退院してちょうど5か月になります。
早いなぁ。
入院中の記憶もそろそろあいまいに。
そんななかで、
唐突に思い出したことがあります。
「バッコウ」に関わるエピソード。
以前も話題にしましたが、
ちなみに「抜鉤」と書きます。
頭の手術の創(キズ)口は糸の代わりに
医療用ホチキス(ステープラー)で
留めてあるので
手術後、しばらくすると
これを抜いてもらう儀式があります。
私の場合、
「くの字」形のキズ口に20針(?)
術後1週間目に半分、
そして10日目に残り半分を
とってもらいました。
朝の回診の時に
どやどやとやって来た先生方に囲まれて、
ピン、ピン、ピン(音はしません)と
なにやらハサミのような、ペンチのような
怪しい器具で
どんどん軽快に抜かれていきます。
この時はまだ、
キズ口のあたりは
麻痺しちゃっているので
その光景ほどには痛くないです。
さて、
問題は、全ての「抜鉤」を終えて
数日経ってから発覚しました(o_O)
食堂スペースで、
私が同病の盟友X氏と夕食をとっていると
突然3人の医師団がやって来ました。
X氏の担当チームの先生たちです。
「あっここにいた、Xさん」
と、リーダーの講師の先生。
術後、髄液漏れが心配されていたX氏。
もう、大丈夫そうと頭のバンドを
その場で、とってもらってました。
良かったねと、私。
記念に頭のキズ跡を撮って欲しいと
頼まれてスマホで彼の写真を撮りました。
じゃあ、私もと
頭の写真を撮り合っこすることに、
すると...。
「あっ、これは...。」と驚くX氏。
どうしたのか、ハゲでもできてたのか(^^;
なんと、
手術のキズ口から離れたところに
ホッチキスの針がまだ残っていたのです。
手術の際に、
頭が動かないように器具で固定するのですが、
その器具でついたキズ口を
やはりホチキスで留めるらしく、
その針が残っていたということです。
ショック(^^;
全部とってもらったと思ってたのに。
今しがた出て行った3人の先生を
急いで追いかけて廊下へ。
実は、その中に私のバッコウをしてくれた
先生がいたのです。
首尾よく、
ナースステーションにいた先生を発見!
事情を話すと、悪かったね〜と先生。
その場で椅子に座らされ、
看護師さんたちに囲まれながら、
最後の1本を抜いてもらいましたとさ。
めでたし、めでたし(笑)
頭に針刺さったまま、
外出とかしてたかと思うと
ちょっと笑えます(^^;
◇記事の参照
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