ブログを更新しなくてはと思いながら、いつの間にか1週間が経過していました
タイムトラベルしているような感覚
恐ろしい話です。
ところで、認知症の人と接していての気づきです。
認知は、五感のすべてを使って行われますが、お歳を召されるうちに五感が退化していくと、誤った認知をするようになります。
ところが、退化した自分を知る由もなく、物事を正しく認知できなくなったことを整理できていないと、衝撃を覚えるような記憶や印象が、物事の認知する要素になってしまうようです。
たとえば、金属製の魔法瓶。
お茶を入れることで、ステンレス製の重たい魔法瓶はさらに重量を増し、「重すぎて持てない。使えない」となると、金属製の水筒の類は、全部が全部重くてダメとなるのです。
もともと持っていた水筒が重くて使えないことがわかり、アルミ製の軽いものを届けても、お茶を入れることで重くなれば「重すぎて使えない」と言われてしまいます。
ところが、似たような重量の中身入りのペットボトルは「軽くていい」となるのです。
鮮明な記憶(印象やイメージ)が根付いてしまうと、もう、それを受け付けなくなってしまう。
「金属製=重い」という、見た目からの認知で、それが思い込みのイメージに結びついてしまうのでしょうね。
ということで、透明で耐熱性のあるプラスチック製の水筒を届けたところ、大好評でした。
認知症は、物事を正しく認知できなくなってしまうけれど、自分の好みや要望はしっかり持っています。
何を欲しているのか?
どうしてそれがイヤなのか?
この2つを探り、解決策を考えて目の前に並べてあげれば、意外とすんなり解決してしまうケースもありそうです。
ワガママばかり言っているようにも思えてしまうことがありますが、それは、自分がどうしてそれがイヤで、何を求めているのかを整理できず、「イヤだ!」「ダメだ!」「嫌いだ!」となっているだけなのかもしれません。
言われる側からすると、お手上げ状態になり、頭にくると思ってしまうときもありますが、冷静に意図することを紐解いていくと、見えてくるものがあるものですね
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お手伝いでしかお世話をしていない私ですが、少しでも心軽やかに介護できたら、介護する人もされる人もハッピーになれそうですね