2.アミューズが出て、Riesling Napa Valley 2003 が注がれました。ナパでも南の涼しい所Yountvilleの畑のぶどうからできた辛口で、ナパでは大変珍しいリースリング・ワインです。ドイツよりは温暖なので、ドイツに比べるとリッチな味わいですが、酸も豊富で石油香もしっかりありました。
3.次の料理は、「ヒラメのカルパッチォと雲丹のムースのアンサンブル」で、Pinot Noir Stanly Ranch 2003が注がれました。Los Carnerosの畑のぶどうです。15%カルボニック・マセレーションをして、小樽熟成しブルゴーニュ風を狙っていました。2003年物がWall Street Journal でアメリカ1位になったそうです。
4.「イベリコ肩ロースのスパイシーグリル、コーヒー・ソース」には、前のピノ・ワールと、続けて、Chardonnay Sbragia Limited Release 2004が合わされ
ました。100%新樽で醗酵とハイトーストで熟成された大変コクがあるバランスの良いワインでした。同社が造る4つのシャルドネ・ワインの最高のものだそうです。Sbragiaとは、昨年まで名誉ワインマスターだった人の名前で、彼は1976年からすべてのPrivate Reserve winesを担当していて、上記二つのワインのWine of the Yearを獲得した人です。
次に出たお口直しのピックルスにもこのシャルドネが合わされました。
5.「ズワイガニのロースト、ピーナッツ風味の白ワ
インソース」にCabernet Sauvignon St. Helena Home Vineyard 2000が合わされました。カニに赤ワイン結構楽しめました。
Gaillac Primeur 2008新酒を早々と飲ましてもらいました。写真の様に、この地方の伝統的な形の瓶でした。ガメイ100%で、アルコール13.5%。カルボニック・マセラシオンをしており、明るいルビー色といい、イチゴキャンディ香、味わいとも昔の懐かしい新酒の味を思い出させるものでした。Domaine de LabartheというAOC Gaillacの生産者のものでした。過去に全フランスの新酒のコンクールというのがあって、このドメーヌのものが3回優勝し、ボージョレの新酒が優勝できないのでこのコンクールが消滅したとの説明を受けました。一度ボージョレ側の説明も聞いてみたいものです。
4. 生ハム:昔ソムリエ試験に生ハムの産地に関する問題が出たことがあります。その時の産地は、フランスのバイヨンヌ、ドイツのヴェストファーレン、イタリアのサン・ダニエーレだったと思います。バイヨンヌ生ハムのブースがありました。バイヨンヌBayonneはバスク地方の大西洋岸の街の名前ですが、生ハム産地は内陸のアドゥールAdour川流域に広がっています。ルイ14世が好んだと言われパリで広まり、バイヨンヌ港から大西洋に出てセーヌ川を遡りパリに届けられたので、この地域全体の生ハムがバイヨンヌJambon de Bayonneと呼ばれることになったそうです。塩味の利いたしっかりした味わいで保護指定地域表示IGPを取得しています。
もう一つの生ハム、ビゴール豚の生ハム、ノワール・ド・ビゴールNoir de Bigorreがありましたが、この方がさらに味がしっかりしていました。値段もバイヨンヌの2倍はするそうです。それでもスペインの上級生ハムよりは安いそうです。ピレネー山麓に棲むフランス最古の豚と言われています。数千年前ピレネー山頂付近に棲んでいた猪が、スペイン側へ降りて混血した豚がイベリコ豚となり、フランス側へ降りて純潔を保った豚がビゴール豚になったという話が地元で語り継がれていると、ブース出展の登馬商事http://www.thoma.co.jpの説明書にありました。もっと注目されてよい食材と思いました。
ラガールlagar足踏みでぶどうを破砕するための槽です。ドウロでも話には聞いていましたが、実物を見るのは、アレンテージョAlentejo地方のJoao Portugal Ramosのワイナリーでした。立派な大理石でできていて、Ramosの最高ワインのMarques de Borba Reservaを造るぶどうを足踏み破砕するそうです。ぶどうの破砕には人の足が最も適しているようです。人間の足踏みに似た要領で破砕する機械が造られましたが普及しているとは聞いていません。いずれロボットが出来るかも知れないと楽しい想像をしました。
カリフォルニアワイン・インスティテュート主催のテイスティング会のセミナーに参加してきました。「ソノマ・カウンティの多様性」という題で、ソノマ郡ワイン用ぶどう栽培者協会Sonoma County Winegrape Commission会長、ミネソタ大学植物生理学専攻農学博士Nick Frey氏による90分のセミナーでした。写真の様に、“Shall we dance”などでおなじみの俳優リチャード・ギアRichard Gereそっくりで驚きました。温厚な口ぶりで、ソノマの微気候の特徴などから造られるワインの多様性につき分かりやすく話されました。
その中で、プランタジネットPlantagenet http://www.plantagenetwines.com/go/ という生産者に注目しました。同社のSenior WinemakerのMr. John Durham(写真右)とAustralasian Brand MangerのMr. Stuart Brookshaw(写真左)が初来日で出席していて30分のセミナーがありました。