認知症を調べていたら、面白い本に出会いました。
わかりやすい表現と解説、認知症の方々の生の声で構成されています。
認知症と聞くと、認知できない=脳のこと、と思いがちですよね。
ところが、認知は全身の感覚を使って行われているので、感覚が曖昧になったり、誤作動を起こしてしまっても、正しい認知ができなくなるようです。
これは、本を読みながらの私個人の認知に対する表現なのですが、なるほどと思うことばかりです。
認知症の方々は、望んでそうなったわけではないでしょう。
でも、ある日突然に思いついて行動したあと、目的を達する前に、自分が何をしようとしていたかがわからなくなってしまう。
記憶の時間軸も曖昧になり、自分の家や家族がわからなくなってしまう。
何年も前に終わり、もう必要のないことをするために出掛けてしまう。
そんなことが自分に起きたら、それはそれは恐ろしくホラーでしかないでしょう。
ご家族や親しい人に認知症の方がいらっしゃるなら勿論ですが、そうでない方にも、認知症への理解が進むと、高齢化社会に光が差し込むはずです。
ネットにもいろいろな記事があり、本もたくさん出ていますが、この本はすごくわかりやすく、認知症サイドの視点も見えるので、より理解が進むのではと思います。
認知症の方に接することがあるのですが、突然に怒り出したり、すべてが私のせいにされてしまうことがあり、それはそれでショックを受けることもありましたが、この本を読んで、かなり気持ちがラクになりました。
認知症を理解して、今、何が起きているのかを考えてあげることができれば、認知症とうまく共存することもできるのではと期待しています。
ということで、お悩みの方にも役立つと思い、ここでご紹介しました。
どんなことにも理由があります。
認知症の言動にも理由があると理解することで、接する側のスタンスも変わってくると思います。
いつどんなときでも、できることはあるのです