2006年 TBS

出演:森山未來・上野樹里・玉山鉄二・内山理名・樹木希林・古田新太・麻生祐未

原作:萩原浩

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吾一が図書館で太平洋戦争について徹底的に調べている。

この情報を持って帰れば戦局が変えられるかも知れないからだ。

 

そこにミナミがやってくる。

笑顔で手を振るミナミに、吾一も真似して笑顔で手を振ってみる。

 

図書館を後にし、沖縄旅行のカタログを渡すミナミ。

「約束してた沖縄旅行、来年夏に行こうね♪」

健太と約束してたのだろうとすんなり察し、

「行こう・・・ミナミ・・・」

呼び捨てなんて出来ずにいた吾一だが頑張って言ってみた。

退院してから初めての呼び捨てに喜ぶミナミ。

が、ママから携帯におばあちゃんが亡くなったと知らせがくる・・・

 

健太と別れ、おばあちゃんちでママに頼まれ遺品の整理をするミナミ。

古い箱からは先に亡くなってるおじいちゃんとの写真や手紙が出てきた。

「澤村文子様 鴨志田裕司」

おじいちゃんからおばあちゃんへのラブレターだ♪

 

なんと!ミナミは戦時中の健太がお世話になった澤村家の文子の孫だったのです!

 

別の箱を開けると、そこには健太の派手派手サーフパンツと車のキーが!!!

ーーーなんでここに!?ーーー

ミナミに分かるはずもありませんが、文子は60年も大切にとっておいたのですね。

 

おばあちゃんちからの帰りのミナミを駅まで車で迎えにくる吾一。

健太の免許証はありますが、交通法規や運転まで覚えるなんて飲み込みがいい吾一ですが、かなりの緊張が見て取れます。

 

ミナミは助手席に座り、おばあちゃんちのサーフパンツと車のキーについて吾一を問い詰めますが、吾一は「会ったこともないし知らない」と言います。

※会ったのは健太だもんね※

「あんたは健太じゃない!」「健太はチャラくてバカだけど私に嘘は吐かない!」

「俺は石庭吾一だ!」

ついに本名を明かしますが、ミナミに引っ叩かれてしまい、ミナミは車を降りて去っていきました。

          *

 

健太は海の上にいた。

どこに行くのか聞かされてないが、船の甲板に古屋と立って海を眺めていた。

そこに学徒兵の男が挨拶にきた。

「鴨志田です。よろしくな」

ーーー鴨志田? ミナミと同じ苗字だーーー

別の学徒兵が、「あの人は三段跳びの学生王者の鴨志田裕司さんだよ」

ーーー!?ミナミのじーちゃんだ!ミナミのジャンプ力はおじいちゃん譲りだって言ってた!!!ーーー

 

山口県大津市 第一基地 第二部隊

 

健太と古屋は海軍に配属され、ここで○六(マルロク)の搭乗訓練を受けることを知る。

「これより○六を見せる!」

基地の扉が開かれると、そこにあったのは魚雷だった・・・

「正式名称は回天!人間魚雷だ!」

「これに乗って敵戦艦に突っ込むのだ!」

 

空から海に代わっても特攻するのは同じだが、訓練期間の間は生き延びられる!

 

教官の田淵中尉(田中哲司)は正義感溢れる実直な男だった。

※これまでの上官がクソしかいなかったので3倍素敵に見えます※

その田淵の講習で、この回天は12ノットで72kmも進むことを知り、

上手くすれば逃げられるかも♪

※現代で車を運転してた健太です。72kmを具体的にイメージできますね※

          

          *

 

吾一は墓地に来ました。

石庭家の粗末な墓の前で御参りします。

刻印を見ると、クソ父が7年前まで生きてたことが分かります。

「憎まれっ子世になんとかか・・・」

母は戦争が終わって6年後に没・・・

涙する吾一・・・何もしてやれなった・・・

【吾一 昭和20年8月 沖縄伊江島にて戦没】

・・・え?どういうことだ???

俺は墜落事故で昭和19年9月に死んだはずでは???

まさか!もしかして健太が過去に行ってるのか!?

きっとそうだ・・・

健太は昭和20年8月に沖縄で死んだ・・・

 

          *

 

そうとは知らない健太といえば、72kmも進める回天に逃げられる絵図が描けて、生来のチャラさが出て古屋たちとふざけてます。

そこを鴨志田に呼ばれます。

健太が茨城出身と知り、同郷の鴨志田が「なつみ村」のことを聞きます。

鴨志田はなつみ村の出身だったのです。

なつみ村は澤村家のある村です。

「文子さんは知ってるか?」

「まだおひとりか?」

「そうか良かったーーー!」

ーーーん?・・・じゃあ、文子さんてミナミのおばあちゃんか!?ーーー

 

          *

 

吾一は海で潜水してます。

この海に吾一は墜落して、この海で健太は溺れた。

この海のどこかに過去に戻れる通路があるのではと潜って探しているのですが見つかりませんでした。

今回は諦めて車に戻るとミナミが立ってます。

あれ以来、ミナミはもう自分には会いたくないだろうと、ミナミからの電話にも出ず、連絡を断っていたのです。

この離れてた期間で、ミナミはどんなに健太を愛していたか思い知りました。

「健太の頭がどんなにおかしくなっても、もう絶対に離れない!」

「私たちずっと一緒だよ!」

そしてラブホへーーー

 

吾一は、自分がいることでミナミが幸せなら、健太になってこの時代を生きようかと考え始める。。。

 

          *

 

健太は張り切って回天操縦の訓練です。

望遠鏡で逃げられるような島を探しますが島は見当たらない。

 

訓練後、訓練生たちが指揮官に呼ばれ、健太は「いつになったら上達するんだ!」

と怒鳴られますが、勿論ワザとです。

生き延びるための劣等生です。

逆に古屋は褒めに褒められます。

そうなると今度は悔しい人間味溢れる健太なのです(笑

 

優秀な古屋に特攻の日がきました・・・

「死ぬな古屋!」と願いながら見送る健太。

 

だが、健太の願いも虚しく、

古屋は6月半ばに逝ってしまった・・・

あいつらしく、でかいのに突っ込んでいったそうだ・・・

終戦まであと2ヶ月、

過去に来て、最高の友を失う健太でした・・・

 

ーー更に1ヶ月後ーー

今度は田淵中尉に出撃命令が出ました。

隊員たちの中から一緒に出撃する仲間をふたり選べます。

人望のある田淵なので皆が立候補します。

勿論健太以外。。。

健太は机の下に隠れます。。。

「よし!いろは順かあいうえお順で決める!」

コインを出し、「表が出ればいろは、裏ならあいうえお」

 

それを聞いて元気良く笑顔で机の下から出てくる健太。

尾島は「お」!安部も植田もいるから大丈夫♪

 

だがすぐに青ざめる健太・・・俺は「石庭」だったんだ・・・

 

          *

 

吾一はミナミの家で仏壇に手を合わせる。

一昨日、おばあちゃんの葬儀が済んだからだ。

「昼も夜も働ぎ過ぎだよ健太」

以前の健太はすぐにクビになってたのに。

「せっかく丈夫な体があるからね」

真面目で辛抱強い吾一。

「変わったね健太・・・うっ・・・」

流しで嘔吐するミナミ・・・

つわりでした。

妊娠を告げられ、複雑な表情の吾一・・・

 

          *

 

軍服で汽車に乗る健太と鴨志田。

休暇でなつみ村に帰省する鴨志田に健太が付いてきたのだ。

なぜなら、健太には鴨志田と文子をくっ付けるという使命があるから!

 

鴨志田の実家の前に澤村家に寄るとキヨ婆は亡くなっていた・・・

※あらショック・・・※

2ヶ月前に防空壕を掘ってて、突然倒れて死んだのだ。

 

ちゃぶ台を囲んで健太は話題を振るがちっとも広がらない。

ーーーこのままではミナミもミナミの母ちゃんも生まれてこないーーー

あ!閃く健太。

「防空壕の続き掘ってくるから、ふたりでゆっくり話してて!」

ふたりきりにさせるべく庭に出た健太だが、なんと鴨志田まで付いてきて、

防空壕は完成した。

 

せっかくだから記念写真を撮ろうと鴨志田がカメラを取りに消えると、文子が健太に千人針を渡し「死なないで」と健太を熱く見つめる。

ーーーヤバイーーー

顔がこわばる健太。。。

「フィルム2枚しか無いけど」

鴨志田がカメラ持って戻ってきた。

「文子さんと俺、文子さんと石庭で撮ろう」

 

健太は咄嗟に機転を利かせ、縁側にふたりを座らせて1枚撮り、もう1枚はワザと失敗した。自分の存在を文子に残す訳にはいかない。

 

④に続く

【僕たちの戦争】ついに結末と考察~あらすじ④~