楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために -26ページ目

frohフロー

こんちは、GWですね。みなさんいかがお過ごしですか?


私は、久しぶりに朝方まで飲んでいました。

あまりお酒が強くないので、すぐに頭がぼーとして、ほろい状態が気持よかったです。


ほろよい状態だと、あまり面識のない人にも気を使わなく喋れるので、距離が近づきいい感じです。

今日はちょっと二日酔いですけど。


最近大阪にも、長屋をリノベーションしたお店が増えてきました。

昔の日本家屋がとてもうまく活かされていて、いい感じです。


こういうリノベーションの仕事できたら、かなりテンションがあがりますね。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

ちょっと今、会社の屋号を変えようと考えているのですが、froh【フロー】にしようかなと思っています。

ドイツ語でうれしいって意味なんですけど、


誰かに「うれしい」と喜んでもらえるからこそ、自分の力以上のものを出せるのだと思うのです。


自分が誰かのために何ができるのか、今後追求したいという意味を込めてfrohに。


なぜドイツ語かというと、日本語だとちょっと直接すぎるので。


また、ドイツは日本と同じで、第二次世界大戦から復興し、今では環境先進国にもなり、生活の仕方がとても自然に優しんです。


今、パッシブデザインといって「家づくりにおいて、性能を上げたり、自然の資源を有効に使うことによって、生活エネルギーを少なくすることができないか」といった勉強をしています。


その点でも、ドイツの「家の性能や冷暖房の取り入れかたなどの生活スタイル」は参考になるんです。


今、日本で問題になっている原子力発電のシェアは30%なのですが、日本の家の標準基準が変わり、生活エネルギーを下げることができれば、原発をなくすことができると思うんです。


そのあたりも少しづつ取り組んでいこうかなと。


ちょっとむずかしすぎる話しですね。


なにわともあれ、今後において、いい流れに進みたいです。










ブログをはじめてはや3ヶ月。

今月はかなりサボりました。5月はまた復活しますね。


この3カ月、たくさんの方のブログを拝見し、いろんな道を進んでいる姿をみると、とても面白く励みになりました。


個人で仕事を取り組んでいると、さみしさを感じることがよくあります。
1人がいいという方もいると思うのですが、私の場合はどちらかというと人と共感しあうのが好きなので。


みなさん、毎日が順風満帆ではないと思うのですが、いつも明るいブログを届けてくれ、前を向いている姿が励みになり、勝手に仲間意識を持ってしましいます。


明るいブログの中に少しさみしげなメッセージがあれば、何かあったのかな?なんて思います。
お会いしたことは一度もありませんけどね。


今の世の中、こだわりなんていらないと思われるかもしれません。
また、人を喜ばせるためのものも、仕事として難しいかもしれません。


それをわかっていて、自分の好きなことを世の中にとって必要なことと信じ、一生懸命取り組んでいる姿は、かっこいいです。


これからの時代、技術だけでは進めないかもしれません。
しかし、自分の技術を信じ、今までにしてこなかったことをチャレンジし、不器用ながら少しずつ進めばいい。

失敗すれば、また戻り進めばいい。


みなさん一緒にがんばりましょうね!
いつかの笑顔のために


いい歌ですよ。


日本三大美林「吉野の山へ」レポート

こんにちは、水谷です。


今日は昔からの友人建築家Kくんと「日本三大美林」のひとつ奈良県吉野川上村に行ってきました。


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やっぱり山や木を見るとホントに癒されます。


マニアックな話にならないようにレポートしますね。


まずは原木市場に行って来ました。

原木市場とは、「魚市場で魚屋さんやお寿司屋さんが魚を買い付けに行くのと同じで、木を加工して売る人「製材屋さん」などが買い付けに来るところです。


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原木市場は前日だったので、セリをみることはできませんでしたが、原木を見ることができました。


下の写真は250年の杉の原木です。

直径が1mくらいはあるでしょうか?かなり大きいです。


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年輪がすごく細かいのが吉野の特徴で、年輪が密になっているほど強い木なのです。

これ家に使うと丈夫な家ができますよ。


家の柱や梁にとても大きな木を使うと、部屋がせまくなったり、圧迫感がでてしまうことがあります。

そんなときに、吉野の木を使うと、断面の小さい柱や梁でも頑丈でスマートな骨組みの家づくりをすることができます。


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次に製材所にお邪魔しました。すごい数の木がありました。

宝の山です。

一本くらいくれないかな?


吉野の木はほかの産地に比べ、大変丁寧に木を育てていて、色や木肌がとてもきれいなので昔から高級材として林業を支えてきました。


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これだけたくさん木があれば選びたい放題です。
町で買うよりも直接産地で買えば、高くないので、おススメです。


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続いて、原木市場で置いてあった250年の木の山に行ってきました。

実際に育っている木を見ると迫力が違います。

50mくらいの高さでしょうか、迫力に圧倒されました。


今回ご案内してくれた方が、

「木を切り倒す際には、谷に倒すと危険なので、山側に倒さないといけなく、そのうえ、他の木と木の間に倒さないと、ぶつかって割れてしまって製品にならなくなるので、伐採技術は非常にむずかしいと教えてくれました。


まさに、職人技術。

今ではその技術を持っている人が少なくなっていて、後継者もほとんでいないみたいです。

だれか、若い人どうですか?


250年の50mの木は何百万円の値段がついているものもあるので、倒して割れてしまうと大変です。

私ならビビってしまって切ることを躊躇してしまうでしょうね。


覚悟がいります。


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最後にフローリングや家の柱、梁を加工している製材所を見学しました。

今は、機械化されて品質も安定しています。


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おみあげに、杉のフローリングのサンプルを頂きました。

厚さ30mmです。


みなさんがよく目にするフローリングよりもかなり厚いものです。


私もよく使うのですが、足触りがとてもよくて、温かいです。

一軒家だけでなく、今ではマンションにもよく使われいます。



原爆市場、山、製材所と今回見学しましたがとても面白かったです。

家づくりをする際にこのような過程を見ることは、いいことです。


みなさんも家づくりをする際に見学すると楽しいですよ。















伝えること

こんにちは、水谷です。


ブログ久々です。だめですね、ちょっと間が空くと、習慣づいてしまいます。


これからは、もう少し頻繁に書こうと思います。


今日は日記です。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために


先週に久々に高校時代の友人と飲みに行きました。


ホームページでは、いつも友人のブログを見ていて、バリバリと仕事をしている姿に「雲の上の人」ってイメージがありましたが、会うと高校時代のままでした。


ちょっと嬉しくなりました。


今の環境や状況関係なく、当時の感覚で話ができるというのは結構いいものです。


その友人がこのブログを見てくれていて、「ちょっと綺麗に書きすぎてるな、もっと地を出してもいいんじゃない」ってアドバイスくれました。


そもそも、このブログを始めたきっかけは、家づくりの楽しさをお伝えしたかったこと以外に、私は昔から理系の分野しか興味がなく、文章書くのが苦手だったので、それを克服したいと思ったからです。


それで、ちょっとうまく書こうとしすぎたかも。


みなさんに何かを伝えようと思えば、下手でも自分のありのままの文章の方がいいですよね。


人間味がないとね。


次回からちょっと読みにくくなりますので、よろしくお願いします(笑)





家づくりは「適材適所」

こんにちは、水谷です。


以前に木材について「適材適所」 というお話をしましたが、家づくり全体においても、「適材適所」が重要でなんです。


家づくりにおいて、すべてを満足しようとすれば、いくらお金があっても足りません。

また、すべてを満足しようとすると、メリハリのない中途半端な家になってしまう場合もあります。


限られた予算の中で、密度の濃い家づくりをするためには、しっかり「優先順位」をつけることが重要です。


私の経験から、お金をかけないところを見つけることから始めると、結構うまくいく場合が多いです。


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キッチンやユニットバスなどの住宅設備は寿命がたった15年といわれています。

しかも、現代の設備の機能の進化は早いので、最新機種の設備を選んでも、すぐにまた新しい機能のものが発売されます。


キッチンやユニットバスはカンタンに入れ替えることができるので、お金に余裕ができてからでも遅くはありません。


そう考えると、家づくりの際にそこにあまり費用をかけなくてもいいかもしれません。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

次に、家を建てる際のお金(イニシャルコスト)と生活してからのメンテナンスにかかるお金(ランニングコスト)のバランスも結構重要です。

 


家を建てる際に、あまり考えずに、できるだけ安くなるように計画すると、かえってメンテナンスにコストがかかって、「トータルで考えると、費用が加算でいた」ということは、よく耳にする話です。


家にとって重要な基礎や骨組 は、しっかりお金をかけたないといけません。


基礎や構造骨組を後に補強すれば、莫大な費用がかかりますし、もしもの地震などで潰れてしまっては、どうもこうもありません。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

前にもお伝えしましたが、家は消耗品ではなく、年数が経てば経つほど、生活に馴染んでいくものです。


そのために、無垢板そとん壁 などの自然素材を使うといいのですが、合板フローリングや樹脂の壁などの人工的なものよりも、イニシャルコストは少々かかります。しかし、ランニングコストは確実に少なくて済みます。


また、建設時に普通の家よりもおよそ20万円建設時に余分に掛る断熱・気密をしっかりしている 省エネの家にした場合、光熱費は年間で1~2万円安くなる可能性があるので、当初掛けた費用は10~20年で回収できます。



大切なことは、長い間住むことを考えてトータルコストをしっかり計画することです。


個性のある家

こんにちは、水谷です。

以前、兵庫県の「ある山奥」にある佇まいを見学させて頂いたのですが、とても特徴があって印象深かったので、今回みなさんにご紹介します。

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ここは、山と山に囲まれた湖以外は何も見当たらない自然豊かなところで、母屋と離れのある一軒だけがぽつんと建っていました。

その佇まいが見学させてもらったところで、一軒だけぽつんと建っているのは、さみしい感じもしましたが、空気も新鮮で、風景が綺麗なので、それをすべて独り占めできるのうらやましいさがありました。

とても静かな時間が流れているのだろうな。

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上の建物は離れの写真ですが、ここがとても印象的なところでした。

この離れの建物は東京の有名建築家さんが設計したらしいのですが、木造平屋建てで、平面が7m×7mの正方形の14坪のかわいらしい大きさの建物になっています。

屋根が「方形」(四方からの棟が中央の一点に集まる四角錐のようなものになっていて、とても綺麗でした。

昔の茶室はこの屋根が多く、「方形」は上品な家に多く見られたと言われています。

この部屋は何に使うかは、後にお話しますが、とても贅沢な空間ですよ。

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上の写真は室内から屋根の中心部を写したものです。方形の屋根は4方から中心部に構造骨組みを集めて、中央部で骨組みを支えるのが特徴で、重心がしっかりとしているので、とてもバランスがいいです。

骨組みの見た目も整形なので、美しく、まるで傘のようです。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

この建物の用途は、じつは、読書をするところなんです。

面白いことに、壁は窓以外全部本棚でできてるんです。

窓から映る四方はすべて借景を楽しむことができ、それ以外は本。

また、建物の外周りに縁もついているので、天気のいい日は外の空気を感じながら読書を楽しむことができるんです。

本好きにとってはとても贅沢な空間ですよね。



ここまでとはいいませんが、みなさんもそれぞれ趣味やこだわりがあると思います。

それを中心に家づくりを大胆に考えてもいいかもしれません。

個性のある家はいかがですか?




設計事務所のススメ

こんにちは、水谷です。


今回は設計事務所のススメについてお話します。
私も設計事務所の建築士なので、ちょっと書きづらいのですが・・・

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために


新築やリフォームなどを手掛けるところといえばハウスメーカー、工務店、設計事務所となります。

設計事務所と家づくりをする場合に、ハウスメーカーや工務店と大きく異なる点といえば、「設計」は設計事務所がして、「工事」は工務店がする点で、「設計と工事が別々の契約になる」ことが大きな違いです。

これがけっこう重要なことなんです。

お客さんは、家づくりを計画してから、完成するまで、すべてのやりとりを建築士とすることとなります。

工事をする工務店さんとはお客さんが直接やり取りするのではなく、建築士がお客さんの「代理人」となって工務店さんと家づくりの内容や値段、現場での検査などをやり取りをします。

この点に非常に意味があるのです。

家づくりは一生に一度の買い物ですので、失敗はしたくありません。
しかし、家づくりは「何もかもわからないことだらけ・・・」。

信頼関係がなければ、いい家づくりはできませんと以前お伝えしましたが、何を買うのもそうですが、「ものを売る相手に信頼を置く」ことはむずかしいことです。

その点、設計事務所は、お客さんの「代理人」として、どんな工事に、どれだけの費用をかけ、どんな家をつくるのか・・・建てる側でもなく、中立的な立場でもなく、あくまでお客さんサイドに立って物事を考え、判断するのです。

だから、信頼関係を保ちながら、お客さんと一緒に家づくりができるんです。

いい家づくりにするには、このスタイルが一番いいと思うのです。


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家づくりは、1年もあれば終わってしまうものなのかも知れません。現実に、1ヶ月半で完成してしまう家づくりもあります。


けれど、住まう人にとっては、何十年もの長い月日を過ごす家なのだから、じっくりと取り組んで、納得のいく後悔のない家づくりをして頂きたいと心から願います。


家族の安全をしっかり守り、健康な暮らしを支え、自然や安らぎ、安堵感を感じられる・・・そんな家づくりのために







外壁塗り壁「そとん壁」

こんにちは、水谷です。

今回はよく使ってる外壁の自然素材「そとん壁」をご紹介します。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

そとん壁の原料はシラス(白砂、白州)といって、鹿児島県湾北部の「あいらカルデラ火山」の噴火によって発生した火砕流が堆積されたものです。簡単にいえば火山灰です。

特徴として、高温での熱処理によって焼き固めたもので、着色もしていないので、紫外線や風雨といった自然環境に対して、退色・劣化がほとんどありません。

下の写真は合成樹脂のリシン吹き付けという外壁材で、比較的安価のため、一般的に使われている外壁材です。
合成樹脂の外壁は10年くらいで、色が黒ずんで劣化していくので、その都度塗り換えなければいけません。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために 楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

そとん壁とリシン壁の値段を比較すると、そとん壁の方が高いですが、

10年後、20年後を考えると、その都度、足場を組み立てて、リシンを塗り直す事を考えれば最初からそとん壁を使っておく方がお得です。

そとん壁の他の特徴として、

シラス粒子は珪藻土 と同じで、多孔質ですので、多くの空気を含むことができます。
空気を多く含むと、断熱性が高くなるので、室内を快適にすることができるんです。

また、化学樹脂を一切使っていない自然素材ですので、家を壊す際も土に還せるので地球に優しいです。

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仕上げの模様ももイロイロあるのですが、かき落とし仕上げが主流です。

上下の写真がかき落とし仕上げの様子です。

最初にシラスをほぼ平らに塗っておいて、その後、お花で使う剣山のような物で表面をこすって、ボロボロと表面を削り落します。

全部削るのでないので安心して下さい。表面を凹凸が出るように削って、陰影をつけて、やわらかい風合いにします。

せっかく塗ったのに、ボロボロと削り落すのはもったないように思いますが・・・

贅沢ですね。

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自然素材の風合いと質感が、庭や街の風景にすごく馴染みます。

森から始まる家づくりレポート3(上棟編)

こんにちは、水谷です。

前回 は、森で切られた木を家づくりに使えるように、製材するところまで、見て頂きました。

次の段階は大工さんにバトンタッチで、家の骨組みを造る作業になります。

柱と梁など、骨組み同士を接合させるために下の「梁の写真」のように、木の端部に凹凸を造ります。

この凹凸の部分のことを仕口・継ぎ手というのですが、家を頑丈にするためには、この部分の作業はけっこう重要で、大工さんが木の目を見ながら丁寧に手作業で加工します。

現在では、手間と費用の問題から、工場の自動機械で加工(プレカット)でするケースが多くなってきました。

私もプレカットを利用することが多いですね。

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下の写真は「ノミ」と呼ばれる大工さんの道具で仕口や継ぎ手などを造る際に使われます。

ノミは仕口や継ぎ手の形や木の大きさ、硬さなどによって使い分けされていて、下写真に載っているもの以外にもたくさんの種類があります。

大工さんの道具箱のなかにはたくさんいろんな種類の道具が入っていて、見せてもらうとけっこう面白いです。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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仕口や継ぎ手の加工が終わると、いよいよ骨組みを組み立てる作業が始まります。
レッカー車で木を吊って、大工さんが、先ほど加工した仕口や継ぎ手をカケヤ(樫(かし)などで作った大形の槌(つち))を使ってはめ込んでいきます。

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下の写真の大工さんが右手に持っているの道具がカケヤです。ハンマーみたいなものです。

骨組みを組み立てる際にはたくさんの大工さんが来て、手際良く2~3日で全体を組み終えます。

骨組みの上を立つだけでも怖そうですが、大工さんは重い柱や梁を担ぎながら骨組みを歩いたり、骨組みに立って、カケヤを力いっぱい振り上げたりしている姿をみると、すごいなぁと思います。

私も骨組みに登ったことはあるのですが、手を置くところもないので本当に怖いですよ。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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骨組みの一番高い所にある梁の事をというのですが、棟を組み終えると骨組みは完了です。

そのあと、上棟式(大工さんたちが怪我もせず、いい家づくりをしてもらうためにお客さんがもてなす行事)です。

この時に、大工さんに家づくりや木の話を聞くと面白いし、勉強になりますよ。



3回に分けて森での作業から家の骨組みができるまでをご紹介しました。

これで家は完成ではないですが、ご紹介しただけでも

「50年~100年の間、木を育てる人たち」

「木を伐採し、平地に運ぶ人たち」
「丸太から家に使えるように製材する人たち」
「家を組み立てる人たち」

数えきれない人たちが携わっています。

木の家づくりは、これらの人たちが繋がってできるものなのです。

おそらく、木の家が温かく、落ち着くのは「関わった人たちのぬくもり」が感じれるからではないかと、私は思います。









森から始まる家づくりレポート2(製材編)

こんにちは、水谷です。


前回は、家づくりに使う木の「森での作業の様子」をお伝えしました。


今回はその続きです。


チェーンソーで倒された丸太は、トラックで製材所に運ばれてきます。


運ばれた丸太をすぐに四角に加工するのでなく、切りたての丸太は水分をとても多く含んでいるので、家づくりに使えるように水分を抜いてあげないといけないのです。


そのため、しばらくの間、下の写真のように、お日さんに当てて乾かしててあげるのです。


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ちょっと余談ですが、製材所で非常に大きい丸太を見つけました。お話を聞くと、300歳の杉らしいです。私の曾曾祖父(ひいひいおじいちゃん)、もしくは曾曾祖母(ひいひいおばあちゃん)ってところですね。

すごい。
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お日さんで、ある程度乾かされた丸太は、家づくりで使えるように四角に製材されます。


丸太は一本一本、大きさや木目(目が密になっていると強い)が違うので、それをを目利きして、家づくりの柱や梁など、どの部分に使用できるかを選別します。


丸太をそつなく切断して、有効な建築部材を造れるかが、製材者さんの腕の見せどころです。


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四角に切られた木はまだ、水分が抜けきっていないので、次は乾燥機に入れて乾かします。


乾燥機を使わず、このままお日さんで家づくりに使えるまで乾かしてもいいのですが、そうなるとかなりの時間が掛ってしまいます。


時間的に余裕があれば色合いがきれいなので利用してもいいかもしれません。


今は、乾燥機も技術が発展しているため、木の色見も綺麗に仕上がりますので、十分だと思います。


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上の右の写真は乾燥機で乾かして、家づくり使えるようになった桧の土台の写真。

下写真は杉のフローリング。以前ご紹介した住まいで見て頂いた杉のフローリングのものと似てますよね。


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森で木を伐採して家づくりに使える木になるまでの過程を見ると、自然のものから造られているんだと実感できます。


このように加工された木たちは私たちの待つ町に運ばれ、引き続き、大工さんがノミやのこぎり、かんななど、いろんな道具を使って木組みを造っていきます。


この話はまた次回お伝えしますね。