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小さくてもゆとりある贅沢な空間を

こんばんわ。

ももちゃん家が完了してほっと一息と行きたいところですが・・・

ももちゃん家は1階12坪、2階12坪、計24坪のお家だったのですが、見学会で子供を抱き抱えた若いご夫婦さんたちには「このぐらいがちょうどいい」と好評でした。

私はももちゃん家をする前から「小さい家」が好きでした。
学生のころ、「9坪ハウス」の写真を見てこれいいって思ったんです。

増澤邸。

増沢洵さんの設計。

その名の通りご自身の自邸。

1952年(昭和27年)に造られたもの。

200坪の土地にポツンと建築面積9坪の家(1階9坪2階6坪)

ですので、敷地が狭いからではないんです。

住宅金融公庫から借りれる金額が少なかったらしいですが。

3×3坪の正方形の家。

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こんな小さいのに吹き抜けを3坪も造っているんです。
とても思い切った設計です。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

家って必要なものをおしつめるように、面積を最大限大きくとろうとするもの。
しかしそうすると実用的な要素しかなく味気なく、ゆとりがない。

贅沢な空間をもうける。
これってとても大切なことなんです。

吹き抜けであったり、長いアプローチ、坪庭、中庭
必要空間を最小限にしても余裕のある空間をもうけると、生活にゆとりがでます。

しかも家にいることが楽しくもなります。

決まっていい家にはこういった空間が存在します。

いざお客さんも図面をみると、
長いアプローチは距離があるので、できるだけ玄関を近くにってなりがちなんです。

駅から歩くことを考えると敷地の中の動線って結構短いんです。

自邸のアプローチで庭花をみて散歩もいいもんですよ。

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吹き抜けももったいないから部屋をもう一部屋又はそれぞれの部屋をできるだけ大きくってなりがちです。

しかし、吹き抜けは光や風を家全体に取り入れることができるし、空気を家全体に循環することができる。
そのため、それぞれの部屋がとても豊かな空間になるんです。

「ももちゃん家」も24坪ですが階段のところが吹き抜けになっています。
そのおかげで、1階2階すべての部屋が明るく、風が通ります。

面積を大きくするか小さいけれど快適な空間とするかなんですが、

小さくても、家を精神的なくつろげる空間とするほうがいいように思うのですが、

いかがでしょうか?

























杉の家具材・デッキ材

こんばんわ。

先日いつも床板や造作材(鴨居や敷居)に使っている国産の杉やヒノキなどを扱っている製造屋さんが三重から遥々新商品を持ってきてくれました。

ピンポイントでいいものを持ってきてくれたので良かったです。

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これは杉板の巾接ぎ材。
杉の板をくっつけたものなのですが、配膳台、カウンター、机など幅広の板を必要とする家具にけっこういいんです。

一枚の板だと結構な額になるのですが、このような巾接ぎ材は結構リーズナブル。

断面をみると、木表(円を描いている円周側)と木裏(中心側)を交互に張り合わせています。

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これは、木は自然のものなので、湿気など気温により多少動くので、お互い解消できるようにするために交互に張り合わせています。

木表は白色、木裏は赤色なので、色味は大丈夫なんでしょうか?
見本を見る限りでは違和感ありませんね。

次の新築工事の家具やカウンターに使おうと思います。

続いて、外に使うデッキ材。左の茶色のもの。

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これはピンポイントに探していた材なんです。

今計画中の新築のダイニングのデッキと2階のバルコニーに使う材を迷っていた最中でした。

水掛りの部分なので、水に強い18mmの桧を使おうと思っていたのですが、厚さが薄い事と色目が気になっていたのですが・・・

このデッキ材は体に優しい塗料を塗った杉の材。
しかも水に強い赤味材。(杉の白味は水に弱いので注意。杉は部分によって性質が違うので)
30mmの厚さもあり、杉はやわらかくて足触りがいい。

これは使えそうです。


あと、杉の床材のサンプルも持ってきてくれたのですが、今の材木屋さんは昔と違ってオシャレになりました。とてもいい傾向です。

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くまさんのオシャレな箱。

服を買ったときにオシャレな袋に入れてもらえると、なんだかいいものを買ったような気分と同じ。

付加価値をつけてブランド化させてる。

いい傾向。

家を建てることって、大工さんや左官屋さんだけでなく、多くの方が関わり、協力のもと成り立っている。

いい技術をふるっていいものを届けてくれる。

素材や技術を台無しにしないためにもいい設計をしないとと思う今日この頃です。
























































中庭を室内と遮断せずに使う

現在新築工事に向けて9回目の打ち合わせを行いました。

もう大詰めです。

奥様が建築好きで、毎回たくさんの本を持ってきて、念入りに打ち合わせをしてます。

不思議なことに打ち合わせをすればするほど、お客さんと私の道は一つとなり目指す家づくりは一致していきます。

今回とても面白い取り組みをしています。

言葉ではわかりにくいですが、

中庭を設けているのですが、それをキッチン ダイニング 中庭 リビング と続きで配置させ、中庭を室内に取り込むでいます。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

中庭に出入りできるダイニングとリビングの開口部はアルミサッシではなく木製とし、
その開口部はすべて収納(引き込む)できるようにしています。

開口部をすべて収納してしまうとキッチン・ダイニング・中庭・リビングが壁がない大きな空間と変心します。

晴れの日だと、中庭で食事が普通に楽しめます。

中庭の上は風や光を取り入れるために簀子状のバルコニーになっていて、その上に屋根が架かっているので雨も比較的入りにくくなっています。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

開口部をすべて開け、窓自体の存在も隠してしまう。
日当たりのいい南面で、壁もない窓もないの庭をあいだに挟んだ大きな空間を一体に使う。

普段の生活で中庭で食事が楽しめるのが醍醐味です。

とても贅沢な空間です。

中庭もデッキにしてますので、寝転んでもいいしそこで読書しても気持ちよさそう。
都会で普通に自然と共生できる。

庭の木などを室内から鑑賞できるだけではなく、家の一部として中庭を使えるように建物を計画することで、普段の生活で遮断することなく、自然を感じれることが可能です。

いかがでしょうか?














こんにちは、水谷です。

秋ですね。

最近ふと道をあるいていると、綺麗なコスモスを見かたり、金木犀の香りを感じることがよくあります。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

先週土曜日に新築工事8回目の打ち合わせが終わりました。

どうなることかと思いましたが、形が見えてきました。

次回にお見積もりなのですが、たいていは、減額していかなければいけないんです。

この時がいちばんつらくいやな作業です。

夢を描いていたことを少し現実にもどす。

限りある予算だから。

でも一番肝心で、何を我慢し、何に妥協したらいけないのか。

ここがうまくいけば、いい家になります。


私はどちらというと自分の意見をはっきりという方だと思います。

普段はポジティブとは言い難いけど、家の設計をしだすと、ポジティブになれます。

この家は私が一番悩み考えているという自負があるからだと思います。

お客さんのしたい事をより活かせるために私がいいと思うことを提案する。

そうじゃないと私がやる意味がない。

今以上もう少し頑張ればこの家はいい家になります。

がんばりまーす。













自分が欲しいものと一致したものをみつけることのできる時代

こんばんわ、水谷です。

今日も連夜のブログ。

先週完成見学会で沢山の方とお話をし、色々なことがわかりました。

いまって不景気だけど、質の高いものを求めてるなと。

「デジタルデバイト」って言葉知ってますか?

一言でいうと情報格差という意味なんですが、

PCやインターネット、SNSなどの情報技術を使いこなせるものと使いこなせない者では、情報量の多少、情報スピード、欲しい内容への情報収集のアクセスの仕方などが変わってくるんです。

しかも、巧みに使いこなすことで、リアルに会わなくても知りたい人の最新情報や自分の考えと合う人とのアクセスも全国ないし、全世界で可能なんです。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

不慣れながらアメブロをはじめて、今では全国に会ってお話した見たい人がたくさんできました。

とてもすばらしいことだと思います。

遠かれ遅かれ会う機会があるのではと期待しています。

実際にアメブロで意気投合した方と一度お会いしたことがあります。

某有名企業の社長さん。

会うまでは相手にしてもらえない恐怖感から、ハラハラドキドキ。

しかし、とても気さくでお話が上手で勉強になり、充実したひとときを過ごせました。

とても身近な方になっていつでも飲みに行けそうな感じです。



話をもどすと、今の時代、みなさん情報を得る手段もうまく、自分の欲しいもの見極る術も上手。

だから、いいものをよく知ってる。

今後はいいもの、いい情報しか需要はないんだろうとなと危機感を感じました。

頑張らないとー。






 

小さな家で豊かに暮らす 24坪の家完成見学会

ももちゃん家、無事見学会終わりました。

おかげさまでたくさんの方々がきてくれました。

ありがとうございました。

小さなお子様をもった30代のご夫婦の方が多かったです。

施主さん「ももちゃん」も来てくれました。

ももちゃんを筆頭に家の中、子供たちが走り回ってけっこう大変でした。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

足触りが良く、柔らかい杉の無垢板を使ってるせいか、寝転がって遊んでる子供が多かったです。

気兼ねなく寝転んだり、這いつくばったりできる素材を使うって、とてもいいことだなと再認識できました。

来てくれたお客さんの反応は、

「24坪とは思えないくらい広く感じるね」。
「とても明るい家ですね。」

というご意見が多かったです。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

天井を高くとったことと、東と南から光を充分に取り入れたからだと思います。

今回のチャレンジの一つとして、
1階の東には窓を全く設けずに(厳密には設けれなかった)いかに東面にあるリビングを明るくできるのか。
部屋の隅々まで光を通せるのか。

2階の階段吹き抜け部の東窓を大きくとり、1階東のリビングないし西のキッチンまで光を通す。
2階の吹き抜け部の南面も窓を大きくとり、リビングに光を通す。

夏、冬の太陽の角度を計算し、試みました。

それがうまくいきました。

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東の階段吹き抜け部の窓。木のルーバーを付けることで優しい光が入ります。

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南面階段茎抜け部のFIX窓と風を通す横滑り出し窓。奥にみえる格子はベランダの手すり。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

スケルトンの階段から光が漏れています。自然美ですね。

光って工夫次第で、うまく取り入れることができることが分かりました。
大きな収穫です。









ももちゃん家 外構工事

ももちゃん家、建物が目処が立ち外構工事が始まりました。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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敷地に建物が建った残りのスペースは決して余裕があるわけではないけど、一本でも木を植えたい。

敷地に木を植えることは、そのお家だけでなく、街並みの景観にとっても重要なことだと思います。

都会のなかで無機質な街並みは落ち着かない。

くどいですが、家はくつろぐところ。

満員電車に揺られながら、オフィスビルに通勤し、決してくつろげるとは言い難い空間で毎日過ごす。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために
仕事とプライベートは別空間でありたい。

家は精神的にも安らげる空間でありたい。

前回照明の話でもしましたが、作業効率を考えた蛍光灯の白い照明ではなく、家には黄色い灯りを。

家には自然を取り入れる。

今回は金木犀の木、ヒウガミズキの低木、シマトネリコの鉢 3本の木を使うこととなりました。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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まだ植えてませんが、土工事をしてる過程のなかで、建物と自然の調和の兆しは見えてきました。




不思議なことに、一角に綺麗な庭ができると周りも普及していくもんなんです。

完成が楽しみです。



「モモちゃん家」完成まじか

こんばんわ。

以前からブログで紹介している「モモちゃん家」が今週で完成します。

あと、金木犀、シマトネリコなどの植栽・郵便ポストなどを取り付けると完了です。

完了する安堵感と終わってしまう寂しさとで複雑な心境です。

今回の取り組みは30代の同世代のお客さんとかわいい「3歳のももちゃん」でした。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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素材・構造には妥協はせずに、面積は無駄なスペースを省いた24坪そして1000万台のお家です。

同世代のお客様と取り組むことが以前からあまりなく、どちらかというと年配の方が多くて、
同世代は目線が近く、話も合うので、とても身近な感じがしました。

楽しくそして、私を必要としてくれたことにとてもありがたくやりがいのあるものでした。

私はどちらかというと、日々悩み考え込むタイプで、

今の生き方でいいのだろうか?
この道はあっているのだろうか? 
存在価値はあるのだろうか?

なんて日々考えてしまいます。

このお客さんと出会い、家づくりを計画してるなかで、節々に「水谷さんがそういうならそれで」とか、「いつもありがとうございます」、「無理をなさらないように」と

終始お気遣い頂いて、取り組んだ日々はとても充実した毎日で私の存在価値を少しでも感じれたひと時だったように思います。

いい家づくりができたと自負しています。

いい家づくりはものでもなく予算でもなく、技術ではなく、信頼関係がすべてではないかと改めて感じました。

やるのであれば、楽しんで取り組むもうっていつも自分に言い聞かせて日々がんばろうとしています。

しかし、自分のやる気以上に、お客さんから期待するお声を頂けることが一番のやりがいとなりました。

おそらく、私が取り組めた環境は贅沢なことでとても恵まれているのだろう。

ありがとうは私の方だったんだろう。

家づくりは完成し住んでからのほうが肝心です。
これからも長くお付き合いできればいい道へ進めるような気がします。

今週土、日にお客さんのご厚意でオープンハウスをさせて頂けることとなりました。
近畿近辺のかた、もしお時間がありましたら、お越しください。

ここにメッセージ頂けるかfroh1024@gmail.comにメールで申し込んで頂けると詳細はご連絡させて頂きます。

日曜日にはお客さんも来てくれるので、家づくりの生の声が聞けると思いますので、家づくりの参考としてください。

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楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

ももちゃんからもハートの折り紙、沢山の元気をわけてもらいました。
 
 

ありがとう。







住まいのお風呂に桧の香り

今日は七回目の打ち合わせ。

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あらかた、決まりごとは決まったんですが。

内容が盛りだくさん。
とにかく既製品が嫌いなお施主さん。

わかります、わたしもそうですから。

ユニットバスや洗面化粧台は完成した製品をそのまま取り付ければ完了なんで簡単なのですが・・・

私の個人的な見解ですが、ユニットバスとか洗面化粧台とかはなんとなく無機質な感じがしてちょっと抵抗あるんです。

今回の浴室はハーフユニット(名のとおり半分ユニットバス)なんですが、水の影響を受ける床だけが箱になっているので、壁・天井は好きな素材にできるんです。



楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

今回は壁天井に檜かサワラかヒバを張ろうかと思っています。

プチ温泉気分。
仕事疲れて帰ってきて癒されて欲しいですね。


楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

以前に作ったお風呂で壁・天井には檜をつかってます。ハーフユニットではないですけどね。
水を扱う部分は特に注意が必要で、なかなか難しんです。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

お風呂の前に坪庭ができればなお癒されるんですけどね。
足ものとに照らされる照明もまたいい。


住まいで温泉気分いかがですか??




家づくりにおいての色のセンス

こんばんわ。

昔から、服を着飾り、色をコーディネートするのがけっこう好きなんです。(今は適当ですが)

しかし、家を計画するにあたって自分の色彩感覚、センスをあてにはしていない。

家は長い間住むところ。そして、一人で住むわけでなく家族で暮らす。

それは30年から50年の間。

30歳であれば60歳から80歳までそこで暮らすかもしれない。

30年後・50年後の今の流行・個人のセンスって継続できるものなのだろうか?

まずあり得ない話だろうと思うのですが・・・

服や建物でいえば店舗などは、時代の流れによって、つくり変えていけばいいのですが、家はそうはいかない。


ちょっと話を変えると、物の色はすべて人工的なものです。

私の昔からの持論で、自然に勝る色はない。そう思うんです。

太陽の昇る・沈むオレンジ、桜のピンク、紅葉の赤、晴天の空、冬の雪。

そしてそれはどれをとっても同じではなく、又季節によって変化する。
だから名残惜しくもあり、待ち遠しくもあり、変化を楽しむことができる。

楽しんで木・自然素材・土壁の家づくりをするために

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自然の色こそ、普遍的なものではく、飽きがこないのではないかと。

これを長く、世代の違う人たちが住む家に取り入れることこそ、いいものになるのではないかと思う。

できるだけ、家の中からでも緑がみえるようにしたい。
自然の光・影を楽しんで欲しい。

そう思います。

移りゆく四季を楽しめる家づくり。

これが長く楽しめる家なのではないでしょうか。