まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第3,216号)

○神戸・三宮の朝、しゅっとした若い女性が早足で颯爽と駅に向かう。きちっとした服装だが、足元は真っ白なスニーカースタイル

 

○片方の靴紐がほどけてかなり長めにぷらぷらしている。本人は気付いていない風に行くが、何故すぐに結ぼうとしないのか。紐も汚れるし、何よりも危険だ。

 

○少し前にも紐プラの若者を見た。全く気付いていない感じで普通に歩いていく。紐を踏まないようにうまく歩くものだ。しかしもって何だかなぁ。

 

○最近のマセたガキ(失礼)の運動靴は光っておる。歩くたんびにぴゃらりんきゃらりんと光るのである。あれはきれいでもあるし、夜間に目立つのでよいかも。

 

○一昔前は、カカト部にローラーのついた運動靴の子がたくさんいた。あれは危ない、と思っていたが最近はあまり見ない。やはり禁止となったのか。

 

○もっとベビーちゃんの靴にはぴゅっぴこっなどという音のするものがあった。

 

○こうなったら(どうなったら?)紐無しで光って音も出るローラースニーカーを流行らすのはどうか。あ、ローラーが危険か。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,215号)
 

○避難所HUGをした。「HUG」は「避難所運営ゲーム」の頭文字。

 

○「年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれた避難者カードを体育館や教室に見立てた図に適切に配置できるか、避難所で起こる様々な出来事カードにどう対応していくかを模擬体験するゲーム」である。

 

○これまで4回体験した。地域で2回、F社で1回、今回鈴蘭台の久木田さんのサロンで実施した。

 

○設定は、夜に大地震が起こり体育館が避難所となる。外は雨、さぁどうする。私はカードを読み上げていく。参加者が話し合いながら置いていくが、ゆっくりと考えている間を与えない。実際にはもっと重なってきたり、違う事情の人も来るだろう。

 

○障碍のある人、ペット連れ、親を探す子、外国人、観光バス。行政や支援や物資品も来る。次第に「現場」は白熱する。そして想像する。多くの支障を創造で乗り切る。1時間があっという間に過ぎる。

 

○たかがカードゲームと侮るなかれ。HUGの経験がゼロの人とイチの人では明らかに防災意識と行動は変わると思う。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,214号)

○さぁ、バファローズ7回表の攻撃です。ファイターズの投手陣に一矢報いることができるのか。解説のNさん、この回ですね。A投手に執拗にやられてきましたね。

 

○これがA投手に必要な球なんですよ。自信を持って投げてますね。 Nさん、必要じゃなくて執拗なんですけど。そのあたりいかがでしょうか。

 

○だから必要な球しか投げないんですよ。バファローズはいやらしい攻撃をしないといかんな。 そのやらしい攻撃というのは、例えばどんな攻撃なんでしょうか。 そうですねぇ。「やらしい」ではなく「いやらしい」なんですよ。いやらしい攻撃は本当に「あぁ、いやらしい攻撃をされてるなぁ」と思うもんなんですよ。

 

○そうですか。そういう意味では次のバッターは往年の梨田さんのようなやらしい打撃をしますよね。そして梨田さんといえば「コンニャク打法」で有名でしたが、Nさんそのあたりどうですか。

 

○「コンニャク」は放送禁止用語だと思ってましたわ。わははは。 わはは。……バファローズ7回の攻撃が終わりました。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,213号)

○電車内で隣の人がスマホを膝に置いて、ゲームをしている。私は文庫を読んでいたが、隣の膝上の目まぐるしくチカチカ光る画面が視界に入って落ち着かない。スマホは私も使うがゲームはしないし、膝の上でも操作しない。この人は遠視なのか。

 

○スマホの使い過ぎでメンタルヘルスに影響を及ぼす危険があるとし、たばこ同様の健康警告表示を義務化すべきだと米厚生省の医務総監が提言した。それは当人の話だろう。隣の人間(私)はどうなる。

 

○世に嫌煙権運動というものがある。副流煙の問題、火傷の被害などがあり、たばこの煙を何とかできぬか。

 

○それに倣えばスマホの画面を嫌う人(私)は嫌面権を訴える。昨日は副流面目がチカチカした。こうなったらもう分面だ。スマホ禁止車両であれば安心だ。

 

○で、スマホには「スマホの画面は、あなただけでなく周りの人が目チカ、不快感など眼精疲労、不安症になる危険性も高めます」と記載すべきだ。「嫌面権確立をめざす市民の会」より。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,212号)
 

○先週、大阪-東京間を「こだま」帰りは「ひかり」に乗った。ひかり3時間こだま4時間かかる。

 

○乗っている間が好きだ。読書・飲食・惰眠・ラジオ・そして仕事。4時間などアッという間である。帰りの3時間では物足りなさまで感じた。

 

○ひと昔前の中国では特急より普通の方が高額だったらしい。普通は停止・発車、ドア開閉、それに伴う経費等が特急よりも余計に掛かる。

 

リニアでは大阪-東京間が1時間になる。どこが楽しいのか。地に足着いてないものは危ないよ。知らんけど。

 

○還暦でも使える「青春18きっぷ」は5枚で1万2050円。大阪-東京間は在来線で9千円かかるが、青春18では2410円で行ける。乗り換え6回、所要時間はほんの9時間だ。これ以上の楽しい移動方法はない。

 

○新幹線は東京五輪の1964年に開通し4時間で移動。それまでは特急「こだま」で7時間かかっていた。

 

○青春18での9時間というのは、昭和5年開通の特急「燕」と同じ所要時間だ。夢のようですな。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,211号)

○6月11日の朝日新聞「令和のプロ野球」に、元阪神球団社長の野崎勝義が20年前の再編騒動を語っている。

 

○2004年6月13日に近鉄とオリックスの合併が報道された。野崎氏が球団代表者会議や理事会に出ると、話が1リーグ制の流れになっている。氏は「おかしいやないか、と」

 

○1リーグ制は巨人やパ・リーグが進めた。氏は「1リーグより戦力均衡」「球団を減らせばファンの総数は減る」「オールスター、日本シリーズがなくなる」と、2リーグで「共存共栄」する構造改革を考えた。

 

○巨人は1リーグ制を強行するためにセ・リーグ脱退構想を発表。氏は世論がついているので「最終的には勝てると思っていた」という。

 

ライブドアと楽天による加入申請があり、審査で楽天になる。ストライキなどを実行した古田敦也選手会長から感謝の電話があった。球団経営が傾いたときは、合併ではなく売却をすればよい、と。「合併しなけりゃあんな騒動は起きない」

 

○野崎勝義さん。この人のがんばりがなければ今のプロ野球はなかった。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,210号)

○本を耳に当てないってどういう事です、え? 本じゃない、ホンだって? 本じゃないホンって何? そんなことも知らないのかって? 本じゃなくてホンでしよ? 知ってますよホン位、違いますか?

 

○よく考えたら本以外にホンはないよホントに、違う? 受話器のホン? それはねホンじゃなくてフォンなの判かる? スマァトフォンのフォンだろ? 

 

○フォンドボウのフォンですよね? あれは正しくはフォンじゃなくてヴォンだって? アンタ大ざっぱなのか細かいのか判からん人だねぇ? だからスマァトフォンを耳に当てないんでしょ? アレはフォンと云いながら今や万能でしょ?

 

○ましてやHなものまで鑑賞してるとか? お前と一緒にするな? それは余りにも失礼しちゃうね? そりや、たまにね何と云うか偶発的にそのようなHなものが出来してしまうことがないことはないがね、それはアンタにもご経験がおありなんじゃないですか、ご同輩? 

 

それでフォンを耳に当てない話はどうなったの? 何か気になるねぇ。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,209号)
 

東大に入った。偏差値難民だった私が東京大学に入学したというシンデレラストーリーではない。誰が死ンデレラ、やねん。

 

○Sリビング時代にお会いしていたB女史が、京大→東大に転職された。私の本の改訂版編集にあたり、B女史を取材した。情報や広告を取る側から発信する側に移られたことも貴重だが、京大→東大という転身も相当レアなものではないか。

 

○赤門で待ち合わせしたが、今は通れないので懐徳門から入った。キャンパス地図がある。ひ、広い。お上りさん(私)は薄笑いを浮かべるしかない。安田講堂三四郎池、難民(私)でも知っている場所を案内していただいた。広大なので、おばちゃん(失礼)が自転車で通行していたり、園児が遠足していたりする。

 

○B女史と別れ、教えていただいた「総合研究博物館」を観た。す、素晴らしい。科学、民族(俗)学、人類学等を志している人必見の聖地である。

 

○あまつさえ東京駅横に博物館別館があり、ここがまた素敵だ。いずれも無料で入館できる。私の脳内偏差値は1段向上した。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,208号)
 

○大阪生まれ大阪育ち、そして今も大阪に住むN氏の趣味は野球観戦。大阪と言えば阪神、となりガチであるが、N氏はオリックスを応援している。

 

○去年はオリがパ・リーグを制し、阪神がセで勝ったので、関西人の夢が叶い、オリと阪神とで日本シリーズを戦った。関東人には何の面白みもなかったものと思われるが、大変熱い戦いであった。

 

○「セパ交流戦」という言い方もN氏は「パセ交流戦」と言い換えて欲しいと思っている。屈折した大阪人のN氏はオリが勝てば嬉しいだけでなく、阪神が負ければより嬉しいという気分になる。

 

○オリが勝ち阪神が負ければ気分は10点、オリが負け阪神が勝てば0点、オリが勝ち阪神が勝てば8点、オリが負け阪神が負ければ2点という具合。

 

○昨日は日本シリーズ以来の直接対決だった。オリ5連勝、阪神3連勝で臨んだガチ対決。4対0でオリが勝った

 

○N氏の気分は10点の筈であるが、直接対決でオリが勝ち、阪神が負けた場合は、そこにボーナス得点が付くことを知った。(当項はフィクションです)

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,207号)
 

○7月3日、新しい紙幣が発行される。1万円・福沢諭吉⇒渋沢栄一、5千円・樋口一葉⇒津田梅子、1千円・野口英世⇒北里柴三郎になる。2千円の紫式部は変更なし。福沢諭吉の万札が二種類あるということは知らなかった。裏面が鳳凰のものと雉のものがあるらしい。

 

○ラジオで経済学者の高橋洋一が、今回の新紙幣は何の新しい発明もない従来技術の延長的なマイナー修正だという。ATMや自販機が大変なことになるというが、従来紙幣と大きさが一緒なので、ソフトの改修のみで済む。

 

○今朝の朝日新聞「声」に59歳の塾経営者が書く「算数の桁の概念を教えるのにお金はとても便利だった」という。あまつさえ「電子マネーの普及でお金のありがたみが薄れた」とも。

 

○ラジオでは20年後に紙幣はあるかと言う。兌換する「物」が消滅することで経済概念も変化するのだろう。

 

○改めて真保裕一の『奪取』を読もうと思う。偽札を作るために草を栽培し、印刷技術を駆使して機械を騙す。

 

○最近は長財布を持ってない人も多いという。それも寂しい。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。