「神戸ニニンガ日誌」(第3,563号)
【金曜日は過去の号を再録します】
○映画「クロッシング」。北朝鮮で今何が行われているのか。人々は何にどう苦しみ、何を希望に生きているのか。そして我々に何ができるのか。この映画ではそうしたことをドキュメントフィルム以上の力で我々に突きつける。
○「クロッシング」を見る限り、北朝鮮では軍人以外は奴隷である。しかし現実には奴隷以下の苦しみを強いられているものと拝察する。国民の家族の絆、親子の絆、親族の絆、人間としての尊厳や誇り、を根っこから断ち切る国家。
○そして何よりも食糧がない。飢えと病苦、そして理不尽な接収。他に選択の余地がなく強行する「脱北」。その失敗は死を意味する。終焉に向かって親子の再会を期待するのであるが、それを国家は許さない。
○国民を陥れ、不幸にさせ、そして死に至らせるのがその国家だという現実を、映画という表現によってはっきりと現した。必見の映画である。
○この映画は2007年に撮影され、2008年には公開できた筈の作品である。それが今日まで公開ができなかった。誰のどういう利益のためにそうした妨害が起きるのか。
○ソウルから国境までは僅か40kmだという。ソウルの40km先で、飢え、苦しみ、死に、そして泣いている同胞は何を見つめているのだろう。(2010年6月9日号)
ⓜⓐⓓⓐⓘⓜⓐⓓⓐ まだいまだ。