カリフォルニア
 ワイン・インスティテュート主催のテイスティング会のセミナーに参加してきました。「ソノマ・カウンティの多様性」という題で、ソノマ郡ワイン用ぶどう栽培者協会Sonoma County Winegrape Commission会長、ミネソタ大学植物生理学専攻農学博士Nick Frey氏による90分のセミナーでした。写真の様に、“Shall we dance”などでおなじみの俳優リチャード・ギアRichard Gere
そっくりで驚きました。温厚な口ぶりで、ソノマの微気候の特徴などから造られるワインの多様性につき分かりやすく話されました。

13AVAに見られる気候の多様性がある。涼しい所でピノ・ノワールが植えられていて、そこから数キロ離れると温かい気候でカベルネ・ソーヴィニヨンのようなボルドー品種が適す場所がある。

太平洋から谷間を通りソノマ・ヴァレーまで入り込む涼しい風の影響が大きい。ナパでは重要なサン・パブロ湾からの風は、ソノマではそれほど影響しない。

夏は日照が多く乾燥していて、朝方霧が出て、午前中気温が低く保たれる。山脈の間では冷たい風が当たる所と当たらない所ができる。

太平洋岸に沿った所では、発生する霧より上の標高の高い涼しい所に畑があり日照も豊かでシャルドネ、ピノ・ノワールに適している。

内陸のドライ・クリーク・ヴァレー、アレキサンダー・ヴァレー、ナイツ・ヴァレーは海の影響が少なく温かく、ボルドー品種やジンファンデルに適す。

ドライ・クリーク・ヴァレーは渓谷が狭いので午前に気温が早く上がり、午後早く冷える。アレキサンダー・ヴァレーの渓谷は広いため気温は午前中ゆっくり上がり、午後にゆっくり下がり温暖である。

ソノマ・ヴァレーは海風がソノマの高い山で遮られた奥にあり温暖で、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデルに適す。標高が高い所の畑は、霧の上に出ているため日照が豊かで涼しく、エレガントなワインになるカベルネ・ソーヴィニヨンが育つ。

気候の多様性に加えて小規模な家族経営の畑所有者が多く(畑所有者1800戸の内、40%8ヘクタール未満、80%40ヘクタール未満)、大きな畑所有者も小さな区画で所有している。

従って、ぶどう品種の多さから、造られるワインの多様性が特徴である。


6種類のワインを、それぞれのぶどう畑の立地条件の説明を受けながらワインの風味の違いをテイスティングしました。

個別質問では、ソノマにおけるスクリューキャップへの移行に対する考え方を聞いてみました。白ワインではスクリューキャップの採用は進むが、赤ワインについては伝統的なコルク栓で変わらないであろう。しかし、人工樹脂による栓は良くないということでした