定期的に面会している高齢者施設の親戚。
冷蔵庫の霜取りプロジェクトが、3度目の作業でようやく完了しました
7~8㎝くらいに成長し、冷蔵庫内を大きく占拠していた霜です。
除去したことで庫内が広くなり、これでスッキリ
1時間から1時間半程度の面会の時間を使って行っていたので、電源を抜いて放置するだけではらちがあかず、大きめのタオルを持参し、お湯で濡らして絞ったものを、庫内の氷に接するように置いて様子見しながら、スクレーバーでゴリゴリと少しずつ削りました。
ゴリッと大きな氷が剥がれたときの達成感が半端なく気持ちいい
一箇所だけでも大きく氷が剥がれ落ちると、そこからどんどん氷のヒビが成長し、ほかもゴリッと剥がれていきました。
スクレーバーの威力が凄かった。
ダイソーで仕入れたものですが、これがなかったらまだ終わっていなかったと思います。
ということで、冷蔵庫の霜取りで頭を悩ませている方はスクレーバーをチェックされてみるといいかも。
ところで、毎回お見かけする別の入居者さんに、「私の部屋はどこですか?」と詰め寄られました。
ご自身のお名前をおっしゃり、居室がどこかを聞いてこられるのです。
ロビーで面食らっていると、面会に行った親戚は不機嫌そうにご立腹……
「頭がおかしくて気持ち悪いから放っておきなさい!」と言い、その方を手で追っ払おうとするのですが、その方はただ自室に帰りたいだけ。
周りを見てもスタッフはおらず、しまいには私を「先生」と呼んで、手につかまりはじめてしまう……
一応、施設の入口で消毒して入ってきてはいるものの、こういうのはよくないのではと思ったりしつつもどうしようもできない。
親戚をなだめつつ、そこで待っていてもらうことにして、スタッフを探しながら、おそらくあっちだなという方向に迷子の方をお連れすることに。
すると、いきなり手をつながれて、「お手々~つないで~野道をゆ~け~ば~♫」とご機嫌の見知らぬおばあさん
スタッフの姿が見えても、すぐにどなたかの居室に消えて行ってしまうし、おばあさんはご機嫌だし……
と歩みを進めていると、おばあさんのお名前が大きく貼られているお部屋が目の前に
LUA「こちらですね」
おばあさん「ありがとうございます」
中に入られるまでドアを押さえてあげていると、入室しながら振り返り、
おばあさん「ここでいいんですか? 怒られませんか?」
LUA「お名前がありますから大丈夫ですよ」
とその場を立ち去ろうとすると今度は……
おばあさん「先生はどこに行くんですか」
LUA「ごめんなさい。呼ばれていますので」
と、ドアが閉まると同時に退散し、親戚のところに戻ったのでした。
親戚の話によると、よく人の部屋を勝手に開けて入ってくるから気持ち悪くて怖いのだそうな。
LUA「自分の部屋がわからないから、1つずつお部屋に入って確かめているんですよ。気の毒ですね。可哀相ですね」
親戚「そうだわ、可哀相だわ。でも気持ち悪いねん。頭がおかしいんだわ。なんであんなことするかしら……」
という会話をしばらく繰り返していたのでした。
可哀相であることがわかっても、次の瞬間にそのことを忘れ、頭のおかしい変質者扱いになってしまう……
お2人とも認知症だから仕方がないのですが。
手をつないだ時のおばあさんの嬉しそうな感じから、寂しさも手伝っているのだろうということがひしと伝わりました。
高齢者施設に誰かを預けている人は、なるべく時間を見計らって面会に行ってあげてほしい。
いつでも来れるところにいるから安心なんだよということを、しっかり伝えてあげてほしいと思いました。
まぁ、毎週行っていても忘れられてしまうのですけれどw
それでも潜在的には理解が進んでいることが、会話の節々に表われるので、必要なことなのだと思います。
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