まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

まだ?いまだ!神戸ニニンガ日誌

何の役にも立たないが、特段面白い訳でもない。ましてや間違っても何かの為になど毛頭ならぬこと十全に請合う。勿論誰がどうみても上品であるはずもなく、履歴書に読者と書けば間違いなく不利となる。有閑男が白昼夢で口走る400字の戯言寝言放談放屁。それが神戸ニニンガ日誌

「神戸ニニンガ日誌」(第3,547号)

○振り返れば10月31日は雨だった。「全国的に雨の降るところが多い」という天候で、「昼間も肌寒く感じられ」、あまつさえ「雷を伴った強い雨に注意が必要」であった。

 

○例年渋谷の交差点には仮装大賞の人達が殺到して飲酒や騒音、ごみの問題などでエラいことになる。渋谷区が「禁止だよ!迷惑ハロウィーン」と呼びかけ、昨年あたりから「逆にダサい」という風潮も生まれた。今年は雨天でなくともパニくることはなかったのかも。

 

○そして聖夜の今夜も予報では「西〜東日本では雷を伴った激しい雨が降る」でしょう、と言う。

 

○今朝の朝日新聞「天声人語」は、子供は正直だとし、【神社へ初詣に行った3歳の越川まひろさん。大きな声で「またサンタさんが来てくれますように!」】と紹介した。

 

○このような状況で日本の神々、特に風神様や雷神様は「怒るで、しかし!」(by横山やすし)と言って、耶蘇の祭典日を荒天にするのである。

 

○しかし、山下達郎は「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」と予報し、ホワイトクリスマスに希望を持たせるのである。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,546号)
 

○ラジオ「鶴瓶・新野のぬかるみの世界」は、昭和53年から平成元年まで日曜深夜に放送されていた。リスナーは「ぬかる民」と呼ばれ、結束を見せた。スポンサーの「千房」に裏メニュー「ぬかるみ焼き」が登場し、今もある。

 

○笑福亭鶴瓶と新野新がごそごそ喋る。新野新は尾木ママ登場の遥か以前からオネエ言葉だった。今年9月、新野新が亡くなった。

 

○先日「鶴瓶ひとりのぬかるみの世界」が生放送。本放送終了から36年経過。当時は葉書よりも封筒で長文のメッセージが大量に届いた。新世界ツアーという集まりを呼びかけたら1万人近くが来てパニックになった。

 

○当時の「ぬかる民」に生電話をした。帯広の女性リスナーで、当時はラジカセで周波数を合わせながら大阪からの弱い電波を北海道で聞いていたという。合間に当時掛けていた「生活の柄」(高田渡)や「ぽつん」(とんぼちゃん)を選曲。

 

○山本浩之は、関テレを辞めてフリーになったのは、かつて「隠れぬかる民」で、自分もラジオをやりたかったから、と10月の「ぴかッとモーニング」で語る。「鶴瓶ひとりのぬかるみの世界」放送数時間後、上柳昌彦は「あさぼらけ」で、自分も「ぬかるみの世界」リスナーだったことを語った。


ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,545号)

○向田邦子『無名仮名人名簿』(文春文庫)。昭和35年刊の『明解国語辞典改訂65版』を「めくっているとあきない」という。

 

○「恋女房」と「小芋」が並び「手文庫」と「出臍」、「左派」と「鯖」。「恋愛」と「廉価」では「恋もお手軽になってきている」と感じる。その他「ハネムウン」と「はねまわる」、「結婚」と「血痕」ではよからぬことを連想してしまう。

 

○拙宅にも『新明解国語辞典』があるが、見当たらないので『広辞林』をみた。なかなか面白い。「国旗⇔骨気」、「羽衣⇔破婚」、「チャーシュー⇔チャージ」、「入院⇔ニューイングランド」など。

 

○私が先日受けた「生検」の隣は「性決定」だ。性を同定すること。見てないが「同定」の横は「童貞」かな。「執筆」の隣は「湿布」だ。パソコン肩というか六十肩というか、肩凝りがあって、先日も両肩に温シップを張った。

 

○今年の漢字「熊」の横は隈取の「隈」だ。歌舞伎で使う独特の化粧法が隈取だ。「熊」が「隈取」するとパンダになる。『広辞林』で「パンダ」を引くと、隣は「ハンター」だった。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,544号)
 【金曜日は過去の号を再録します】

 

○「【おばんです!青森】のお時間です。33年前の昨日、凶弾に倒れたジョン・レノンをイタコの口寄せによって降臨させようとここ恐山に来ております」

 

○「ご案内とイタコの通訳をしてくださる、五所川原さんです。おばんです!」「はいス」「五所川原さんのご職業は」「なにやワスのしゴてサきくけ。まァこんたら、キよードスかタっちャら」

 

○「本日は、郷土史家の五所川原さんと恐山に来ています。あれがイタコさんでしょうか」「イタコでネぇ。あレはヒロコだ」「イタコのヒロコさんにレノンを降ろしていただきましょう」

 

○「ヒロコなー、こんだレノンさ寄せロテ」「アイー」「ヒロコ、レノンぐリゃちョペっとハ知ッとるナ。33年前にダコタで撃っちゃレてスんだずーとルびの毛唐」

 

○「あなたはレノンさん ですか」「アイー」「33年前を覚えていますか」「ソれタゴダちゅうとこへオったてまルけエると、オろーチゅうテがっパかちゃクちゃストる間にドンとさレたしワシのずーとルびモもうやメっパってなしテか」

 

○「五所川原さん、何て?」「33年前に、おったってまルでダコタハウスにけエたトコで撃たれ、ズぶんも ビートルズもモうダメだなと感ずマシタのダヨ」

 

○「では先日来日されたポールさんに一言お願いします」「え。」「ポールに」「なニガさ」「ポールです」「あァ、ワしがサポール買うの、よぉワかるナ」「いや、そのポールじゃなくて」「あァ、きらきらポールけ。ソリャもう要ランて」

 

○「……これで恐山からの中継を終わります。バカ」(2013年12月9日号)

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,543号)

○朝日新聞に荒川修作と磯崎新の記事。岐阜にある荒川さんの「養老天命反転地」建設に関して磯崎さんも関わったという。

 

○この施設は、広大な敷地に「水平、垂直な線は極力排除され」「至る所に人間の平衡感覚や遠近感を混乱させる仕掛けが施されて」いる。かなり以前、会社の仲間さん達と行った。危険な箇所もあるので、ヘルメットを貸し出す場所があった。荒川さんは、校庭は平らでない方がよい、と訴えていた。

 

○2003年、阪神・淡路大震災から10年を迎えるにあたり、改めての復興支援に奔走した。その関係で、六甲アイランド幼稚園の芝生化した園庭を見学した。子供達が素足で走り回っていた。

 

○かつて「500色の色えんぴつ」が100組売れる毎に1組寄贈するという企画で、西宮の関西学院「聖和幼稚園」を訪問した。豊かな自然の中で子供達が逞しく遊んでいた。

 

○昨年、株式会社ジャクエツが運営する敦賀の幼稚園を視察した。たくさんの園児が広大な自然の中を走り回っていた。「四季」から「二季」の今、そうしたことも徐々に難しい時代になったのかも知れない。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,542号)
 

○関西テレビの橋本和花子アナは、6月29日のプロ野球「オリックス―楽天戦」と8月3日の「オリックス―日ハム戦」を実況した。プロ野球実況を女性が務めるのは13年ぶり。事程左様に野球は男の世界だ。プロ野球そのものが男子選手で構成され、実況や解説者も男性である。

 

○とはいえ「国技・神事」ではないので、始球式のために女性もマウンドに立つことはできる。大相撲の世界では女性は土俵に上がることはできない。

 

○閑話休題。朝日放送を卒業しeスポーツ実況者に転じた平岩康佑さんに神戸で講演戴いた。(2019年11月・神戸学校)平岩さんは「動いているものは全て実況できる」という。

 

○プロ野球は少なくとも3時間はかかる。その間実況し続け、瞬時の状況判断と表現力を駆使して時には叫び、喘ぎ、呻く。的確に解説者に話しも振らなければならない。「実況」というのは相当高度で難易度が高いものだ。

 

○橋本さんは「野球に限らず、多くの女性が実況する世の中になっていけば」と言う。応援したい。ただし、実況した2戦共にオリックスは負けている。来年こそは「勝利の女神」となってくれいっ!

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,541号)

○N氏は宝くじを買ったことがない。宝くじで1等が当たる確率は1千万分の1だということを聞いたことがあるからだ。10万枚の束が100束、だから買わない。

 

○N氏は競馬競輪競艇をやらない。帯広の「ばんえい競馬」に1度だけ行った。これは楽しかった。

 

○最近は朝日新聞金曜の夕刊に載っている「プレゼント|食品・グッズ」に応募する。はがきを買ってきて、手書きする。プリンターで印字することもできるが、手書きの方が当たる確率が少し上がるような気がしている。はがきもいつの間にか1枚85円もするので、何に応募するのかが大いに吟味される。

 

○最近では、橿原のフェースタオル、ひかり味噌の甘酒、マツザキのクラフトジン、アウルの健康器具、ゼンケンの遠赤外線ヒーター、お肉のギフト券、ののじのキッチングッズ等に応募した。


○これだけで510円もかかっている。何としてでも何か当てたい。N氏は、宝くじで1等当たるのに比べれば当選確率は何万倍も高いんだから、と信じて真剣に祈りながら寝る。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,540号)

○生体検査で、人生初入院。看護師さんが来て「浣腸します」と宣言。寝台に横寝し、彼女に尻を剥き出す。この瞬間に私は患者となった。

 

○手術着になり施術を受けた。施術を終え初搭乗のストレッチャーで病室へ。病衣を着てここから入院患者だ。麻酔したので、明朝まで寝たきりである。麻酔の具合か、昼食も夕食も無し。9時に消灯だ。6時に起床と聞き、早いなと思ったが俺は毎日5時起床だ。

 

○朝食がきた。50gのパン2個、マーガリン8g、イチゴジャム15g、パイナップル3切、神泉牛乳200ml、炒り卵。正調な病院朝食である。点滴が取れて昼食がきた。カレーに福神漬、そしてみかんゼリー。米飯220g。当たり前だがカレーは甘口だ。

 

○伊丹十三の映画「大病人」のあらすじには「向井は担当看護婦(木内みどり)を口説いたり、愛人である共演女優(高瀬春奈)を病室へ連れ込んだり」とある。夢があるなぁ。

 

○寝台横にテレビ・冷蔵庫・鍵付棚付の台がある。調べたらそれは「床頭台」という。スリムで多機能で便利だ。

 

○昔、子供に「9時には寝ろ」と言っていた。私も子供時分に言われていた。やはり9時就寝には意味があるように思う。

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「神戸ニニンガ日誌」(第3,539号)
 

○「探偵!ナイトスクープ」に、自分の「祥子(よしこ)」という名前が小学校時分より嫌いであった37歳の女性。「魔法使いサリー」の「よしこちゃん」こと花村よし子のイメージなどもあり「よしこ」が嫌いで嫌いで仕方がない。

 

○今年生まれたベビーの名前調査のニュース。女の子1位は「翠(すい)」で、男の子1位は「湊(みなと、そう)」。以下、女の子は「陽葵(ひまり)」、「紬」、「茉白」、「凛」、「陽菜(ひな)」と続く。男の子は「伊織」、「結翔(ゆいと)」、「琉生(るい)」、「蓮」、「朔(さく)」、「碧(あお)」など。

 

○前期高齢者(私)には「夜露死苦」、「愛死天流(あいしてる)」、「愛羅武勇(アイラブユー)」、「仏恥義理(ぶっちぎり)」などの旧ヤンキー暴走族用語、或いは源氏名のように見える。女子に「子」や「美」がなく、男子に「男」や「夫」がない。やはり令和だ。隔世の感がある。

 

○一方「莉子」、「桜子」、「菜々子」、「結子」、「桃子」、「愛子」などの「子」付き名が復活しつつもあるという。祥子(よしこ)37歳も自分の名前をそんなに卑下する必要はない。良い名前ぢゃないか。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。

「神戸ニニンガ日誌」(第3,538号)
 

○日経MJ紙、2025年ヒット商品番付が発表された。今年の消費動向や売れ行き、開発の着眼点などを基にランク付けする。

 

○東の横綱は「大阪・関西万博」で、西の横綱は「国宝」である。大関は「ドジャース連覇」と「任天堂スイッチ2」、関脇「日経平均5万円」「米(こめ)フレーション」であった。大阪・関西万博なので「西」の方がよいような気もするが、角界の東西では「東」が上位なので、まぁええか。

 

○ここまでは前期高齢者の私でもわかる。小結以下には分からないものもある。例えば「LABUBU」、「GOAT」、「しなこ」など。予想もつかない。

 

○世相的には「酷暑商戦」や「熊撃退スプレー」、「中古億ション」や「オアシス再結成」などに「そりゃそうやな」と思う。

 

○意外だったのは「シール交換」や「10万円コンデジ」だ。シール交換文化は昭和・平成でも流行っていたのではないか。コンパクトデジタルカメラも衰退していた。

 

○3年前、私のリコー「GR」を見て「まだそんなカメラなん」と揶揄されたことがあるが、今回の番付で溜飲を下げた。

ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。