床板張り一日目
防腐防蟻剤注入の角材が同じ断面サイズに加工され、
30mm厚の断熱ミラフォームも準備されました。
新しい根太角材が土台や大引に固定されて
根太の間の寸法を確認しながらミラフォームが一枚ずつカットされ、
リビング・ダイニング・キッチンに隙間無くきっちりと設置されていきます。
前のより今回のフローリングは少し薄いので、捨て貼り合板の下に 2.5mm厚の防水ベニヤが挟まれて、
根太の上に捨て貼りが固定されていきます。
キッチンとフローリングの間には両面接着剤を張ったアングルが取り付けられ
隙間無くきれいにフローリングが収まる様に工夫されました。
出っ張りや凹みを計測しながらフローリングが加工され、一枚一枚張られています。
和室の床下は束石の不同沈下で浮き沈みが有り、
根太天端に張った水糸を基準にしながら、束柱の下にクサビを打ち込みながらの調整です。
一枚ずつ加工されたフローリングは
捨て貼り合板との間に木工ボンドを塗り、隠し釘で固定されています。
和室にも捨て貼りが置かれ、
一ヶ所の床下点検口を除いて、釘留めされました。
南側から張り進んで、合板の上に仮に置かれた重量の有るキッチン収納を移動する必要があります。
フローリングに傷を付けないように古い毛布の上に載せると、割と容易に移動する事が出来ました。
最後に北側部分にもミラフォームが設置されています。
白蟻薬剤散布
脱皮阻害剤での白蟻全滅が確認され、周囲に居るであろう白蟻が今後この家に近寄らない様に、今日は3人のスタッフで薬剤を家の内外に注入・散布してもらいます。
先ずはドリルで、薬剤を噴霧注入する為の穴が、基礎や床下材や壁に空けられます。
基礎の立ち上がり
洗面室・押入・収納・トイレ・浴室の壁
外壁
その下には、これまで白蟻の通り道(トンネル)となってきた蟻道(ギドウ)
玄関周りのタイル壁
この家への主な侵入口と思われる南面のデッキコンクリート下
何ヶ所も穴が空けられ、コンクリートの下の地面に薬剤を流し込みます。
濃縮された薬剤が登場、
水槽で撹拌されて準備されています。
時を経て基礎とデッキコンクリートとの間には剥離やヒビ割れが多く
それらの間や
空けた穴から大量に注入され
細かに丁寧にあらゆる所にたっぷりと噴霧され、住宅外部の四方全てに薬剤を行き渡らせました。
二階では雨戸の戸袋の中へ
畳表交換中の二階和室では、床下材や押入へも
もう一つの戸袋にもたっぷりと
空けた全ての穴は、シーリング材や
セメントでしっかりと塞がれました。
最後に重装備して屋内の床下へ。手にはドリルと懐中電灯にヘラ等。
先ずは西側の和室から、床の間下の土台などにドリルで穴を開け
それらの穴に薬剤を注入し、土台・大引・根太・捨張合板の全てに噴霧されていきます。
西側の玄関から押入・トイレ・洗面所・浴室へと、北側の水回りを進み
床下材や基礎や砂地にたっぷりと薬剤が散布・注入されました。
薬剤を被り、砂まみれとなって、北側の完了。
そして最後に、和室の床の間から巾木
土台・大引・根太・束柱そして地面
リビングから
東側のキッチン
勝手口
ダイニングへと、3時間に及ぶ薬剤散布が続きました。
最後に、「5年保証書」をお預かりして、無事終了。
19年点検
早や丸19年を経過した、小林市の岡原さんのお宅へ。
定年まで約10年を残して役所を早期退職され
これまでの経験等を充分に活かして「なんでも屋」を創業。
開業以来休みが取れない程の忙しさで、この時期は約6割の依頼が草刈りとか。
沢山の専用機械や工具や道具を次々と揃えられて
年中フル回転のご様子です。
おかげで趣味の釣り道具は長期休暇中。
先ずは外部から。
自然豊かな環境で、裏庭の紅葉にはクワガタがゾロゾロ。お父様は周りの林に沢山の蜂の巣箱を設置されています。
またまた増えたストーブ用の薪候補
何年分も玉切りされてスタンバイ。
この一年での変化は、北面中央近くにフードと電気配線。
階段横に並んだ猫小屋そばに換気扇が設置されました。
私の知る限り一番稼働率の高い薪ストーブ。
年々照明がLEDに交換されていきます。
屋内には特別の問題は無さそうです。
来年の20周年に床下に掃除機を掛けるつもりでいましたが、充電式の掃除機を発見。拝借して早目の大掃除となりました。
システムバス
その側面と下部に水漏れ無し
洗面台と洗濯機
トイレ
キッチン
薪ストーブ
四方の土台を中心にゴムハンマーで床下材を叩きますが、長雨の時期も乾いた音が帰って来ます。
基礎底盤に丁寧なる掃除機掛けで、その収穫は両手一杯・どんぶり二杯位か。
大物はカミキリムシ、羊の毛の様なふわふわとした19年物のゴミでした。
岡原さんご夫妻を撮影して、点検終了。
点検
岡原邸の定期点検を前に、戸や窓の様子を見ようと小林市の坂元さんのお宅に立ち寄りました。
左側の窓は問題有りませんでしたが、玄関ドアが湿気の影響を受けてか少しきつくなっていましたので、戸の先端面と下枠板に軽くサンダーを掛けておきました。
今回気になったのは外壁のカビ。
南面と西面は少し色落ちはあるものの、ほとんど完成した時に近い状態でしたが、東面と北面にカビの広がりが見られます。
今年の秋から冬にかけて、ログ壁がしっかり乾燥した頃に、サンダーでカビを落し、十分に塗料を吸わせる必要が有りそうです。
東京在住の施主はコロナ禍で中々帰省が叶わず、本の詰まったダンボールはまだ未開封です。
玄関ドアから右回りに、西北
北東
東南
本棚が満杯になる日が待たれます。
床撤去
白蟻に喰われてあちこちデコボコになった、リビングの床板と合板を撤去します。
先ずはアルミサッシを外し
1.5cm厚の床板をバールで外していきますが
喰われてボロボロになったものが多く有ります。
次には、その下のベニヤ合板。
ボンドで固定された合板を剥がしていくと、
その下の床根太まで被害に遭っている個所が数ヶ所あり、
弱っている根太は取り換える事にしました。
窓際の合板まで剥がし
使えない床根太はカットされました。
廃材は軽トラ兼用の私の乗用車へ。
重量のあるキッチン用アイランド収納は合板を敷いてその上に移動し、最後に勝手口とキッチン周りが施工されています。
この日の午後、白蟻屋さんに脱皮阻害剤の2回目の確認をしてもらい、働き蟻のほとんどに行き渡ったとみえて、今回食われたものは少しでした。
後日、薬剤散布の予定です。
運良くキッチン周りでは傷んだ床根太は無く、このまま使えそうです。
車で2往復して、産業廃棄物中間施設へ廃材の処理をお願いしました。





























































































