この衝撃的なタイトル【そして死刑は執行された】は、論告求刑で死刑を言い渡された合田士郎(匿名)さんが書かれた本で何冊かシリーズで出されてます。
1987年出版で、何冊か読みました。
最後は免田栄さん(免田事件)と赤堀政夫さん(島田事件)の対談だったと記憶してます。
古い記憶なので違ってる部分もあるかもですが、今回のやり直し裁判の袴田事件の袴田巌さんに対しての再度の死刑求刑に「司法に正義はあるのか」と強く思いました。
検察側は「メンツ」を否定してますが、結局メンツだろうと思ってしまいます。
この本の合田さんは、死刑囚房の掃除とかされてた時期があり、多くの死刑囚たちと関わった中で、上記の免田さんも赤堀さんも「無罪」と断言されてました。
他には「帝銀事件」の平沢貞道さんなども。
そして、あるひとりの人物を徹底して非難し、何度も文の中に出てきたのが、
「紅林麻雄」という警察官で、本には「でっちあげ警部」と書かれてたと思います。
今でも「でっちあげ警部」ですぐ出てきます。
ウイキペディアにもなってて、こんな風に名前を残すなんて子孫や親戚の方たちは気の毒になります。
合田さんは「袴田事件もでっちあげ」だと対談で話されてました。
袴田事件の時には紅林は警察を退職してましたが、紅林の部下が事件を担当し、
静岡県警のでっちあげの体質は続いていると。
※だいぶ昔の話なので今は変わったと思いたいです※
2014年3月27日 静岡地裁で村山浩昭裁判長が、
「これ以上、(袴田さんの)拘置を続けることは耐え難いほど正義に反する」
と、再審開始と死刑執行停止を決定した。
これにより袴田さんは47年振りに釈放されました。
熊本典道元裁判官は「無罪」を確信しながら2対1で死刑が決定し「死刑判決文」を書かされたことで懊悩(おうのう)に苦しみ裁判官を辞めました。
司法に正義は存在はしてるんです。
でも、それが一部じゃダメなんです。
この期に及んでまだ死刑を求刑する厚顔無恥な検察・警察に言いたい!
あなた方がするべきは「謝罪」です!
袴田さんの人生をでっちあげで奪った先人たちの過ちを認め謝罪して下さい!
半世紀を超えて重い荷物を背負わされた袴田さんに対して死刑を求刑なんて、
人の心がない検察・警察じゃ日本の将来託せないよ。お先真っ暗だよ!