「エルカミーノ ブレイキング・バッド THE MOVIE 」(2019)

 

4月からコツコツ観ていた「ブレイキング・バッド」(2008‐2013)、昨夜ようやく完走できたので、ようやくこちらも観ることができました。いやー、長かった。。。

 

 

DVDレンタルをしていたころだから、たぶん2014年あたりにシーズン2中盤くらいで離脱してしまっていて、今回コロナがなかったら観てなかったかも。史上最高のドラマのひとつといわれるだけのクオリティであることを今さらながら実感しました。ソウルやガスが出てきて、これからますます面白くなる直前で観るのをやめてたんだなあ。早く次を観たいと思いながら先に進めていって、いざ終わっちゃうと達成感と喪失感がドッと押し寄せてくる、この感情のわき方は、名作ドラマシリーズあるあるですね。

 

中年の危機や若者の焦燥感といったホームドラマ要素とドラッグカルテルをめぐる暴力と隣り合わせのクライム要素が一緒くたになった舞台設定、感情移入できそうでできない各々の登場人物の言動、緻密で大胆なストーリー展開、遊び心のある撮影・演出で倫理観を揺さぶられながら、ハラハラしたり、笑ったり、グッと来たりして、長い時間をかけてじっくり煮込んだこのドラマシリーズにしか出ない味わいを堪能しました。私は単細胞なので、ウォルター目線でその悪戦苦闘をずっと楽しんでましたね。あと、アンドレア、ジェーン、リディアの順にタイプです。スカイラーはウディ・ハレルソンに似てると感じる時があって、マリーはウザイです。

 

「エルカミーノ」は「ブレイキング・バッド」最終話の直後のエピソードで、主要人物のジェシーやその周辺人物との再会・触れ合いを、視聴者である我々も再会した気持ちになって想いにふけってしまう作りになっていて、私のように本編シリーズと立て続けに観た人間より、ドラマ本編から数年待った視聴者への素敵なプレゼントになったんじゃないかと思う。どんな行動をしてどういう結果になろうが、彼らが生活しているところをただ眺めてたいだけの気持ちで観ていました。トッドの変貌の違い(というか、シーズン5の痩せてるジェシー・プレモンスの方が意外だった)はすごかったです。

 

いずれにせよ、今日からは、「ベター・コール・ソウル」(2015‐)をシーズン5まで観る旅が始まります。