阪神・淡路大震災を経験した時は「こども」だったふたりが、大人になって過去を振り返るのですが、ドキュメンタリー風になってて、もしかしたらベースとなる役柄とその背景と重要なところ以外の会話は森山未來さんと佐藤江梨子さんに任せてるのかも知れません。

そのベースとなる設定がしょーもないのです。

 

新神戸の駅から、お金がないから歩いて御影に行く

 東京から新幹線で来た28歳のいい大人が、お金がないって何!?

終電がなくなる手前まで大酒飲んでたら歩けなくないか!?

 新神戸から御影まで調べたら7.2kmだった。そこからまた三宮に戻るという

 強行スケジュールの前に大酒飲むか!?

 仮に電車で行くつもりだったにせよ、時間調整するでしょ!

御影に付いた時間は推定深夜2時過ぎ頃。人んちに訪問するか!?

 13年振りにおっちゃんちに訪問するのに深夜2時過ぎなんてまともじゃない!

 しかも外で大声だすとか普通じゃない!近所迷惑も甚だしい!

 

【ふたりが歩きながら過去を回想していく】

ここに重きを置いた為に設定が杜撰になったのだと推測します。

 

最後に、ここ重要なのですが・・・

佐藤江梨子さんの芝居がヘタクソ過ぎる・・・

こういうドキュメンタリー風ってきっと難しいんだと思います。

佐藤江梨子さん自身の中には無い感情のキャラだったんじゃないでしょうか。

まぁー、とにかくギャーギャー煩い印象でした・・・

 

実際に被災した経験があるからキャスティングされたのでしょうが、佐藤さんの関西弁も非常に耳障りでした。

私は関東人ですが、わざとらしい関西弁に聞こえました。

ここは生粋の関西人の意見が聞きたいとこです。

 

ということで、今回のあらすじは文句を加えながら書かせて頂きます。。。

 

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2011年 NHK

阪神・淡路大震災から15年 特別企画ドラマを未公開シーンを加えて劇場版にしたもの

 

脚本:渡辺あや

出演:森山未來・佐藤江梨子・津田寛治・神戸市民の方々

 

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      1995年1月17日 午前5時46分 大地震発生

 

2010年1月16日

広島行きの新幹線に乗り、窓にもたれて風景をみてる中田勇治(森山未來)

その内に眠ってしまい、「次の到着駅は新神戸」のアナウンスでぼんやりと目覚める。

 

駅が近付き、ドアに向かって通路を歩く女性の後ろ姿に釘付けになる勇治と会社の先輩の沢村(津田寛治)。

峰不二子を彷彿とさせる抜群なプロポーションに、「外国人か?」「日本人か?」「ハーフか?」そわそわする。

 

女性が向かうドアの上の電光掲示板には【阪神・淡路大震災から明日で15年】のテロップが流れる。

 

それを見て、新神戸に着くと突然荷物をまとめて勇治まで降りてしまう。

 

意味が分からない沢村は、即勇治に電話し、

広島出張を前乗りして遊ぼうと言ったのは勇治なのに、勝手に新神戸で降りたことを責め、「さっきの女を追いかけ写メしろ!」と指令する。

 

仕方なく、改札行きのエスカレーターに乗ってる女性を、携帯を手にしたまま抜かして、女性の前で止まり撮ろうとしたが、今度は女性の方が動き、勇治を抜かしてそのままエスカレーターを降りてしまった。

 

更に女性を抜かして再チャレンジするが、女性に「すみません!」と言われ、盗撮しようとしてるのがバレたとビビッて、携帯をポケットにしまって足早に逃げようとするが、

「すみません、神戸の方ですか?」

また声をかけられ、「そうです、はい」

「新神戸から三宮って歩きでどれくらいですか?」

関西弁だったので、「関西の方じゃないんですか?関西弁出てはりますやん」

と突っ込む勇治に

「あ、ホンマや、あれ?知らん間に・・・」

 

「じゃあ一緒に行きましょう」

これがナンパと思われ、女性(大村美夏/佐藤江梨子)は怒って歩き出すが、15年振りに東京から神戸に来たから、関西弁が懐かしくて誘ってしまったと言い訳する勇治に、美香も東京から13年振りの神戸だったので、これも縁かと一緒に歩くことになった。

 

駅前には風車の羽根に追悼のメッセージを書いてる人々がいる。

「あたしら震災のど真ん中におったからの」

街の人たちの声が聞こえる。

美夏はメッセージを読みながら唇を噛む。

 

取り敢えず喫茶店に入るふたり。

震災の時、勇治は10才(小4)で灘にいた。美夏は中1で御影にいた。

「じゃあ28才ですか!?」

※目の下にはクマ、張りの無い疲れた肌の美夏はもっと老けて見える。年季の入った風俗嬢のようだ※

勇治は震災の年の12月に東京へ引っ越し、美夏は中3で引っ越した。

 

そんな会話の最中でも勇治は携帯を離さず、写メチャンスを狙っている。

そしてついに1枚成功。

これで任務は完了した勇治。

いつでも別れられる。。。

 

「この後、ご飯でもどうですか?」

美夏に誘われ、気乗りは薄いが生返事してしまう勇治。

 

食事の前に荷物をコインロッカーに預ける美夏だが、大きいロッカーしか空いておらず、勇治の荷物も入れるよう勧める。

勇治が荷物をロッカーに入れると美夏は当たり前のように先に行く。

お金は勇治が払うが、美夏は完全シカトでお礼は言わない。

 

そしてふたりは居酒屋へ行くが、席を離れて先輩と電話の勇治。

沢村は羨ましがるが、大酒飲みの割には話が盛り上がらないと愚痴る勇治に新たな指令が!「携番かスリーサイズのどっちか聞け!」

 

席に戻り、「スタイル良いですね、スリーサイズとか聞かれません?」「電話番号とかも聞かれるでしょ?」「どっちか教えてくれへんかな~」

勇治から貰ったタバコを吸いながら、勇治の携帯を取り上げ番号を入力する美夏。

 

あっけなく任務完了に拍子抜けする勇治

 

「普段は逆ナンが好きw」

見た目通りなビッチ発言の美夏。

 

美夏は友達の「ゆっち」の話をしようとして止め、明日の追悼セレモニーに行くのか勇治に聞くが、勇治はその事すら知らなかった。

美夏は13年経ってようやく行く決心ができたが、本当はイヤで、でも行かなくちゃダメだと言う。

意を決したように、勇治に身近で亡くなった人はいないか聞く美夏。

勇治にはいなかったし、地震とか神戸とかに思い入れもなければ寧ろ神戸は嫌いだと言う。

「神戸嫌いなんですか!?」

 

なんか話が嚙み合わないふたり。

お互いに大事な何かを隠してるようです。

 

震災時の話をする美夏に聞きたくなさそうな表情の勇治。

コンクリートで道路は塞がれ、信号や電柱が倒れ、

「2000円の焼き芋屋おらんかった?」

「他にも大根1本1000円とか!

こんな店潰れろ!で、ホンマに潰れてざまーみろw」

 

だが、勇治はそれを悪いことじゃないと反論する。

 

ここで意見が合わなくなるふたり。

実は勇治の父親は屋根屋で、震災時に定価の10倍までふっかけてぼろ儲けした震災成金だった。

その金で東京で事業を起こした父を賢かったと言う勇治だが、それにより勇治はハミゴになったとも。

※ハミゴって調べたら仲間外れって意味でした※

※勇治が神戸が嫌いになった原因が分かりましたね※

 

顔を引きつらせ「そんなん偉いとは思わへん!」と言う美夏に、

「僻み」だ「嫉妬」だなんて返すもんだから、キレた美夏はテーブルに5000円を叩き付けて「もう会うこともない!」と去って行ってしまった。

 

タバコに火を点けてうつむく勇治。。。

 

だが、コインロッカーの鍵は勇治が持ってるのを思い出し、さっき美夏が入力した番号にかけるが「嘘」の番号に、仕方なく精算してコインロッカーに向かうことに。

 

入れ違いで美夏が居酒屋に戻るが、時既に遅し。

美夏もコインロッカーへ向かう。

 

コインロッカーで美夏を待つ勇治。

0時33分、大阪行きの最終電車のアナウンスが流れる。

最終電車は終わってしまった。

 

やっと現れた美夏に、黙ってコインロッカーを開けカバンを渡す勇治。

それを受け取ると、カバンの中から踵がフラットなショートブーツを出して履き替える美夏。

「携帯、繋がらなかったすよ」

ーーーあれ、スリーサイズなんでーーー

その番号から0を取ると、90-56-91の奇跡のボディサイズが!

本当のサイズじゃないけど、逆ナンの時によく使う手だと。

呆れる勇治。。。

 

もう終電は終わったので、タクシー乗り場で別れましょうと行こうとする勇治に、

「送ってくれないの!?」

ーー冗談でしょ!ーー

※この流れで何で送って貰えると思ってんの美夏!?※

 

お金がないから御影のおばあちゃんちまで歩くから一緒に歩こうと言う美夏。

すったもんだの末に一緒に歩くことになったふたり。

出発前にまた風車のメッセージを読む美夏。

そこには「街が消えた」と書いてあるものもあった・・・
 

※ここからが本番です。ここまでに話を持っていく為の布石が「お金がない」「御影のおばあちゃんち」なのですが、最後に「御影のおばあちゃんち」になんの意味があったのか分かります※

 

さあ、御影まで約7.2kmの出発です!

歩き出してすぐに美夏が、

「カバン」

意味が分からなそうな勇治にまた

「カバン」

ーーえ?カバンて・・・?ーー

2回言っても通じない勇治に、

「カバンを・・・じゃいけんで負けた方が持つ・・・」

※これは台本ではないのが伝わるので、私はこの「カバン」に驚きました。佐藤江梨子さんは普段の生活で「主語」だけ言えば通じる生活なんだと直感しました。

「タバコ」と言えばタバコが出てきて、「ドア」と言えばドアが開くような。

と、ここまで書いて、どこかで佐藤江梨子さんをこんな風に書いてた人がいたのを思い出しましたがこのシーンですねきっと。ここはカットしてあげたら良かったのに※

 

じゃんけんで美夏が負けたので、勇治の分とふたつ持つ美夏。

「あぁーーー!もうイヤやーーーー!」

※なんで私が持つんだよ!が滲み出てます※

 

道中、カバンは10分毎に交替や、放置自転車を借りようかとか、たこ焼き屋の屋台で休憩を挟みつつ互いのことを話し始めるふたり。

 

勇治は設計の仕事をしてるが、今回の広島でのタワマンのプレゼン用の模型を作って

る時のことを回想する。

このタワマンは耐震と安全性が売りで、仮に窓ガラスが割れても、階下にあるルーフバルコニーが破片や物を受け止めてくれるのだ。

それを予算の関係で必要なくなったと模型から外す沢村。

納得できない勇治は沢村と問答になり、わざと模型を揺らしてルーフバルコニーの大切さをアピールするが、「クライアントの要望」に突っぱねられる。

勇治は揺らした衝撃で倒れてる人々の模型を複雑な想いで見つめていた・・・

※勇治が設計に就いたのは震災が根底にあって、安全な建物を造りたい想いが伝わります※

 

突然美夏が悲鳴をあげて走り出します。

貨物列車が通り、高架下のたこ焼き屋の屋台に轟音が響いたからです。

美夏は震災を経験してから、大きな音や振動が怖いのだ。

※超絶わざとらしいけどね。私は傷を負ってるアピールがうざっ※

 

再び勇治は会社の屋上での沢村の話を回想します。

「100年に1度あるかないかの地震のためにあれこれやっても一発きたらおじゃんだよ」

「次は80年後だよ?俺もおまえも生きちゃいねーよ」

沢村の耐震より目先の売上にうつむく勇治・・・

 

さて、いよいよ御影まであと4駅分となり、勇治の出身の灘に入りました。

寡黙になる勇治。

「小学校とか行ってみようよ」

断る勇治。

 

この辺は父親が修理した家や友達んちが多い。

一軒の家を指し「あの家もそう」

「地震までは仲良かったんけど、最後は全く喋らんかった」

「少年野球やってて、久し振りの試合で逆転ホームラン打っても誰も喜ばへんでシーンやった・・・」

「コーチも監督も黙ったままやった・・・」

※定価の10倍ですもんね。勇治に罪はないと分っていても、素直に喜べない周りの気持ちも理解できます。みんな苦しい時期に支え合ったんですものね※

 

「もうちょいやりようあったのになー」

「舞い上がってしもたんやろな」

震災直後は資材費も原価も上がるから金額はあがる。それでもせいぜい3倍。

10倍なんてしたから神戸に居られなくなって引っ越したのが真相で、更にそんな夫を見限って母親も出て行ってしまったのだ。

「人の人生めちゃめちゃにしやがって!」

※お母さんも夫を軽蔑してしまったんですね。そんなお父さんを賢いと思うことで否定する気持ちを抑えてた勇治ですが、そういう風に失敗する人を無くしたくて地震に強い家造りをしたいんでしょうね※

 

「ゆっちって友達がおったけど・・・あ、どっから行く?真っ直ぐ行こか?」

 

そしてついに御影に到着!

美夏のおばあちゃんちの前で待つ勇治。

祖母が起きないようにそっとカバンを置いて出てくる美夏。

ふたりで公園に向かう。

 

おばあちゃんとお母さんが仲が悪くて、祖母の家も別に行かんでよろしいで

13年振りに来たと言う。

※鍵はお父さんが持ってたのかな。13年振りって薄情な両親だよね。13年振りとか姿変わり過ぎてて、こんな夜中に来られちゃ怖くて来て欲しくないよ私なら。

推定深夜2時過ぎだからね。ホント設定にムリがある※

 

公園は美夏にとって幸せな場所。

親戚とか来るとここでお弁当を食べる。

その時だけは嫁姑も一時休戦で仲良くなる。

「ここは笑顔しかない場所なの」

※うっすい話!※

「ゆっちともここでよー遊んだなー」

 

「3回目。ゆっち話仕掛けて止めたの」

 

「はよ行こ!東遊園地に間に合わなくなる!」

また誤魔化そうとする美夏だが、「ゆっち死んじゃってん・・・」

 

※さぁ~!ここから三文芝居の開幕です!!!自分に陶酔して、泣いてるのよ私♪(涙は出ないけど♪)ほら、みんな感動して♪私の演技を見て♪

が透けてくる演技をマキで書きます※

 

「住んでたマンションが倒れて、ゆっちと妹とおばちゃんが生き埋めになって、酔っぱらって玄関で寝てたおっちゃんだけが助かって・・・」

「おっちゃんはそれから一人暮らし。お母さんと年賀状のやりとりはしてるから知ってる」

※13年振りでおっちゃんが今もひとり暮らしだから訪問できる理由作りのためのセリフが見え見え過ぎますし、お母さんとおっちゃんが13年も年賀状のやり取りも正直不自然※

「家族を失ったおっちゃんはボロボロで顔付きも変わって怖かった・・・」

「東京へ引っ越しが決まり挨拶に行ったけど、中に入りたくなくてお参りもせずに逃げるように帰ってきた」

※通常なら親子で挨拶しないか?と即思った※

「大人になって分かったけど、私はゆっちとおっちゃんの【不幸】が怖かったと思う」

「東京に引っ越すと決まった時、正直ホッとした。重すぎることから解放されると」

「けどムリで、前向きに生きようとする度に思い出す・・・」

※前向きに逆ナンはしてるのにね※

「忘れようとすればするほど心が冷えてく・・・」

「だから、工夫したらいいんじゃないかと」

「辛い時、どうしたら軽くなるかみんなで工夫するの!」

※意味わからん※

ーーー俺はちょっとムリやな。任せるわ俺の分はーーー

※私の分も※

「へなちょこ!」

※カッチーン!※

 

そして三宮までの近道を勇治が選ぶと、

「なんでこの道通るのよ!」

「私、何か言った!?」

ーーーはっ!?ーーー

「後ろの茶色いマンション、ひとつだけ電気が点いてるのがおっちゃんち・・・」

※知らねーよ!近道選んだだけだろが!※

ーーー起きてはんねんな、やっぱり今日は。挨拶してきたらえーやんーーー

※1軒だけ起きてる設定ムリありすぎ!もう深夜2時は超えてる非常識さ※

「簡単に言わんといて!」

「行くのも勇気が必要」

「でも、ここ乗り越えんでいつ乗り越えんの・・・」

※昼間行けや!※

「ここにおって・・・」

「ここからあっこ見てて・・・」

 

そして美夏は勇気を出しておっちゃんちの玄関のチャイムを鳴らす。

おっちゃんは起きてて美夏を受け入れてくれた。

 

ひたすら待つ勇治(コンビニにも行くけど)

 

やっと美夏が泣きながら降りてきて、勇治に写真を2枚渡す。

ゆっちと妹とお母さんの3人の写真とゆっちひとりの写真・・・

こんな大切な写真をおっちゃんはくれた・・・

 

勇治がおっちゃんちを見ると、おっちゃんがベランダに出てこちらを見てる。

ーーーおっちゃん手ぇ振ってんでーーー

「どうしよう・・・おっちゃんにこんな顔見せられへん・・・」

ーーーいや、暗くて見えへんてーーー

「イヤや!見えるわ!」

仕方なく代わりに手を振る勇治。

「なんであんたが振ってんのよ!」

「私が振るーーーー!」

※面倒臭い女!!!※

「寒いから中入って下さーい!」

2回言う美夏。

※近所迷惑!※

おっちゃんが中に入ると、勇治が持ってる写真を奪い取り、踵を返して歩き出す美夏。

※このシーンも驚きました。自分から勇治に渡したくせに、まるで勇治に盗られた物を奪い返すような勢いで、森山未來さんも驚きの表情です。待っててくれたお礼もなく、無言で背を向け歩き出すんです※

 

そして東遊園地まで最後は走るふたり。

 

無事に間に合い、勇治にも行こうと誘うが、

「やめとくわ。・・・今年は」

 

来年を約束して、握手しようとする勇治をハグする美夏。

「ほな来年」

美夏の姿が見えなくなるまで見送り、勇治は駅へ向かう。

 

美夏は【1995・1・17】のロウソクの前で5時46分に黙とうを捧げる。

 

          完

 

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「御影のおばあちゃんち」って、カバン置いただけですよ?

ゆっちのお父さんに会えたのは結果論です。

自分の震災時の過去と向き合い、辛い気持ちに決着を付けるのならちゃんと全面に

「そのために御影に行く」ことを表現すればいいのですが、如何せん推定2時過ぎなのでそうもいかず、朝5時46分、ギリギリ間に合った感を出すがために終電は行ってしまった設定。

歩きながら過去と向き合う設定。

もうムリクリ感がハンパじゃない、演者さんにも気の毒な脚本です。

稀にみる駄作だと思いました。

 

森山未來さんもこんな真夜中に「挨拶してきたらえーやん」とは、セリフだから言えたようなもんでしょう。

 

神戸市民の皆さんの協力が一番感動的でした。

 

佐藤江梨子さんに関しては、台本だとしたら気の毒すぎる台本です。

まず、「ありがとう」がひとこともありません。

コインロッカー、たこ焼き、豚まんは勇治のおごり。おばあちゃんちで待たせて、おっちゃんちでも待たせて、もっと言えばおよそ13kmの行程に付き合わせて

「ありがとう」が1度もないってどうなんでしょうね。

あ、最後のハグで勇治からのありがとうで返してるので、辛うじて1回言ってましたね。

 

「カバン!」もそうですし、あの写真の奪い取り方、性格の悪さがちょいちょい出てくる奇跡の台本です。

 

親友を失った繊細な感情なんて微塵も感じられず・・・です。

 

本来なら、過去を振り返って向き合ってく道中に、ふたりの間に特別な情が芽生えてもいいはずですが、森山未來さんも佐藤江梨子さんも互いにタイプじゃない感じや、

特に森山さんの心の距離が離れていくのが伝わりました。

「やりずれーヤツだな」と内心思ってたんじゃないかと?

 

もっと繊細な表現ができる女優さんだったら違う作風になってたのではと思いました。ビッチ過ぎです佐藤さんは。

 

「また来年」と言いながら、携番交換もしませんでしたし、ああ、これでこのふたりは一生会うことないな、と自然に思えましたし、あのハグにもなんの感動も覚えませんでした。

 

こんなめちゃくちゃな設定なのに、色々な賞を貰えたのは題材が「阪神・淡路大震災」で、神戸市民の皆さんの協力のおかげではないでしょうか。

 

以上、感想と文句の多いあらすじでした。。。