以前、自分が描いた作品をご紹介しましたが、今日は2つの作品を長い年月をかけて完成したので少しだけお見せしますニコニコ

 
 
これまで個性的な作品が多かったのですが、今回は分かりやすい「景色」を描いてみました。
 
 
私も主人も海が大好きなので、毎日家にいながら南国にいる気分を少しでも感じられるように自分で想像して描いてみました。
 
 
過去の作品を家族に見せた時はあまり理解していなかった様子でしたが、今回の絵は皆驚いていました。(分かりやすいのかな?)
 
ちなみにこちらは20時間以上かけて完成し、昨年クリスマスプレゼントで主人にプレゼントしましま。今はフレームの専門店でカスタマイズしたフレームを作ってもらっています。(ナチュラル素材の木製の白いフレームで3、4万円しましたえっ
 
 
それでは最後の作品を紹介します。
 
 
 
最後の作品はまだ制作途中ですが、完成したところで写真ではあまり分からないと思うのでこのタイミングでお見せしますニコニコ
 
写真では分かりづらいですが、表面が凸凹しています。インパクトあるアートですが、私のお家はインテリアが真っ白なのでこの作品がとても映えると思います。

 
アートって面白いですよね。
この世の中に一つしか存在しないというのもそうですが、一つの絵に何十年という歳月をかけて作っているので知れば知る程奥が深くて面白い。

雑談ですが、アクリル画や油絵から出るこのわずかな凹凸が落とす影の調子や、光の位置による絵の表情の違いなど計算タッチと呼ばれる)を計算しつくした画家もいれば、タッチを全く感じさせない事で名を上げた画家もいます。

例えば20世紀を代表する印象派画家モネなどは、塗った時にどのように色が混ざるかを計算して筆の上に慎重に複数の絵の具をとり、キャンバスにひと筆でエイヤ!っと乗せてしまいます。
モネの「日傘の女」

ちなみにフランスのパリにあるマルモッタン美術館で長年上下逆さまに飾られていたことでも有名な睡蓮、それに気づいて指摘したのはノーベル物理学賞候補者の西澤氏で、伝え方は自分の名刺に気づいた点を書き守衛に渡して帰ったそう笑い泣き

それがその作品。
モネの「睡蓮の池」(87億円の作品

通常はこれを180度回転させて鑑賞するのが正解です。逆さまだと分かった理由は「睡蓮の葉の形」で、モネの他の睡蓮作品では手前にある葉は丸くて縦の幅が長いのに対して、奥の葉は楕円形で縦の幅が短い。モネは睡蓮の縦の幅で遠近感を表現しており、問題の絵はこれが逆になっていたことで作品が逆さまだと分かったそうです。
詳細はこちら(林修の番組YouTubeで11分〜)

フェルメールの「牛乳を注ぐ女」

話は逸れましたが、逆に光の画家と言われたフェルメールなどは、あれほど重厚で繊細なグラデーションを多用するのにタッチ跡が驚くほど少なく、神業的な誰にも真似できない謎の技法を使っています。

私もヨーロッパのアートの授業でこちらのアートについて学んだことの一つが、モネは鑑賞する側の見る順番を計算してこの作品を描いたと言われていることです。

例えば、この絵を見てパッと目に入るもの(人間はまず行動から何をしているのか理解しようとするため)女の人が注いでいる牛乳をまず見ます。そしてその後は彼女の腕、肩、頭部、胴体と見るように仕向けるテクニックを絵の中に盛り込んでいます。そのテクニックとは、あえて牛乳瓶から女性を点で繋いだ時に緩やかな湾曲(カーブ)を描くようにすると自然と観る側の目がそれに沿って流れるように見えるということです。

マルクシャガールの「屋根の上のヴァイオリン弾きFiddler on the Roof )
 
昨年、オランダのアムステルダムに住んでいた時にゴッホ博物館の隣にある現代美術館で出会ったこの作品。

屋根の上のバイオリン弾きというタイトルの由来は、昔ローマ皇帝ネロによるユダヤ人の大虐殺があった時、逃げまどう群衆の中で、ひとり屋根の上でヴァイオリンを弾く男がいたという故事からきていてシャガールは「緑色のバイオリン弾き」を故事からヒントを得て原作者ショーレム・アレイヘム作品のためにこの作品を描いたそうです。

では、なぜ屋根の上なのかと言うと「ユダヤ教の教えで、屋根から落ちずにいつも平静を保とうとする心の表れでゆったりとヴァイオリンを弾く」という象徴の意味が込められています。

参考リンク
次はこの絵から何が読み取れるか?と討論をするワークショップ。

紐とか何も吊るされずにこんな大きい物体が宙に浮いている作品があったり。

オランダ人アーティストの作品

これはなんとタンポポでできているんですビックリマークタンポポのという繊細な綿毛の中に電球を盛り込んで何ヶ月もかけて作った作品。

芸術品は一つ一つに深い意味やストーリーがあって面白い音譜
私も子供が生まれたら我が子にも色々触れさせたいので美術館へ行って学んだり、実際に粘土や絵描きなどで想像力を膨らませてあげたいと思いますニコニコ