「ベター・コール・ソウル」シーズン2

 

Netflixで、シーズン2を順調に消化。

 

 

「ブレイキング・バッド」もそうでしたが、他のドラマだと俳優をかっこよく見せるためのアップの映像に割く時間を、机の下から見上げるショットだとか、何かの小道具目線でのショットだとか、遊び心のある撮影で見せる時間に割いていて、他の編集技法も含めて、演出上のアクセントになっていると感じました。スター俳優を使わない理由もそのへんにあるのかもしれません。

 

ジミーはキムとより親密になってきて、それぞれに手柄を立てるけどうまく上昇できない状況が続いています。大手事務所に入るも、結局肌に合わなくて開業することになりますが、まだソウル・グッドマンを名乗る気配がありません。兄のチャックとの確執も大きくなってきてます。幼少時の父のエピソードが印象的で、思いつきで周囲に迷惑をかける行動によってジミー自身の立場が苦しくなっていくのも、良かれと思ってやっているところなどに性善説で生きていた父の影響がうかがえました。シーズン3では同じ家庭に育ちながら全く違うタイプに育った兄との戦いが待ち受けていそうです。

 

一方のマイクの仕事人ぶりも堪能できます。仲介屋の獣医さんの存在も面白いですが、銃の密売人とのやりとりがいかにもプロ同士の会話っぽくて、かっこいいです。まだ、元気だったころのベル鳴らしじいさんとんがりブーツの双子も登場してきました。彼ら麻薬カルテルの影が少しずつ近づいてきてます。彼らに攻撃をしかけようとするマイクに「DONT」の紙のメッセージを残した謎の存在を匂わせてマイクのパートが終わりましたが、たぶん、ガスの差し金じゃないかなあ。

 

脇キャラのエピソードでは、マイクを雇った素人売人の趣味がベースボールカードのコレクションっていう、いかにもアメリカ的なサブカルチャーなところが可笑しかった。

 

「ベター・コール・ソウル」シーズン1(2015)

「ベター・コール・ソウル」シーズン3(2017)

「ベター・コール・ソウル」シーズン4(2018)

「ベター・コール・ソウル」シーズン5(2019)