

じゃんけんで美夏が負けたので、勇治の分とふたつ持つ美夏。

「あぁーーー!もうイヤやーーーー!」

※なんで私が持つんだよ!が滲み出てます※

 

道中、カバンは10分毎に交替や、放置自転車を借りようかとか、たこ焼き屋の屋台で休憩を挟みつつ互いのことを話し始めるふたり。

 

勇治は設計の仕事をしてるが、今回の広島でのタワマンのプレゼン用の模型を作って

る時のことを回想する。

このタワマンは耐震と安全性が売りで、仮に窓ガラスが割れても、階下にあるルーフバルコニーが破片や物を受け止めてくれるのだ。

それを予算の関係で必要なくなったと模型から外す沢村。

納得できない勇治は沢村と問答になり、わざと模型を揺らしてルーフバルコニーの大切さをアピールするが、「クライアントの要望」に突っぱねられる。

勇治は揺らした衝撃で倒れてる人々の模型を複雑な想いで見つめていた・・・

※勇治が設計に就いたのは震災が根底にあって、安全な建物を造りたい想いが伝わります※

 

突然美夏が悲鳴をあげて走り出します。

貨物列車が通り、高架下のたこ焼き屋の屋台に轟音が響いたからです。

美夏は震災を経験してから、大きな音や振動が怖いのだ。

※超絶わざとらしいけどね。私は傷を負ってるアピールがうざっ※

 

再び勇治は会社の屋上での沢村の話を回想します。

「100年に1度あるかないかの地震のためにあれこれやっても一発きたらおじゃんだよ」

「次は80年後だよ?俺もおまえも生きちゃいねーよ」

沢村の耐震より目先の売上にうつむく勇治・・・

 

さて、いよいよ御影まであと4駅分となり、勇治の出身の灘に入りました。

寡黙になる勇治。

「小学校とか行ってみようよ」

断る勇治。

 

この辺は父親が修理した家や友達んちが多い。

一軒の家を指し「あの家もそう」

「地震までは仲良かったんけど、最後は全く喋らんかった」

「少年野球やってて、久し振りの試合で逆転ホームラン打っても誰も喜ばへんでシーンやった・・・」

「コーチも監督も黙ったままやった・・・」

※定価の10倍ですもんね。勇治に罪はないと分っていても、素直に喜べない周りの気持ちも理解できます。みんな苦しい時期に支え合ったんですものね※

 

「もうちょいやりようあったのになー」

「舞い上がってしもたんやろな」

震災直後は資材費も輸送費も上がるから金額はあがる。それでもせいぜい3倍。

10倍なんてしたから神戸に居られなくなって引っ越したのが真相で、更にそんな夫を見限って母親も出て行ってしまったのだ。

「人の人生めちゃめちゃにしやがって!」

※お母さんも夫を軽蔑してしまったんですね。そんなお父さんを賢いと思うことで否定する気持ちを抑えてた勇治ですが、そういう風に失敗する人を無くしたくて地震に強い家造りをしたいんでしょうね※

 

「ゆっちって友達がおったけど・・・あ、どっから行く?真っ直ぐ行こか?」

 

そしてついに御影に到着!

美夏のおばあちゃんちの前で待つ勇治。

祖母が起きないようにそっとカバンを置いて出てくる美夏。

ふたりで公園に向かう。

 

おばあちゃんとお母さんが仲が悪くて、祖母の家も別に行かんでよろしいで

13年振りに来たと言う。

※鍵はお父さんが持ってたのかな。13年振りって薄情な両親だよね。13年振りとか姿変わり過ぎてて、こんな夜中に来られちゃ怖くて来て欲しくないよ私なら。

推定深夜2時過ぎだからね。ホント設定にムリがある※

 

公園は美夏にとって幸せな場所。

親戚とか来るとここでお弁当を食べる。

その時だけは嫁姑も一時休戦で仲良くなる。

「ここは笑顔しかない場所なの」

※うっすい話!※

「ゆっちともここでよー遊んだなー」

 

「3回目。ゆっち話仕掛けて止めたの」

 

「はよ行こ!東遊園地に間に合わなくなる!」

また誤魔化そうとする美夏だが、「ゆっち死んじゃってん・・・」

 

※さぁ~!ここから三文芝居の開幕です!!!自分に陶酔して、泣いてるのよ私♪(涙は出ないけど♪)ほら、みんな感動して♪私の演技を見て♪

が透けてくる演技をマキで書きます※

 

「住んでたマンションが倒れて、ゆっちと妹とおばちゃんが生き埋めになって、酔っぱらって玄関で寝てたおっちゃんだけが助かって・・・」

「おっちゃんはそれから一人暮らし。お母さんと年賀状のやりとりはしてるから知ってる」

※13年振りでおっちゃんが今もひとり暮らしだから訪問できる理由作りのためのセリフが見え見え過ぎますし、お母さんとおっちゃんが13年も年賀状のやり取りも正直不自然※

「家族を失ったおっちゃんはボロボロで顔付きも変わって怖かった・・・」

「東京へ引っ越しが決まり挨拶に行ったけど、中に入りたくなくてお参りもせずに逃げるように帰ってきた」

※通常なら親子で挨拶しないか?と即思った※

「大人になって分かったけど、私はゆっちとおっちゃんの【不幸】が怖かったと思う」

「東京に引っ越すと決まった時、正直ホッとした。重すぎることから解放されると」

「けどムリで、前向きに生きようとする度に思い出す・・・」

※前向きに逆ナンはしてるのにね※

「忘れようとすればするほど心が冷えてく・・・」

「だから、工夫したらいいんじゃないかと」

「辛い時、どうしたら軽くなるかみんなで工夫するの!」

※意味わからん※

ーーー俺はちょっとムリやな。任せるわ俺の分はーーー

※私の分も※

「へなちょこ!」

※カッチーン!※

 

そして三宮までの近道を勇治が選ぶと、

「なんでこの道通るのよ!」

「私、何か言った!?」

ーーーはっ!?ーーー

「後ろの茶色いマンション、ひとつだけ電気が点いてるのがおっちゃんち・・・」

※知らねーよ!近道選んだだけだろが!※

ーーー起きてはんねんな、やっぱり今日は。挨拶してきたらえーやんーーー

※1軒だけ起きてる設定ムリありすぎ!もう深夜2時は超えてる非常識さ※

「簡単に言わんといて!」

「行くのも勇気が必要」

「でも、ここ乗り越えんでいつ乗り越えんの・・・」

※昼間行けや!※

「ここにおって・・・」

「ここからあっこ見てて・・・」

 

そして美夏は勇気を出しておっちゃんちの玄関のチャイムを鳴らす。

おっちゃんは起きてて美夏を受け入れてくれた。

 

ひたすら待つ勇治(コンビニにも行くけど)

 

やっと美夏が泣きながら降りてきて、勇治に写真を2枚渡す。

ゆっちと妹とお母さんの3人の写真とゆっちひとりの写真・・・

こんな大切な写真をおっちゃんはくれた・・・

 

勇治がおっちゃんちを見ると、おっちゃんがベランダに出てこちらを見てる。

ーーーおっちゃん手ぇ振ってんでーーー

「どうしよう・・・おっちゃんにこんな顔見せられへん・・・」

ーーーいや、暗くて見えへんてーーー

「イヤや!見えるわ!」

仕方なく代わりに手を振る勇治。

「なんであんたが振ってんのよ!」

「私が振るーーーー!」

※面倒臭い女!!!※

「寒いから中入って下さーい!」

2回言う美夏。

※近所迷惑!※

おっちゃんが中に入ると、勇治が持ってる写真を奪い取り、踵を返して歩き出す美夏。

※このシーンも驚きました。自分から勇治に渡したくせに、まるで勇治に盗られた物を奪い返すような勢いで、森山未來さんも驚きの表情です。待っててくれたお礼もなく、無言で背を向け歩き出すんです※

 

そして東遊園地まで最後は走るふたり。

 

無事に間に合い、勇治にも行こうと誘うが、

「やめとくわ。・・・今年は」

 

来年を約束して、握手しようとする勇治をハグする美夏。

「ほな来年」

美夏の姿が見えなくなるまで見送り、勇治は駅へ向かう。

 

美夏は【1995・1・17】のロウソクの前で5時46分に黙とうを捧げる。

 

          完

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

「御影のおばあちゃんち」って、カバン置いただけですよ?

ゆっちのお父さんに会えたのは結果論です。

自分の震災時の過去と向き合い、辛い気持ちに決着を付けるのならちゃんと全面に

「そのために御影に行く」ことを表現すればいいのですが、如何せん推定2時過ぎなのでそうもいかず、朝5時46分、ギリギリ間に合った感を出すがために終電は行ってしまった設定。

歩きながら過去と向き合う設定。

もうムリクリ感がハンパじゃない、演者さんにも気の毒な脚本です。

稀にみる駄作だと思いました。

 

森山未來さんもこんな真夜中に「挨拶してきたらえーやん」とは、セリフだから言えたようなもんでしょう。

 

神戸市民の皆さんの協力が一番感動的でした。

 

佐藤江梨子さんに関しては、台本だとしたら気の毒すぎる台本です。

まず、「ありがとう」がひとこともありません。

コインロッカー、たこ焼き、豚まんは勇治のおごり。おばあちゃんちで待たせて、おっちゃんちでも待たせて、もっと言えばおよそ13kmの行程に付き合わせて

「ありがとう」が1度もないってどうなんでしょうね。

あ、最後のハグで勇治からのありがとうで返してるので、辛うじて1回言ってましたね。

 

「カバン!」もそうですし、あの写真の奪い取り方、性格の悪さがちょいちょい出てくる奇跡の台本です。

 

親友を失った繊細な感情なんて微塵も感じられず・・・です。

 

本来なら、過去を振り返って向き合ってく道中に、ふたりの間に特別な情が芽生えてもいいはずですが、森山未來さんも佐藤江梨子さんも互いにタイプじゃない感じや、

特に森山さんの心の距離が離れていくのが伝わりました。

「やりずれーヤツだな」と内心思ってたんじゃないかと?

 

もっと繊細な表現ができる女優さんだったら違う作風になってたのではと思いました。ビッチ過ぎです佐藤さんは。

 

「また来年」と言いながら、携番交換もしませんでしたし、ああ、これでこのふたりは一生会うことないな、と自然に思えましたし、あのハグにもなんの感動も覚えませんでした。

 

こんなめちゃくちゃな設定なのに、色々な賞を貰えたのは題材が「阪神・淡路大震災」で、神戸市民の皆さんの協力のおかげではないでしょうか。

 

以上、感想と文句の多いあらすじでした。。。

 

 

【追記】2025・1・19

再上映に行ってきました^^

【その街のこども劇場版】再上映~震災から30年の節目~ | ポヨの映画館

 

撮影は2023年に終わってて、上映2024年と書いてたのでちょくちょくチェックしてましたが、やっと決まりましたね(^^)

 

7月12日(金)からの上映です。

 

監督:近浦啓

出演:森山未來・真木よう子・原日出子・藤竜也

 

私的には真木よう子さんが不安材料です・・・

あの方、演技が一本調子ですもんね。大丈夫かなー🌀

 

 

2006年 TBS

出演:森山未來・上野樹里・玉山鉄二・内山理名・樹木希林・古田新太・麻生祐未

原作:萩原浩

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

工事現場で働く吾一の元にミナミがやってくる。

妊娠を知って以来会ってなかったが、昼休憩で公園のベンチでミナミの手作り弁当を食べる吾一に、

「ひとりで育てる」と言うミナミ。

 

「相談がある」

「俺、吾一を捨てて健太になる」

「だから一緒に沖縄に行って欲しい」

「8月15日まで」

沖縄旅行に喜ぶミナミ。

 

          *

 

健太と鴨志田は田淵中尉と共に潜水艦に乗り込み特攻へ向かう。

※いろは順で選ばれちゃったんですね※

その夜、敵艦からの砲撃を受け艦内に水漏れが起きる。

このままでは潜水艦諸共やられてしまう・・・

 

田淵が「俺が食い止める!」

回天に乗り敵艦に突っ込み、おかげで難は逃れた・・・

静かになった艦内で田淵を黙とうする仲間たち。

涙する健太。

初めて身近で死を目の当たりにしたのだ。

 

          *

 

沖縄伊江島

浜辺ではしゃぐミナミ。

吾一の海パンはゴムが緩くなり、長いヒモを通して縛った。

変だとミナミは言うが、勿体無い精神の吾一はへっちゃらだ。

浜辺にはふたり以外誰もいない。

 

吾一はサーフボードで沖へ行くことを決意する。

海へ入る前に振り返り、「ミナミ!愛してる!」

笑顔で手を振るミナミ。

 

ーー8月15日ーー

これで最後だ。

海の中を深く潜水する吾一。

これで何も起きなかったら尾島健太として生きていこう。

ミナミと生まれてくる子どもを一生守って暮らしていこう。

健太、おまえは一体どこにいるんだ?

 

ーー同時刻ーー

健太の乗る戦艦の甲板では敗戦を知らせる玉音放送が流れる。

涙する皆の中でひとりだけガッツポーズの健太。

今日まで生き延びることに成功したんだもん♪

 

が!なんと艦長は、沖縄沖に停泊中の米艦隊に攻撃すると言う。

はぁーーーーーー!?

鴨志田は反対するが、徹底抗戦で周りは盛り上がる。

ふざけんじゃねーよ!せっかく助かったのに!!!

 

 

ーー翌8月16日ーー

戦艦は米軍に攻撃を仕掛けるが、逆に砲撃される。

米軍からの砲撃の中、鴨志田が回天を出撃させてくれと上官に依願する。

このままでは全滅だ!

残ってる回天はあと1基。

仲間たちに敬礼して回天に向かう鴨志田。

 

ミナミ、おまえのじーちゃんは凄いよ・・・

ただ震えてる俺と違って・・・

いや!ダメだ!

鴨志田が死んだらミナミは生まれない!

 

健太は鴨志田を追いかけ、鴨志田にチョップを食らわせ気絶させる。

そして自分が回天に乗り込む!!!

 

あんたにだけは死なれちゃ困るんだよ!

ミナミのいない世界に帰っても仕方ねぇー!

敵艦撒いて俺も逃げてやる!

ーーそして出撃ーー

 

望遠鏡から島を確認(伊江島でしょうね)

逃げるならあそこだな!

まずは逃げ先の確認。

 

今度は敵艦の確認。

工場が浮かんでるような巨大さにビビる健太。

おとりになって、向かってくる敵艦を撒いて逃げる作戦だったが、砲撃はしてきても追いかけてはこない・・・

あくまでも狙いは戦艦の方なのだ・・・

クソ!このままでは戦艦がやられて全滅する!

・・・俺が突っ込むしかない・・・

 

ミナミ!見てろよ!

今までは何をやっても中途半端だったけど今回だけは絶対決めてみせる!

ーーミサンガに向かって叫ぶ健太ーー

もし帰れたら教えてやるよミナミ!

60年前の人間も俺たちと変わらねぇーんだよ!

笑って怒って泣いて信じて怯えて悩んで誰かを好きになって!

俺は俺のために突っ込むんだ!

国のためじゃねぇー!

ミナミのために!

ミナミとまたいつか会うために!!!

 

          

ーー同時刻より少し前ーー

浜辺でくつろぐ吾一とミナミ。

吾一は戦争は終わったと思っている。

もう過去へは帰れないが、人を愛することと生きることの大切さを知った。

ミナミのお腹に手をあて、一番大切なもの。自分の命よりも。

それを噛みしめる吾一。

 

帰りのフェリーまでにはまだ時間がある。

最後にもう一度泳ぎに海へ入り、海の底を潜水する吾一。

 

健太、俺はもう戻る。

ミナミは俺が絶対に幸せにするから。

 

だが、トラブルが起きる。

海パンのヒモが珊瑚に絡んでしまったのだ!

海中で溺れもがく吾一!

息が苦しい・・・息ができない・・・

 

ーー同時刻ーー

敵艦に突っ込む健太。

正しい戦争なんてどこにもねぇー!

責任者出てこい!!!

 

ーー同時刻ーー

海パンを脱ごうとしても脱げずに苦しむ吾一。

・・・俺は・・・死ぬのか・・・

 

ーー同時刻・健太ーー

ミナミ!ミナミ!ミナミ!ミナミ!ミナミーーーーーー!!!

おりゃーーーーーーーーーーーーー!!!

 

敵艦に突っ込み零れ落ちるミサンガ・・・

 

ーー同時刻・吾一ーー

胎児のように体を丸めて浮遊してる吾一。

ヒモは珊瑚に絡んだままだ。

 

ミナミ すまない ありがとう

俺の人生は悪くなかった

愛してる ミナミ

ミナミ ミナミ

もう戻るのはムリかもしんねぇー

もう1度会いたかったな

ミナミ―

ミナミー

 

浜辺では海から上がってこない健太に不安を覚えるミナミ。

健太、早く帰ってきて!

何かを感じたようにお腹に手をあてるミナミ。

早く戻ってきて!

 

ミナミが見つめる海の先から健太が姿を現した。

満面の笑顔でミナミに向かって歩いてくる。

 

「健太!」

同じく満面の笑みで健太を待つミナミであった。

 

          完

 

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

考察      

このラストが、海から上がってきたのは健太か吾一か?

意見が分かれてる訳で、私はずーーーーっと気になってたのです。

知恵袋を見てもホント様々なのですが、深掘りしたら的確なことを書いてた人がいました!

これは関係者かも知れません。

 

誰も気付かなかった、海の中で胎児のようになってる吾一の映像で

ミナミ すまない ありがとう

俺の人生は悪くなかった

愛してる ミナミ

ミナミ ミナミ

もう戻るのはムリかもしんねぇー

もう1度会いたかったな

ミナミ―

ミナミー

このセリフ、映像が吾一だからみんな吾一が言ってると思い込んでましたが、

これ健太が言ってるんですよ!

もう戻るのはムリかもしんねぇー

吾一は語尾を伸ばしたことはなくて、語尾を伸ばすのは健太の特徴です。

 

健太の魂は吾一に引き寄せられ、吾一を見つめながら魂の声を発してたのです。

そして、バカだけど抜け目のない健太は、魂の状態でしっかりと珊瑚に絡んだヒモの状態をチェックしたか、海パンがどうしたら脱げるかをチェックして、吾一の体に入り込んで、即どちらかの方法を使って海上に浮かんだのです。

 

この際、吾一の体に入れても肺まで水が入ってるとか科学的なことは抜きでね。

そもそも瓜二つでタイムスリップものだし。。。

 

そして吾一ですが、ミナミのお腹にいる子が吾一なんです。

ほら、胎児になってて、珊瑚に絡まったヒモがへその緒なんです。

足元の方にちょっと見えるでしょ?

 

吾一が死んだ時、ミナミはお腹に何かを感じました。

吾一の魂がお腹に入ってきたんですね。

 

ミナミが吾一の子を生んだら健太が可哀そうという声もありましたが、戦時中の経験で強く優しくたくましく成長した健太です。

子どもには「吾一」と名付けて深く愛することでしょう。

健太にとって吾一は特別な存在ですし。

 

長い間の便秘が解消されたような気分です。

私はこの考察で決着させます^^

 

以前の考察も一応貼っときます。。。

【僕たちの戦争】 健太か吾一か?

 

【追記】

ミナミのお腹の子は女の子だと思うのです。

吾一は胎児になってミナミの中で再生したので男女の二卵性双生児として生まれます。

女の子の方は吾一の幼くして亡くなった妹の「芳子」で、男の子は「吾一」

健太はこう名付けるんじゃないかな^^

 

そして、何度も観てやっぱり確信しました。

海から上がってきたのは健太です!

あの、「おりゃー!戻ってきたぞミナミー!」

なドヤ顔は健太で間違いないです!

 

【追記】2025/6/21

この作品は本も読んだ方がいいと、電子版で購入して読みながらドラマを流してました。

ドラマの後半で声だけ聴いていたら衝撃が走りました!

ミナミ すまない ありがとう

俺の人生は悪くなかった

愛してる ミナミ

ミナミ ミナミ

もう戻るのはムリかもしんねぇー

もう1度会いたかったな

ミナミ―

ミナミー

 

このセリフ、口調が変わるんです!

前半は吾一、後半健太でした😱

 

俺の人生は悪くなかった

までは吾一。

愛してる ミナミ ミナミ ミナミ

で健太の魂と共鳴して、健太の魂が現代へ吸い寄せられるんです。

ふたりは同時に、

ミナミへの愛を最期に想ったんです。

 

そして、

もう戻るのはムリかもしんねぇー

から健太単体です。

 

まだ本は途中ですが、僕たちの戦争は時代を超えて触れて欲しい作品です😊

 

 

 

 

 

 

 

2006年 TBS

出演:森山未來・上野樹里・玉山鉄二・内山理名・樹木希林・古田新太・麻生祐未

原作:萩原浩

*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*~~~*

吾一が図書館で太平洋戦争について徹底的に調べている。

この情報を持って帰れば戦局が変えられるかも知れないからだ。

 

そこにミナミがやってくる。

笑顔で手を振るミナミに、吾一も真似して笑顔で手を振ってみる。

 

図書館を後にし、沖縄旅行のカタログを渡すミナミ。

「約束してた沖縄旅行、来年夏に行こうね♪」

健太と約束してたのだろうとすんなり察し、

「行こう・・・ミナミ・・・」

呼び捨てなんて出来ずにいた吾一だが頑張って言ってみた。

退院してから初めての呼び捨てに喜ぶミナミ。

が、ママから携帯におばあちゃんが亡くなったと知らせがくる・・・

 

健太と別れ、おばあちゃんちでママに頼まれ遺品の整理をするミナミ。

古い箱からは先に亡くなってるおじいちゃんとの写真や手紙が出てきた。

「澤村文子様 鴨志田裕司」

おじいちゃんからおばあちゃんへのラブレターだ♪

 

なんと!ミナミは戦時中の健太がお世話になった澤村家の文子の孫だったのです!

 

別の箱を開けると、そこには健太の派手派手サーフパンツと車のキーが!!!

ーーーなんでここに!?ーーー

ミナミに分かるはずもありませんが、文子は60年も大切にとっておいたのですね。

 

おばあちゃんちからの帰りのミナミを駅まで車で迎えにくる吾一。

健太の免許証はありますが、交通法規や運転まで覚えるなんて飲み込みがいい吾一ですが、かなりの緊張が見て取れます。

 

ミナミは助手席に座り、おばあちゃんちのサーフパンツと車のキーについて吾一を問い詰めますが、吾一は「会ったこともないし知らない」と言います。

※会ったのは健太だもんね※

「あんたは健太じゃない!」「健太はチャラくてバカだけど私に嘘は吐かない!」

「俺は石庭吾一だ!」

ついに本名を明かしますが、ミナミに引っ叩かれてしまい、ミナミは車を降りて去っていきました。

          *

 

健太は海の上にいた。

どこに行くのか聞かされてないが、船の甲板に古屋と立って海を眺めていた。

そこに学徒兵の男が挨拶にきた。

「鴨志田です。よろしくな」

ーーー鴨志田? ミナミと同じ苗字だーーー

別の学徒兵が、「あの人は三段跳びの学生王者の鴨志田裕司さんだよ」

ーーー!?ミナミのじーちゃんだ!ミナミのジャンプ力はおじいちゃん譲りだって言ってた!!!ーーー

 

山口県大津市 第一基地 第二部隊

 

健太と古屋は海軍に配属され、ここで○六(マルロク)の搭乗訓練を受けることを知る。

「これより○六を見せる!」

基地の扉が開かれると、そこにあったのは魚雷だった・・・

「正式名称は回天!人間魚雷だ!」

「これに乗って敵戦艦に突っ込むのだ!」

 

空から海に代わっても特攻するのは同じだが、訓練期間の間は生き延びられる!

 

教官の田淵中尉(田中哲司)は正義感溢れる実直な男だった。

※これまでの上官がクソしかいなかったので3倍素敵に見えます※

その田淵の講習で、この回天は12ノットで72kmも進むことを知り、

上手くすれば逃げられるかも♪

※現代で車を運転してた健太です。72kmを具体的にイメージできますね※

          

          *

 

吾一は墓地に来ました。

石庭家の粗末な墓の前で御参りします。

刻印を見ると、クソ父が7年前まで生きてたことが分かります。

「憎まれっ子世になんとかか・・・」

母は戦争が終わって6年後に没・・・

涙する吾一・・・何もしてやれなった・・・

【吾一 昭和20年8月 沖縄伊江島にて戦没】

・・・え?どういうことだ???

俺は墜落事故で昭和19年9月に死んだはずでは???

まさか!もしかして健太が過去に行ってるのか!?

きっとそうだ・・・

健太は昭和20年8月に沖縄で死んだ・・・

 

          *

 

そうとは知らない健太といえば、72kmも進める回天に逃げられる絵図が描けて、生来のチャラさが出て古屋たちとふざけてます。

そこを鴨志田に呼ばれます。

健太が茨城出身と知り、同郷の鴨志田が「なつみ村」のことを聞きます。

鴨志田はなつみ村の出身だったのです。

なつみ村は澤村家のある村です。

「文子さんは知ってるか?」

「まだおひとりか?」

「そうか良かったーーー!」

ーーーん?・・・じゃあ、文子さんてミナミのおばあちゃんか!?ーーー

 

          *

 

吾一は海で潜水してます。

この海に吾一は墜落して、この海で健太は溺れた。

この海のどこかに過去に戻れる通路があるのではと潜って探しているのですが見つかりませんでした。

今回は諦めて車に戻るとミナミが立ってます。

あれ以来、ミナミはもう自分には会いたくないだろうと、ミナミからの電話にも出ず、連絡を断っていたのです。

この離れてた期間で、ミナミはどんなに健太を愛していたか思い知りました。

「健太の頭がどんなにおかしくなっても、もう絶対に離れない!」

「私たちずっと一緒だよ!」

そしてラブホへーーー

 

吾一は、自分がいることでミナミが幸せなら、健太になってこの時代を生きようかと考え始める。。。

 

          *

 

健太は張り切って回天操縦の訓練です。

望遠鏡で逃げられるような島を探しますが島は見当たらない。

 

訓練後、訓練生たちが指揮官に呼ばれ、健太は「いつになったら上達するんだ!」

と怒鳴られますが、勿論ワザとです。

生き延びるための劣等生です。

逆に古屋は褒めに褒められます。

そうなると今度は悔しい人間味溢れる健太なのです(笑

 

優秀な古屋に特攻の日がきました・・・

「死ぬな古屋!」と願いながら見送る健太。

 

だが、健太の願いも虚しく、

古屋は6月半ばに逝ってしまった・・・

あいつらしく、でかいのに突っ込んでいったそうだ・・・

終戦まであと2ヶ月、

過去に来て、最高の友を失う健太でした・・・

 

ーー更に1ヶ月後ーー

今度は田淵中尉に出撃命令が出ました。

隊員たちの中から一緒に出撃する仲間をふたり選べます。

人望のある田淵なので皆が立候補します。

勿論健太以外。。。

健太は机の下に隠れます。。。

「よし!いろは順かあいうえお順で決める!」

コインを出し、「表が出ればいろは、裏ならあいうえお」

 

それを聞いて元気良く笑顔で机の下から出てくる健太。

尾島は「お」!安部も植田もいるから大丈夫♪

 

だがすぐに青ざめる健太・・・俺は「石庭」だったんだ・・・

 

          *

 

吾一はミナミの家で仏壇に手を合わせる。

一昨日、おばあちゃんの葬儀が済んだからだ。

「昼も夜も働ぎ過ぎだよ健太」

以前の健太はすぐにクビになってたのに。

「せっかく丈夫な体があるからね」

真面目で辛抱強い吾一。

「変わったね健太・・・うっ・・・」

流しで嘔吐するミナミ・・・

つわりでした。

妊娠を告げられ、複雑な表情の吾一・・・

 

          *

 

軍服で汽車に乗る健太と鴨志田。

休暇でなつみ村に帰省する鴨志田に健太が付いてきたのだ。

なぜなら、健太には鴨志田と文子をくっ付けるという使命があるから!

 

鴨志田の実家の前に澤村家に寄るとキヨ婆は亡くなっていた・・・

※あらショック・・・※

2ヶ月前に防空壕を掘ってて、突然倒れて死んだのだ。

 

ちゃぶ台を囲んで健太は話題を振るがちっとも広がらない。

ーーーこのままではミナミもミナミの母ちゃんも生まれてこないーーー

あ!閃く健太。

「防空壕の続き掘ってくるから、ふたりでゆっくり話してて!」

ふたりきりにさせるべく庭に出た健太だが、なんと鴨志田まで付いてきて、

防空壕は完成した。

 

せっかくだから記念写真を撮ろうと鴨志田がカメラを取りに消えると、文子が健太に千人針を渡し「死なないで」と健太を熱く見つめる。

ーーーヤバイーーー

顔がこわばる健太。。。

「フィルム2枚しか無いけど」

鴨志田がカメラ持って戻ってきた。

「文子さんと俺、文子さんと石庭で撮ろう」

 

健太は咄嗟に機転を利かせ、縁側にふたりを座らせて1枚撮り、もう1枚はワザと失敗した。自分の存在を文子に残す訳にはいかない。

 

④に続く

【僕たちの戦争】ついに結末と考察~あらすじ④~