ジェンガラファクトリーアウトレットで、それぞれ気に入った陶器をゲットし、満足した我々は、あの実直なガイド「スハルタさん」(詳しくは、+バリ入国インベーダーゲーム!+バリ島珍道中③ )に連れられ、最後のショッピングモール散策とエステを満喫することになった。
やって来たのは、ディスカバリーモール。
ディスカバリーモールは、たくさんの店を兼ね備え、オープンテラスのレストランでは、海岸線に沈む夕日もみられる、人気のモールである。
テンションが上がってきた我々は、早速海岸沿いに向かう。
すると…
「どこから来たの?」
と、怪しすぎる声が右方向から聞こえてきた。
チラリと目をやると、バリ人にしては肌の色が薄い、背の低い胡散臭そうな男が私たちを見ている。
「子分肌のトド」
そう名付けた。
「どこ行くの?」
「……海(てめぇのいないところだよ!!!!)」
何とかそいつを撒き、海に近づいていくと…
「何か幸せそうだね!」
と、またもや「どうでもいい男」の声が聞こえてきた。
確認すると、先程とは違う、いかにもバリ人といった感じの男と目が合った。
「海は暑いよ~~!!」
お前の顔が一番暑苦しい。
どうしてこのモールは、こんなにも面倒くさい輩の巣窟と化しているのだ!!
男を無視し、ようやく海岸沿いにやってきた。
◇
しばらく写真撮影に明け暮れたが、皮肉にも「どうでもいい男」の言う通り、暑さにやられ、ショッピングモール内に戻ることにした。
「また面倒くさい奴らがいたところ通らないと…」
「そうだね…。」
「何とか避けて通りたいね…。」
そう、これはパックマンゲームだ!
パックマンで言う、お化け(面倒くさい野郎共)にぶつからないようゴールまで辿り着けたら(ショッピングモールを抜けられたら)クリアとなるゲームなのだ。
パックマンストレンジマンゲームに強制参加させられた我々は、おそるおそる歩み行く。
しかし、ゲーム開始1分で、初めに出会った「子分肌のトド」に捕まった。
「これからどこに行くの?」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
「何か不安そうだね…。」
「・・・・・・・・・・・・・・。」
とにかくガン無視を決める。
徐々に「子分肌のトド」は、我々から遠ざかって行った。
精神的に疲労感を覚えた我々は、一息つこうとスターバックスに入る。
頼んだアイスチャイティーのまずさに慄いていると…
あの「子分肌のトド」が、キョロキョロとカモを探して歩き回っているではないか!
奴の目的は一体何なんだ!
「子分肌のトド」にこれ以上関わりたくなかった我々は、結局ショッピングモール向かいのレストランに入って夕食を済ませたのだった。
以下、妄想



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